統計力学入門
微視的状態とは
• 可能な限り精密に、微細なところま で記述した状態。
• 圧力、温度など平均的な物理量で
表した状態ではなく、分子・原子・電
子など、系のモデリングにより可能
な限り精密に表した状態。モデリン
グにより、記述の仕方はことなる。
例
分子
微視的状態は異なります
圧力、温度が同じでも
例
微視的状態は異なります
末端間ベクトルは同じでも
微視的状態の表し方は用いるモデル によって異なります
9個の場所に2つの分子を置く
というモデル系の場合(分子は区別しない)
9 x 8 /2=36 個の微視状態
がある
◯が隣同士の位置から離れると,エ ネルギーが e 高くなると仮定する
• 系のエネルギーが 0 である、微視的状態を マークして下さい。 ( 隣同士になるときを 0 とす る )
• 等重率の原理(平衡統計力学の出発点)
– 孤立系において、エネルギー一定という条件のも とに許される、全体としての全ての微視的状態は、
平衡状態においては、等しい出現確率をもつ。
このエネルギーのルールが 成り立つとき
• 先ほどの系を2つ合わせた系を考える。
• お互いにエネルギーをやり取りするが、分子は 行き来しないものとする。2つ合わせた系の全体 のエネルギーが e のとき、左の系に、
が現れる確率 P
1、 が現れる確率 P
2、
が現れる確率 P
3の比を求めよ。
注目する系
その他の部分
全体
注目する系の注目する微視的状態
jのエネルギー
ejその他の部分 全体(エネルギー
E)
熱浴
熱浴の微視的状態の数
W:エネルギーの関数
j
の出現確率 P
j∝
等重率の原理により
P
j∝ W ( E − ε
j) ln W ( E − ε
j) = ln W (E ) − ∂
∂ E ln W ( E )
#
$%
&
'( ε
j∂
∂ E ln W ( E ) = 1
k
BT
P
j∝ exp
ボルツマン因子とは
部分系が温度 T の熱浴と熱平衡状態にあると きを考える.部分系の微視的状態 j の出現確 率は P
jと,微視的状態 j のエネルギー E
jとの 間には,
の関係がある. のことをボルツ マン因子という. k
Bはボルツマン定数である.
Pj ∝exp − Ej kBT
#
$% &
'(
exp − Ej kBT
"
#$ %
&
'
分配関数
Z =
(部分)系の全ての微視的状態についての和 exp − H kBT
"
#$ %
&
'