日本オペレーションズ。リサーチ学会 2005年春季研究発表会
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地域気象選果樹生産幽の関係分析
01702110(独)新エネルギー。産業技術総合開発機構 吉田肇 VOS‡ⅡⅠ皿Å斑頑ime
は臨め臆地球温暖化等による気象変動は、我が国主要都市においても堅調な傾向となっており【1]、衣
食住様々な面から市民生活に影響を与えると考えられるが、衣料消費について短期的にみると
気温変化と少なからぬ相関があることが明らかにされている【2]。一方、食糧生産、穀物栽培に
ついては、米が北陸地域や草地地方において若干の減少、麦・とうもろこしが北海道以外では収穫が減少すると懸念されている【3】。また、果樹は気候への依存性が高く、これまで品目ごとに
栽培適地が形成されてきたが、品種変更が困難なことから特に地域気象との関係が深いと考え られる。そこで、本研究では、果樹の主要産地における生産動向から気象変動との相関分析を 試み、寒暖を代表する果樹であるりんごとみかん(栽培地に重複が少ない)について報告する。分析粛法
1978∼2001年(24年間)を対象として、果樹生産データについては農林水産省統計情報部「果樹生産出荷統計」に基づいて都道府県別結果樹面積(ha)と収穫量(t)を得て、気象デ
ータについては品目別に各都道府県の主要産地に最も近い観測点における年平均気温等主要指 標を気象庁ホームページからダウンロードした。次に、果樹の生産動向については、毎年の単 位面積あたりの収量(kg/10a)に着目して、年平均気温等気象データとの関係分析を行った。主な分析結果
主要産地における単収の推移をみると、りんごでは2倍近くあった格差が次第に縮小してき ているが、みかんではあまり差がなく推移していることがわかる(図1、図2)。 りんごの主要産地の年平均気温(24年間平均)では、札幌8.7℃、弘前10.0℃、山形11.1℃、図冊,りんごの閻収の推移(主要産地4道県)
圃2.みかんの単収の推移(主要産地梯県)
ー172− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.長野11.3℃と最大で2.5degの格差がある。りんご栽培に適する年平均気温は7∼13℃とされ ているが【4】、年平均気温の推移をみると24年間に各地で約1degの上昇が確認されており 長野県や山形県においては適温範囲上限の13℃に近づくと単収が減少傾向にあるのに対して、 北海道や青森県においては最近、りんご栽培の最適温と考えられる11℃近くまで上昇して単収 が増加傾向にあるなど、寒冷を好む果樹については産地北上の可能性が読み取れる(図3)。