小 ・中 学 校
平 成11年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
團
墓 京 都 教 育 委 員 会
平 成11年 度
教育 研究員名 簿(教 育課 題)
分科会 地 区 学 校 名 氏 名
第 1
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〔科 会
、、Lrρ
杉 並 区 四 宮 小 学 、校 ,. ○ 望 月 保 美 板 橋 区 北 野 小 学 校 ・松 野 泰 一 福 生 市 福 生 第 二 小 学 校 小 澤 新 也 東大和市 第 三 小 学 校 豊 田 克 史 新 宿 遠、
、,
,戸 塚 第 」 中 学 校 .山 田 勝 基 八王子市
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酉 谷 中'学 校
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植 木 俊 孝 三 鷹 市 第 七 申 学 校 井 上 竜 太 昭 島 南
、 清 泉 卑 学 校 川 窪 公 夫
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山 野 小 学'校 大 門 、 浩
渋 谷 区 猿 楽 小 学 絞 ◎ 後 藤 馨 子
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区 花 の 木 小 学 校 渡 邉 浩 町 田 市 .成 瀬 中 央 小 学 校 小 竹 幸 子 台 東 区 台 東 中 学 校 ○ 牧 野 亙 江 東 区 第 三 砂 町 中 学 校 』 田 島 伸 二 豊 島 区 ・油 袋 中 学 校 山 根 友 昭 江戸川区 二 之 江 中 学 校 山 口 孝
一◎世話人 ○副世話人
(担当)都 立 多 摩 教 育 研 究 所 指 導 主 事 石 井 洋一郎 教 育 庁 指 導 部 指 導 企 画 課 指 導 主 事 .小 山9利 一
︾ト〆
1共 通主題
目 次
1 0 乙 9 U
主題設定の理由 研究の仮説 研究構造図
皿 第1分 科会の研究 1
2研 究 の 方 法 3研 究 の 仮 説 4研 究 構 想 図 5意 識 調 査 6
(1)ね ら い (2)
(3) (4)
(5)実 践 事 例 7研 究 の 成 果 8今 後 の 課 題
皿 第2分 科 会 1
2研 究 の 仮 説 3研 究 構 想 図 4実 践 研 究
研究主題にっいての基本的 な考え方
清掃活動 を通 した児童 ・生徒理解
ア ン ケ ー ト調 査
日常生活での教育相談的手法 関連的指導 での教育相談的手法
研究主題設定の理 由
実 践 事 例1 実 践 事 例2 実 践 事 例3
5第2分 科 会 の ま と め (1>研 究 の 成 果 (2)今 後 の 課 題
IV研 究の成果 と今後 の課題 1研 究 の成果
2今 後の課題
1 1 0 乙 り 6 3 3 3 4 4 5 6 6 6 6 8 9 12 12 13 13 13 14 15 15 17 19 22 22 22 23 23 23
1共 通 主題
豊 か な心 を育 て る生活指 導
1主 題 設 定 の 理 由
現 在 、 私 た ち が 接 して い る児 童 ・生 徒 は 、 一 人 一 人 を 見 る と 明 る く、 人 な っ っ こ い 面 が 見 られ る 反 面 、 学 業 や 進 路 、 人 間 関 係 な ど 成 長 過 程 に お け る不 安 や 悩 み を 抱 い て お り 、 学 校 生 活 に 不 適 応 感 を も っ た り、 反 社 会 的 な 行 動 に走 る 児 童 ・生 徒 が 増 加 して い る 。 ま た 、 学 級 経 営 上 の 新 しい 荒 れ の 問 題 も現 れ て き て い る 。 た とえ ば 、 平 成10年 度 間 の 都 内 公 立 小 ・中 学 校 で の 不 登 校 児 童 ・生 徒 数 は1万 人 を 超 え(不 登 校 の 出 現 率 を 平 成9年 度 と10年 度 を 比 較 す る と 、 小 学 校 で は 、0.39%か ら0.46%に 、 中 学 校 で は 、2.73%か ら3.03%に そ れ ぞ れ 増 加 して い る。)、暴 力 行 為 で は 、 小 学 校 で は 減 少 して い る も の の 、 中 学 校 で は増 加 し て い る。
こ の よ う に 現 在 の 学 校 に お い て は 、 今 ま で の 指 導 方 法 や 経 験 か らで は対 処 し きれ な い 様 々 な 児 童 ・生 徒 の 問 題 行 動 が 見 られ 、 苦 慮 して い る。 さ らに 、 中 央 教 育 審 議 会 等 に お い て は 、
「心 の 教 育 」 の 必 要 性 が 指 摘 され て い る。 そ こ で 、 私 た ち は 、 児 童 ・生 徒 一 人 一 人 に 、(1)自 らを 律 しっ っ 、 他 の 人 と協 調 し、(2)他の 人 を 思 い や る 心 や 態 度 を 育 て 、(3)豊か な 人 間 性 や 社 会 性 を 育 成 し、(4)一一一人 一 人 の 個 性 を 尊 重 す る 教 育 活 動 を 展 開 す る こ と が 重 要 で あ る と考 え 、 自 己実 現 を 支 援 す る 生 活 指 導 の 機 能 を 生 か しな が ら、 児 童 ・生 徒 一 人 一 人 に 「豊 か な 心 」 を は ぐ く み た い と 考 え 、 本 主 題 を 設 定 した 。
こ れ ま で の 生 活 指 導 は 、 や や もす る と 道 徳 的 な 価 値 の 強 制 や 対 処 療 法 的 な 指 導 が 中 心 で あ っ た 。 これ か ら は 、 児 童 ・生 徒 の 心 の 揺 れ を 的 確 に 把 握 ・理 解 し、 自 らが 課 題 を 克 服 で き る 力 を 育 成 し、 よ り心 の 通 い 合 う生 活 指 導 へ と 質 的 転 換 を 図 る こ と が 重 要 で あ る 。 そ の た め に は 、 自 己 指 導 能 力 の 育 成 を 全 教 育 活 動 を 通 じて 組 織 的 、 計 画 的 に 展 開 す る こ とが 大 切 で あ る。
自己指導能 力
・自 分 を あ りの ま ま に 認 め る 力
・自分 を 正 し く理 解 す る 力
・自 分 の よ さ を 見 つ け 、 可 能 性 を 伸 ば そ う と す る 力
自 己指 導 能 力 を 上 記 の よ うに と らえ 、 こ の 力 を は ぐ くみ 、 伸 ば す た め に は 、 児 童 ・生 徒 理 解 の 在 り方 を 追 究 し、 自 ら課 題 を 克 服 す る 活 動 を 意 図 的 ・計 画 的 に 取 り入 れ 、 生 活 指 導 の 充 実
・強 化 を 図 って い く こ と が 重 要 で あ る と考 え た 。 そ の ため に は、
○自 己存 在 感 を 与 え る こ と
○共 感 的 人 間 関 係 を 育 成 す る こ と
o自 己 決 定 の 場 を 与 え て 、 自 己 の 可 能 性 の 開 発 を 援 助 す る こ と
の3っ の 要 素 を 機 能 させ た 取 組 を して い く こ とが 重 要 で あ る と考 え た 。 2研 究 の 仮 説
教 師 が 教 育 相 談 的 な 手 法 を 生 か して 児 童 ・生 徒 理 解 を 深 め 、 様 々 な か か わ り を 大 切 に し た 活 動 を 工 夫 し、 展 開 す る こ と に よ り 、
(1) (2) (3)
自 己存 在 感 が 高 ま り 、 自 己 決 定 で き る 児 童 ・生 徒 が 育 成 さ れ る。
他 の 人 の よ さ に 気 付 き、 相 互 に 認 め 励 ます 豊 か な 人 間 関 係 が 構 築 で き 、
自 己指 導 能 力 が 育 成 さ れ 、 生 活 指 導 の 質 的 改 善 を 図 る こ と が で き る と と も に 、 豊 か な 心 が 育 成 さ れ る 。
﹁軋=旨畠ゼ乱卜葺
上 記 の 仮 設 に 基 づ き、 研 究 を 進 め る に 当 た っ て は 、2つ の 分 科 会 を 設 け 、 「児 童 ・生 徒 理 解 」(第1分 科 会)と 「人 間 関 係 づ く り(か か わ り)」(第2分 科 会)を 視 点 に 研 究 を 進 め
る こ と と し た 。 3研 究構造図
【児童 ・生徒の実態 】
○耐性が ない ○協調性 に欠 ける
○権利の主張、責任 を果 たせない
○社会的判断力 に欠 ける ○ 新 しい荒れ
○保護者 の価値観の多様化
一
○ 人 間 関 係 の 改
○ 児 童 ・生 徒 の
○ 児 童 ・生 徒 の
i
【社 会 的 な 要 請 】
○ 人 間 関 係 の 改 善 と豊 か な 人 間 関 係 の 促 進
○ 児 童 ・生 徒 の 自然 体 験 や 生 活 体 験 の 不 足 を 補 うよ う な望 ま しい習 慣 の 形 成
○ 児 童 ・生 徒 の 将 来 展 望 の 不 確 実 さや 不 安 の 解 消 及 び 自 己指 導 能 力 の 伸 張
な
【共 通 主 題 】
を 育 生 活 導
自分のあ,のままを認め、自分への遠昌犠 騰 』一
【研 究 の ね らい 】
豊 か な 心 を 育 て る生 活 指 導 の 基 盤 づ く りと して 、豊 か な人 間関 係 を育 て る指 導 をね らい と し、 次 の3要 素 を教 育 活 動 に 機 能 さ せ る。
● 自 己 葎 在 感 を持 た せ る ●共 感 的 な 人間 関様 を育 て る ○ 自己 決 定 の 場 を 与 え る
【研 究 の仮 説 】
教 師 が 教 育 相 談 的 な手 法 を生 か して 児 童 ・生 徒理 解 を深 め 、様 々 なか か わ りを 大切 に した 活 動 を 工 夫 し、 展 開 す る こ と に よ り、
(1)自 己 存 在 感 が 高 ま り、 自 己決 定 で きる 児 童 ・生 徒 が 育 成 さ れ る。
(2}他 の 人 の よ さ に気 付 き、 相 互 に認 め励 ま す 豊 か な 人 間 関係 が構 築 で き、
(3)自 己指 導 能 力 が 育 成 され 、 生 活 指 導 の 質 的 改善 を 図 る こ とが で き る と と もに 、 豊 か な 心 が 育 成 され る。
【研 究 の 方 法 】
○ 一 人 一 人 の 児 童 ・生 徒 の 人間 性 を尊 重 し、 児 童 ・生 徒 自 らが 、 そ れ ぞ れ が もつ 可 能 性 を 発 見 し、 伸 ば す こ とが 出来 る よ う な 児 童 ・生 徒 理 解 の 方 法 を追 究 す る。
○ 児 童 ・生 徒 が 心 身 共 に 安 定 した学 校 生 活 が 送 れ る よ うな学 級 経 営 の 充実 方 法 や 、 集 団 で 学 習 す る 喜 び や 成 熟 感 を 味 わ わ せ 、 進 ん で 学 習 す る意 欲 が もて る よ うな 授 業 を 創 造 す る。
○ 豊 か な人 間 関 係 を 育て る 児童 ・生徒 理 解 の 在 り方 や 学 習 活 動 の 在 り方 を 追 究 す る。
【第1分 科会主題】
教脊相談 的手法 を生 か した児童 ・生 徒理解
【第2分 科会主題 】 かかわ り合 いを大切 に した活勤 の工夫
【研 究 結 果の 考 察 】
研 究 の ま と め と今 後 の課 題 を明 確 にす る 。
一2一
皿 第1分 科会 の研究 研究主題
教 育 相 談 的手 法 を生 か した児 童 ・生 徒 理 解
1研 究 主 題 に つ い て の 基 本 的 な 考 え 方
これ ま で の 生 活 指 導 に 対 す る 認 識 は 、 あ る 問 題 行 動 に 対 して 対 症 療 法 的 な 指 導 や 教 師 側 に よ る 一 方 的 な 指 導 に 止 ま る 傾 向 に あ る 、 と い う もの で あ っ た 。 一 方 で 、 近 年 の 子 ど もた ち の 言 動 に は 、 「学 級 の 新 しい 荒 れ 」 「キ レ る 子 現 象 」 な ど に 見 られ る よ う に 、 従 来 の 指 導 で は 十 分 な 対 応 が 困 難 な 状 況 が 生 じて きて い る 。 本 来 、 生 活 指 導 は 自 己指 導 能 力 を 育 て よ う とす る機 能 で あ る。 児 童 ・生 徒 が 自 分 を あ りの ま ま に 認 め 、 自分 を 正 し く理 解 し、 自分 の よ さ を 見 っ け て 可 能 性 を 伸 ば そ う と す る 力 を 高 め る こ とが 目標 で あ る 。 問 題 行 動 に 対 す る 指 導 に お い て は 、 児 童 ・生 徒 が 自分 自 身 で 問 題 を 解 決 して い け る よ うな 力 を つ け る 、 予 防 的 ・開 発 的 生 活 指 導 が 必 要 で あ り 、 そ の た め に も 「見 え に く くな っ て い る 」 と言 わ れ る不 透 明 な 子 ど も た ち の 生 活 行 動 に 対 して 、 教 師 の 今 ま で 以 上 に 深 い 児 童 ・生 徒 が 求 め られ て い る 。
第1分 科 会 で は 児 童 ・生 徒 を 理 解 す る た め の 手 法 と して 、 教 育 相 談 的 手 法 を 中 心 に 考 え る こ と と した 。 教 育 相 談 的 手 法 に は 様 々 な 手 法 が あ る が 、 こ こ で は 、 教 師 が 専 門 的 な 手 法 を 新 し く身 に つ け て 活 用 す る こ と に 重 きを 置 くの で は な く、 日常 の 学 校 生 活 の 中 で 一 人 一 人 の 児 童 ・生 徒 を か け が え の な い 存 在 と して 尊 重 し、 成 長 の 可 能 性 を 信 じ、 見 守 る な ど 、 か か わ り 方 の 姿 勢 に 重 点 を 置 い た 。 具 体 的 に は 、 日常 的 に か わ され る 声 か け 、 か か わ り、 会 話 や 行 動 な ど の 中 か ら、 児 童 ・生 徒 の 心 情 を うか が い 、 受 け 入 れ る 「心 」 と 「技 」 を 、 教 育 相 談 的 手 法 で あ る と と らえ た 。
本 分 科 会 で は 、 児 童 ・生 徒 の 思 い を 教 師 が 適 切 に と らえ 、 児 童 ・生 徒 が 「認 め られ た 」 と い う意 識 を 持 っ こ と で 、 自 己存 在 感 が 生 ま れ 、 主 体 的 な 行 動 を 喚 起 す る こ と が で き、 そ の 結 果 と して 豊 か な 心 が 育 って い く の で は な い か と 考 え た 。 っ ま り 、 学 校 生 活 の 中 の さ ま ざ ま な 場 面 で 児 童 ・生 徒 の 行 動 、 言 葉 、 様 子(表 情 や し ぐさ な ど の 非 言 語 コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン)の 中 か ら 、 児 童 ・生 徒 の よ り良 く生 き よ う とす る 気 持 ち を 見 取 り、 受 け 入 れ 、 肯 定 的 に と らえ る こ とで 、 児 童 ・生 徒 が 「理 解 さ れ て い る 」 と い う意 識 を 持 っ こ と が で き 、 こ の こ と に よ っ て 、 児 童 ・生 徒 が 安 心 して 学 校 生 活 を 送 り、 自 己決 定 に 向 か え る の で は な い か と考 え た 。 2研 究 の 方 法
本 分 科 会 で は 、 「清 掃 活 動 」 を 検 証 の 場 と して 取 り上 げ た 。 な ぜ な らば 、 清 掃 活 動 は 、 公 正 心 や 責 任 感 を 培 う場 と して と らえ られ る こ と 、 小 ・中 学 校 に 共 通 した 場 で あ る こ と 、 主 体 的 な 行 動 が 現 れ に くい と考 え られ 、 教 師 の 児 童 ・生 徒 理 解 に よ る 変 容 が 期 待 され 、 検 証 の 場 と して は 相 応 し い と考 え た か らで あ る。
しか し、 児 童 ・生 徒 理 解 の 場 面 は 、 清 掃 活 動 の み な らず 学 校 生 活 全 般 に わ た る もの で あ り、
本 分 科 会 で は 、 検 証 の 場 面 で は な く と も、 登 校 か ら下 校 ま で の 全 て の 場 面 に お い て 、 教 師 の 児 童 ・生 徒 理 解 が 豊 か な 心 を は ぐ くむ 前 提 と な る と 考 え て い る。
3研 究の仮説
本分科 会で は、研究の仮説を
教 師 が 児 童 ・生 徒 の 理 解 を 深 め 、 認 め る こ と に よ り 、 児 童 ・生 徒 の 自 己 存 在 感 が 高 ま り 、 自 己 決 定 す る 力 が 育 成 さ れ る
と し、 研 究 を 進 め て き た 。 こ こ で 言 う 「認 あ る 」 と は 、 児 童 ・生 徒 の 思 い を 教 師 が 肯 定 的 に 評 価 す る こ とで あ り 、 ま た 「自 己 存 在 感 」 と は 、 児 童 ・生 徒 が 、 あ りの ま ま の 自分 を 受 け 止 め る こ と で あ る 。 そ して 、 下 の 構 想 図 の よ う に 、 「認 め られ る 」 → 「自 己 存 在 感 を も っ 」 →
「自 己 決 定 す る 」 と い うサ イ ク ル に お い て 、 児 童 ・生 徒 の 自 己指 導 能 力 を 育 て る こ と が で き る と 考 え た 。 ま た 、 そ れ を 支 え る の が 教 師 の 児 童 ・生 徒 理 解 で あ る と 考 え た 。 教 師 の 児 童 ・ 生 徒 理 解 が 深 ま る こ と に よ っ て 、 児 童 ・生 徒 は 「認 め られ た 」 と い う満 足 感 が 高 ま り 、 次 の 主 体 的 行 動 に っ な が り、 自 己 指 導 能 力 が 高 ま って い く と と も に 、 豊 か な 心 が 育 って い くの で は な い か と考 え た 。
一4研 究 構 想 図
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3;==;;騰・=;路・・̲3=蹴 騨… 一 ・
・璽灘 蕪 豊 か な 心 …垂ii
...
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自 己 存 在 感
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教 師 に よ る 児 童 ・生 徒 理 解
一4一
5意 識 調 査 (1)集 約 方 法
・対 象
●調 査 数
○実 施 時 期
② 調 査 結 果
小 学 校3年 生 か ら中 学 校3年 生(6校) 185名
平 成11年7月
意 言 ≡ 査 膚 ノ、愚3〜 愚3
ア 小 学 生(90名)
イ 中 学 生(95名)
① 先 生 が 自 分 の こ とを 分 か って くれ て い る か ・・…
② 先 生 は他 の 子 と同 じよ うに 接 して くて い るか …
③ 自 分 の言 い た い こ とが 先 生 に 伝 わ って い るか …
① 先 生 が 自分 の こ とを 分 か って くれ て い るか … ・・
② 先 生 は 他 の 子 と同 じよ う に接 して くて い るか …
③ 自 分 の 言 い た い こ とが 先 生 に 伝 わ って い るか 一
020406080100%
① ② ③
020406080100%
① ② ③
麟 とてもそう思う 鐵 そう思 う 騨 あまり思わなし・ 翻 思わない
先 生 が 自分 の こ と を 分 か って くれ て い る と思 うの は ど ん な 時 か 。(自 由 記 述)
●話 を し た 時 、 勉 強 の 時
● 自分 の 話 を 真 剣 に 聞 い て くれ る 時
●ほ め て くれ る 時 、 自分 の得 意 な こ とを理 解 して くれ る時
● 「が ん ば れ 」 な ど と 言 っ て くれ る時
●叱 って くれ る 時 、 注 意 を して くれ る時
先 生 が 自 分 の こ と を 分 か っ て くれ て い な い と思 うの は どん な 時 か 。(自 由 記 述)
・自 分 の 話 を 聞 い て くれ な い時 、言 いた い こ とが あ るのに先 生が 先 に話 を して しま う時
●一 方 的 に 先 生 が 話 を して い て 自分 の 話 を 聞 い て も らえ な い 時
●発 言 しよ う と 手 を 挙 げ て い る の に 当 て て くれ な い 時
●自 分 の 意 見 を 取 り入 れ て くれ な い 時
●自 分 の 意 思 が そ の ま ま 伝 わ らな い 時
●先 生 と 自 分 の 言 っ て い る こ とが 違 う 時
(3)考 察
ア 小 学 生 の90%が 、 「分 か っ て くれ て い る 」 と して い るが 、 中 学 生 は60%と 低 い 。 イ 学 年 に 関 係 な く、 教 師 の 言 葉 か け に よ っ て 、 分 か っ て も らえ て い る 、 受 け 止 め られ て
い る と 感 じて い る 。
ウ 話 を 聞 い て くれ な い 、 意 思 が 伝 わ らな い 場 合 に 、 分 か っ て も らえ な い と感 じて い る。
エ70%の 児 童 ・生 徒 が 、 現 状 で 「先 生 が 自 分 の こ と を 分 か って くれ て い る 」 と思 って い る と した う え で 、 教 師 の か か わ り方 を 尋 ね た 結 果 、 認 め られ る 時 、 叱 って くれ る 時 の 両 方 で 、 「自分 の こ と を 分 か っ て くれ て い る 」 と答 え て い る 。
6清 掃 活 動 を 通 し た 児 童 ・生 徒 理 解 (1)ね ら い
今 回 の 研 究 で は 、 清 掃 活 動 を 取 り 上 げ た 。 教 育 相 談 的 手 法 を 生 か す こ と に よ り 、 児 童 ・ 生 徒 が 清 掃 を や ら され て い る と い う意 識 で は な く、 主 体 的 に 取 り組 む と い う意 識 を 持 た せ た い 。 この よ う な 教 師 自 身 の 意 図 的 な 実 践 の 積 み 重 ね こ そ が 、 日常 生 活 の 様 々 な 場 面 に お
い て 児 童 ・生 徒 の 主 体 的 な 行 動 を 促 す こ と に っ な が る と考 え る。
ま た 日常 の 清 掃 活 動 場 面 だ け で な く、 学 級 活 動 な ど の 時 間 を 活 用 して 清 掃 に 対 す る意 識 の 調 査 や 清 掃 の 仕 方 を 考 え る 、 あ る い は 美 化 強 化 週 間 を 設 け る な ど の 取 り組 み を 計 画 的 に 行 う こ とで 、 児 童 ・生 徒 の に と って の 清 掃 に つ い て の 課 題 が 明 確 に な り 、 自分 と して ど う か か わ って い くの か を 考 え る契 機 と な る の で は な い か と 考 え た 。
こ う した 日 常 の 児 童 ・生 徒 の 清 掃 活 動 と、 教 師 の 計 画 性 が 相 ま って 、 児 童 ・生 徒 理 解 の た め の か か わ り を 強 め る こ と に っ な が り、 日常 生 活 の 様 々 な 場 面 に お い て も 、 教 師 自 身 の 共 感 的 理 解 を ベ ー ス に し た 児 童 ・生 徒 理 解 が さ ら に確 か な もの に な る と 考 え た 。
(2)ア ン ケ ー ト調 査
『そ う じ につ いて の ア ン ケー ト』
()年()組()番 名 前()
学 校 生 活 の 中 の 「そ う じ」 に っ いて 質 問 しま す 。 0を 付 け て くだ さ い。
1.あ な た は、 「そ う じJを す るの が 好 きで す か 。
① とて も好 き
② す こ し好 き
③ あ ま り好 きで は な い
④ ま っ た く好 き で は な い
z.あ な た は すす ん で 「そ う じ」 を す る こ とが あ り ます か 。
① よ くあ る
② す こ しあ る
③ あ ま り な い
④ ま っ た くな い
3.な ぜ 「そ う じ」 を す るの で し ょ うか 。 (自 由 記 述) 4.「 そ う じ」 を して よ か っ た と思 う こ とは あ り ま
す か 。
① あ る→ それ は ど ん な と きで す か 。(自 由 記 述)
② な い→ そ れ は ど ん な と きで すか 。(自 由記 述)
清 掃 活 動 へ の 取 り組 み 度 を 、 意 識 面(縦 軸)と 行 動 面(横 軸)と し、 そ れ ぞ れ4段 階 で 測 定 す る ア ン ケ ー トを 取 り、 各 児 童 ・生 徒 の 出 席 番 号 を 座 標 に 記 入 して い く。 座 標 上 の 位 置 が 右 上 に あ る程 取 り組 み 度 が 高 い と し、 主 体 的 に 清 掃 活 動 が で き る と考 え られ る。
9月 第2問(行 動面)
1
実施 ④ 0 ② c
5 15
① 篤
i i62048 133132 9
9 悶
0 6810 21936 3547
意 ③ 143334 394146
識 363744
面
v iz≫ie 134 43
④ 40 T1142
45
A中 学 校 の 集 計 結 果 (3)日 常 活 動 で の 教 育 相 談 的 手 法
教 師 が 、 児 童 ・生 徒 を か けが え の な い 存 在 と考 え る 教 育 相 談 的 な 立 場 に 立 って 、 日常 、 行 って い る行 動 を 機 能 的 に 分 類 す る と以 下 の よ う に ま と め る こ と が で き る。
一6一
観 察 共 感 的 理 解
児 童 ・生 徒 の 立 場 に 立 っ て 、 あ りの ま まの
姿 を 認 め る
評価 や判 断 を 加 えず に
受 け入 れ る
〔か け が え の な い 存 在 〕
同 行 纒少、ミ㌦㍉、一'ニ ヴ 圧、鰍 マr
鋤 鞭 …傘
き
f
(Kt'.
蜘1
渥嚢 齢 ・ ・
藩鍵
∵∬ 覧馬.∵
《《琴 ﹂﹁ 1
㌔識 磯,.
擁 轟講誌
み
湊.マ
0し
行 動 療 法
意 図 的 な 行 動 を 通 じて 、 や る 気 を
出 さ せ る
0
声 力、̀テ
励 ま しの 声 を か け る
正 対
(4>関 連的指導での教育相談的手法
気 づ く
1 思
い
を 持
つ
↓
思
い
を
ま̀
ぐ
く
む
↓
思
い
を
深
め る
活 動 の 流 れ
※ 段 階 は時 数 で は な い
函
今 ま で の 学 校 生 活 を 振 り返 っ て 、 清 掃 に つ い て の 意 識 調 査 を 行 う。匝 画 なぜ清掃をするのかを話し0う ・
● ア ン ケ ー トに 書 か れ て い た 意 見 も 適 宜 紹 介 す る 。
● う ま く い っ て い る こ と 、 う ま く い か な い こ と を 出 し 合 う 。
●意 見 を 出 し合 う こ と を 主 眼 と す る 。
魎 汚れてい・・と備 す・・
。教 室 や 学 校 の ど ん な 場 渋 が 汚 れ て い る の か 、 グ ル ー プ 活 動 で 探 す 。
例)O校 庭 に 落 ち て い る ゴ ミの 数 や 場 所 を 調 べ る 。
・教 室 や 廊 下 の 埃 の た ま りや す い 場 所 を セ ロ ハ ン テ ー プ な ど を 使 って 探 す 。
●水 道 場 の 汚 れ は 何 か 調 べ る 。
●用 務 主 事 な ど に 話 を 聞 く。
○ グ ル ー プ こ と に 調 べ た こ と を 発 表 す る。
圃
自 分 の 清 掃 の 仕 方 を 振 り返 り 、 こ れ か ら は ど う や って 進 め て い け ば よ い か 、 工 夫 で き る こ と は な い か 考 え る。例)・ 清 掃 用 具 の 使 い 方
●清 掃 分#Qの 仕 方
。反 省 会 の 持 ち 方
●清 掃 全 般 に わ た って
画
学 習 し て き た こ と を 実 際 に 行 動 し 、 確 か め る 。・ き れ い に な っ た 実 感 が 持 て る か 。
函
取 り 組 み を 通 し て 、 自 分 を 振 り 返 る 。・ ア ン ケ ー トや 作 文 な ど
教 育 相談 的 配慮 事 項
。児 童 ・生 徒 の 素 直 な 思 い が 出 せ る よ う な ア ン ケ ー ト項 目を 設 定 す る 。
・児 童 ・生 徒 の 実 態 把 握 。 思 い を 知 る 。
Q清 掃 を 怠 け て い る 個 人 に 対 して 攻 撃 を して は な ら な い こ と を 理 解 させ る 。
… ・一話 し 合 い の 場 面 に お い て は
・意 見 を 出 す 児 童 ・生 徒 だ け で は な く 、 聞 き手 と な っ て い る 発 童 ・生 徒 の 表 情 や 反 応 の 仕 方 な ど に も注 意 す る。
・小 グ ル ー プ で 出 さ れ た 意 見 を 学 級 全 体 の 話 し合 い に つ な げ て い く こ とで 、 多 くの 意 見 を 吸 い 上 げ る。
・行 動 の 良 し悪 しを 決 定 す る 話 し 合 い で は な い こ と を 理 解 さ せ る 。
一… 活 動 の 場 面 に お い て は
。一 人 一一人 の 興 味 が つ な が る場 面 を 設 定 す る。
。活 動 の 様 子 を 観 察 し、 励 ま しの 声 か け を す る 。
・活 動 の 中 で 見 え た 変 容 に っ い て 、 適 宜 児 童 ・生 徒 の 成 長 を 促 ぜ る よ う に 認 め 、 返
して い く。
。児 童 ・生 徒 が 調 べ て み た い と 考 え た 場 所 を 主 体 的 に 調 べ さ せ る。
。汚 れ て い る こ と に 対 す る 嫌 悪 感 も 大 事 に す る。
・実 際 の 汚 れ を 見 た 上 で 、 考 え られ る よ う に す る。
J怠 け が ち だ っ た 児 童 ・生 徒 に も活 躍 で き る場 を 見 つ け させ る。
・今 ま で も 熱 心 に 活 動 して き た 児 童 ・生 徒 も 十 分 に 認 あ る。
。 自 分 の 行 動 の 変 容 に っ な が る話 し 合 い に な る よ う に 援 助 す る。
。話 し合 っ た こ と が 生 か さ れ て い る か 。 0友 だ ち 爾 士 の か か わ りの 申 か ら生 まれ た こ と
に も注 圏 す る 。
。教 師 自 身 も 共 に 活 動 す る 。
・短 期 間 で は な く、 一定 期 間 の様 子 、変 容 を 観 察 す る 。
G変 容 を っ か む 方 法 を 工 夫 す る。
○変 容 が 見 られ た こ と に つ い て 児 童 ・生 徒 に 返 して い く。
一g一
(5)実 践 事 例
ア 「U夕 一 ン カ ー ド」 の 活 用(日 常 活 動)
毎 日の 清 掃 活 動 に 取 り組 む 姿 を 、 認 め 励 ます こ と を 目的 と した 。 活 用 上 の 配 慮 点 と し て は 、
●監 視 され て い る と感 じ さ せ な い こ と
●他 人 の 告 げ 口 に な らな い よ う に す る こ と
●全 員 に カ ー ドが 届 く よ う に 工 夫 す る こ と
で あ る。 そ の 結 果 、 児 童 ・生 徒 は 教 師 に 見 守 られ て い る 安 心 感 を 持 っ こ と で 、 照 れ なが ら も返 事 を 書 き 、 主 体 的 に 清 掃 に 取 り組 む よ うに な って き た 。
〔「U夕 一 ン カ ー ド」 の 活 用 ・手 順 〕 【中 学 校3年 の 例 】
④ 児 童 ・ 生 徒 の 言 葉 に 応 じ て 返 事 を 記 入 し、
半 分 に切 っ た カ ー ドを 渡 す
児 童 ・生 徒 の 清 掃 活 動 を 見 て 、 言 葉 を 記 入
児 童 ・生 徒 に 声 を か け つ つ カ ー ドを 渡 す
や.て く派 く 、・て.走 の 毫 塗 は ナ
と,「くも 、、い ぐ,ね.
麩 覧♪責荏 遡3、,
児 童 ・生 徒 は 、 返 事 を 書 い て 下 校 時 に 教 師 に 渡 す
鋼腱 や舅製 や塞晃など3
㌣凋 課 器階 伽 旗 ン 刺 餌翻 溜 こ跨 認農 鈴
謡 織曝羅 撫
【小 学 校5年 の 例 】
Oo へ 杁 お ろしを 殊 ハ。キ や,て
≦塾.鐙ovよ くtdワま重
蠣妙
醜
教 師 が 、 良 か っ た こ と を 認 め 励 ま して い る に もか か わ らず 、 児 童 は 自分 の 良 くな か っ た 点 を 反 省 して い る こ と も多 か っ た 。 次 の 清 掃 活 動 で 、
自主 的 な 行 動 を 行 う契 機 と な っ た 。
イ 関 連 的 指 導 で の 取 組(小 学 校3年 生) (ア)題 材 名 「ク リ ー ン大 作 戦 を しよ う」
(イ)児 童 ・生 徒 理 解 の 工 夫
●一 人 一 人 の 課 題 を 明 確 に す る。
● グ ル ー プ 学 習 を 取 り入 れ 、 一 人 一一・人 役 (司 会 、 記 録 、 連 絡 、 チ ェ ッ ク)を 分 担 す る。
●机 間 指 導 を 丹 念 に 行 い 、 観 察 、 声 か け を す る。
(ウ)学 習 計 画
「な ぜ 、 そ う じを す るの だ ろ う?」
㌃麟
8
(学 級 活 動)
「ど の よ う に 、 そ う じを し た ら よ い の だ ろ う 。」(道 徳)
「汚 れ て い る 所 を 探 検 し よ う 。」(学 級 活 動)
「探 索 して 、 知 り た い と 思 っ た こ と 。」(学 級 活 動)
「知 り た い と 思 っ た こ と を 調 べ よ う 。」(社 会 ・理 科)
「調 べ て わ か っ た こ と か ら 、 自 分 の し よ う と 思 う こ と を 発 表 し よ う 。」
国 本 時 の 展 開
響直曜.幅裏隔.餐,
冨 判 解 騰 〜
(国 語)
噸
学 習 活 動 援 助 教育相談的配慮事項
「ク リ ー ン大 作 戦 」 発 表 会 の 準 備 を し よ う
① 学 習 す る こ とを 確 認 す る。 ●班 ご と に本 時 の 学 習 予 定 ・進 度 に差 が 合 って も よ い こ
を 知 ら せ る 。 と を 伝 え る 。
② 資 料 を も と に 、 ま と め を す ●各 係 の 仕 事 を 確 認 す る 。
る 。 (司 会 、 記 録 、 連 絡 、 チ ・係 の 仕 事 を 果 た して い る こ
・1班:ま と め 方 の 話 し 合 エ ッ ク) とを 賞 賛 す る 。
い ・学 習 の ル ー ル を 確 認 す ・話 し合 い の 声 の 大 き さ が 適
・2班:下 書 き カ ー ド る 。 当 で あ る こ とを 賞 賛 す る 。
●3班:動 機 、 わ か っ た こ ・立 ち 歩 か な い 。 ・真 剣 に 課 題 に 取 り組 ん で い との 話 し合 い ・声 の 大 き さ 。 る 児 童 を 賞 賛 す る。
・4班:下 書 き ●画 用 紙 、 模 造 紙 、 筆 記 用 Q励 ま しあ って 学 習 して い る
●5班1動 機 、 わ か っ た こ 具 を 用 意 す る。 こ と を 賞 賛 す る。
との 話 し合 い ・机 間 指 導 を す る。
●6班:清 書(本 つ く り) ・ま と め か た を 助 言 す
・7班:下 書 き る 。
●8班:動 機 、 わ か っ た こ ○話 し合 い の 様 子 を 観 察 との 話 し合 い し 、 動 機 と わ か っ た こ と を わ か り や す く ま と め る よ うに 助 言 す る。
③ 学 習 の ま とめ を す る。 ●次時の学習予定 を確認す ○進 度 に こ だ わ らな い よ う に
●各 班 の 進 度 を 発 表 す る 。 る 。 す る 。
(記 録 係) ・発 表 し た ら 、 拍 手 を す る 。
●各班の学習の様 子を発表 ・各 班 の 学 習 の 様 子 の よ い所
す る 。(チ ェ ッ ク 係) を 賞 賛 す る 。
一10一
〔資 料 〕
班 題 児童の学習活動 と教育相談的配慮
1
班 そ・
つ Aじ
丑日
・身 近 な 人 に 、 小 学 生 の 頃 の 学 校 で の そ う じの 様 子 を 聞 き 取 り 、 自 分 た ち の そ う じ との 違 い を ま
と め る 。
○ 資 料 が 少 な い の で 、 聞 き 取 り で 集 め た 情 報 を 有 効 に 使 う よ う に 援 助 す る と と も に 、 励 ま しあ っ て 学 習 して い る こ と を 賞 賛 す る。
リ サ イ ク ル
・燃 え な い ゴ ミの リサ イ ク ル(ス チ ー ル 缶 ・ア ル ミ缶 ・ビ ン)に つ い て 図 書 室 の 本 で 調 べ て い る。
○ 一 人 一 人 の 作 業 が 中 心 と な る が 、 司 会 係 の 児 童 一 人 の 考 え に な ら な い よ う に 観 察 し援 助 す る。 調 べ よ う 、 学 習 しよ う と す る意 欲 を 賞 賛 す る 。
ウ 関 連 的 指 導 で の 取 組(中 学 校2年 生) (ア)「 教 室 美 化 徹 底 期 間 」 の 取 組
(イ)自 分 達 の 教 室 に 目 を 向 け 、 各 班 が 徹 底 目標 を 設 定 し、 日替 わ り で 教 室 そ う じに 当 た り、 一 週 間 で 教 室 を ど れ だ け き れ い に す る こ とが で き るか と して 、 「教 室 美 化 徹 底 期 間 」 に 取 り組 む こ と と した 。
時 指 導 内 容 教育相談的配慮事項
1 ①VTRを 見 て 、 清 掃 状 況 を 振 り返 る ① 動機づけ
② 改 め て 教 室 を 見渡 し、 助 言 ② 現 状 を 見 つ め る(洞 察)
③ 「教室美化徹底期間」の各班の徹底目標設定 ③ 目的意識を持たせる(行 動療法)
2 ① 日替わり教室清掃の実施 ① 客観的事実のメモ(観 察)
,一. ② 帰 りの学活時 と も に取 り組 む(同 行)
一 全 員:「 美 。 化 美 。 化 カ ー ド」 の 記 入 取 り組 み な が ら話 を 聞 く(傾 聴) 週 教 室 担 当班:班 長 の 評 価 、 先 生 の 評 懸 ② が ん ば っ た こ と 、 き れ い に な っ た
間 ③ 期 間 終 了 日 に 、 「美 。 化 美 。 化 カ ー ド」 を 回 こ とへ の 賞 賛(自 己有 用 感)
) 収
3 ① 「美 。 化 美 。 化 カ ー ド」 に コ メ ン トを 付 け て ① 一 人 一 人 の が ん ば りを コメ ン トに
返却する 記 入 し渡 す(認 め る)
一 週 問 の成 果 を 肯 定 す る(認 め る)
② 通常の分担清掃に戻 る ② 上記配慮の積み重ねを心がける
(ピ カ ピカ カ ー ドの 記 入 例)
遡
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7研 究 の 成 果
(1)教 師 の 日常 的 な 行 動 機 能 の 多 くが 、 教 育 相 談 的 手 法 そ の もの に 当 た る こ とが 認 識 で き た 。 (2>(1)に 気 づ く こ とで 、 さ ら に 教 育 相 談 的 な 姿 勢 で 児 童 ・生 徒 に 接 す る こ と が で きた 。 (3)清 掃 活 動 の 場 面 を 取 り上 げ た こ と で 、 小 学 校 で は 日常 指 導 と 関 連 的 指 導 と を 組 み 合 わ せ
た 点 が 有 効 で あ っ た 。
(4)中 学 校 に お い て は 、 教 師 が 生 徒 と 共 に 清 掃 を しな が ら、 ほ め た り、 意 欲 を 出 す よ う な 声 か け を す る な ど 、 コ ミュ ニ ケ ー シ.ヨン を 図 り、 教 育 相 談 的 な 対 応 が で き た 。
(5)本 研 究 を 通 して 、 児 童 ・生 徒 の 豊 か な 心 が 育 っ た か に つ い て 、 さ ら に 検 証 の 必 要 が あ っ た 。 そ こで 、 「そ う じに つ い て の ア ン ケ ー ト」(7ペ ー ジ 参 照)を さ ま ざ ま な 実 践 の の ち 、 再 実 施 し、 前 回 との 比 較 を し た 結 果 、 下 記 の よ う な 変 容 が 見 ら れ た 。
9月 第2問(行 動 面)
実施
1
④ 0 ② 0
3440 第 0
i 143645 379
② 133243
問
( 8it15 163337 4535 10
慧 0 384244 353941
識 47
面 .
v 212 S 6
④
レ
11月 第2問(行 動面)
実施 ④ 0 ② 0
43 3440
第 0 1
.
14 123 39
② 479
問 323638
(
■
61135 101316 a
意 0 374142 3346
識 444547
面 .
) iz 15 5
④
表 を 比 較 す る と 、 学 級 全 体 の 意 識 や 取 り組 み の 変 化 もわ か り 、 児 童 ・生 徒 の 変 容 も個 々 に 把 握 す る こ と も で き る 。 大 き く変 容 した 者 もい れ ば 、 そ う で な い 者 も い る。 清 掃 と い う 一 っ の 面 か ら見 た 結 果 で は あ るが 、 そ の結 果 を 見 て 、教 師 は一 人一 人 に さ らに 目を 向 け て
い く材 料 とす る こ とが 大 切 で あ る 。
8今 後 の 課 題
○ 児 童 ・生 徒 の 豊 か な 心 を 育 て て い くた め に 、 よ り 一 層 深 い 教 師 の 児 童 ・生 徒 理 解 の 手 だ て を 明 確 に す る 必 要 が あ る 。
○ 全 て の 教 師 が 、 児 童 ・生 徒 を か け が え の な い 存 在 と して 認 識 す る教 育 相 談 的 姿 勢 を 持 っ と と も に 、 学 校 全 体 と して も教 育 相 談 的 な 姿 勢 に つ い て の 共 通 認 識 を 深 め 、 指 導 に 当 た る 方 策 の 具 体 化 が 必 要 で あ る 。
○ 小 ・中 学 校 の 連 携 、 ス ク ー ル カ ウ ンセ ラ ー や 関 係 機 関 な ど地 域 との 関 係 を 構 築 した 取 り 組 み を 進 め る 必 要 が あ る。
一12一
皿 第2分 科会 の研究 研究主題
か か わ り合 い を大 切 に した活 動 の 工 夫
1研 究 主 題 設 定 の 理 由
最 近 の 子 ど も た ち は 、 人 と人 と の か か わ る機 会 が 減 少 し、 人 間 関 係 を 作 る こ とが 苦 手 だ と 言 わ れ て い る 。 協 調 性 に 欠 け る 子 ど もや 自 分 を 表 現 す る 仕 方 が 分 か らな い 子 ど も 、 相 手 の 気 持 ち を 考 え た 発 言 や 行 動 が で き な い 子 ど もが 増 え て い る 。 そ の 結 果 、 学 校 生 活 の 中 で 、 子 ど も同 士 や 子 ど も と教 師 と の 人 間 関 係 が 築 き に く くな って い る。 子 ど もた ちの 人 間 関 係 を 築 く 力 の 弱 ま り は 、 不 登 校 や い じめ 、 非 行 な ど の 誘 因 に な る だ け で な く、 生 活 指 導 の 目 標 で あ る 自 己 実 現 の 基 盤 と な る 力 の 弱 ま り と も と らえ る こ と が で き る 。 した が って 、 子 ど もた ち の 人 間 関 係 を 築 く力 を 向 上 させ る こ と は 、 現 代 の 子 ど もた ち に と って 、 重 要 な 課 題 だ と言 え る だ
ろ う。
本 分 科 会 で は 、 子 ど もた ち に 人 間 関 係 を 築 く力 を つ け さ せ る た め に 、 学 校 の 教 育 活 動 の 中 に 、 意 識 的 に 人 と人 と が ω幽 活 動 を 取 り入 れ て 行 く必 要 が あ る と 考 え た 。 か か わ り合 い を 大 切 に した 活 動 を 、 意 図 的 ・計 画 的 に 集 団 に 課 して い く こ と で 、 子 ど もた ち に 自 己 存 在 感 を 持 た せ 、 共 感 的 人 間 関 係 を は ぐ くみ 、 自 己 決 定 の 場 を 与 え る こ とが で き る 。 そ の 結 果 、 相 互 に 認 め 、 励 ま す 豊 か な 人 間 関 係 が 育 成 さ れ 、 子 ど もた ち に 「豊 か な 心 」 を は ぐ く む こ とが で き る と考 え 、 本 研 究 主 題 を 設 定 した 。
2研 究 の 仮 説
本 分 科 会 で は 、 意 図 的 ・計 画 的 に か か わ り合 い を 工 夫 した 活 動 を 行 う こ と に よ っ て 、 子 ど も た ち に よ り よ い 人 間 関 係 を 学 ば せ 、 子 ど も と 教 師 及 び 子 ど も相 互 の 豊 か な 人 間 関 係 を 育 て る こ と が で き、 豊 か な 心 が 培 わ れ る と 考 え た 。
自 己 存 在 感 、 共 感 的 人 間 関 係 、 自 己 決 定 の3っ の 要 素 は 、 豊 か な 人 間 関 係 を 育 成 す る た め に 特 に 重 要 と考 え 、 次 の よ う に 定 義 し た 。
自 己 存 在 感 自分 の 役 割 が あ る 。 自 分 が 他 に 認 め られ 、 必 要 と さ れ て い る と感 じ る。
共感的人間関係 相 手 を 認 め 、 受 入 れ 、 尊 重 す る 。
自 己 決 定 自分 の 考 え で 自分 の 行 動 を 決 定 し、 行 動 す る 。 以 上 の よ うな 考 え か ら、 研 究 の 仮 説 を 次 の よ う に 定 あ た 。
〈 研 究 の 仮 説 〉
意 図 的 ・計 画 的 に 、 か か わ り合 い を も た せ る活 動 を す る こ と に よ り 、 他 の 人 の よ さ に気 付 き、 相 互 に 認 め 、 励 ま す 豊 か な 入 間 関 係 が 育 成 さ れ る 。
3研 究の構想図
く第2分 科会研究主題〉
か か わ り合 い を 大 切 に し た 活 動 の 工 夫
〈研 究 の 仮 説 〉
意 図 的 ・計 画 的 に 、 か か わ り合 い を もた せ る 活 動 を す る こ と に よ り 、 他 の 人 の よ さ に 気 付 き、 相 互 に 認 め 、 励 ま す 豊 か な 人 間 関 係 が 育 成 さ れ る 。
集
団
活
動
● グループ構 成の工夫
●場の設定の工夫
● 言葉かけの工夫
・ペ ア 学 習
●小 集 団 学 習
● 目的 別 学 習
●興 味 関 心 別 学 習
●相 互 評 価
・ 自 己評 価
●カ ー ドの 工 夫
「グ ル ー プ エ ン カ ウ ン タ ー 」
●学 習 過 程 の 工 夫
●子 ど も 同 士 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 促 進 す る た め の 教 師 の 助 言
豊かな人間関係を育成す る要素 ● 自己存在感
●共感的人間関係
● 自己決定
← ≒〉 生 徒 理 解
※(1>「か か わ り 合 う」 と は 、 複 数 の 人 間 が 同 じ場 所 に い て 見 合 う、 言 葉 を か け 合 う 、 よ さを 伝 え 合 う、 教 え 合 う、 認 あ 合 う、 高 め 合 う、 素 直 に 欠 点 を 言 い 合 え る こ と と らえ た 。
一14一
4実 践研究
実践事例1小 学校第5学 年 体育科
単 元 名 水 泳
(1)主 題 と の 関 連
● グ ル ー プ 構 成 の 工 夫(ペ ア 学 習)
学 級 の 中 で は 、 誰 と で も ペ ア ・グル ー プ が 組 め る こ とが 望 ま しい 。 しか し、 実 態 に 応 じる こ と 、 か か わ りを 深 め さ せ て い く こ とが 学 習 成 果 を 大 き く左 右 す る こ と と な る。
ま ず は か か わ り合 い を 深 め さ せ て い く こ と に 重 点 を 置 く こ と が 大 切 で あ る 。 初 め か ら児 童 が 相 手 を 特 別 に 意 識 しな い よ う 、 身 長 順 等 で ペ ア を 組 む こ と と し、 学 習 の 進 め 方 の み を 常 に 意 識 の 中 心 に 置 か せ て 進 め る こ と で あ る。 ま た 、 自 分 に 適 した め あ て を 見 っ け る こ とや ペ ア に 助 言 を す る た め の 資 料 と な る ヒ ン ト、 ク ロ ー ル ・平 泳 ぎ ・ス タ ー ト ・タ ー ン等 の 技 能 の ポ イ ン トを 図 や 言 葉 で 明 示 した 学 習 カ ー ドを 作 成 す る こ と も大 切 で あ る 。 この 学 習 の 流 れ が 定 着 す る と 、 同 時 に 人 間 関 係 が 深 ま る と 考 え られ る 。 ま た 、 人 間 関 係 が 深 ま る こ と に よ り、 児 童 は学 習 カ ー ドか ら だ け で は な く、 自 らの 既 習 の 経 験 を 生 か
した 明 確 な 助 言 を ペ ア の 相 手 に す る こ と が で き る よ うに な る と 考 え た 。
● 評 価 の 工 夫
学 習 を 振 り返 り 自 己 評 価 して 、 次 の め あ て を 明 確 に して お くた め の 学 習 カ ー ドを 工 夫 す る 。 ま た 、 自分 の め あ て と ペ ア の め あ て が い つ で も確 認 で き 、 ま た 互 い に 認 め 、 励 ま
し合 っ た こ とが 記 入 で き る 評 価 カ ー ドを 作 成 す る 。
資 料 ・[評 価 ・め あ て カ ー ド]資 料 ・[振 り返 り カ ー ド]
ペ ア ・先生の声 自分 の反省
泳 力 は どれ くら いの び ま した か 始 め の 級 今 の級 ペ ア学 習 の 感 想 を書 き ま し ょ う (D自 分 で め あ て を決 め た り練 習 方 法 を
決 め た りす る こ と は ど うで した か 。 ペ ア と練 習 して よか った こ とは 。 ペ ア に 一 言 。
● 場 の 設 定 の 工 夫(ゼ 本 時 の 学 習 」 参 照)
○ 認 め 合 い ・励 ま し合 い の で き る 場 の 工 夫
○水 慣 れ の 位 置 プ ー ル に 向 か って 前 後 は ペ ア 。 水 慣 れ の と き か ら、 ペ ア で本 時 の め あ て に つ い て 話 し合 い 、 関 連 す る 泳 ぎ を チ ェ ッ ク で き る よ う に す る 。
・各 自 の ポ イ ン ト練 習 の 場 ÷確 か め る 場1 、2、3コ ー ス は25mを 泳 ぎ な が ら 自分 の 泳 ぎを 確 か め た り、 練 習 し た り す る 。4、5コ ー ス は 、12 .5mを 使 い、 初 歩 的 な 泳 ぎ を 確 か め た り、 ポ イ ン ト練 習 を した りす る。
● 言 葉 か け の 工 夫
○ 認 め 合 い ・励 ま し合 い の で き る言 葉 か け の 工 夫 〔児 童 ・教 師 〕
児 童 が 一 言 で 分 か る ポ イ ン トを つ か ん だ 言 葉 か け を 工 夫 す る 。 ま た 、 学 習 資 料 に も 明 記 し、 児 童 同 士 で も共 通 認 識 で き る言 葉 に して お く。