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社会経済研究所

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 基盤技術課題. 社会経済研究所 概要. 社 会 経 済 研 究 所は、電 気 事 業を取り巻く経営環境や社会の変化を的確に捉え、事業経営や 経 済・社 会 問 題 、エネ ル ギ ー・環 境 政 策 などの諸課題について解明し、電気事業経営および エネルギー・環境政策の企画・立案に資することを目指している。. 課題毎の 概要と 主な成果. 電気事業経営 国民にとって望ましい電気事業制度のあり方や電気事業者の今後の姿を提案するため、電気事業 制度やエネルギー政策などの電気事業者の経営環境の変化が事業経営に与える影響について定量的 かつ多面的な分析と評価を行う。 ■わが国9電力会社の財務データを用いた費用構造 分析により、(1)発電部門では、2004年以降、規模. 燃料消費量の削減率が3.4%となることを示した [Y11007] 。. の経済性が低下する傾向が強まっていること、 送配. ■風力電源の出力変動を考慮し、電源の運用制約. 電部門では、すでに最適規模に近い水準にある. などの予備力確保メカニズムを組み込んだ 「火力. ものの規模の経済性が存在すること、(2)1990〜. 電源の多時間経済運用を決定するプログラム」 を. 2008年の垂直統合の経済性 (仮想的に発電と送. 作成し、予備力確保に要する火力電源の燃料費. 配電を分離した場合と比較した費用節約効果) は. (予備力確保コスト)の変化を評価した[Y11025]。. 9電力平均で現状費用の19~29%程度である. ■正確なリスク情報伝達を阻害する要因を解明. ことを示した (図1) [Y11009] 。. するための心理学実験から、情報提供者が虚偽. ■電力会社のLNG基地間をパイプラインで接続し. 報告を続ける背後には、 それが発覚することにより. た際のLNG消費量削減効果について、LNG基地. 情報の受け手の自己防衛的(リスク回避的)な. に繋がる火力発電所の熱効率の違いを元に定量. 反 応と提供者への不信を招き、それが提供者の. 化する方法を提案し、過去の実績値からその効果. 次の虚偽報告を招くという循環過程が存在する. を試算した結果、改善効果の大きなケースでは. ことを示した [Y11011] 。. 経 済・社 会システム 東日本大震災の経済影響をはじめ、復興に向けて提示される様々な政策 の 経済的分析を実施し、 マクロ・地域経済への影響を明らかにする。また、広域行政化のもとでの防災政策決定プロセスに おける利害関心を分析し、政策決定に向けた課題を明らかにする。 ■浸水域を除く宮城県、岩手県の被災地の事業者の. 「地域における自治体の広域連携の可能性」 に. 復旧と移転状況を調査し、 震災6か月後に製造業の. 関するインタビュー・文献調査を実施し、復興期. 生産能力が90~100%の水準に回復していること、. の広域連携に向けて、産業界が行政との調整や、. 移転については東北地域内での再配置にとどまる. 広域活動を積極的に推進する組織づくりのために. 意向が多いことなどを明らかにした [Y11022] 。. 先導的な役割を果すことが求められていること. ■人口密度と市場アクセスが地域経済・産業の生産効 率性に与える影響を複数の分析手法により業種別. ■全国および地域の景気循環の時系列変動を計量経. に検証した結果、 「集積の経済」 が製造業の大半の. 済学的に分析し、北海道、関西、九州以外の地域で. 業種において生産効率性を高めていること、その. 景気循環の振幅 (拡張局面の平均成長率と後退局面. 結果が信頼できることを明らかにした[Y11004]。. の平均成長率の乖離差) が、震災以後の期間におい. ■関西広域連合と東北の行政・産業界を対象として 82. を明らかにした[Y11035]。. て拡大していることを明らかにした [Y11026] 。.

(2) 課題毎の 概要と 主な成果. エネル ギー 技 術 政 策 低炭素社会の実現とエネルギーセキュリティの確保を目指して、エネルギー供給・利用技 術 評 価 手法を開発し、原子力をはじめとするエネルギー政策を分析・評価する。 ■世界のエネルギーシステム・経済成長・気候科学に. ■原子力施設を防護するための物理的防護システム. 加えてエンドユース技術を組み込んだ新しい統. の構 築 手 法 の 一 つとして 、米 国 S a n d i a 国 立. 合評価モデル(BETモデル) を開発し、電化技術. 研究所で検討されている性能基準型の手法の. を含めたエンドユース技術が温暖化緩和策とし. 特徴を整理するとともに、同様の手法を日本に. て重要なことを示した[Y11005]。. 取り入れることを想定した際の課題を明らかに. ■福島第一原子力発電所事故の原子力損害賠償処. した[Y11030]。. 理が提起する法制上の課題とその要因を分析し、 課題克服のための制度改革の方向性と選択肢を 明らかにした[Y11024]。. ᆱ├⤣ྙ࡞ࡻࡖ࡙⟿⣑࡚ࡀࡾ㈕⏕ࡡ⌟≟㈕⏕࡞ᑊࡌࡾ๪ྙࢅ♟ࡌ ᆱ├⤣ྙ䛴⤊ῥᛮ䟺䟸䟻. ぜᶅ䛴⤊ῥᛮ 1.3. ぜᶅࡡ⤊ῥᛮ ࠵ࡽ. ᭩㐲ぜᶅ. 1.2. -25. 1.1. -20. -15. 1.0 ㏞㒼㞹ࡡぜᶅࡡ⤊ῥᛮ㸝ᕞ㍀㸞. Ⓠ㞹ࡡぜᶅࡡ⤊ῥᛮ㸝ᕞ㍀㸞. ぜᶅࡡ⤊ῥᛮ ࡝ࡊ. -30. ᆱ├⤣ྙࡡ⤊ῥᛮ㸝ྎ㍀㸞. ධమࡡぜᶅࡡ⤊ῥᛮ㸝ᕞ㍀㸞. 㻕㻓㻓㻛. 㻕㻓㻓㻚. 㻕㻓㻓㻙. 㻕㻓㻓㻘. 㻕㻓㻓㻗. 㻕㻓㻓㻖. 㻕㻓㻓㻕. 㻕㻓㻓㻔. 㻕㻓㻓㻓. 㻔㻜㻜㻜. 㻔㻜㻜㻛. 㻔㻜㻜㻚. 㻔㻜㻜㻙. 㻔㻜㻜㻘. 0. 㻔㻜㻜㻗. 0.7. 㻔㻜㻜㻖. -5. 㻔㻜㻜㻕. 0.8. 㻔㻜㻜㻔. -10. 㻔㻜㻜㻓. 0.9. 図1 電気事業における垂直統合と規模の経済性 図中の棒グラフは9電力会社平均でみた垂直統合による費用節約効果を示している。その効果は、近年上昇傾向にあり、発電部門. と送配電部門の協調的な設備運用・設備形成による費用節約効果は重要性を増している。. 83.

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参照

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