イメージ化から考える算数文章題の授業づくりと事後学習 : 通常学級における自閉症スペクトラム児童とクラス全体のニーズをふまえて
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(2) 作成し、宿題として実施した。. 手がかりを得ることができた。そこで、児童の授業. 【評価】4類型の評価テストでイメージ絵と立式状. 後にかいた絵を分類定義した(表1)。また分類され. た児童の絵の例を一部示した(図2)。. 2.結果. 衰1イメージ絵の分類 比較絵. 況調査。. 宿題用ワークシート実施後の立式正答率は、授業. 過去と現在(現在と未来)の数を比較したもの. 後より上昇した。また、r減少数推論」r増加数推論」. 数量関係絵 時間を捨象し数量関係と答えの数が表れているもの 部分絵. で比較絵、「減少前推論」で数量関係絵が増加した。. 問題部文中の数や答えなど部分の数だけ表したもの. また、宿題用ワークシートを実施した後の絵には、. 誤り絵 明ら洲こ内容を理解できていないと思われるもの. 矢印の入った絵や3コママンガの絵のような関係性 のわかる絵が出現していた。. 例題:クッキーが20こありました。何こか食べ. たので残り5こになりました。何ご食べました. 1V総合考察. く比較絵〉 <数量関係絵>. 文や関係性、時間に関する理解を促すためのイメ ージ化の手立てによって、対象児を含む多くの児童. が集中した。対象児は、3時間目の授業で指名され てロールプレイした時に正しく立式ができた。視覚 提示だけでなく、実際に活動することで理解につな がることが示唆された。しかし、対象児は自閉症ス 図2 イメージ化の分類例. 4時間分の授業前後のテストの立式正答率は、1 時間目以外は授業後に上昇したが、全体に達成率は 低かった。そこで児童のイメージ絵を見た。すると 変化数を求めるr減少数推論」r増加数推論」は、時 間の前後の数量を比較していた児童は、正しい立式 ができていた。また、始めの数を求めるr増加前推 論」「減少前推論」は、数量関係がとらえている児童. は、立式が正しくできていた。さらに、内容理解は. 誤っているのに立式が正しくかけていたり、なぜ誤 答したのかの原因を見つけたりすることができた。 対象児は、ロールプレイをした3時間目の立式は正 答であった。. ペクトラム傾向があるため、聴覚的な言語理解が苦 手である。そのため、口頭による指示や説明が続く と、数分間集中が途切れてしまったことを考慮する と、視覚的なわかりやすい手立てと活動することが 必要であると示唆された。. さらに、文理解や関係性理解を促すために、問題 文を短いことばと矢印で図式に表した宿題用ワーク シートは、時間の流れに伴う数の変化が視覚的に捉 えやすく、正答率の上昇につながった。このことか ら、時間の経過や関係性を理解させるような視覚的 な手立てが、文脈や時間に関する理解の困難な自閉 症スペクトラム児童に有効であると示唆された。. テープ図による図的表現を取り入れた指導の工夫 は数多く研究されている。しかし、時間を捨象した テープ図での数量関係による指導だけでなく、文理. 3)自己効力感アンケートの結果 個別に配慮した対象児の自己効力感尺度は上昇。. 解や関係性理解を促す手立てが必要であることがわ. 4)対象児の授業終了後の個別指導. かった。. 具体物を介して、文章題の内容の物のやりとりを. また、イメージ絵の分析をすることで、「減少数推. 実際に行い、そのやりとりをノートに絵図でかいて. 論」「増加数推論」では比較絵、「増加則推論」「減少. 未知数を求めさせた。その結果、絵図だけでもでき. 前推論」では数量関係絵がかけていれば正しく立式 できることや、立式が正しくても内容理解が誤って. るようになった。個別指導時間中の評価テストで、4. 皿第I介入期. いる児童がいることや、誤答の理由がわかった。こ のことから、イメージ絵の分析は、児童の思考を知. 1.方法. るアセスメントになる可能性が示唆された。. 問正しく立式することができた. 【対象】 対象は、第I介入期と同一。. 【実施期間】4時間授業3日後から約3週間. 主任指導教員 宇野宏幸. 【内容】文理解や関係性理解を促すために、問題文. 指導教員 宇野宏幸. を短いことばと矢印で図式に表したワークシートを. 一211一.
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