小学生の自然体験活動の現状と効果に関する研究 一野外指導員への質問紙調査を中心に一 学 校 教 育 専 攻 学校改善コース 田 遺 一 晃 L 研究の目的 今日の学校教育において、自然体験活動 が重視されるようになってきているにもか かわらず、今日の日本の教育状況を臨みれ ば、必ずしもそうした機会の定着に至って いないのが現状である。子ども達にそのよ うな機会を提供していくためには、国の教 育政策はもとより、地方公共団体や NPO 団体、地域のボランティア団体などの施策 および協力が必要不可欠である。そこで、 本研究では、名古屋市が委託してかっ学生 ボランティアを活用している事例を取り上 げて、子ども達に自然体験活動の機会を提 供するに至った経緯やフ。ログラムを提供し ている運営組織の担当者へのインタビュー 及び学生ボランティアの意識調査を通して、 し、かにすれば各地方公共団体で広く機会を 提供できるのかを解明することを目的とし、 調査を進めていくに至った。 2.研究の課題と方法 上記の目的を達成するために、以下のよ うな研究の課題と方法を設定した。 ①「おんたけ子ども村Jの設置の経緯を明 らかにする。 ②野外指導員がもっている一般の子どもと 「おんたけ子ども村j に参加した子ども のイメージを比較する。 ③子どもが「おんたけ子ども村j に参加し 指 導 教 員 岩 永 定 て向上すると考える「能力・資質Jを明 らかにする。 ④自然体験活動の指導を通した野外指導員 自体の変容を管理公社職員はどう捉えて いるのかを把握する。 ⑤「おんたけ子ども村Jの運営方針や外的 条件に関する野外指導員と管理公社運営 職員の課題認識の相違点における要因に ついて考察する。 研究の方法としては、「自然体験活動が小 学生にもたらす効果jを見るために、運営 者側にあたる野外指導員へのアンケート調 査、運営職員へのインタビュー調査という 2つの方法をとった。質問調査紙やインタ ヒ守ュー調査を通して、自然体験活動が小学 生にあたえる能力・資質の変容を捉えるこ ととした。 3.研究の結果と考察 (1)野外指導員が認識する小学生の実態 野外指導員が、現代の子どもに対し、特 に不足していると考える力が、「規範意識j 「安全認識J
r
思考力Jr
忍耐力jの低さに あるということが明らかになった。 その反面、子どもには f好奇心Jr
冒険心J 「元気の良さJについては、非常に高いと の認識をもっており、子どものもつ「好奇 心Jや「官険心j を受け入れることができ る活動の一つに自然体験活動があると考え Q d -iていることが明らかになった。 (2)運営者側が認識する自然体験活動がも たらす小学生の変容 自然体験活動に小学生が参加することに より、日常生活とは異なった人間関係や自 然環境が子ども一人ひとりの好奇心や自己 形成が高まりやすい契機となることがわか った。野外指導員は、一般の子どものイメ ージに比べて、自然体験活動に参加した子 どものイメージの方が「規範意識J