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論文誌掲載論文概要 JORSJ Vol.37,No.4

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マルコフ・ランダム環境にあるショック・モデ

ルに対する動的な最適取替え方策

名古屋工業大学渇 偉 H 安達公-H 小和田正 従来,研究されたショック・モデルでは,ショックの 確率特性(ショックの到着時間間隔,あるいは,ショッ クの大きさの分布)はシステム自身のダメージ・レベル のみに依存するとして考えられていたが,本論文では, 環境の影響を考慮して,状態変化の時刻にいつメンテナ ンスするか,いつ取り替えするかを決定する問題を考え る.システムがメンテナンスされた後ダメージ・レベル は確率的に減少するとする.さらに,システムがマルコ フ過程に従うランダム環境に影響されるショックを受け るものとし,ショックの到着時間間隔と大きさの分布は 環境状態にも依存するとする.このようなシステムのダ メージ過程 (piecewise

semi-Markov

process という) はマルコフ環境過程とショック過程によって構成される. このモデルは,環境状態の変化の影響で,各取り替え時 刻l が再生過程にならず,しかも,システムの故障確率が 必ずしも単調ではない特徴を持っている.ここでは,環 境状態と累積ダメージ・レベルに依存するメンテナン ス・コストと取替えコストを考えて,総期待割引の費用 を最小にする最適方策がコントロール・リミットポリ シーであることを証明し,環境過程に依存するコント ロール・リミットを与える.

サービス分布の変更に伴う準備時聞を有する

待ち行列システム

日本アイ・ビー・エム(株) 山田 浩司 東京理科大学西村彰一 本論文では,サービス時間分布を変更する際に setup time(準備時間)が必要な M/G/l タイプの待ち行列シ ステムについて研究する.客は通常regular service と呼 ばれるサービス時間分布で処理されるが,システム内客 数がある値m を超えると,

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service と呼ばれる サービス時間分布に変更きれる.その変更の際には setup

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serviceは稼働期聞の終了 時まで続けられる.準備時間は通常の vacation model に おける vacation time に対応するが, vacationの後サービ ス時間分布が変化する点がより一般的な問題となってい る. この問題に対し,従来,平均システム内時聞は次数mの 行列の逆行列計算により数値的に求められることが知ら れていたが,本論文では,隠れマルコフ点について解析 することにより,

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service時聞のラプラス変換よ り生成される項数mの補助的な数列により正規化条件と 境界条件を得る新しいアルゴリズムを提案した.またこ の結果,

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service時間を指数分布,一定時間とし た際の陽表現による解析的結果も得られた.またいくつ かのサービス時間分布における平均システム内時間の数 値計算結果も与えた.

期待リスク尺度の潜伏・探索ゲーム

防衛大学校飯田耕司

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宝崎隆祐

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佐藤賢上

本論文では,期待リスク尺度(探索コストから目標発 見時の利得を差引いた値の期待値)の潜伏・探索ゲーム を定式化し最適解を求める.従来, 目標探知確率や期待 探索コスト尺度の潜伏・探索ゲームの研究は多いが,こ れらの探索ゲームでは,探索開始および停止の条件は探 索の事前に確定きれ最適化の対象ではない.これに対し 期待リスク尺度の問題では,探索コストと目標発見時の 利得とのトレードオフとして,探索開始・探索努力配分・ 探索停止の 3 つが最適化きれる. 本研究では離散目標空間を考え,各地域は探索コスト の単価,条件付き目標発見確率,目標発見時の利得で特 性づけられる.ゲームの当初に,目標物は探索者の期待 リスクを最大にする地域を選んで潜伏する.探索者は総 探索コストの制約下で期待リスクを最小lこする各地域の 探索コストを決定する.目標物の純粋戦略は潜伏地域, 探索者のそれは各地減の探索努力配分で定義きれる.こ のゲームは凸ゲームとなり 3 つの形態(探索を開始し ない場合,総探索コスト未満で探索を停止する場合,総 オベレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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探索コストまで探索を続ける場合)の最適解とその条件 が求められる.また特殊解や最適戦略の条件の意味が論 じられる.

多品種流問題に対する主双対近接点、法

ホ京都大学茨木 智' H 奈良先端科学技術大学院大学福島雅夫“ 本論文では,凸費用関数をもっ多品種流問題に対して, 主双対近接点法にもとづくアルゴリズムを提案する.こ の方法では,従来の主双対近接点法と異なる手}I頂で拡張 ラグランジュ関数の鞍点を計算するため,双対最適化に 準ニュートン法を直接適用することが可能となっている. また,拡張ラグランジュ関数を構成する際,各品種の流 れの総和に関する制約条件のみを緩和しているので,仮 にアルゴリズムの反復を途中で打ち切っても,その時点 で得られている近似解は,少なくとも各品種ごとの流れ 保存条件を満たすことが保証される.これは実際の応用 上非常に好ましい性質である.最後に,アルゴリズムの 有効性を検証するために行なった数値実験の結果を報告 する.

非線形相補性問題に対する最適化にもとづく

大域的収束法

奈良先端科学技術大学院大学 団地宏一

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福島雅夫 非線形相補性問題は,交通均衡流や価格均衡,ナッシュ 均衡といったさまざまな均衡問題を定式化するために用 いられている.また,非線形相補性問題に対して,非線 形方程式の解法を一般化した,射影法や線形化法,ニュー トン法などの反復解法が提案きれ,その収束に対する結 果が得られている.本論文では,最適化問題にもとづく 大域的に収束する反復法を提案する.提案する方法は, 最近変分不等式問題に対して提案された方法を応用した ものであるが,相補性問題においては,その問題の特殊 な構造を十分に活用することが可能である.このため, いくつかの点で、改良を加えることにより実用的なアルゴ リズムを構成することができる.ここでは,まず提案す る方法が写像の強単調性の仮定の下で大域的収束するこ とを示す.また,強単調性を満たさない問題を含む多く の例題に対して数値実験を行なった結果,ここで提案し た方法がかなり広いクラスの問題に対して有効に適用で きることが確認された. 1995 年 4 月号

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「力」とは何か

図1.カの概念 力とはなにか/力学を考える/力の本質を秘める逆 2 乗則 /力概念の成立史をめぐって 図 n. 重力 重力概念のはじまり/一般相対論における力/反物質はどち らへ落ちる?/重力の遮蔽 図 m. 電磁気力 電磁気力とはなにか/つりあっているテコが回る/分子聞の力 図 'N. 素粒子と犠カ 核力をめぐって/クオーク幽閉/低次元の QED 他 悶 V. 回転系のカとコマ コリオリカ/対称でないものは基本法則でない/地球という コマの上の力学/コワレフスカヤのコマ他 。VI. 身近なカ 運動と摩擦力/ポートの力学/ヨットはなぜ進むか

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