高等学校
平 成12年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
総 合 的 な 学 習 の 時 間
東 京 都 教 育 委 員 会
平 成12年 度
教 育 研 究 員 名 簿
○副世話 人
◎世話 人
No.
学 区 学 校 名 氏 名1 i
都 立 大 森 東 高 等 学 校 杉 山 真 弓2 2
都 立 代 々 木 高 等 学 校 五 明 尚 美3 2
都 立 新 宿 山 吹 高 等 学 校 増 田 幸4 2
都 立 深 沢 高 等 学 校 ○ 善 本 久 子5 3
都 立 光 丘 高 等 学 校 吉 田 光6 4
都 立 北 園 高 等 学 校 志 村 賢 一7 4
都 立 志 村 高 等 学 校 瀬 田 栄 治8 4
都 立 北 豊 島 工 業 高 等 学 校 宮 崎 康 治9 6
都 立 江 戸 川 高 等 学 校 林 眞 司io 7
都 立 富 士 森 高 等 学 校 小 澤 哲 郎11 7
都 立 町 田 高 等 学 校 海 野 定 春12 8
都 立 東 大 和 南 高 等 学 校 中 村 直 治13 8
都 立 多 摩 高 等 学 校 藤 田 豊14 9
都 立 久 留 米 西 高 等 学 校 上 野 精 一15 io
都 立 南 野 高 等 学 校 荻 久 保 倫 子16 13
都 立 八 丈 高 等 学 校 ◎ 酒 井 健 太 郎り区ロ ロ吉治
泉川茂市
指導主事 同 教育庁指導部高等学校教育指導課
同 担 当
目 次
研究主題 総合的 な学習の時間 につい ての実践事例研究
一 「国際理解」及 び 「福祉 」 を中心 と した学習 を例 と して一
1総 合 的 な 学 習 の 時 間 の ね ら い
‑ ⊥ 0 4
設 置 に 当 た っ て
資 質 ・能 力 の 育 成 に 当 た っ て 3.学 習 活 動 に 当 た っ て
り乙り乙り4
II国 際 理 解(第1分 科 会)
1.研 究 の 趣 旨
2.年 間 指 導 計 画 の 例
3.「 記 録 ノ ー ト」 と 「 学 期 末 相 談 会 」 4.評 価 の 在 り 方 に つ い て
5.評 価 の 方 法 に つ い て 6.2学 期 の 授 業 展 開 の 事 例 7.今 後 の 課 題 と ま と め
皿 福 祉(第2分 科 会) 1.主 題 設 定 の 理 由 2.年 間 指 導 計 画 案
QU3只U7‑70σ11
3.実 践 事 例
4.評 価5.福 祉 分 野 に お け る 留 意 点 と 課 題
IV課 題 と ま と め
0 0 4 0 U ‑ り 乙 1 1 1 0 乙 2
24
一i一
1総 合 的 な 学 習 の 時 間 の ね ら い 1設 置 に 当 た っ て
文 部 省 は 、 平 成8年7月 の 中 央 教 育 審 議 会 第 一 次 答 申 及 び 、 教 育 課 程 審 議 会 答 申 に お け る 提 言 を 踏 ま え 、 学 校 教 育 法 施 行 規 則 の 改 訂 に よ り、 「ゆ と り」 の 中 で 自 ら 学 び 、 自 ら 考 え る 力 な ど の 「生 き る 力 」 の 育 成 を 基 本 と して 、 横 断 的 ・総 合 的 な 指 導 を推 進 す る た め に 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 設 け る こ と を 定 め た 。 平 成12年 度 か ら新 しい 学 習 指 導 要 領 の 移 行 措 置 が 実 施 さ れ 、 一 部 の 都 立 高 等 学 校 に お い て 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 試 行 が 開 始 さ れ た 。 しか し 、 今 年 度 に お け る 都 立 高 等 学 校 の 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 試 行 率 は 、 ま だ 十 分 と は い え な い 。 移 行 期 の 初 年 度 と は い え 、 各 学 校 で 実 施 す る 上 で 様 々 な 課 題 が あ る た め で は な い だ ろ うか 。 総 合 的 な 学 習 の 時 間 は 、 各 教 科 ・科 目 と は 異 な り、 そ の 内 容 が 示 さ れ て い な い 。 す ぐ に 応 用 で き る 実 践 事 例 も高 等 学 校 の 場 合 、 多 く は な い 。 こ れ ま で の 教 科 指 導 中 心 の 指 導 で は 十 分 対 応 で き な い こ れ ら の 現 状 が 、 私 た ち 教 員 の 不 安 や 戸 惑 い に つ な が り 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 試 行 へ の た め ら い に な っ て い る の で は な い か 。 ま た 、 効 果 的 な教 育 活 動 を 展 開 す る た め の 、 チ ー ム テ ィ ー チ ン グ や 情 報 機 器 の 活 用 等 指 導 体 制 の 確 立 や 、 学 習 環 境 の 整 備 を ど の よ う に し て 充 実 させ る か 。 さ ら に 、 学 校 が 組 織 と して 十 分 な 協 力 体 制 を 築 き上 げ る た め の 、 教 員 自 ら の 意 識 改 革 を い か に し て 進 め て い くか 。 具 体 的 に解 決 す べ き多 くの 課 題 が あ る に せ よ 、 教 育 改 革 が 国 民 的 な 課 題 で あ り 、 と り わ け 総 合 的 な 学 習 の 時 間 は 、 子 ど もの 主 体 的 学 習 へ の 重 要 な 動 機 付 け と な る も の で あ り、 今 次 学 習 指 導 要 領 改 訂 の ポ イ ン トで あ る 。
2資 質 ・能 力 の 育 成 に 当 た っ て
子 ど も た ち を取 り巻 く環 境 が 大 き く変 化 して い る 今 日 、 い か な る 変 化 に も対 応 す る 資 質 ・ 能 力 と し て 、 た く ま し く 「生 き る 力 」 や 自 己 の 在 り方 生 き 方 を 考 え る 力 を 育 成 し て い く こ
とが 求 め ら れ て い る 。 こ れ か らの 学 校 教 育 に お い て は 、 従 来 型 の 知 識 注 入 を 中 心 と し た 教 育 だ け で は 十 分 で は な い 。 自 ら課 題 を 見 付 け 、 自 ら学 び 、 自 ら考 え る 力 を 育 成 す る た め に 、 体 験 的 、 問 題 解 決 的 な 学 習 の 充 実 を 図 る こ と が 重 視 さ れ な け れ ば な ら な い 。 総 合 的 な 学 習 の 時 間 は 、 こ れ ま で 機 会 の 少 な か っ た 潜 在 的 な 学 習 意 欲 や 興 味 ・関 心 を 引 き出 す 教 育 と し て 従 来 の 授 業 と車 の 両 輪 の ご と く行 わ れ る こ と に よ り、 教 育 的 効 果 を 一 層 前 進 さ せ る こ とが 重 要 で あ る 。
3学 習 活 動 に 当 た っ て
総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 実 施 方 法 に つ い て は 、 今 後 様 々 な 実 践 事 例 の 研 究 や 学 校 間 の 意 見 交 流 な ど を 通 し て 、 継 続 的 に 改 善 が 加 え ら れ るべ き で あ る 。 こ こ で は 私 た ち 教 員 の 一 人 一 人 が ど の よ う な 意 識 を 持 っ て 取 り組 む か に よ っ て 、 教 育 的 効 果 に も差 が 生 じて くる 可 能 性 が あ る 。 ま た 、 数 年 後 に は 小 学 校 、 中 学 校 で 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 経 験 し た 生 徒 が 対 象 とな っ て く る 。 自 ず と 、 さ ら に 奥 深 い 学 習 内 容 が 求 め ら れ て くる の で は な い だ ろ うか 。 さ ら に具 体 的 に 実 施 さ れ た 後 も各 学 校 で 十 分 に 学 習 活 動 の 検 証 を行 い 、 ね ら い や 目的 が 成 果 を 挙 げ て い る か ど う か 、 学 校 全 体 で の 評 価 を 重 ね る こ と が 重 要 で あ る 。 こ の 時 間 の 活 動 に つ い て は 、 学 習 指 導 要 領 に お い て 、 国 際 理 解 、 情 報 、 環 境 、 福 祉 ・健 康 な ど の 横 断 的 ・総 合 的 な 課 題 に つ い て の 四 つ の 学 習 活 動 が 例 示 さ れ て い る 。 今 年 度 は 地 域 や 学 校 の 特 色 、 生 徒 の 特 性 に 応 じ 、 「国 際 理 解 」 と 「福 祉 」 を テ ー マ と 設 定 し、 そ れ ぞ れ 第1、 第2分 科 会 に 分 か れ て 研 究 し た 。
H国 際 理 解(第1分 科 会)
1研 究 の 趣 旨
「自 ら 課 題 を 見 付 け 、 自 ら学 び 、 自 ら考 え 、 主 体 的 に 判 断 し、 よ り よ く問 題 を 解 決 す る 資 質 や 能 力 を 育 て る こ と」 を 目指 す と い う総 合 的 な 学 習 の 時 間 の テ ー マ と して 、 第1分 科 会 で は 「国 際 理 解 」 を 設 定 し た 。 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 中 で 、 国 際 理 解 の 学 習 を 進 め る こ と は 、 多 様 な 文 化 を 受 容 し な が ら 、 他 者 と の か か わ り の 中 で 自己 の 在 り方 生 き方 を 考 え る こ と に つ な が り 、 極 め て 重 要 で あ る 。 ま た 、21世 紀 は 、 イ ン タ ー ネ ッ トに 象 徴 され る 情 報 化 の 時 代 で あ る 。 そ の た め 、 他 国 と の 情 報 通 信 に お け る 距 離 が 縮 ま り 、 イ ン タ ー ネ ッ トを 介 して 、 異 文 化 を 一 層 身 近 に 感 じ る こ と に な る 。 こ の よ う な 国 際 化 は 人 々 に 国 際 人 と し て の 意 識 を 求 め て い る 。 高 等 学 校 の 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お い て は 、 生 き る 力 を 身 に 付 け る た め に 自 ら を 見 つ め 直 す 機 会 が 必 要 で あ る 。 そ の た め の 方 法 と し て 、 他 者 との か か わ り の 中 で の 自 己 の 在 り方 を 問 う こ と が 不 可 欠 に な る 。 国 際 理 解 の 学 習 で は 、 単 に 他 国 に 対 す る 知 識 量 を増 や す の で な く 、 自 国 と他 国 の 比 較 を 通 じて 自 国 に対 す る 客 観 的 な 視 点 を 育 て る こ とが 期 待 さ れ る 。 そ の 視 点 は 自 国 と 他 国 を 自 己 と 他 者 と に 置 き換 え れ ば 、 自 己 を 他 者 と比 較 し て 客 観 的 に 自 己 を 見 つ め る 視 点 へ と 通 じる 。 こ の よ う に して 自 己 を 客 観 視 す る こ と は 「自 己 の 在 り方 生 き 方 を 考 え る こ と が で き る よ う に す る こ と 」 と い う総 合 的 な 学 習 の 時 間 の ね らい と一 致 す る 。 ま た 、 自 ら主 体 的 に 考 え る 習 慣 が 身 に 付 く こ と の 少 な か っ た 従 来 の 学 習 に 対 して 、 自 ら 主 体 的 に か か わ る 体 験 的 な 学 習 の 必 要 性 が 一 層 求 め ら れ る よ う に な っ て き た 。 体 験 的 な 学 習 を重 視 す る 目的 の 一 つ は 、 生 徒 に 学 習 を 通 して 達 成 感 を味 わ わ せ る こ と で あ る 。 そ こ で 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 導 入 す る に 当 た り、(1)生 徒 が 主 体 で あ る こ と(2)教 科 の 枠 に と ら わ れ な い こ と(3) 経 験 や 体 験 を重 視 す る こ と と い う 三 つ の 重 点 項 目 を 設 け た 。 第1分 科 会 で は 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 各 学 校 で 実 践 して い くた め に 、 こ れ ら を 前 提 と し た 年 間 指 導 計 画 の 例 を 考 え た 。
本 研 究 に お い て は 、 ま ず 、 生 徒 個 々 が 課 題 を 設 定 す る こ と か ら始 め 、 次 に 他 国 を知 り、 そ の 結 果 と し て 、 自 国 に つ い て 理 解 を 深 め る と い う流 れ を 考 察 し て 「国 際 理 解 」 を 考 え た 。
2年 間 指 導 計 画 の 例
こ の 時 間 の 教 育 課 程 の 位 置 付 け を 各 学 年 に お い て 年 間1単 位(35単 位 時 間)と し て 、3年 間 で 合 計3単 位(105時 間)と し た 。 該 当 学 年 は 第2学 年 と す る 。 教 員 数 は 各 ク ラ ス2名 ず つ と し 、 各 ク ラ ス を2展 開 す る 。 教 員1人 当 た り の 生 徒 数 は20人 程 度 と す る 。 ま た 、 校 外 学 習 な ど の 実 施 を 考 慮 し 、 毎 週 特 定 曜 日 の 最 終 時 限 に 授 業 を 行 う 。 学 年 共 通 テ ー マ と し て 「国 際 理 解 」 を 設 定 し 、 そ れ に 関 連 し て 個 人 又 は グ ル ー プ で 学 習 設 定 す る こ と を 想 定 し た 。
な お 、 年 間 指 導 計 画 を 立 て る 前 提 と し て 、 学 習 の ね ら い が 押 さ え ら れ て い る か 、 学 校 の 生 徒 を ど の よ う に 育 て た い の か 、 な ど を 踏 ま え て い る か が 重 要 と な る 。
一3一
年間指導計画例 学
期 学 習 内 容 ・活 動
時 数
sn音 占
田 曲、 韻
オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 年 間 学 習 計 画 を学 年 全 体 に 発 表 し 、 当 該 時 自分 の 興 味 ・関 心 を探 る
間 の 意 図 を 伝 え る 。
(ア ン ケ ー ト 、 作 文 、 話 し合 い な ど) 毎 回 「記 録 ノ ー ト」 の 提 出 を す る こ と に よ
i
り教 員 と生 徒 の 意 志 の 疎 通 を 図 る 。課 学 期 の 終 わ り に 実 施 す る 「学 期 末 相 談 会
題 を 発
(個 々 の 進 ち ょ く状 況 を 把 握 す る)」 の 説 明 を 行 う 。 適 宜 、 一 斉 授 業 の 形 態 も 取 り入 れ る 。
見
す 発 見 学 習 会 例)「 外 部 講 師 に よ る 課 題 設 定 の た め の 動 機 付 け と して 取 り入 れ る
時 講 演 」 ま た は 「興 味 を 持 っ た 場 所 を
12 る 。
間
訪 問 ・見 学 ・体 験 」 ま た は 「作 品 の
課 題 設 定 の 進 行 状 況 を 確 認 し 、 個 別 指 導 を製 作 」 行 う 。
「学 期 末 相 談 会 」 の 実 施(1> 「自 ら考 え て 主 体 的 に 課 題 を 設 定 で き た か 」 各 自 の 年 間 テ ー マ の 設 定 今 後 の 活 な ど を 評 価 の 観 点 と す る 。
動予定
課 題 を探 究 す る 自 主 活 動(1) 毎 時 間 「記 録 ノ ー ト」 に よ り活 動 内 容 を 確
認 す る 。
2
生 徒 に 適 切 な情 報 収 集 源 な ど を 紹 介 す る 。常 に 肯 定 的 な 姿 勢 で 生 徒 を 支 援 す る 。 探 究 学 習 会 例)「 探 究 経 緯 を 報 新 しい 着 眼 点 、 発 想 を確 認 す る 。 を 告 す る 会 」 「日 本 の 伝 統 的 な 芸 術 を
探 15
究 鑑 賞 す る 会 」 す
る 課 題 を 探 究 す る 自 主 活 動(2) 生 徒 に 異 な る 視 点 の 情 報 収 集 源 な ど を 促 す 。
時 各 自 の 課 題 に 基 づ き 、 研 究 の 成 果 を 確 認 す
間
る 。
「学 期 末 相 談 会 」 の 実 施(2)
「主 体 的 に 取 り組 み 、 自 ら 考 え 、 積 極 的 に
3学 期 の 発 表 会 に 向 け て の 取 り組 み 行 動 で き た か 」 な ど を 評 価 の 観 点 と す る 。 発 表 学 習 会 の た め の 資 料 作 成 発 表 は 基 本 的 に は1人10分 程 度 で 発 表 す る 。3
「発 表 学 習 会 」 の 実 施(グ ル ー プ の 場 合 は4人 を 限 度 と す る)
成
作 品 な ど を 提 示 し な が ら 、 発 表 さ せ る 。
果 を1
発 8
発 表 も 評 価 の 対 象 と す る 。
調 べ た も の ・発 表 し た も の を 、1冊 の 報 告
表
す
書 に ま と め る 。
一
る
時
1年 間 の 総 ま と め こ の 時 間 に 自 分 は 何 を 学 ん だ か を ま と め る 。
問 (自 己 評 価 ・相 互 評 価 も 含 む) 「学 習 の 成 果 を 十 分 発 表 で き た か 」 な ど を評 価 の 観 点 とす る 。
3「 記 録 ノ ー ト」 と 「学 期 末 相 談 会 」 (1)「 記 録 ノ ー ト」 に つ い て
総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 核 で あ る 生 徒 一 人 一 人 の 学 習 を 補 強 す る の が 、 記 録 ノ ー トの 役 割 で あ る 。 生 徒 は 自 分 が ど の よ う な 思 考 ・活 動 を た ど っ た か を 振 り返 る こ と が で き る し 、 教 員 も そ の プ ロ セ ス を リ ア ル タ イ ム に 、 ま た 全 体 的 に 知 る こ と が で き る 。 活 動 や 各 学 期 の 学 習 会 な ど を 通 し て 、 生 徒 一 人 一 人 が ど の よ う に 考 え 、 ど の よ う に 時 間 を 使 い 、 ど の よ う に 主 体 的 に 参 加 し た の か を 記 録 ノ ー トか ら 発 見 で き る 。 例 え ば 「何 を し た の か 」 を 書 く の が 従 来 の 授 業 の 学 習 ノ ー ト と す る な ら ば 、 「ど の よ う に し た の か 」 を 書 く の が 記 録 ノ ー ト の 特 色 で あ る 。 こ こ に 発 想 の 転 換 が あ る 。 つ ま り総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お い て 、 記 録 ノ ー ト
は 機 能 的 に 通 常 授 業 に お け る 学 習 ノ ー ト や ワ ー ク ブ ッ ク と 異 な っ て い る 。 (2)「 記 録 ノ ー ト」 の 目 的 と 予 測 さ れ る 動 き
① 「記 録 ノ ー ト 」 の 目 的
ノ ー ト を1冊 用 意 す る 。 そ の 目 的 と 働 き は2種 類 で 以 下 の 項 目 で あ る 。 ア 生 徒 と 教 員 の 相 互 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン(生 徒 個 人 の フ ィ ー ドバ ッ ク)
・出 席 な ど の 管 理(校 外 学 習 時 を 含 む)
・ 「時 間 」 の 使 い 方(通 年 ・各 時 間)
・興 味 ・関 心 の 動 き
・ 自 分 で 設 定 し た 課 題 へ の 取 り組 み 方
・ 自 己 評 価(各 学 期)
イ 学 習 者 個 人 の 課 題 の 記 録(記 録 の 仕 方 は 生 徒 に 任 せ る)
・課 題 設 定 と 結 果
・ 目 標 の 設 定 と 結 果
・調 べ 方 、 調 べ た 内 容 の 記 録
・疑 問 ・質 問
・発 表 に 関 す る も の(資 料 の 作 成 な ど)
*書 式 は ア 、 イ の 項 目 を 含 ん だ も の で あ れ ば ど ん な 様 式 で も 構 わ な い が 、 生 徒 が 機 械 的 に 記 入 す る こ と の な い よ う 注 意 し た い 。
② 書 式 例
回数 学 習 項 目 学習 内容 な ど 感 想 コ メ ン ト
1 2 3 4
一
課題設定 課題設定
家 か ら持 参 した 本 を読 む グル ー プ作 り ・意 見交 換
ア ジ ア の 一 国 を 選 ぶ つ も り グ ル ー プ 作 り に 時 間 を 取 られ た
検印 検印
12
1 ド学期末相談会 課 題 につ い て教 員 と話 す
ヒ
ど う に か テ ー マ が 決 ま っ た
一5一
③ 予 測 さ れ る 「記 録 ノ ー ト」 の 動 き
記 録 ノ ー ト の 動 き は 以 下 の よ う に 考 え ら れ る 。
生 徒 が 事 前 に 学 習 項 目 ・学 習 内 容 欄 を 書 き 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に 臨 む 。 た だ し 、 初 回 の オ リ エ ン テ ー シ ョ ン を 除 く 。
1
そ の 後 感 想 欄 と 次 回 の 学 習 項 目 ・学 習 内 容 欄 を 記 入 し教 員 に 提 出 す る 。 1
教 員 検 印 ・ コ メ ン ト の 後 、 再 び 事 前 に 生 徒 に 戻 す 。(以 降 繰 り 返 し)
初 回 の オ リ エ ン テ ー シ ョ ン を 除 き 、 生 徒 が 事 前 に 自 ら の 学 習 項 目 及 び 学 習 内 容 な ど を 記 述 し 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に 臨 む 。 そ の 後 次 回 の 予 定 さ れ る 学 習 項 目 に つ い て 記 述 し教 員 に 提 出 す る 。 な お 、 教 員 は 検 討 し ア ドバ イ ス(コ メ ン ト)を 記 述 後 、 再 び 生 徒 に 戻 す こ と を 繰 り 返 す 。 教 員 は こ の 記 録 ノ ー トの や り と りで 生 徒 個 々 の 出 席 の 状 況 や 取 り組 み 方 法 の 全 体 像 を 確 認 す る と と も に 、 生 徒 に 助 言 を 与 え る こ と は も ち ろ ん 、 各 学 期 の 所 見 を書 く こ とが で き る 。 (3)「 学 期 末 相 談 会 」 の 目 的 に つ い て
教 員 の 位 置 付 け は 、 生 徒 が 行 う主 体 的 な 取 り組 み の 支 援 者 で あ る 。 学 習 は ど ん な場 面 で 発 生 す る か は 分 か ら な い 。 教 員 が 支 援 者 の 立 場 を忘 れ て 、 一 方 的 に 指 導 に 偏 る な ら ば 、 こ の 時 間 の 主 た る ね ら い の 実 現 は 難 しい 。 も ち ろ ん 、 生 徒 が 困 難 す ぎ る 課 題 を 設 け た り、 暗 礁 に 乗 り上 げ て 意 欲 を 喪 失 し た と き に は 、 支 援 者 と して 助 言 し た い 。 し か し こ こ で は 教 科 の 専 門 家 と し て 知 識 を 与 え る だ け で は な く、 体 験 を 通 した 探 究 の 方 法 な ど様 々 な 助 言 を す る 。 各 学 期 末 の 相 談 会 は 教 員 が こ の よ う な 姿 勢 で 生 徒 個 々 と 話 し合 う面 接 の 時 間 で あ る 。 記 録 ノ ー トを 参 考 に1学 期 の 学 期 末 相 談 会 で は 、 課 題 設 定 の 可 否 、 学 習 計 画 の 進 行 状 態 な
ど に つ い て 生 徒 か ら直 接 聞 く。 ま た 、2学 期 の 学 習 予 定 に つ い て も把 握 し て お き た い と こ ろ で あ る 。2学 期 の 学 期 末 相 談 会 で は 、 こ れ ま で の 時 間 の 使 い 方 に つ い て 検 証 した う え で 、
3学 期 に 設 定 さ れ た 発 表 学 習 会 な ど の 実 施 を視 野 に 入 れ 、 今 何 を す べ き な の か を 考 え さ せ た い 。 記 録 ノ ー トを 使 い 生 徒 の 状 況 を把 握 した り励 ま した り す る と こ ろ に こ の 学 期 末 相 談 会 の ね ら い が あ る 。 な お 、3学 期 末 に 設 定 さ れ て い る 発 表 学 習 会 に つ い て は 、 生 徒 が 年 間 に わ た っ て 記 録 し て き た 記 録 ノ ー トの 項 目 に沿 っ て 資 料 を 作 り、 ほ か の 生 徒 の 前 で 発 表 す る こ と に な る 。 ま た 、 持 ち 時 間 が1人10分 程 度 な ら 、3人 以 上 の グ ル ー プ で20分 程 度 の 発 表 時 間 に す る 。
(4)「 記 録 ノ ー ト」 の 発 展 に つ い て
記 録 ノ ー トに つ い て は 、 書 き方 が 生 徒 に ゆ だ ね ら れ て い る た め に 、 個 性 的 に な り得 る 。 3学 期 の 発 表 が 終 わ っ た 後 に 、 そ の 原 稿 と な る 記 録 ノ ー トの 記 載 や 疑 問 な ど 、 新 しい 観 点 を 見 い だ す 可 能 性 が あ る 。 こ の 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 通 し て 、 生 徒 が 自 分 の な か に 何 か を 発 見 で き れ ば 一 定 の 目標 を 達 成 した と 判 断 した い 。 ま た 、 記 録 ノ ー トの い ず れ か の 部 分 を 総 合 的 に ま と め て 学 習 報 告 書 を 作 り、 成 果 の 蓄 積 と し て 残 す 。 互 い の 発 表 の 記 録 に もな り、
次 年 度 以 降 の 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 考 え る 上 で の 資 料 に も利 用 で き る 。
4評 価 の 在 り方 に つ い て
総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 特 徴 の 一 つ は 、 従 来 の よ う な 数 値 的 な 評 定 を 行 わ ず 、 学 習 内 容 や 活 動 、 学 習 の 過 程 、 成 果 な ど の 所 見 を記 述 す る と い う こ とで あ る 。 自 ら 学 び 、 自 ら考 え 、 主 体 的 に 判 断 し よ り よ く 問 題 を解 決 す る 資 質 や 能 力 を 育 て る な どの 学 習 指 導 要 領 の ね ら い を 踏 ま え 、 新 た な 評 価 の 観 点 を 考 察 す る 必 要 が あ る 。 と りわ け 、 生 徒 が 自 ら設 定 した 課 題 に つ い て 、 知 識 や 技 能 の 深 化 ・総 合 化 を 図 る と い う高 等 学 校 の 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お い て は 、 自 己 評 価 や 相 互 評 価 を い か に 取 り入 れ る か が 大 き な 課 題 と な る 。 国 際 理 解 の 学 習 の ね ら い の 一 つ で あ る 、 自 己 の 在 り方 生 き 方 を 見 つ め る と い う 点 か ら も 自 己 評 価 ・相 互 評 価 は 不 可 欠 で あ る 。 生 徒 の 学 習 活 動 を 意 欲 や 関 心 も 含 め て 評 価 す る た め に は 、 記 録 ノ ー トが 大 き な 役 割 を 果 た す 。 こ れ に よ り、 学 習 の 結 果 だ け で な く過 程 を重 視 す る 姿 勢 を 教 員 は 常 に 生 徒 に 示 す こ と が 大 切 で あ る 。 第1分 科 会 で は 評 価 の 主 た る 観 点 を 「自 ら 考 え て 主 体 的 に 課 題 を設 定 で きた か 」 (1学 期)、 「主 体 的 に 取 り組 み 、 自 ら考 え 、 積 極 的 に 行 動 で きた か 」(2学 期)、 「学 習 の 成 果
を 十 分 発 表 で き た か 」(3学 期)と し た 。 こ れ は あ ら ゆ る テ ー マ に 応 用 す る こ と が で き る 。 国 際 理 解 の 学 習 の 評 価 で は 、 他 者 を よ り よ く知 る こ と で 自 分 を 見 つ め 直 す こ と が 大 き な 目 的 で あ る 。
年 間 の 評 価 に つ い て は 、 評 価 者 会 議 な ど に よ り学 校 と し て 組 織 的 に 当 た り、 所 見 な ど の 在 り方 に つ い て 工 夫 を し、 そ の 公 正 化 な ど を 図 る よ う に す る 。 な お 、 具 体 的 に は ア ン ケ ー ト、
作 文 、 レ ポ ー ト、 作 品 、 記 録 ノ ー ト、 学 習 報 告 書 な ど の 製 作 物 、 発 表 や 討 論 の 様 子 な ど か ら 評 価 し た り、 生 徒 の 自 己 評 価 や 相 互 評 価 を 活 用 した り、 活 動 の 状 況 を 教 員 が 観 察 す る な ど し て 評 価 す る 。
5評 価 の 方 法 に つ い て (1)生 徒 自 身 に よ る 自 己 評 価
学 期 ご と に 生 徒 自 身 が 自 己 評 価 を して 、 次 の 学 習 へ の 動 機 付 け を 高 め る 。 肯 定 的 な 評 価 を 促 す よ う教 員 は 助 言 を 行 う 。 国 際 理 解 の 学 習 に お け る 自 己 評 価 の 観 点 と して 次 の よ う な こ とが 考 え ら れ る 。
自 己 評 価 の 観 点
1
評価資料1
・オ リ エ ン テ ー シ ョ ン ・発 見 学 習 会 を 通 し 、 外 国 へ の 関 心 が 高 ま っ た
オ リエ ン テ ー シ ョ ン学 か 。 「発 見 学 習 会 」
期
・課 題 を 見 付 け る た め に 、 努 力 を 行 っ た か 。 「 記 録 ノ ー ト」
2 ・探 究 学 習 会 を 通 し て 、 新 た な 発 見 が で き た か 。
「探 究 学 習 会 」 学・計 画 を 立 て て 、 積 極 的 に 学 習 活 動 な ど に 取 り組 ん だ か 。 「 記 録 ノ ー ト」
期
・設 定 し た 課 題 に つ い て 考 え を 深 め る こ と が で き た か 。
・発 表 学 習 会 の た め の 資 料 作 成 で 、創 意 工 夫 が で きたか 。 「発 表 学 習 会 」
3 ・発 表 学 習 会 で 達 成 感 ・成 就 感 を 味 わ う こ と が で き た か 。
「学 習 報 告 書 」 学期 ・国 際 理 解 の 学 習 を 通 し て 自 己 の 変 化 や 成 長 を 感 じ る こ とが で きた か 。
「記 録 ノ ー ト」
・ 自 己 理 解 へ つ な げ る こ と が で き た か 。
一7一
1
(2)生 徒 同 士 の 相 互 評 価
生 徒 同 士 の 相 互 評 価 は 発 表 学 習 会 を 受 け て 行 う 。 ほ か の 生 徒 の 発 表 を 聞 い た こ と が 国 際 理 解 の 視 点 で 自 分 に どの よ う な 影 響 を与 え た か を 確 認 さ せ る 。 ま た 、 自 分 の 発 表 を ほ か の 生 徒 が どの よ う に 受 け 止 め た の か を確 認 させ る 。
(3)教 員 に よ る 評 価
教 員 に よ る 評 価 は 、 学 期 ご と に 行 う 。 教 員 は 、 学 習 の 成 果 だ け で な く過 程 を 重 視 し 、 次 へ の 動 機 付 け に 寄 与 で き る 肯 定 的 な 評 価 と な る よ う留 意 す る 。 国 際 理 解 の 学 習 の 評 価 の 観
点 と し て 次 の よ う な こ と が 考 え ら れ る 。
教 員 に よ る 評 価 の 観 点 評価資料
自 ら 考 え て 主 体 的 に
・ オ リ エ ン テ ー シ ョ ン に 意 欲 的 に 臨 ん だ か 。
出欠席1 学
課 題 を 設 定 で き た か
・ 自 分 の 興 味 ・関 心 を 探 れ た か 。
・発 見 学 習 会 に 積 極 的 に 参 加 し た か 。
「記 録 ノ ー ト」
「発 見 学 習 会 」
期
・国 際 理 解 へ の 関 心 の 高 ま り が 見 ら れ た か 。
「学 期 末 相 談 会 」・主 体 的 に 考 え て 課 題 設 定 で き た か 。
主 体 的 に 取 り 組 み 、
・意 欲 的 に資 料 収 集 な どが で きて い た か 。 出欠席2 学
自 ら 考 え 、 積 極 的 に 行 動 で き た か
・探 究 学 習 会 に 積 極 的 に 参 加 して い た か 。
・日本 文 化 に理 解 や 関 心 が 示 せ た か 。
「記 録 ノ ー ト」
「探 究 学 習 会 」
期 ・設 定 し た 課 題 に 対 し て 思 考 の 深 化 が あ っ た か 。 「学 期 末 相 談 会 」
・ 自 ら 積 極 的 に 学 習 活 動 を 行 っ た か 。
学 習 の 成 果 を 十 分 発 ・発 表 資 料 の 作 成 に 意 欲 的 に 取 り組 ん だ か 。 出欠席
3
表 で き た か ・発 表 学 習 会 で 成 果 が 出 せ た か 。「記 録 ノ ー ト 」
学
期
・他 者 の 発 表 を よ く 聞 き 、 自 ら に 生 か せ た か 。
「発 表 学 習 会 」・学 習 報 告 書 で ま と め る 力 を 発 揮 で き た か 。
「学 習 報 告 書 」・ 自 ら 進 ん で 意 欲 的 に 学 習 す る こ と が で き た か 。
年
・国 際 理 解 を 深 め る こ と が で き た か 。
間・学 習 の 成 果 に 達 成 感 を 味 わ っ た か 。
・視 野 を 広 げ て 自 己 の 在 り 方 生 き 方 を 見 つ め る こ と が で き た か 。
(4)単 位 の 修 得 の 認 否 ・評 価 の 留 意 点
総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お け る 単 位 の 修 得 の 認 定 に つ い て は 、 学 習 に 対 す る 意 欲 や 態 度 、 思 考 力 、 判 断 力 、 表 現 力 、 活 動 の 過 程 で 進 歩 した 点 な ど を 総 合 的 に 評 価 す る 必 要 が あ る 。 評 価 の 公 正 化 を 図 る た め 、 あ らか じめ 校 内 で 認 定 の 基 準 に つ い て 検 討 し 、 そ の 上 で 、 評 価 者 会 議 で 十 分 審 議 す る 。 生 徒 指 導 要 録 に 記 載 す る 所 見 に つ い て は 、 一 人 一 人 の 生 徒 に 対 し 肯 定 的 に 評 価 す る こ と が 大 切 で あ る 。 ま た 、 生 徒 が 国 家 や 人 種 、 民 族 と い っ た 問 題 に つ い
て 視 野 を 広 げ る こ と が で きる よ う に 評 価 を 活 用 し た い 。
総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 評 価 の 在 り方 と し て 、 単 位 修 得 の 認 定 は 、 学 校 の 実 態 に よ り 様 々
・な 違 い が 出 て く る もの と 思 わ れ る 。 望 ま しい 評 価 の 在 り方 と して 、 批 判 に 堪 え 得 る も の に な る に は 、 評 価 者 会 議 の 充 実 な ど教 員 の 連 携 ・協 力 と 、 教 員 自 身 の 国 際 理 解 の 学 習 に 対 す る 洞 察 ・共 感 の 深 化 が 求 め ら れ る 。
62学 期 の 授 業 展 開 の 事 例
年 間 指 導 計 画 表 に あ る よ う に 、1学 期 は 課 題 を 発 見 す る 時 間 、2学 期 は 課 題 を 探 究 す る 時 間 、3学 期 は 成 果 を 発 表 す る 時 間 で あ り、 こ こ で は 、 課 題 を 発 見 した 後 の2学 期 を 取 り 上 げ て 、 授 業 展 開 例 を 示 す 。2学 期 は 、 生 徒 が そ れ ぞ れ の 課 題 を探 究 す る情 報 収 集 な どの 自 主 活 動 が 学 習 の 大 半 を 占 め 、 そ の 意 欲 を 高 め る た め の 探 究 学 習 会 、 学 期 末 相 談 会 お よ び3学 期 の 発 表 に 向 け て の 取 り組 み が 展 開 さ れ る 。 そ れ ぞ れ の 学 習 場 面 で 生 徒 の 活 動 と 支 援 す る 教 員 の か か わ り を 具 体 的 に 示 す 。
(1)2学 期 導 入 の 時 間
① 本 時 の ね ら い
ア1学 期 の 学 習 内 容 及 び 夏 季 休 業 期 間 に 学 習 し た こ と を 確 認 す る 。
イ 具 体 的 な 調 査 方 法 を考 え 、 訪 問 先 や そ の 時 期 な ど に つ い て 、2学 期 途 中 の 探 究 学 習 会 や3学 期 の 発 表 学 習 会 を 踏 ま え て 今 学 期 の 予 定 を 立 て る 。
② 授 業 展 開(50分)
区分 学習活動 生 徒 の 活 動 教 員 の か か わ り
導 入 5 分
1学 期 に 提 出 し た 課 題 の 確 認
夏 休 み 中 に 課 題 を 修 正 し た 生 徒 は 申 し 出 る 。
全 員 が 探 究 す べ き 課 題 を 見 付 け た か 確 認 す る 。
迷 っ て い る 生 徒 が い れ ば 必 要 に 応 じて 相 談 に の る 。
展 開 40 分
今 後 の 学 習 計 画 を 考 え る
何 を 、 ど こ で ど の よ う に 調 べ る の か 計 画 を 立 て る 。
自 分 の 課 題 に 合 わ せ て 訪 問 す る 施 設 な ど を リ ス ト ア ッ プ す る 。
中 間 発 表 や3学 期 の 研 究 発 表 会 に 向 け て 無 理 の な い 計 画 を立 て る よ う 指 導 す る 。 生 徒 の 希 望 に 応 じ 図 書 室 な
ど の 活 用 を促 す 。
ま
と め 5 分
「記 録 ノ ー ト 」 へ の 記 入
決 定 し た こ と や 疑 問 点 な ど を 記 入 す る 。
「 記 録 ノ ー ト 」 を 提 出 す る 。
ノ ー トに 目 を 通 し疑 問 を 抱 え た 生 徒 に 対 し て は 個 別 に 対 応 す る 。
③ 本 時 の 評 価 の 観 点
ア 主 体 的 、 創 造 的 に取 り組 む 計 画 が 立 て ら れ た か 。 イ 情 報 の 収 集 方 法 や 調 べ 方 が 身 に付 い た か 。 ウ 問 題 を 積 極 的 に 解 決 す る 態 度 が 見 ら れ た か 。
一9一
(2)探 究 学 習 会 「探 究 経 緯 を 報 告 す る会 」
① 本 時 の ね ら い
ア こ れ ま で の 成 果 と そ の 探 究 方 法 、 こ れ か ら の 探 究 方 針 や 現 在 滞 っ て い る 点 な ど を 簡 潔 に ま と め た も の を 発 表 させ る 。
イ ほ か の 生 徒 の 発 表 か ら 、 自分 の テ ー マ の 新 た な 着 眼 点 、 探 究 方 法 、 発 想 を確 認 す る 。 ウ3学 期 の 発 表 学 習 会 に 向 け て 、 発 表 す る 態 度 を 育 て る 。
② 授 業 展 開(50分)
区分 学習活動 生 徒 の 活 動 教 員 の か か わ り
そ れ ぞ れ の グ ル ー 自 分 の テ ー マ と 類 似 し て い る も の
ほ か の 生 徒 の 発 表 が 参 考 に プ 又 は 個 人 が 取 り や 関 連 が あ る発 表 を 確 認 す る 。 な る こ と や 発 表 後 の 意 見 交 導入
組 ん で い る テ ー マ
発表の準備 換 を 有 効 に 行 う た め に メ モ5
の 確 認を 取 る こ と を 指 示 す る 。
分
発 表順 の確認 発 表 に 時 間 が か か りす ぎ な
い こ と を 注 意 。
発表
1グ ル ー プ10分 で 発 表 す る 。
生 徒 の 創 造 的 な 発 想 を 重 視 ほ か の 生 徒 の 発 表 を 聞 い て 、 自 分し つ つ 、 発 表 の 時 間 配 分 を
展
開
の 参 考 と な る こ と を ま と め る 。 確 認 す る 。
35 疑 問 点 を ま と め る 。
生 徒 相 互 の 情 報 交換 が ス ム ー分 他 の 生 徒 が 抱 い た 疑 問 点 な ど に 対
ズ に 運 ぶ よ う 、 テ ー マ や 探
し て 、 参 考 資 料 を 提 供 す る 。
究 方 法 を確 認 す る 。ま
意見交換 質疑応答 自 由 な 意 見 交 換 が 行 わ れ ると
詳 し く知 りた い こ と や 情 報 を 必 要 よ う 配 慮 す る 。 補 足 説 明 が め10 と し て い る こ と を お 互 い に 知 ら せ
必 要 な 生 徒 に 、 再 度 の 発 表分 合 う 。
を 促 す 。
③ 本 時 の 評 価 の 観 点
ア 発 表 を意 欲 的 に 行 え た か 。
イ 他 者 の 発 表 や 意 見 を 聞 く姿 勢 や 態 度 が 身 に 付 い た か 。
ウ 発 表 や 意 見 交 換 を 通 し て 、 新 た な 発 見 や 探 究 方 法 を 得 る こ とが で き た か 。
(3)「 学 期 末 相 談 会 」
① 本 時 の ね らい
ア こ れ ま で の 調 査 内 容 を 整 理 す る 。
イ3学 期 の 発 表 学 習 会 で の 発 表 形 式 を 決 め る 。 ウ 発 表 学 習 会 ま で に 解 決 す る 問 題 点 を知 る 。
② 授 業 展 開(50分)
区分 学習活動 生 徒 の 活 動 教 員 の か か わ り
導 入 5 分
「学 期 末 相 談 会 」 の 目 的 を 知 る
記 録 ノ ー ト を 確 認 す る 。
確 認 の 済 ん だ 者 か ら 相 談 に 来 る よ う告 げ る 。展 開 40 分
一
「学 期 末 相 談 会 」
1グ ル ー プ3〜5分 を 目 安 と し て 教 員 と 相 談 す る 。
記 録 ノ ー ト を 基 に 調 査 内 容 ・状 況 の 整 理 を す る 。
発 表 形 式 を 決 定 す る 。
不 足 し て い る 点 、 問 題 点 に 気 付 く。
作 業 の は か ど ら な い 生 徒 へ 助 言 す る 。
あ い ま い な 点 や 疑 問 を 解 決 で き る よ う指 導 す る 。
ま と め 5 分
次 回 の 予 定 を 立 て る
学 期 末 相 談 会 を参 考 に3学 期 の 計 画 を 考 え る 。
相 談 す る 時 間 の 不 足 した 生 徒 に 今 後 の 予 定 を 告 げ る 。
③ 本 時 の 評 価 の 観 点
ア こ れ ま で の 取 り組 み 方 や 時 間 の 使 い 方 を 検 証 で きた か 。
イ 自 分 の 学 習 内 容 を 振 り返 り 、 そ れ を 明 確 に 伝 え る こ と が で き た か 。 ウ3学 期 の 発 表 学 習 会 に 向 け て 、 記 録 ノ ー トの 整 理 が で き て い る か 。
7今 後 の 課 題 と ま と め
第1分 科 会 で は 研 究 を 進 め る に 当 た り、 生 徒 に 提 示 で き る 国 際 理 解 の 先 行 実 践 事 例 や そ の 課 題 を 持 ち 寄 る こ と か ら 始 め た 。 で き る だ け 多 く の 課 題 を 生 徒 へ 提 示 す る こ と で 、 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 を 進 め て み よ う と い う 課 題 が 見 付 か る の で は な い か と考 え た か ら で あ る 。 しか し、
い か に 多 く の 課 題 を 設 定 し よ う と 、 結 局 は 教 員 か ら の 課 題 の 提 示 に 終 わ れ ば 「自 ら課 題 を 見 付 け 」 と い う総 合 的 な 学 習 の 時 間 本 来 の ね ら い か ら外 れ て し ま う。 そ れ で は た だ 、 与 え ら れ た 課 題 を こ な す だ け に な る の で は な い か と い う 疑 問 が 生 じた 。 そ こ で も う 一 度 、本 来 の 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の ね ら い に 対 す る 各 自 の 考 え を 確 認 し合 い な が ら 、 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 を 進 め る た め に ど うす れ ば よ い か と い う こ と を 中 心 に 年 間 指 導 計 画 の 作 成 を 行 っ た 。
こ う して 年 間 指 導 計 画 に 学 期 ご と の 特 色 を 与 え 、 課 題 を 発 見 す る 時 間 、 課 題 を探 究 す る 時 間 、 成 果 を 発 表 す る 時 間 の 流 れ を 設 定 した 。 しか し、 生 徒 が 主 体 的 に 課 題 を 決 め る と い っ て も 自 由 に 課 題 を 決 め る の で は あ ま り に 幅 が 広 が り過 ぎ る た め 、 「国 際 理 解 」 を 学 年 単 位 の 共 通 テ ー マ と した 。 テ ー マ 設 定 の 理 由 と して 、 第 一 に は 本 研 究 の 趣 旨 で 述 べ た よ う に 、 国 際 理 解 の 学 習 を生 徒 が 進 め て い く中 で 客 観 的 に 自 己 を見 つ め る 視 点 が 育 ち 「自 己 の 在 り方 生 き 方 を 考 え る こ と が で き る よ う に す る こ と」 と い う総 合 的 な 学 習 の 時 間 の ね ら い と一 致 す る こ と が 挙 げ ら れ る 。 第 二 に 、 国 際 理 解 の 学 習 に は 多 く の 先 行 実 践 事 例 が あ り 、 そ れ ら は 体 験 を 重 視 し て お り、 「自 ら 課 題 を 見 付 け 、 自 ら 学 び 、 自 ら 考 え 、 主 体 的 に 判 断 し 、 よ り よ く 問 題 を 解 決 す る 資 質 や 能 力 を 育 て る 」 と い う総 合 的 な 学 習 の 時 間 の ね らい と も 一 致 す る 。 そ の た め 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 先 行 事 例 の 比 較 的 少 な い 高 等 学 校 で 、授 業 内 容 を イ メ ー ジ しや す い テ ー
一11一
マ で あ る こ と が 挙 げ ら れ る 。
作 成 し た 年 間 指 導 計 画 の ね ら い と して は 、 国 際 理 解 と い う テ ー マ に 沿 っ て1学 期 は ど の よ う に す れ ば 多 くの 生 徒 に 自 主 的 な 活 動 の 動 機 付 け が で き る か に 力 点 を お い た 。2学 期 は 生 徒 の 自主 的 な 活 動 を 中 心 に 教 員 が 一 方 的 に 指 導 す る の で は な く生 徒 一 人 一 人 の 課 題 に 応 じて 指 導 し て い く こ と を重 視 し、3学 期 の 発 表 に よ り学 習 の 達 成 感 ・成 就 感 を 味 わ え る と と も に 、 人 の 発 表 を 聞 く こ と で 別 の 視 点 に 気 付 い た り 、 客 観 的 に 自分 の 発 表 を 見 つ め 直 す こ と が で き る よ う に した 。 こ の よ う に 学 期 に よ る 区 切 り を 設 け た の は 、 な か な か 学 習 に 主 体 的 に取 り組 め な い 生 徒 を 含 め 、1年 を 通 し た 学 習 活 動 に 節 目 を 与 え る た め に 必 要 だ と考 え た か ら で あ る 。 た だ し、 あ く ま で も 目 安 で あ る の で 、 主 体 的 に 学 習 を 進 め る 生 徒 の 妨 げ とな る もの で は な い 。 1時 間 ご と の 学 習 活 動 を 主 体 的 に 進 め て い く上 で 、 生 徒 自 身 に よ る 学 習 活 動 サ イ ク ル を 想 定 し、 そ の 活 動 を 支 え る も の と して 「記 録 ノ ー ト」 と 「学 期 末 相 談 会 」 を 設 定 した 。 こ こ で は 教 員 は あ く ま で も学 習 の 支 援 者 と い う立 場 で あ る 。 「記 録 ノ ー ト」 は 生 徒 が 学 習 を 通 じ て ど の よ う に 考 え た か 、 行 動 した か と い う学 習 の 記 録 で あ る 。 教 員 と生 徒 一 人 一 人 と を つ な ぐ 接 点 の 集 積 で あ り 、 教 員 が 学 習 を 支 援 す る よ り ど こ ろ と な る 。 ま た 、 教 員 に と っ て は 評 価 を 行 う た め の 資 料 に 、 生 徒 に と っ て は 学 習 を 見 つ め 直 す 資 料 に も な る 。 「学 期 末 相 談 会 」 は.、
各 学 期 ご と の 評 価 の 観 点 に 基 づ き 、 教 員 と生 徒 が 面 接 を 通 じて そ れ ぞ れ 学 習 に 対 す る 評 価 を 行 い 、 さ ら に 次 学 期 の 学 習 へ つ な が る も の と し た 。
今 後 の 研 究 で は 、 「国 際 理 解 」 を テ ー マ と した 場 合 、 生 徒 は ど ん な 点 に 興 味 ・関 心 が あ り 、 ど の よ う な 課 題 を 設 定 す る の か 、 と い っ た 調 査 を 行 う 必 要 が あ る 。 ま た 、 人 口 や 環 境 、 食 糧 、 エ ネ ル ギ ー な ど の グ ロ ー バ ル な 諸 問 題 に つ い て 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を担 当 す る 教 員 が 、 そ れ ぞ れ の 専 門 性 に と ら わ れ な い 多 様 な 視 点 を 生 徒 に 投 げ か け て 学 習 の 動 機 付 け を 行 う こ と が 重 要 で あ る 。 そ の 学 習 の 過 程 で 生 徒 が こ う し た 問 題 を 自 分 の 身 近 な 課 題 と と ら え 、 積 極 的 に 取 り組 む 姿 勢 を 育 て た い 。 そ の た め に1学 期 の 学 習 内 容 、 方 法 の 工 夫 、 改 善 が 必 要 で あ る 。
ま た 、 ど の よ う な 学 習 の 状 況 に あ る 生 徒 に 対 して も 、 単 に 解 決 方 法 を指 示 す る の で は な く、
共 に 考 え て い く姿 勢 を 作 り出 す た め の 方 法 や 、 学 校 外 で の 活 動 に お け る 危 機 管 理 体 制 の 確 立 な ど と い っ た 教 員 の 支 援 の 在 り方 は 今 後 の 研 究 を 進 め る 上 で 重 要 な 課 題 で あ る 。
い ず れ に して も 教 員 が 多 数 の 生 徒 を相 手 に 授 業 を す る 従 来 の 学 習 か ら 、 生 徒 の 興 味 ・関 心 に 合 わ せ た 学 習 活 動 へ の 変 革 は 、 様 々 な 場 面 で 学 校 を 大 き く変 え て い く こ と と な る 。 例 え ば 、 少 人 数 で の 活 動 を 行 う場 所 を ど う 確 保 す る の か 、 外 国 の 人 々 と の 交 流 や 情 報 の 収 集 ・発 信 に 必 要 な イ ン タ ー ネ ッ トの 利 用 を ど う す る の か 、 時 間 単 位 で の 市 民 講 師 を 依 頼 す る 際 の 費 用 を ど う す る の か な ど施 設 ・設 備 ・費 用 と い っ た 教 員 だ け で 解 決 で き な い 課 題 も多 数 存 在 し て い る 。 さ ら に 、 外 国 や 外 国 人 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に お い て 、 相 手 国 の 慣 習 や 風 土 を 十 分 理 解 させ 、 偏 見 や 誤 解 が 生 じ な い よ う に す る 必 要 も あ る 。 間 近 に 迫 っ た 本 則 実 施 に 向 け て 、 こ
う し た 課 題 を 一 つ 一 つ 地 道 に 解 決 して い く こ と が 急 務 で あ る と考 え る 。
}
m福 祉(第2分 科 会) 1主 題 設 定 の 理 由
第2分 科 会 で は 、 「福 祉 」 に 関 す る 学 習 活 動 の 在 り方 に つ い て 研 究 に 当 た っ た 。 特 に 、 福 祉 は 、 根 底 に 「人 と人 と の 触 れ 合 い ・支 え 合 い ・認 め 合 い 」 が あ る こ と に 留 意 して 、 次 の3 点 に つ い て 討 議 ・研 究 し た 。
(1)年 間 指 導 計 画 と実 践 事 例
福 祉 の 根 底 に あ る 「人 と人 との 触 れ 合 い ・支 え 合 い ・認 め 合 い 」 と い う社 会 連 帯 の 大 切 さ と 「生 き る こ との 素 晴 ら し さ や 生 命 の 尊 厳 」 と い う も の を 生 徒 自 身 が 感 じ取 る こ と が 重 要 と 考 え た 。 そ の た め の 年 間 指 導 計 画 案 は 、 生 徒 自 らが 福 祉 に 関 す る テ ー マ や 課 題 を 自 由 に 設 定 し 、 体 験 的 な 活 動 を 通 して 学 習 活 動 に取 り組 み 、 結 果 を 自 ら表 現 す る と い っ た も の で あ る 。1学 期 は 体 験 的 ・交 流 的 な 内 容 を 行 う こ と に よ り心 身 障 害 の あ る 人 々 と の 心 の 交 流 を 図 り 、2学 期 以 降 は 自 らが 設 定 した 福 祉 に 関 す る 課 題 を 探 求 す る 過 程 を 通 じて 、 自 ら 考 え学 ぶ こ との 意 義 を 理 解 し、 自 分 な りの 自 己 表 現 や 自 己 発 信 の 方 法 を 身 に 付 け て い く こ と を 目 標 と して 年 間 指 導 計 画 を 立 て た 。 ま た 、 年 間 指 導 計 画 の 中 で 実 際 の 体 験 ・交 流 の 授 業 の 実 践 事 例(車 椅 子 体 験 、 視 覚 障 害 者 の た め の ガ イ ドヘ ル プ 講 座 及 び 白 杖 体 験)を 取 り 上 げ た 。
(2)評 価 法 に つ い て
各 学 校 に お け る 教 育 目 標 や 総 合 的 な 学 習 の 時 間 設 置 の ね ら い に 即 し 、 教 育 効 果 に つ い て は 自 己 評 価 カ ー ドや ア ン ケ ー ト方 式 を用 い て 、 生 徒 の 評 価 方 法 を 示 し た 。 ま た 、 そ の た め の 年 間 の 活 動 、 指 導 、 援 助 が 適 切 で あ っ た か な ど を 検 討 す る 必 要 が あ る と考 え た 。 さ ら に 、 生 徒 が 意 欲 的 に 活 動 に 取 り組 む た め に 、 家 庭 ・地 域 と の 連 携 と い っ た 諸 条 件 が 十 分 で あ っ
た か な ど 学 習 活 動 の 内 容 に つ い て フ ィ ー ドバ ッ ク す る 必 要 も あ る 。 ま た 、 評 価 の 中 に 発 表 を 取 り入 れ る こ と で 研 究 の 成 果 を 省 み 、 新 た な 課 題 を 探 求 し て い く必 要 が あ る 。 そ の た め の 評 価 法 に つ い て の 例 を 示 した 。
(3)実 施 に 向 け て の 様 々 な 課 題 と取 組
総 合 的 な 学 習 の 時 間 は 教 科 学 習 指 導 と は 異 な り 、 各 学 校 が 地 域 や 学 校 の 実 態 に 応 じ て 創 意 工 夫 し特 色 あ る 教 育 活 動 を行 う 時 間 で あ る 。 そ の た め に 、 学 校 と地 域 、 各 種 ボ ラ ン テ ィ
ア 団 体 等 と 連 携 を 図 り、 双 方 向 の 協 力 体 制 が よ り必 要 に な っ て く る 。 ま た 、 校 内 に お い て は 、 教 科 ・科 目 に と ら わ れ な い 横 断 的 ・総 合 的 な 取 組 が 大 切 で あ る 。 こ の よ う な こ と を 踏 ま え 、 新 た に 取 り組 ん で い く上 で 予 想 さ れ る 様 々 な 問 題 点 と 、 円 滑 な 実 施 に 向 け て の 恥 組 の 一 例 を 示 した 。
今 回 設 定 し た 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お け る 「福 祉 」 と い う テ ー マ は 、 高 齢 者 や 体 の 不 自 由 な 人 た ち だ け を 対 象 と す る の で は な い 。 私 た ち が 目 標 と し て 考 え て い る の は 、 「生 徒 が 福 祉 を 通 し て 自 分 自 身 の 向 上 を 図 る 」 こ と で あ り 、 そ の た め に 役 立 つ 人 材 ・施 設 ・設 備 を 活 用 し や す い 形 で 生 徒 に 提 供 す る こ と で あ る 。 し た が っ て 、 生 徒 が 福 祉 を 広 い 視 野 で と ら え 、 そ の 可 能 性 を 無 限 に 広 げ て い く こ と を 期 待 し て い る 。
一13一
2年 間 指 導 計 画 案
(1)年 間 指 導 計 画(丸 数 字 は 実 施 回 数 の 目安) 学 習 項 目
1
具 体 的 な 展 開 内 容
一
学 期 探 求へ の 準 備 活 動
オ リ エ ン テ ー シ ョ ン ②
←
自 己 紹 介 ・年 間 計 画 の 提 示 ・活 動 方 針 の 説 明 ・個 人 別 記 録 票 の 配 布 ・興 味 ア ン ケ ー ト調 査 等 を 行 う 。
体験 交流③ 全 員 に よ る 体 験 交 流 等 を 行 う 。
感 想 発 表 ・討 論 交 流 ・体 験 及 び 見 学 の 感 想 発 表 や 意 見 交 換 を 行 う。
講 演 会 ・交 流 会 福 祉 専 門 家 や 市 民 講 師 を招 い た 講 演 と分 科 会 に 参 加 す る 。 今
、
目 覚
め と 気 付 き の と き
福 祉 ミ ニ シ ン ポ ジ ウ ム
市 民 講 師 と 担 当 教 員 に よ る 福 祉 の 現 状 と 課 題 に 関 す る シ ン ポ ジ ウ ム(パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン)を 実 施 し 、 生 徒 も 参 加 す る 。 課 題 石 牙究 に つ い
て の ガ イ ダ ン ス
課 題 設 定 の 仕 方 ・課 題 探 求 上 の ル ー ル 説 明 ・調 査 方 法 の ヒ ン ト 提 示 ・体 験 や 見 学 実 施 の 際 の 留 意 点 ・発 表 方 法 の 検 討 を す る 。 仮 研 究 テ ー マ の
検 討 ・発 表 ②
仮 研 究 テ ー マ の 検 討 ・計 画 書 の 配 布 作 成 ・仮 研 究 テ ー マ の 検 討 結 果 を 発 表 す る 。
夏 予備調査等 仮 研 究 テ ー マ 探 求 に 向 け た 予 備 調 査 活 動 を 行 う。
二 学 期 課 題 探 求 実 践 活 動
今
、
行 動 の と き
本 研 究 テ ー マ の 検 討 ・決 定
予 備 調 査 結 果 の 報 告 ・本 研 究 テ ー マ の 決 定 ・計 画 書 の 作 成 を 行 う 。
本 研 究 テ ー マ の 発 表
各 自 が 設 定 し た 本 研 究 テ ー マ を 発 表 し 、 生 徒 同 士 や 教 員 と 意 見 交 換 を 行 う。
研究実践活動②
資 料 調 査 及 び 収 集 ・施 設 訪 問 、 見 学 ・体 験 学 習 ・実 地 調 査 等 を 行 う 。
中間経過報告 一 人2分 程 度 で 状 況 や 経 過 の 報 告 を 行 う。
研究実践活動③
資 料 調 査 及 び 収 集 、 施 設 訪 問 、 見 学 ・体 験 学 習 ・実 地 調 査 等 を 行 う 。
中 間 ま と め 整 理 や 必 要 に 応 じ た 再 調 査 を 行 う。中間発表会②
一 人5分 程 度 の 中 間 発 表 を 行 い
、 意 見 交 換 を す る 。
冬 補充調査 必 要 に 応 じて 再 調 査 や 補 充 調 査 を 行 う 。 三
学 期 表 現 と ま と め
今
、
表 現 と 発 信 の と き
補 充 調 査
報 告 レ ポ ー トの 作 成 ②
必 要 に 応 じて 補 充 調 査 を 行 う 。 報 告 レポ ー トの 作 成 及 び 冊 子 作 り に 取 り組 む 。 研 究 報 告 冊 子 は 関 連 機 関 や お 世 話 に な っ た 方 へ 贈 呈 す る 。
研究発表準備② 発 表 形 式 の 検 討 、 発 表 ・討 論 の マ ナ ー 等 の 学 習 ・研 究 発 表 の 練 習 と 準 備 を 行 う 。
研 究 結 果 発 表 反 省 と ま と め
発 表 会 に お い て 各 自 、 課 題 探 求 の 研 究 結 果 を 発 表 す る 。 反 省 及 び 個 人 別 フ ァ イ ル の 提 出 を 行 う 。