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D-24

白山火山周辺の微小地震活動

○和田博夫・伊藤 潔・大見士朗・平野憲雄 1.はじめに 跡津川断層沿いの微小地震活動が,臨時観測点 の設置や Hi-net 観測網の展開によって次第に明 らかとなってきている。しかし,今なお観測点が 粗い山岳地域の断層東部及び西端での活動状況 にはまだ不明の点がある。我々は断層東部の立山 カルデラ内に臨時観測点を設置して観測を行う と同時に,断層西端付近の,白山火山東麓に衛星 通信システムによる観測点(大白川観測点 Fig1, OSKJ)を設置して跡津川断層西端や白山火山周辺 の地震活動の調査を行っている。大白川観測点は, 電源開発(株)御母衣電力所の大白川ダム敷地内 に設置しており,白山火山からの距離は,東南東 約 5.5km の位置にある。観測は 2003 年 7 月 1 日 に開始した。この観測によって小規模ではあるが, 群発地震が多発していることがわかったので報 告する。 2.大白川観測点設置以前の白山火山付近の地 震活動 観測網が粗かったこれまでも,白山火山付近で は微小地震は観測されていた。しかし検知能力は 低く,衛星テレメータシステムが導入された 1995 年以降, 100 個の震源が決まっている。しかし, マグニチュード0以下の地震は全く決まってい なかった。ところが,最近の金沢大学による夏期 の臨時観測結果からは,白山火山直下において極 微小地震の活動が確認されている。 3.最近の白山火山周辺の微小地震活動 大白川観測点を設置してから,これまでに7月, 9月,10 月,12 月に群発地震が発生しており, 白山火山直下の極微小地震活動が明らかとなっ た。特に 10 月 25 日には,M=3.5 の地震が発生し て,多数の余震を伴った。Fig.1 には,大白川観 測点設置(2003 年 7 月)以降の白山火山周辺の震 央分布を示す。白山火山の直下に集中しているこ とが明らかであり,深さは 2km 程度と決まってい る。また大白川観測点のモニター記録からは,震 源決定できない小さな地震が多く発生している ことも明らかとなった。今回発生した M=3.5 の地 震のメカニズム解は,東西主圧力の横ずれ型と求 まった。これまでに小泉・他(1993)によってこ の付近の地震のメカニズム解が決められている が,それらの解と今回の解は必ずしも一致してい るとは言えない。このことは観測点の数の違いに よるものと考えられる。 4.おわりに 大白川観測点設置の目的は,跡津川断層西端の 地震活動調査である。今回は白山火山に限って報 告したが,白山火山と,地質学的に言われている 跡津川断層の西端の間には,短期間にもかかわら ずいくつかの微小地震が観測されており,今後の データの蓄積によって,地震学的にみた跡津川断 層の西端が明らかになるかもしれない。 Fig.1 白山火山直下及び周辺の微小地震活動 (July 1∼Dec.31 2003)

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