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特集 活躍する滋賀大生 特集3 活躍する卒業生たち 「研究者としての人生」

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Academic year: 2021

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16 しがだい

活躍する滋賀大生

特集  私は、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科に助手として勤務 しております。専門は都市地理学であり、特に大都市圏の構造変容に ついて、人々の行動や企業行動を指標として研究を進めてきました。 最近では、膨大な地理データを解析するのに役立つ地理情報システム (GIS)を取り入れた研究も徐々にではありますが取り入れているとこ ろです。  さて、助手としての仕事内容は、第一に研究活動です。研究を進め ていくと、必ず幾つかの問題点が出てきますが、文献やデータを収集・ 分析しながらそれらの点を克服したときの喜びは本当に大きいもので す。また、研究だけでなく、研究室で発行する学術雑誌の編集や、その他の様々な雑務を行うことも助手 の重要な任務です。時には、大学院生の研究指導も行います。立場上、教員に属すわけですが、大学院生 とは年齢が近いこともあって、サブゼミという形で独自の勉強会を開きディスカッションしています。こ うした経験は、学会等で発表する際に非常に役に立ちます。また、京都大学には、人間・環境学研究科(総 合人間学部)と文学研究科(文学部)にそれぞれ地理学を専門とする研究室があり、両研究室の学生、さ らには京都市内の他大学の学生も集まって、京都市内を巡検しながら交流を深めています。こうしたイベ ントにも参加しながら楽しく毎日を送っています。  さて、私が研究者をめざすようになったのは、 滋賀大学大学院教育学研究科修士課程2年の時で した。当時は、修士論文の作成に追われる毎日で、 研究を続けていきたいと思ってはいたものの、修 了後どうすべきなのかということまで深く考えて おりませんでした。そうした中、当時の指導教官 である秋山元秀先生や松田隆典先生から、博士課 程へ進学して研究を続けるという進路があること を具体的に教えていただいたことで、自らもその 道に進むことを決心しました。博士課程の入学試 験では修士論文の内容が重視されるため、いい加 減なものは書けないと自分に言い聞かせて修士論 文を完成させました。その甲斐あってか、名古屋 大学大学院博士後期課程に進学することができました。その後、2004年3月に博士(学術)の学位を取得 し、同年4月から京都大学に助手として勤めております。  新入生や在学生の皆さんの中には、研究するために大学院に進もうと考えている人もいると思います。 そのためには、まずどのようなテーマで研究するのかを明確にする必要があると思います。ただし、これ は、必ずしも講義を聴いて単位を取れば明確になるものではありません。4年間の学生生活の中で、本を 読んだり、いろんな先生や友人と議論することを通じて明確になっていくものであると思います。長いよ うで短い貴重な学生生活を有意義に過ごして欲しいと思います。

特集3 活躍する卒業生たち

研 究 者 と し て の 人 生

京都大学助手 

稲垣  稜

(平成9年3月 教育学部卒業)

参照

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