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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会

資料 5-2

長岡市トキ一般公開実施計画書(案)

平成 28 年 12 月

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 目 次 1 トキの公開に関する基本方針 ………1 2 トキの公開にあたっての教育・普及啓発事項 ………2 3 公開するトキの個体の選定 ………6 4 公開する施設及び公開方法の詳細 ………6 5 公開にあたっての管理体制 ………11 6 トキの一般公開に対する助言機関及び支援体制 ………11 7 トキの個体の取り扱い等 ………12 その他 ・公開施設関係図面4枚 (計画地全体配置図1枚、観覧施設イメージ鳥瞰図1枚、施設平面図1枚、 施設断面図1枚) P

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 1 1 トキの公開に関する基本方針 長岡市は、国内におけるトキの最後の生息地である佐渡と同一県内の市とし て、トキの分散飼育事業に取り組むことにより、佐渡におけるトキの飼育繁 殖事業及び野生復帰事業を支援・補完し、トキの安定的存続を目標に掲げる 我が国のトキ保護増殖事業に貢献することを目的としている。 長岡市トキ分散飼育センターで飼育しているトキを公開することにより、佐 渡におけるトキの野生復帰や分散飼育の意義等について、広く市民等の理解 を得る機会となる。このため、一般公開にあたっては、トキの野生復帰の状 況や佐渡で行われている生息環境づくり、地域社会づくりの重要性について、 十分な教育・啓発活動を行い、佐渡での取組を支援するという当市のトキ分 散飼育事業の目的に資することとする。 以上を踏まえて、平成 26 年8月に環境省が発出した「分散飼育地における トキの一般公開にあたっての諸条件及び手続について(以下「公開基準」と いう。)」を遵守し、以下の事項を柱にトキの一般公開を実施していくものと する。 (1)分散飼育の推進 分散飼育地として、引き続き、佐渡トキ保護センターを中心とする飼育繁殖 計画に基づきトキの飼育繁殖に取り組み、遺伝的な多様性の確保に配慮しつ つ一定の飼育個体群の形成に寄与するものとする。併せて、鳥インフルエン ザ等の感染症による絶滅の回避に資するものとする。 (2)トキの保護や野生復帰に関する効果的な普及啓発 これまでも、長岡市トキ分散飼育センターに隣接する長岡市トキと自然の学 習館において、分散飼育のライブ映像やはく製・標本、ビデオ等を用い、ト キ保護の歴史や生態、野生復帰や分散飼育の取組などの普及啓発を図ってき たところである。 本計画では、長岡市トキ分散飼育センターの既存飼育ケージ内のトキを観覧 できる施設を整備し、隣接する長岡市トキと自然の学習館との関連性を高め ることにより、当市のトキ分散飼育事業を通じて、トキの保護や分散飼育、 野生復帰、自然と共生する地域社会づくり等の意義について市民をはじめ広 く来場者の理解を図ることとする。

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 2 また、講演会、研修会による普及啓発、佐渡市や各分散飼育地との人的交 流も、引き続き推進することとする。 2 トキの公開にあたっての教育・普及啓発事項 新たに整備する観覧施設では、以下の事項について、体系的、総合的な普及 啓発に取り組むこととする。 (1)日本におけるトキ保護の歴史、トキの生態等に関する内容の紹介 ①保護等の歴史 トキは江戸時代頃までは日本全国に生息していたが、明治時代以降、乱獲に よって数が減り、その後昭和以降の開発や農薬の多用等による生息環境等の 悪化で絶滅寸前まで追い込まれた。昭和 56 年に佐渡の山中で最後の5羽が捕 獲され、日本のトキは自然界から姿を消した。その後、環境省、新潟県を初 めとする関係者の努力により人工繁殖に成功して以来、トキの数は着実に増 え、平成 20 年から飼育下で生まれたトキを再び佐渡の空に戻す野生復帰の取 組が進められ、平成 28 年には、野生下で生まれたトキ同士のペアからヒナが 誕生するまでの状況となっている。 長岡市では、1890 年頃に新潟県古志郡(現長岡市、小千谷市及び見附市の 一部)で融雪後にトキが数羽飛来したとの記録や、1900 年頃に、長岡市の中 山間地域である濁沢町でトキが見られたとの記録が文献に記されている。元 長岡市科学博物館長の鈴木昭英氏の聞き取り取材によると、濁沢町ではトキ が「ドウ」と呼ばれ、トキの羽をムクロジの種子に着け、正月に羽つきをし たという話が収録されている。また、同じく中山間地域にある川口地域では、 小正月(1月 15 日)に五穀豊穣を願い、鳥追い行事が行われ、その際に歌わ れる歌詞に 「信濃の国から佐渡まで(鳥を)追いやった。(中略) 一番憎い 鳥はドウ(トキ)とサンギ(サギ)と小雀・・・」という一節があることか ら、かつてトキが長岡市の中山間地域に広く生息していたことが推察できる。 また、昭和 28 年には、長岡市科学博物館で開催された新潟県野鳥愛護会の 会合において、初めて佐渡におけるトキの現状の報告と保護の訴えが行われ、 長岡市在住の新潟県野鳥愛護会会長が精力的に関係官庁、団体との折衝にあ たった経緯がある。 このような、我が国と長岡市におけるトキ保護の歴史について、引き続き、 市民をはじめ広く来場者に紹介することとする。

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 3 ②生態 これまで分散飼育しているトキはモニター越しでしか見ることができなか ったが、観覧施設では、飼育ケージ内のトキの採餌の様子など、分散飼育し ているトキのありのままの姿・生態を間近に観覧できるよう工夫する。 また、隣接するトキと自然の学習館では、引き続き、トキの一年の生活の様 子、食性、生息環境などについて深く学べるようにする。 その他、来場者には、解説員による説明を行うとともに、トキと自然の学習 館の研修コーナーではプロジェクターなどの視聴覚機器を用い、主として児 童・生徒を対象に、トキの生態やトキが生息する自然環境などの情報を提供 するものとする。 (2)環境省におけるトキの保護増殖事業全般及び野生復帰の取組紹介 平成5年に環境庁(現環境省)は、佐渡トキ保護センターを開設し、トキ保 護増殖事業計画を策定した。平成 11 年には、中国から贈られたトキのつがい による国内初めての飼育下繁殖に成功し、その後、飼育下での個体数が順調 に増加し、平成 28 年 10 月までに、500 羽を超えるトキが誕生している。平成 16 年に環境省は、農林水産省、国土交通省とともに、トキ保護増殖事業計画 を策定し、「トキの繁殖・飼育」、「生息環境の整備」、「野生復帰」、「分散飼育」、 「中国との相互協力」などを推進している。 とりわけ、野生復帰については、平成 15 年に環境再生ビジョン、平成 25 年にはトキ野生復帰ロードマップを策定し、「2015 年ころに佐渡に 60 羽のト キを定着させる。」という目標の達成に向け、平成 20 年から飼育下で増やし たトキを再び野生下に戻す野生復帰の取組を進め、平成 26 年6月には、72 羽が野生下に定着したところである。 平成 28 年には新たにトキ野生復帰ロードマップ 2020 を策定し、「2020 年こ ろに佐渡島内に 220 羽のトキを定着させる。」とした目標を定め、達成に向け 様々な取組を進めている。 トキは、学名がニッポニア・ニッポンというように、日本を象徴する鳥であ るが、国内で一度絶滅した鳥である。トキを野生復帰させるためには、トキ が生息する里山の自然を再生し、人と生き物が共生する社会を構築すること が必要であり、こうした環境省を始め国が取り組む保護増殖事業及び野生復 帰の意義や取組について、引き続き、市民をはじめ広く来場者に紹介するこ ととする。

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 4 (3)長岡市を含めた分散飼育地における保護増殖事業の取組の紹介 長岡市をはじめ各分散飼育地では、佐渡トキ保護センターを中心とする飼育 繁殖計画に基づいて、トキの飼育繁殖を行い、遺伝的な多様性の確保に配慮 しつつ一定の飼育個体群の形成に寄与するとともに、鳥インフルエンザ等の 感染症の危機を回避する役割を担っている。 このような各分散飼育地の役割について紹介するとともに、各地の繁殖状況 や特色のある取組について紹介することとする。 (4)国内唯一の野生復帰現場である佐渡市、佐渡の地域住民及びその他関係者 が実施している取組の紹介 佐渡市においては、昭和6年のトキの再発見から、戦後のトキの減少を経て、 平成 15 年の日本産最後のトキ死亡に至るまで、70 年にもわたり、水田への餌 まきや、精力的なトキ調査に基づいたトキを守る呼びかけなどの保護活動が 行われてきた。さらに、平成 16 年以降は野生復帰に向け、餌場づくりやビオ トープづくり、環境保全型農業の普及など、市民の理解と協力を得ながら取 り組んでいる。また、平成 20 年に、佐渡市、人・トキの共生の島づくり協議 会、トキの野生復帰連絡協議会が「トキとの共生ルール」を作成し、佐渡の 豊かな自然を守り、人とトキが共に暮らすための様々な活動を行っている。 このようなトキと地域の関わりについて紹介することとする。 (5)各分散飼育地と佐渡市、または分散飼育地間における研修その他を含めた 人的交流 佐渡トキ保護センターはもとより、多摩動物園、石川県、出雲市の各分散飼 育施設に職員を派遣し、情報交換に努めており、今後も継続していくことと する。 佐渡市赤泊地域と長岡市寺泊地域は、定期航路(高速船「あいびす」(英語で トキ))で結ばれており、昭和 24 年から、スポーツ交流事業「両泊親善体育大 会」を毎年交互に開催し、スポーツを通して、長年、友好と親善を深めてい る。また、平成 28 年春には、野生下で生まれたトキが、長岡市寺泊地域に相 次いで飛来し、海を隔てて対岸にある、佐渡市と当市との「かけはし」とも なっている。こうした結びつきを通じ、佐渡におけるトキの野生復帰や分散 飼育の取り組み等についての学習の機会を設け、一層の交流を図ることとす る。

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 5 今後、環境省や佐渡市からトキ保護活動等の専門家を招へいしたシンポジウ ム等を開催し、交流を深めるとともに、野生復帰事業等の意義や取組につい ても、市民をはじめ広く来場者に周知・啓発することとする。 (6)佐渡市及び各分散飼育地の教育・普及啓発内容と整合、また、定期的な情 報交換 野生復帰検討会や飼育繁殖小委員会等への参加だけではなく、新たに、佐渡 市や各分散飼育地との間で、情報交換の場を年 1 回程度設けるなど、積極的 な情報交換に努め、佐渡市及び各分散飼育地の教育・普及啓発内容との整合 を図ることとする。 (7)その他 ①他の団体と連携した取組 市民や NPO 法人などとの連携強化に努め、トキの保護の普及啓発を図ること とする。 ・一般社団法人長岡市緑地協会との連携 トキをシンボルとした自然と人間が共生する豊かな環境づくりや、生物 多様性の高い自然環境の再生活動を通じて連携を図る。 ・長岡地区自然環境再生推進協議会との連携 中山間地域及び里地里山の生物多様性に富む自然環境の保全活動を通 じて連携を図る。 ・ざいごうの里「縄文山下をよみがえらせる会」との連携 地元で養殖したドジョウの受け入れなど ・夏戸城跡保存会、ささりんどう農地・水・環境保全組織との連携 地元の里地里山での環境保全活動を通じた連携 ・新潟県野鳥愛護会、西蒲区に飛来したトキを守る会との連携 本土に飛来した放鳥トキの観察・モニタリングを通じ、トキの野生復帰 の現状やその重要性の啓発活動について連携を図る。 ②学術的な研究や調査などの取組 平成 25 年に、新潟大学農学部と共同し、将来的なトキの精子の採取及び保 存技術を開発するため、長岡市悠久山小動物園で飼育しているクロトキ・ム ギワラトキの精子の採取方法等について研究を行っている。

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 6 また、長岡市トキ分散飼育センターで飼育しているトキの飼育繁殖に関する 記録について、体系的な整理を行っており、これを継続する。 3 公開するトキの個体の選定 公開する個体については、佐渡トキ保護センター(復帰ステーション含む) と各分散飼育地を併せた全体のケージ収用能力、飼育・繁殖計画、放鳥計画、 公開基準第2(2)のア)~エ)に示す公開候補の個体数等を勘案し、環境省、 佐渡トキ保護センターと協議の上、選定することとする。 また、個体数については、施設規模に応じた数を目途とする。 4 公開する施設及び公開方法の詳細 長岡市トキ分散飼育センターの既存の飼育ケージを活用し公開することと する。 (1)建設予定地 長岡市トキ分散飼育センター内(新潟県長岡市寺泊夏戸 2817 番地) (平成 23 年4月1日開設、敷地面積 4,819 ㎡、職員数6名) (2)施設配置計画 観覧施設については、飼育ケージ西側の緑地帯に新設することとする。 隣接するトキと自然の学習館との円滑な動線を確保することにより、トキ保 護の歴史や生態、野生復帰や分散飼育の取組などの普及啓発を図るものとす る。

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 7 【施設配置計画図】 (3)施設計画の概要 ①観覧施設(新設) 観覧通路 300 ㎡、管理スペース 12 ㎡ 電気柵及びポリカーボネート製フェンスを設置 ②トキ分散飼育センター(平成 23 年4月1日開設) トキ飼育管理の拠点施設 繁殖ケージ 426 ㎡、飼育ケージ 360 ㎡ほか ③トキと自然の学習館(平成 24 年 3 月 20 日開設) トキの生態や保護増殖事業、自然環境の保全などについての普及啓発施設 学習展示コーナー 123 ㎡、研修コーナー 71 ㎡ 【各施設相関図】 長岡市トキ分散飼育センター

新観覧施設 観覧通路300 ㎡ 管理スペース 12 ㎡ トキと自然の学習館 学習展示コーナー123 ㎡ 研修コーナー71 ㎡ 観覧施設(新設)

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 8 (4)施設の内容 ①観覧施設 佐渡におけるトキの野生復帰や長岡市をはじめとする分散飼育の取組など について、市民等に普及啓発を図るためには、分散飼育しているトキの姿・ 生態等をありのままに見てもらうことが有効であるため、長岡市トキ分散飼 育センターの既存の飼育ケージを観覧できる施設を整備する。 公開にあたっては、飼育ケージの3区画のうち、2区画を公開用とし、残り 1区画については、非公開用として確保することとする。トキの美しい羽根 の色を十分に観覧できるよう、自然光が差し込む南側に 1 か所、西側に2か 所の観覧ポイントを設けることとする。 観覧ポイントでは、トキから観覧者が見えないよう、熱線反射ガラスを設置 する。また、観覧ポイントには一部ステージを設け、幼児、児童及び障害者 がトキの採餌の様子などを観覧しやすいようにする。 このような施設の特徴を生かし、トキの生態や分散飼育事業の意義などにつ いて、市民をはじめ広く来場者の理解の促進を図ることとする。 なお、トキの生態や保護の歴史、保護増殖事業、野生復帰の取り組み、加え て、国内唯一の野生復帰現場である佐渡市、佐渡の地域住民及びその他関係 者が実施している取組などについては、隣接する長岡市トキと自然の学習館 でパネル、映像資料、はく製、骨格標本等の資料を体系的に展示し、市民等 への普及啓発を図ることとする。 1)感染症対策 感染症リスクを回避するため、観覧施設と飼育ケージの間には、専門家の 意見を踏まえ、飼育ケージとは一定の距離をとり、防疫のための防壁を設置 するとともに、観覧者の動線上には踏込み消毒槽を設ける。また、鳥インフ ルエンザの発生が懸念される冬季間(1月~3月)については非公開とする など、感染症リスク等を増大させないよう適切な処置を講じることとする。 2)衝突事故防止対策 ケージは既存の飼育ケージを活用し、ケージ内の周囲に、衝突防止ネッ トを張るなどトキの衝突事故防止に係る安全対策を講じることとする。 また、万が一、トキが衝突した場合に備え、ケージ内底面の川砂が固く 締まらないよう定期的にレーキでほぐし、川砂を補充するとともに、落ち葉

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 9 を敷き、トキが落下した際の衝撃を和らげることとする。 3)観覧者によるトキのストレス対策 観覧ポイントには、熱線反射ガラスを設置し、トキから観覧者等が見えな い構造にするとともに、防音壁を設置し、観覧者から生ずる諸雑音を遮蔽す る対策を施すなど、飼育ケージ内のトキの生育状況に著しい影響を与えない よう必要な措置を講じることとする。 また、混雑や滞留を抑制するため、観覧施設内は一方通行にするとともに、 観覧ポイント周辺の通路幅を広くとるほか、段差や傾斜のないバリアフリー 化を図ることとする。 施設の出入口については、遮蔽物の設置や多重に植栽を行うことにより、 飼育ケージ内のトキから見えないよう配慮することとする。なお、植栽等の 配置にあたっては、施設の出入り口付近に観覧者が滞留し諸雑音が生じない よう、適切に配置する。 4)非公開個体の収容確保策 既存の飼育ケージ3区画のうち、1区画を非公開とし、非公開個体の収 容力を確保する。 5)その他 ア)天敵対策 天敵の侵入を防ぐため、観覧施設周辺には電気柵を設置し、既存の飼育ケ ージの電気柵と一体的に運用する。 イ)監視装置 飼育ケージ内に監視用カメラを設置することとする。 【施設区分】 施設名 規模 構造 備考 公 開 用 飼 育 ケ ージ(既設) 360 ㎡ 鉄骨造 (外部)金網張 (内部)ソフトネット張 観覧通路 300 ㎡ 木造 入口、観覧通路、出口 管理スペース 12 ㎡ 木造

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 10 【関係図面】※末尾に添付 1 計画地全体配置図 1枚 2 観覧施設イメージ鳥瞰図 1枚 3 施設平面図 1枚 4 施設断面図 1枚 ②長岡市トキ分散飼育センター(平成 23 年3月完成) トキ飼育繁殖管理の拠点施設であり、飼育ケージ(3区画 360 ㎡)と繁殖ケ ージ(3区画 426 ㎡)、前期・後期育雛室及び孵化室をそれぞれ分離し配置し ている。 各ケージ等には、飼育しているトキの様子を監視するため、監視用カメラ及 びマイクを設置し、すべての画像と音声を事務室に配置したモニターで集中 管理している。 (5)観覧方法について 観覧については、長岡市トキと自然の学習館の開館時間に併せ実施する。 なお、繁殖ケージ内のトキの繁殖に影響が生じないよう、トキの繁殖期間に ついては、公開する日時及び観覧者の人数について必要な制限を行う。 <開館時間及び休館日> 開館時間:午前9時から午後5時 休 館 日:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日が休館日) 年末年始及び冬季間(12 月 29 日~3月 31 日) 【長岡市分散飼育センター平面図】

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 11 5 公開にあたっての管理体制 (1)管理組織体制 観覧施設の管理運営は、長岡市による直営とし、トキと自然の学習館と一体 的に管理運営を行う。来場者に対しては、トキと自然の学習館の解説員を必 要人数確保した上で対応する。 なお、トキの一般公開に際し発生する様々なトラブルに対応できるよう、先 進地である佐渡トキふれあいプラザ等での視察研修などにより管理運営能力 を高めるとともに、長岡市トキ分散飼育センター職員の協力支援体制を確保 することとする。 (2)飼育繁殖 ① トキの飼育にあたっては、「トキ飼育ハンドブック」を参照する。 ② トキの飼育・管理を毎日行うものとし、別記様式 1「トキ飼育日誌」を 作成する。また、原則として2か月に 1 回、トキの定期健康診断を実施 し、別記様式2「トキ定期健康診断記録」により健康診断記録を作成する。 ③ トキの生理学的知見の収集に努め、生態をより詳しく把握するため、平 常及び繁殖期の行動状況並びに平常と異なる行動を呈した時の状況を、 必要に応じて写真やビデオにより記録する。 ④ トキについて異常が発見された場合、死亡が確認された場合、その他ト キの飼育管理に関わる事故が発生した場合、直ちに環境省に報告し、そ の対処状況等について逐次環境省に連絡する。また、対応終了次第、速 やかに経過等に関する報告を環境省に提出する。 ⑤ ドジョウを給餌する場合は、あらかじめ魚病の有無を確認する等、採取 地の安全性の確認を行う。 (3)鳥インフルエンザ等感染症対策 長岡市トキ分散飼育センターでは、平成 23 年8月に「長岡市トキ分散飼育 センターにおける高病原性鳥インフルエンザ及び法定伝染病に関する対策マ ニュアル(平成 24 年1月改定)」を策定し、万全を期して飼育・繁殖作業に 当たっている。 引き続き、本マニュアルに基づき、国、県及びその他関係機関と連携し厳重 な対策を行うことする。

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 12 (4)その他、緊急時対応体制等 公開に起因すると思われるトキの事故等(外傷、病的状態など)が発生した 場合は、速やかに公開を中止し、事故等の発生原因を究明し、適切な対策を 講じることとする。 また、災害等の緊急時には庁内関係部局の協力を得て、トキ飼育個体群の保 護と飼育管理体制の維持に努め、トキに対して甚大な影響が想定される場合に は、公開を中止することとする。 6 トキの一般公開に対する助言機関及び支援体制 佐渡トキ保護センター、多摩動物公園、いしかわ動物園及び出雲市トキ分散 飼育センター等、各地のトキ飼育繁殖施設との密接な連携体制を構築し、指 導、助言を得ながら適切な管理を行うこととする。 また、必要に応じて、既設の長岡市トキ分散飼育受入検討会の開催や、国の トキ飼育繁殖小委員会等に参加して技術的助言を得るほか、庁内ワーキング グループ等を開催し、トキの一般公開に対する全庁的な支援体制の構築に努 めることとする。 <長岡市トキ分散飼育受入検討会 委員> アドバイザー 元恩賜上野動物園園長 小宮 輝之 前井の頭自然文化園園長 成島 悦雄 委員 長岡野鳥の会会長 井口 忠 一般社団法人長岡市緑地協会理事長・中越みどり復興アクション代表 鈴木 重一 新潟県県民生活・環境部環境企画課課長補佐 木村 公文 佐渡トキ保護センター所長 塚原 薫 新潟県野鳥愛護会顧問・元新潟県愛鳥センター所長 本間 隆平 新潟県野鳥愛護会会長 渡辺 央 <トキ庁内ワーキング 関係課> 教育部 科学博物館 観光・交流部 観光企画課 農林水産部 農水産政策課

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 13 寺泊支所 地域振興課 市民生活課 環境部 環境政策課 7 トキの個体の取扱い等 (1)トキの個体に関する法令の順守 絶滅のおそれのある野生動物の種の保存に関する法律(平成4年法律第 75 号)、文化財保護法(昭和 25 年法律第 214 号)の規定を順守する。 (2)トキの個体の帰属及び費用 ア 個体等の帰属 (ア)長岡市は、環境省所管に属する物品の無償貸与及び譲与に関する省令 (平成 12 年総理府令第 140 号)第2条第1号の規定に基づき、環境省より トキの無償貸与を受ける。 (イ)長岡市において増殖したトキの個体の所有権は環境省に帰属する。 (ウ)長岡市において増殖したトキの個体については、原則として佐渡トキ 保護センターに返還する。ただし、環境省と協議のうえ、同意がある場 合はこの限りではない。 (エ)貸与されたトキ及びこれから増殖したトキに係る、羽毛、無精卵その 他の派生物の所有権は環境省に帰属し、関係法令に拠り適切に取り扱う。 イ 費用 トキの分散飼育に必要な費用(施設整備、飼育・管理、健康診断、治療、 輸送、旅費等)は、原則として長岡市が負担する。 (3)その他 ア トキの分散飼育にあたっては、環境省所管に属する物品の無償貸与及び 譲与に関する省令(平成 12 年総理府令第 140 号)第2条第1項の規定に基 づき作成する契約書の条項を順守するものとする。 イ トキの分散飼育に関して定めのない事項又は疑義が生じた場合は、環境 省と長岡市が誠意をもって協議のうえ、解決するものとする。

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 14 別記様式1

トキ飼育日誌

平成 年 月 ケージ 号室 羽 個体№ 日(曜日) 人工飼料 ドジョウ ペレット 備考 天候 採餌量 採食量 採餌量 採食量 採餌量 採食量 日( ) 日( ) 日( ) 日( ) 日( ) 日( ) 日( ) 日( ) 日( ) 日( )

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20161212 第 12 回トキ野生復帰検討会 資料 5-2 15 別記様式2

トキ定期健康診断記録

検診日 平成 年 月 日 検診獣医師 1 個体№ 2 所見 ・ 3 処置 4 その他

(18)

長 岡 市 トキ一 般 公 開 実 施 計 画 書 ( 案 )

― 関 係 図 面 ―

①計画地全体配置図

②観覧施設イメージ鳥瞰図

③施設平面図

④施設断面図

(19)

長岡市トキ一般公開実施計画書 関係図面

1

(20)

長岡市トキ一般公開実施計画書 関係図面

2

(21)

長岡市トキ一般公開実施計画書 関係図面

3

(22)

長岡市トキ一般公開実施計画書 関係図面

4

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