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丸のこの切削振動に及ぼす外周スリットとハンマリングの効果

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Academic year: 2021

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Title

丸のこの切削振動に及ぼす外周スリットとハンマリングの

効果( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

西尾, 悟

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(工学) 甲第063号

Issue Date

1997-03-25

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/1784

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

丸のこの切削振動に及ぼす

外周スリットとハンマリングの効果

1997.1

(3)

沌中

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府シ 析、ポ果

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タれれで礎元

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化次構盤

レ 工 氏 名(本 籍) 学 位 の 学 位 記 番 号 学位授与年月日 専 攻 学位論文題目 学位論文審査委員

西

倍(岐阜県)

士(工学)

甲第

63

平成

9

3

25 日

生産開発システム工学専攻

丸のこの切倒振軌こ及ぼす外周スリットとハンマリングの効果

(主査)教 授 丸

(副査)教 授

洋 教 授

教 授

長谷川

論文内容の要旨

起硬チップを円板状の台金にろう付けした丸のこ,いわゆるチップソーが木材 の切削に広く用いられている・この丸のこの台金は横方向(台金の厚さの方向) に振動しやすいものである・振動が発生すると,切り口が広がることによる材料 の損失や騒音が増加し・切削精度や表面品質,工具寿命が低下する.このため生 産能率も低下して・生産コストが上昇する・木工機械や刃物のメーカーは,丸の こによって加工した材料の表面品質や切削精度を上げ,切り口損失を減少させる ことに努力している・さらに・作業環境の改善のためにも振動している台金から 発生する騒音を低下させることが重要になってきている. 第1章では,丸のこの振動間堰に関する従来の研究を分類し,整理している. 基礎的な研究は1950年代から始まり・ここ20年間で著しく進歩してきた.しかし ながら・丸のこの振動には作業条件・作業環境,木材の性質,丸のこの特性等が 複雑に関与しているので・その原因を解明し,振動を完全に防止するには至って おらず・実際の切削では重要な問題で未解決のまま残されているものが多いこと を述べている・そこで本論文ではt 丸のこで木材を切削した場合に台金に発生す る各種の横振動を抑制する基本的で実用的な方法の開発を目的とし,外周スリッ トとハンマリングの効果を検討することにした. 第2章では・丸のこ台金の外周部に等間隔で同じ長さの半径方向スリットを入 れた場合の固有振動モードと固有振動数について検討している.その結果,外周 スリットによる丸のこの振動モードの複雑な変化を外周スリットの長さと固有振 動数の関係より予測できること,また有限要素法による解析によっても容易に明 らかにしうることを示している・また・節円数と節直径数が同じである振動のモ ードには二つのタイプがあり・外周スリットが長くなるとこれらの二つのモード の固有振動数の差が大きくなることを明らかにしている. 第3章では・l臨界回転数以下の回転数領域で木材を切削したときに発生する台 金の横振動に対する外周スリットの効果について検討している.その結果,外周 スリットのない丸のこでは,のこ歯に作用する切削力による断続励振力の周波数 と台金の固有振動数とが一致する共振現象により節円数と節直径数が同じである

(4)

-17-二つのモードが達成した進行波が励起することを明らかにした.外周スリ ットを 切ることによってこれらの二つのモードの固有振動数の差を大きくすると,進行 波が励起しにく くなるが,固有振動数の差を大きくしすぎると,二つの独立した モードの定常振動が発生することを明らかにしている. 第4章では,丸のこ台金の特定の領域内に施したハンマリング,いわゆる部分 ハンマリングと,外周スリットとを組み合わせた丸のこにおいて,臨界回転数お よび固有振動数を測定している.また,臨界回転数以下の回転数領域で木材を切 削したときに発生する台金の横振動の測定から,この振動を抑制するための方法 についても検討している.その結果,従来の標準的な均一ハンマリングの場合と 同様に,部分ハンマリングによっても丸のこ台金の臨界回転数を上昇させうるこ とを明らかにしている.標準的な均一ハンマリングには切削中の横振動の抑制効 果は認められない.一方,部分ハンマリングによって節円数と節直径数が同じで ある二つのモードの国有振動数の差を大きくするとこれらの二つのモードの振動 が達成した進行波が励起しにく くなることを示している. 第5章では,第2章の結果を参考にして,最低臨界回転数域あるいはこれ以上 の回転数域において木材を切削したときの台金の変形挙動を,種々の外周スリ ッ ト長さについて検討している.外周スリ ットのない丸のこによって最低臨界回転 数以上の回転数領域で木材を切削すると,後進波の周波数が0である最低臨界回 転数に相当するモードの定在波が励起するが,外周スリ ットを切ることによって, 定在波が励起しにく くなることを明らかにしている. 第6章は,結論で,本論文全体を通して明らかにすることができた切削時に丸 のこの台金に発生する各種の横振動の抑制に効果の大きい外周スリ ットとハンマ リングの手法について述べ,全体のまとめとしている.

論文審査の結果の要旨

丸のこの切削振動には作業条件,作業環境,木材の性質,丸のこの特性など が複雑に作用しているので,現状では振動を防止する手段が完全には明らかに されていない. 本論文は,j瞳硬チップを円板状の台金の外周にろう付けした丸のこ,いわゆ るチップソーで木材を切削した場合に丸のこの台金に発生する各種の横振動を 抑制する基本的でかつ実用的一な方法の開発を目的とし,外周スリ ットとハンマ リングの効果を実験的に検討したものである.得られた主な成果は,以下の通 りである. ① 丸のこ台金の外周部に等間隔で同じ長さの半径方向スリ ットを入れた場合 の固有振動モードと固有振動数の変化を,種々のスリ ット本数と長さの場合に ついて実測し,外周スリ ットによる丸のこ台金の振動モードの変化が外周スリ ットの長さと固有振動数との関係より予測できることを示している.また,節 円数と節直径数が同じである振動のモードには二つのタイプがあり,外周スリ ットが長くなるとスリ ット本数に対応した二つのモードの固有振動数の差が大 きくなることを明らかにしている.

(5)

-18-② 臨界回転数以下の回転数領域で木材を切削したときに発生する台金の横振 動を外周スリ ットの本数と長さを変えて調べている.外周スリ ットを付与して いない丸のこでは,のこ歯に作用する切削力による断続励振力の周波数と台金 の固有振動数とが一致する共振により,節円数と節直径数が同じである二つの 振動モードの達成した進行波が励起する.しかしながらt 外周スリ ットを切り, 二つのモードの固有振動数の差を大きくすると,これらのモードが達成し・た進 行波が励起しにく くなることを明らかにしている. ③ 丸のこの特定の領域内にハンマリングを施す,いわゆる部分ハンマリング とt 外周スリ ットを組み合わせた丸のこにおいて一 臨界回転数,固有振動数を 測定している.また,臨界回転数以下の回転数領域で木材を切削するときに発 生する台金の横振動も測定し,振動を抑制するための方法についても検討して いる.その結果,標準的な均一ハンマリ ングの場合と同様に,部分ハンマリ ン グの場合にも丸のこ台金の臨界回転数が上昇することを示している.部分ハン マリ ングには切削中の横振動を抑制する効果はなかったが,部分ハンマリ ング を施すことによって節円数と節直径数が同じである二つのモードの固有振動数 の差を大きくすると,これらの二つのモードの振動が達成した進行凌が励起し にく くなることを明らかにしている. ④ 臨界回転数領域あるいはこれより高い回転数領域で木材を切削したときの 台金の変形挙動を種々の外周スリ ットの丸のこについて実験している.外周スットのない丸のこにより臨界回転数以上の領域で木材を切削すると,定在波 が発生するが,外周スリ ットによりそのモードの二つの固有振動数の差を大き くすると,これら二つのモードが達成した定在波が励起しにく くなることを明 らかにしている. 丸のこで最も深刻な問題である切削振動の抑制を,従来は試行錯誤的に行っ ていた.本論文の成果により,丸のこ台金の設計段階においてこれらの振動を 抑制するための手段を付与することができるようになった.この成果は,木材 産業にとって大きな効果を生む可能性があるもので,学術上,実際上寄与する ところが少なくない.よって,本論文は博士(工学)の学術論文として価値あ るものと認める.

参照

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