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02.情報家電と自動車の情報セキュリティの脅威と対策

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(1)

情報家電と自動車の

情報セキュリティの脅威と対策

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2010年7月22日(木)

独立行政法人

情報処理推進機構(IPA)

セキュリティセンター

(2)

情報家電と自動車の情報セキュリティ

(3)

3

ネットワークで広がる情報家電の世界

情報家電の全体像が分からない

何がつながるか、どのような情報が来るか、それらは信頼できるか

どのような情報が出て行くか、どのように利用されるか

AV向けサービス(ネットショップ等) 遠隔設備操作 (照明、鍵、ドアホン の操作等) アップロード(遠隔検針、みまもり等) 設備向けサービス(防犯サービス等) 遠隔AV操作(録画予約等) サービス 事業者

ネットワーク

HDD

レコーダ

高機能テレビ

エアコン

お風呂

玄関のドア

生活

モバイル

デジタル ビデオ PND 音楽 プレーヤー デジカメ

(4)

ネットワークで広がる自動車の世界

自動車の全体像が分からない

何がつながるか、どのような情報が来るか、それらは信頼できるか

どのような情報が出て行くか、どのように利用されるか

ITS(運転支援) 故障車 有り! 光ビーコン、 DSRC等 ドライブレコーダ等 GPS(ITS、カーナビなど) 衛星通信 ITS(車車間通信) DSRC等 ETC DSRC等 ETC Webサイト、 プローブ、遠隔ダイアグ等 車検用機器接続 PND、携帯音楽プレーヤー等 着脱 インターネット、 電話回線等 着脱 OBD インタフェース (着脱)

(5)

情報家電の全体像(フレームワーク)

委員へのヒアリング、研究会での審議等により、全体像を策定

直接入力

(テレビ・ゲーム機リモコン、 監視カメラ、他)

直接出力

(テレビ画面、警報、 情報家電の作動、他)

白物家電

(電子レンジ、 冷蔵庫、洗濯機等)

設備家電

(ドア、エアコン, 照明等) 情報通信機器等 (PC、ルータ、 携帯電話等) AV家電 (TV、DVDレコーダ, ゲーム機等) 外部サーバ (防犯サービス、 ネットショッピング、 他)

着脱

(携帯音楽プレーヤー, デジカメ、PND、他)

宅内ネットワーク

Wi-Fi,Ethernet,Bluetooth,PLC,DLNA,

ECHONET,メーカー独自規格 等

外部ネットワーク

電話回線、インターネット、地上デジタル波、

データ通信サービス、他

家 庭

(6)

自動車の全体像(フレームワーク)

委員へのヒアリング、研究会での審議等により、全

体像を策定

外部ネットワーク

直接入力

(運転者の操作、 センサ、他)

直接出力

(パネル、カーナビ画面、 アクチュエータ、他)

駆動系

(パワートレイン) (エンジン、トランス ミッション等)

車体系

(ボディ) (メータ、エアコン、 ウィンドウ等) インフォテイン メント系 (AV、カーナビ、 ETC、リアルタイム 交通情報等)

汎用ネットワーク

Wi-Fi, インターネット等 外部サーバ (交通情報提供、 通行料課金、 プローブ、他)

制御用車載ネットワーク

CAN(A/B/C)/LIN、FlexRay、他

着脱

(PND、携帯音楽プレーヤー、 OBD用車検機器、他)

専用ネットワーク

ビーコン(VICS), DSRC(ETC)等

安全制御系

(シャーシ) (ブレーキ、 ステアリング、 衝突防止機能等)

マルチ

メディア用

車載ネット

ワーク

MOST等

車載ネットワーク

車載型故障

診断装置

(OBD)

自動車本体

(7)

守るべき対象(情報等資産)

従来の情報資産の定義:情報システム、ハードウェア、ソフト

ウェア、データ、ノウハウ・社会的信用(IPA Webページより)

守るべき対象は、情報家電や自動車上の情報資産だけでなく、

組込み機器から外部に出て行く情報、ネットワークを介した

サービス、さらには組込み機器本体までを含める。

これらを総括して、「

情報等資産

」と呼ぶ。

(8)

情報家電に対する脅威(情報家電周辺)

情報家電本体に対する攻撃を、以下の5パターンに分類

①「直接、入出力」により攻撃

②「宅内ネットワーク経由」での攻撃

③「持込機器経由」での攻撃

④「広域ネットワーク(電話回線)経由」での攻撃

⑤「広域ネットワーク(インターネット)経由」での攻撃

8

持込機器の

中に脅威が潜在

(ウィルス等)

①ネットワークに繋がっていない

家電もその場で直接攻撃

(点検員なりすまし等)

外部ネットワーク経由

(④携帯電話、⑤インターネット等)

で侵入、攻撃

(踏み台化、DoS攻撃等)

近所や隣室から

宅内ネットワーク経由で

侵入、攻撃

(Wi-Fi、PLC盗聴等)

(9)

自動車に対する脅威(自動車周辺)

自動車本体に対する攻撃を、以下の3パターンに分類

①「近接」での攻撃

②「中間(持込機器着脱等)」での攻撃

③「広域ネットワーク経由」での攻撃

駆動系 (パワートレイン) (エンジン、トランス ミッション等) 車体系 (ボディ) (メータ、エアコン、 ウィンドウ等) インフォテイン メント系 (AV、カーナビ、 ETC、リアルタイム 交通情報等) 汎用ネットワーク Wi-Fi, インターネット等 制御用車載ネットワーク CAN(A/B/C)/LIN、FlexRay、他 専用ネットワーク ビーコン(VICS), DSRC(ETC)等 安全制御系 (シャーシ) (ブレーキ、 ステアリング、 衝突防止機能等) マルチ メディア用 車載ネット ワーク MOST等 車載型故障 診断装置 (ODB)

②持込機器の

中に脅威が潜在

(ウィルス等)

①近接して、直接攻撃

(ユーザ本人、

整備員なりすまし等)

③外部ネットワーク経由で

侵入、攻撃

(10)

情報家電に対する脅威の例

(情報家電周辺)

設備系

AV系

アクセス経路

情報家電分類

家庭に持ち込んで

PCと繋がる

電話回線で

外部と繋がる

インターネットで

外部と繋がる

無線LANやPLC等

で宅内で繋がる

白物系

直接、入出力

・宅内ネットワーク経由で侵入、 乗っ取り(ホームゲートウェイ) ・盗聴による個人情報漏洩 (宅内ネットワーク上) ・着脱機器によるウイルス感染 ・持ち出した家電の盗難、情報 漏洩(着脱機器上) ・コンテンツの違法コピー(同) ・乗っ取り、踏み台 ・通信機能の停止(DoS) ・OS・アプリケーション改ざん (情報家電)

現状では

対象が少ない

・家電店員による外部アクセス 用設定情報の漏えい (Webカメラ等) ・居住者なりすましによる攻撃 (ドア錠等) ・点検員なりすましによる外部 アクセス用設定情報の詐取 (ホームゲートウェイ) ・宅内ネットワーク経由で侵入し OS・アプリケーションを改ざん ・盗聴による個人情報漏洩 (宅内ネットワーク上) ・中古家電でウィルス感染(同) ・宅内ネットワーク経由で侵入し OS・アプリケーションを改ざん ・盗聴による個人情報漏洩 (宅内ネットワーク上) ・中古家電でウィルス感染(同) ・乗っ取り、踏み台 ・通信機能の停止(DoS) ・OS・アプリケーション改ざん (情報家電) ・乗っ取り、踏み台 ・通信機能の停止(DoS) ・OS・アプリケーション改ざん (情報家電) 研究会では 特に重要な脅威が 挙げられていない 研究会では特に重要な脅威が挙げられていない

(11)

自動車に対する脅威の例(自動車周辺)

自動車機能

分類

アクセス経路

制御

インフォテインメント

近接

中間

(持込機器着

脱等)

広域ネット

ワーク

経由

セーフティ上

クリティカル

セーフティ上

影響小

不正ECU取付け パラメータ改ざん プログラム改ざん (駆動系ECU) 他人のETCカード に成りすまし サーバなりすましによる 虚偽メッセージの表示 (車車間(路車間)通信)

損害大

(金銭、個人情報等)

損害小

個人情報の吸い出し、 プロファイリング、 プログラム改ざん (エンタメ系ECU) ・持込機器からエンタメ系ECUへの DoS攻撃、無線へのDoS攻撃 持込機器からウィルス感染 決済情報 フィッシング ・盗聴 虚偽情報の表示、ウィルス感染、 インフォテインメント系ECUや 通信機能へのDoS攻撃 エンタメ系ECU・ 車載ネットワーク へのDoS攻撃 運転情報の破壊、改ざん、漏洩 (ドライブレコーダ) 研究会では 特に重要な脅威が 挙げられていない

(12)

情報家電と自動車の

(13)

情報家電における脅威の特徴(1)

情報家電の脅威が拡大する可能性

a)情報リテラシーが充分でない利用者が存在する可能性

b)情報等資産の多種多様化、範囲拡大の可能性

c)オークションや譲渡による情報の漏洩の可能性

d)セキュリティ対策が不十分な情報家電が混在する可能性

e)何が繋がり、誰が利用しているか、把握できなくなる可能性

13 高齢者から小児まで 多様な利用者 一軒の家の中にも 多種多様な情報家電 個人 情報 履歴 情報 様々な情報が 家電の中に分散 設定 情報 様々な情報が インターネットで拡散 譲渡や中古買取、 オークションなどで 他の家庭に移動 持っている 情報も多様 情報リテラシー の差も大きい 情報 情報 金銭 情報

(14)

情報家電における脅威の特徴(2)

ネットワーク経由による脅威の可能性

f)着脱機器やテレメトリングによる情報の拡散の可能性

g)偽のダウンロードパッチを受け入れてしまう可能性

h)情報家電経由でインターネットの不正サイトにアクセスしてしまう可

能性

i)宅内ネットワークのセキュリティ設定が行われていない可能性

インターネットに接続された 情報家電に遠隔から攻撃 持ち込んだ携帯機器に 潜んだウィルスで攻撃 無線LANやPLCに接続された 情報家電に近所から攻撃 盗んだ携帯電話で 情報家電を不正操作

気がつかないうちに、様々な脅威の可能性

(15)

情報家電における脅威の特徴(3)

直接的な攻撃の可能性

j)第三者の侵入による不正な設定変更の可能性

k)メーカ点検員になりすました第三者による不正な設定変更の可能性

l)利用者自身による改造の可能性

重大な被害が減少しない可能性

m)重大な被害が減少しない可能性

家電の緊急点検 に来ました

外から操作できる

ように、設定を

変えちゃおう!

点検員なりすまし

家の中に入り込むのは、意外に簡単?

ごくろうさま!

(16)

自動車における脅威の特徴(1)

自動車の脅威が拡大する可能性

a)情報等資産の多種多様化、範囲拡大の可能性

b)オークションやレンタルによる情報の漏洩等の可能性

c)セキュリティレベルが低い組込み機器が混在する可能性

d)移動先で何が繋がり、誰が利用しているか分からない可能性

着脱機器の中にも情報等資産 持ち運んだ先で漏洩? 第三者に販売 格納された個人情報も移動? 移動先で ネットワーク接続 第三者が盗聴?

(17)

自動車における脅威の特徴(2)

ネットワーク経由による脅威の可能性

e)着脱機器やプローブによる情報等資産の拡散の可能性

f)偽のダウンロードパッチを受け入れてしまう可能性

g)カーナビ経由でインターネットの不正サイトにアクセスしてしまう可能性

プローブ情報 (走行速度等) インターネット Webサイト アップリンク (外部サーバへの情報提供) ダウンリンク (外部サーバからの情報提供) アップデート パッチ

偽パッチ

の可能性

情報漏洩

の可能性

フィッシング

の可能性

ネットワーク接続を利用した脅威

(18)

自動車における脅威の特徴(3)

直接的な攻撃の可能性

h)駐車場等での第三者による不正な改造の可能性

i)メーカ点検員になりすました第三者による不正な改造の可能性

j)利用者自身による改造の可能性

窓を割ってPNDを盗む

ECUを不正書き換え、

不正なECUを追加

屋外に置かれていると攻撃しやすい

(19)

自動車における脅威の特徴(4)

重大かつ広範囲の被害の可能性

k)重大な被害の可能性

l)社会的混乱を招く可能性

偽の情報で日本中が大渋滞

(「地震が来る」等のデマなど)

身体への被害の可能性も

(20)

情報家電と自動車のセキュリティ対策の方向性

1.

利用者にセキュリティ対策を施す意識、被害に気づく知識をもたせる

2.

利用者側にセキュリティ対策にコストをかける文化を醸成する

3.

メーカやサービス提供企業に充分なセキュリティ対策を働きかける

4.

情報家電のセキュリティ対策に関連した制度やしくみを充実する

5.

何が繋がっているか、誰が利用しているかを明らかにする

6.

セーフティとセキュリティの連携により安全・安心を実現する

家族が買ってきたり、誰かにもらったり、 自分で買ったことも忘れていたり 家電のメーカや機種など 知らない場合がほとんど

メーカ

でも、ネットワーク 接続があれば・・・ 問題の家電を 発見! パッチを送信!

セーフティ

安心して乗れる自動車や 自動車の安全を支援する サービスを実現する

セキュリティ

自動車の情報等資産の可用性、 完全性、守秘性を保つしくみ を実現する

両輪として安心・安全な自動車社会を実現

(21)

(3)メーカやサービス提供 企業に充分なセキュリティ 対策を働きかける 情報家電やカーナビ経由での 不正サイトへのアクセスを防ぐ 偽のダウンロードパッチに 注意する (2)利用者側にセキュリティ 対策にコストをかける文化 を醸成する 情報リテラシーが充分でない 利用者も保護できる 情報等資産の多種多様化、範囲 拡大に対応したサポート

セキュリティ対策の方向性

対策の成果目標

期待効果

中期目標

(1)利用者にセキュリティ 対策を施す意識、被害に 気づく知識をもたせる 脅威に対する知識や警戒心の醸成等 組込み機器の有料 セキュリティサポート 利用者側の 意識改革 PC用セキュリティ 対策適用の検討 利用者が自分で守る メーカやサービス企業が守る 組込み機器に関する セキュリティ検討

情報家電や自動車のセキュリティ対策の方向性(1/2)

セキュリティ対策が不十分な 情報家電をアップデート 組込み機器への セキュリティ対策反映

(22)

情報家電や自動車のセキュリティ対策の方向性(2/2)

(4)情報家電や自動車の セキュリティ対策に関連 した制度を充実する オークションや譲渡による情報等 資産の移動も安全に (5)何が繋がっているか、 誰が利用しているかを 明らかにする 第三者の侵入による不正な 設定変更を防止する 何が繋がり、誰が利用しているか を把握する 重大な被害を減少させる (6)セーフティとセキュリティ の連携により安全・安心 を実現する

セキュリティ対策の方向性

対策の成果目標

期待効果

中期目標

制度で守る 情報家電や自動車のしくみで守る セーフティとセキュリティの連携で守る 個人情報保護に関する制度や 基準に基づいた対策など メーカやサービス会社 に対する制度など 利用者に協力を 求める制度など 制度実現に 向けた検討 利用者や接続機器 を認識する しくみの実現 家電や自動車の セーフティとセキュリティ の課題の検討 両者の連携による 安心・安全の実現 ユーザとメーカの責任範囲を 明確にする

(23)

セキュリティに関する取り組み状況

の比較

自動車、情報家電ともセキュリティに関する取組みはこれから

オフィスの

情報機器

自動車

情報家電

セキュリティや

セーフティを

保つための

仕組みや制度

セキュリティポリシーや

社内規則に基づき、情

報システム部門の管理

担当者が、チェック。

車検(道路運送車両法)

等で定期的な検査が

義務付けられている。

特になし。

ただし2009年4月よ

り「長期使用製品安

全点検制度」が施行。

セキュリティや

セーフティに料

金を支払う慣習

情報システム管理や、

セキュリティ・ソフトウェア

にコストが必要であるこ

とは一般的。

車検、点検等に費用が

かかることは、自動車の

所有者には認知されて

いる。

特になし。

利用者教育の

仕組み

社員は業務の一環とし

てセキュリティ対策に必

要な知識を学習するこ

とが一般的。

運転免許取得時時に、

知識および技術の習得

が義務付けられている

(道路交通法)。

特になし。

個人的な

改造に対する

制限

会社の物品であり、個

人的な改造は許可され

ないことが一般的。

合格基準を満たさない

改造を行うと、車検は

通らない。

所有物については自

由(保証を受けられな

くなる場合はある)

(24)
(25)

直接入力 (運転者の操作、 センサ、他) 直接出力 (パネル、カーナビ画面、 アクチュエータ、他) 駆動系 (パワートレイン) (エンジン、トランス ミッション等) 車体系 (ボディ) (メータ、エアコン、 ウィンドウ等) インフォテイン メント系 (AV、カーナビ、 ETC、リアルタイム 交通情報等) 汎用ネットワーク Wi-Fi, 携帯電話網等 外部サーバ (交通情報提供、 通行料課金、 プローブ、他) 制御用車載ネットワーク CAN(A/B/C)/LIN、FlexRay、他 着脱 (PND、携帯音楽プレーヤー、 OBD用車検機器、他) 専用ネットワーク ビーコン(VICS), DSRC(ETC)等 安全制御系 (シャーシ) (ブレーキ、 ステアリング、 衝突防止機能等) マルチ メディア用 車載ネット ワーク MOST等 車載ネットワーク 車載型故障 診断装置 (OBD) 直接入力 (運転者の操作、 センサ、他) 直接出力 (パネル、カーナビ画面、 アクチュエータ、他) 駆動系 (パワートレイン) (エンジン、トランス ミッション等) 車体系 (ボディ) (メータ、エアコン、 ウィンドウ等) インフォテイン メント系 (AV、カーナビ、 ETC、リアルタイム 交通情報等) 汎用ネットワーク Wi-Fi, 携帯電話網等 外部サーバ (交通情報提供、 通行料課金、 プローブ、他) 制御用車載ネットワーク CAN(A/B/C)/LIN、FlexRay、他 着脱 (PND、携帯音楽プレーヤー、 OBD用車検機器、他) 専用ネットワーク ビーコン(VICS), DSRC(ETC)等 安全制御系 (シャーシ) (ブレーキ、 ステアリング、 衝突防止機能等) マルチ メディア用 車載ネット ワーク MOST等 車載ネットワーク 車載型故障 診断装置 (OBD)

自動車のセキュリ

ティの

欧米動向把握

自動車のセキュ

リティに関連す

法制度

自動車に関わるセ

キュリティの

脅威

自動車関係者を支援す

普及・啓発情報やツー

欧米や日本の自動車のセキュリティについて、四つの視点から調査を行

い、日本の自動車システムに必要とされる施策について提言。

25

自動車のセキュリティに関わる取組みのポイント

(26)

・EU FP6 ・セキュアな 自動車通信

SeVeCom

・EU FP7 ・セキュアな 自動車内基盤

EVITA

・EU FP7 ・ITS通信のための プライバシ

PRECIOSA

・EU FP7 ・セキュリティ アーキテクチャ ・実証実験準備

PRE-

DRIVE_C2X

・ITSアーキテクチャ ・EU全体での協調

COMeSafety

26

自動車のセキュリティに関する欧州の動向

(主なプロジェクト)

(27)

車車間

/路車間通信(Car2X)の情報セキュリティの基盤機能を

設計・検証する欧州連合の研究プロジェクト

(2008年から3年間)

http://www.evita-project.org/Deliverables/EVITAD2.3.pdf 自動車の 制御・通信 システムの 機能の整理

アーキテクチャ

を整理

路車間通信 ・車車間通信の 利用事例を 特定

利用事例を

特定

脅威の根源、 脅威の対象、 発生頻度、 影響の深刻度を 数値化

リスク評価

対策が必要な 部品、部位を 特定し、 情報セキュリティ に必要な機能と 条件を特定

要求事項を

特定

セキュリティの 基盤仕様を作成し FPGA実装による 検証を行う

セキュリティ

仕様作成と

FPGA検証

EVITA 要求仕様D2.3として概要を紹介

FPGA: Field Programmable Gate Array

EVITA: E-Safety Vehicle Intrusion Protected Applications

27

(28)

目的

:主に車車間通信と路車間通信のための情報セ

キュリティ技術を確立

特徴

:機能構成を定義し、特に脅威の分析とリスクの

評価を体系的に行っている点と、自動車の安全にも関

わるような脅威についても分析している

成果

:2009年11月に要求仕様D2.3 、セキュリティ仕

様D3.1 Draftを公開し、Car2Xのための情報セキュリ

ティの要求事項とセキュリティと信頼モデルについて

定義している

28

EVITAにおける情報セキュリティの検討

(29)

EVITAで列挙された攻撃目標

-攻撃者前方の信号を緑に変更する

-スピード制限を操作する

-交通の流れを操作する

-交通渋滞を装う

-警告メッセージ/表示の改ざん

-緊急通報(e-Call)の妨害、偽装

-エンジンを利用不能にする

-認められていないブレーキ操作

-アクティブブレーキ動作の妨害

-料金収受(E-Tall)への攻撃

EVITAで想定される攻撃の手口

-修理工場でOBD(診断インターフェイス)の書換え機能を悪用する

-通信制御装置の脆弱性を悪用して、OBDの書換えをブロックする

-情報系ユニットの脆弱性を悪用して乗っ取りを行う

攻撃方法と攻撃対象を

ツリー状に整理

29

EVITA - 車車間通信における脅威の事例

攻撃サイドから見た攻撃目標の一覧と手口

(30)

Copyright © 2010, IPA all right reserved.

ニセの急ブレーキ、

または緊急停止

通知メッセージ

通知

不意の急ブレーキ、

後続車の追突などの

事故の可能性

30

EVITA:ニセの急ブレーキ情報による

自動車の安全への脅威のイメージ

(31)

CSC: Chassis and Safety Controller [8] 認められていない ブレーキ操作 [8.1] 安全制御装置に 間違った動作をさせる [8.2] 安全制御装置に周囲 の自動車が突然ブレーキ操 作したと思い込ませる [8.3] 環境センサに危険な 状況を検出したと思い込ま せる [8.1.2] 安全制御装置の侵 入可能な脆弱性 [8.1.1] 安全制御装置を 書き換え (不正コードを注入) [8.2.1] 通信バス上で周囲 の自動車のブレーキ通知が あったようにみせかける 通信ユニットに 周囲の自動車の ブレーキ操作があった ようにみせかける ヘッドユニットに対して 本体電気系統に対して [8.2.2.1] 周囲の自動車か らの情報を置き換え [8.2.2.2] 他の自動車から のブレーキメッセージを転送 する無線通信 組み 合せ さらに具体的な 攻撃対象の特定 [8.3.1] 環境センサまたは CSCバス上の動作機器のど れか

攻撃目的

攻撃目標

攻撃手法

1

攻撃手法2

自動車内の 通信ユニットに 盗聴、介入、改ざん、 注入を行う

攻撃の

対象機器

防護が必要な システム/要素

次ページで

ピンク枠のみ抽出

31

EVITA - 車車間通信における脅威の事例

「認められていないブレーキ操作」の攻撃ツリー例

(32)

一般的な情報セキュリティでの脅威

保護対象

攻撃のねらい

攻撃対象

攻撃手法

攻撃の動機

個人への危害

運転者または同乗者 特定自動車の安全 機能への干渉 犯罪またはテロ行為 安全 プライバシ

集団への危害

自動車または交通を 通じての都市または国 家経済 多数の自動車または 交通の管理システムの 安全機能への干渉 安全 操作性能

個人的な利益

運転者または同乗者 自動車情報と運転者 情報の窃盗、自動車の 窃盗、商取引詐欺 プライバシ 財産 自動車 自動車機能の操作へ の干渉 ハッカーの名声獲得(ハ ッカーツールの宣伝) 操作性能 プライバシ 交通システム、自動車 ネットワーク、課金シス テム 交通管理システム または課金システム への干渉 通行特権の拡大、料金 不払い 操作性能 プライバシ 財産

組織的な利益

運転者または同乗者 交通事故責任または 運転者と自動車の追尾 責任の放棄 詐欺、犯罪またはテロ 行為、状態監視 プライバシ 財産 自動車 自動車機能の操作へ の干渉、自動車設計 情報の入手 産業スパイまたは妨害 行為 プライバシ 操作性能 安全

車車間通信の脅威は「個人の利益」から「経済への打撃」まで多様

黄色:安全に関連 32

EVITA – 車車間/路車間通信のセキュリティ

情報セキュリティ上の脅威と保護対象

(33)
(34)

Copyright © 2010, IPA all right reserved.

・欧州では自動車の情報セキュリティについて

具体的な検討が進んでいる。

・車車間通信等の高度化した自動車の情報シ

ステムが安全に機能するよう、予め情報システ

ムへの攻撃を想定し、機能的な面だけでなく情

報セキュリティを考慮したシステム設計を進める

取組みが行われている。

日本の自動車業界でも

参考にすべき取組みと考えられる

34

欧州動向のまとめ

(35)

・ECU書換ツールの例:EcuFlash

-OBD-IIインターフェースを経由して、

ECUを書換・編集する無料のソフトウェア。

-画面例は燃料噴射制御の

タイミング調整機能

-対応ECUは限られるが、

ツールの改造や悪用も

考えられる。

http://openecu.org/ 35

自動車業界への情報セキュリティ啓発に向けて

「共通化」による脅威(ECU)

ECUは書換できない」という

考え方の転換が必要

(36)

フォーティーンフォーティ・組込みシステムのセキュリティ http://www.fourteenforty.jp/research/research_papers/Embedded.pdf

チップのラベルから型番を特定し

デバッグ

(JTAG)ピンや

シリアルピンを特定する

デバッガを直接または

リモート

(RDI)で接続し

特権的操作を実行する

36

チップの「共通化」を選択する際は

セキュリティ面の配慮が必要

自動車業界への情報セキュリティ啓発に向けて

「共通化」による脅威(車載チップ)

車載ECUの汎用チップ化と

攻撃の容易化に繋がる事例

-汎用チップの仕様は

公開されている物も多い

-攻撃者が直接解析・攻撃を

実施する可能性がある。

-テスト用のピン等が製品に

残っている可能性も…

(37)

OBU AU OBU AU OBU AU

インターネット

ゲート

ウェイ

路側 装置 路側 装置

アクセス

ネットワーク

自動車内ドメイン

アドホックドメイン

インフラ

ドメイン

無線LAN スポット

OBU: 車載器: On Board Unit AU: 応用機器: Application Unit

IEEE 802.1p IEEE 802.11a/b/g その他の広域無線通信 OBU AU C2C-CCで想定されたCar2Xネットワークアーキテクチャ 37

自動車業界への情報セキュリティ啓発に向けて

「共通化」による脅威(ネットワーク)

悪意ある

攻撃者

リスクとして攻撃者の存在する可能性を考える事が必要

(38)

http://www.m-system.co.jp/mstoday/plan/mame/2006-2007/0712/index.html ※E/E/PES (Electrical/Electronic/Programmable Electronic Systems) 概念 1 全対象範囲の定義 2 リスク分析 3 すべての安全要求事項 4 安全要求事項の割当 5 運用保全 計画 6 検証 計画 7 設置引渡 計画 8 安全関連系実現 E/E/PES 9 その他の 安全実現 10 外的脅威軽減 実現 11 設置、引渡し 12 安全妥当性確認(検証) 13 運用保全、修理 14 使用終了、廃棄 16 部分回収、改造 15 適切な安全ライフサイクル フェーズへ 情報セキュリティでは、ハザードに悪意を持った攻 撃が含まれるようになり、さらにネットワークを超 えて影響が広がるようになる IEC 61508では範囲外 今後、情報セキュリティに対応してい く場合、従来の製品のライフサイクル の中で、機能安全の確保をベースと しながら、情報セキュリティを取り入 れていく必要がある 「3-リスク分析」のステップが重要であ り、さらに「10-その他の安全実現」や 「11-外的脅威の軽減の実現」のス テップを実行することで、システムの 安全性に関する情報セキュリティの 対策が可能になると期待 38

自動車業界への情報セキュリティ啓発に向けて

「セキュリティ」を「いつ」考えるか(機能安全との両立)

(39)

39

今後の検討課題

利用者、メーカ、サービス事業者等の情報リテラシー向上

利用者の情報セキュリティのリテラシー向上、対策コストの必要性の理解促進。

リテラシー向上が難しい利用者を誰がどのように保護するかの方策検討。

自動車関係企業に対するガイドライン、利用者向け説明資料の整備、配布。

状況の可視化と役割分担の明確化

不正な機器の接続や不正利用の発見・対策を行う可視化のしくみの実現。

セキュリティ上の脅威に対する役割分担や、自動車や家の「物理的なバリア」と「

ネットワーク上のバリア」のあり方の明確化。

ライフサイクルを通じた検討

設計段階からのセキュリティ検討、廃棄時の個人情報やセキュリティ機能の適切

な消去などライフサイクルを通じた検討。

協力および提言の場の確立

利用者、メーカ、サービス事業者、セキュリティ技術者が協力し、セキュリティ対

策を検討するとともに、法制度の整備について国に提言していく場の設置。

ネットワークの両側でのセキュリティ対策の実施

機器側(メーカ側)とサービス側(サービス提供企業側)の双方でのセキュリティ

対策による、より確実な脅威の解消。

(40)

40

ご清聴ありがとうございました!

本成果はIPAのWebサイトでダウンロードする事ができます。

http://www.ipa.go.jp/security/index.html

Contact:

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)

セキュリティセンター

情報セキュリティ技術ラボラトリー

TEL 03(5978)7527

FAX 03(5978)7518

電子メール [email protected]

(担当:小林・萱島・中野・長谷川)

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