彪遠望拇タ・ポニ勉彪誠蛍腎臓
浅井彰二郎
経済の回復が遅れを見せる中で,社会全体の持続的発展に寄与す
る事業を創出するために,日立グループは,ビジネス領域の再構成に
取り組んでいる。総合的な技術力と,グループとしてのシナジー効果
を発揮するために新設された技術戦略室を中心に,事業戦略・技術戦
略の立案を進めてきた。今後注力すべきビジネス領域を,「快適情報
ソリューション+,「クリーン環境ソリューション+,「安心健康ソリュー
ション+,およぴ「知識経営ソリューション+という四つのドメインに統
括し,新たな価値の創造を日指す日立グループの技術戦略とその展
望について,浅井彰=郎上席常務に聞く。
放列との関わ-れた関係の串で
発展を目指す
現在,世界のマーケットは,1929年
に始まった世界恐慌以来の大不況と
言われています。しかし,振り返って
みると,その世界恐慌こそが後のコ
ンピュータや半導体に代表されるイノ
ベーションの素地になったとも言えま
す。不況だからこそ人間の英知が刺
激され,技術開発が進むのでしょう。
この新たな1年,日立グループは技術
開発面でも潜在力を発揮し,大きく
発展したいと考えています。日立の人
たちが力を合わせ,起業家精神を発
挿し,激動する市場を過たず見据え,
新技術・新事業を育てていけば,グ
ロー′†ル化と業界再編の波の中で,
勝ち組に残ることができます。
さらに,製品化,量産化,販売など,
事業のあらゆるステップに顧客,パー
トナー,ベンチャー企業,大学など外
部の頭脳を柔軟に取り人れるのが
今Hのスタイルです。常に外部と切
磋琢磨(せっさたくま)することにより,
自分たちを鍛え,社内の活性化を目
指します。自分たちだけの世界にい
たのでは,世界の変化はなかなか察
知できません。技術の交流はもとよ
り,社内外へ能動的な情報発イ言や
新時代のライフラインを支える「i.e.社会システム+
〈_ソナル′、…畠藍
守\
・濁
済
て∨、∨ヤ∼;三`か野誹を-産 業
公 共
12
情報システムサービス
i.e.社会システム
社会インフラシステム
高度な技術力を生かしたハードウェア・ソフトウェアなどの提供
キーとなるハードウェア、ソフトウエア、高横能材料など
技術革新を駆動力に、
次世代の価値を
創造する日立グループに
上席常殉
技術戦略室長・CVC室長・エ学博士
問題提起をして,それに対する反応
に耳を傾け,日を見開く。そのような
開かれた関係の巾で発展を目指す
のが,これからのH立のあり方だと
考えています。
自己完結型ユニットぉもら
新事業を創出
実際,ベンチャーやベンチャーキャ
ピタル関係の方々の構想力,評価力,
実行力,スピードなどには陛(どう)目
すべきものがあり,私たちも大きな組
織に所属している者として見習うべ
き点が数多いと思います。
今後は,ひとりひとりに「自分が起
業家ならどうするか+を問いかけ,そ
の答えを会社の中で形にできる仕組
みがつくれたらと考えています。これ
からのビジネススタイルには,技術者
HITACHl
lれSpiretlleNerKt
寮
2
を含めたさまざまな能力を持った人
が一つのチームとなる,正にベンチャー
のような自己完結型の小さな単位が
適しているのかもしれません。各人
が,みずから「事業をしている+という
気持で自分の仕事に取り組めば,会
社全体も活性化してくるはずです。
そして,事業グループや事業会社
といった大きな単位でお客様のニー
ズを踏まえた次のコア事業を幾つか
見定めて,事業ポートフォリオを開発
していくことが大切です。
安定した事業を健全に継続する
のは企業として必要なことですが,
お客様の視点に立ったとき,新しい
価値を揺供できなければ真の社会
貢献はできません。各事業グループ,
グループ企業各社は,常にお客様に
とっての「ベストソリューション・パー
や
トナー+であることを念頭に置き,社
内外に提示した明確なビジョンの+F
で,新事業をポートフォリオとする取
り組みを真剣に進めています。
『垂.e.社会システム+を
核とし貰
また,連結事業体としての日立グ
ループが,どのようにシナジー効果を
発揮しながら「日立ブランド+の価値
を高めていくかも大切です。
日立グループは今,社会が必要と
しているものは何かという課題を前
に,力を発揮できる事業額域,提供
すべき製品やサービスについて再検
証しなければならない時期にありま
す。そのために技術戦略室は,事業
領域と技術領域の再定義を進めて
きました。
日立グループは,従来,電力や水
道,交通などの社会インフラシステム
と,IT関連のハードウェアやシステム
インテグレーションなどの情報システ
ムサービスを,事業の大きな柱として
きました。そこで,これらを統合した
「i.e.社会システム+,つまり情報エレク
トロニクスを駆使した社会インフラの
形成をコアコンビタンスとしていきま
す。それにより,これまで以上に快適
な社会の実現に貢献したいと考えて
います。
「i.e.社会システム+は,快適情報ソ
リューション,クリーン環境ソリュー
ション,安心健康ソリューション,知識
経営ソリューションという四つのドメイ
ンに分けられます。各ドメインのビ
ジョンは,本誌でこのあと,それぞれ
のキーパーソンに語ってもらいますが,
すべてに共通する日立グループとし
ての使命は,例えばPFI(Private
FinanceInitiative)などのような,こ
れまで培ってきた幅広い技術と経験
を最大限に発揮し,日本経済の再生
に貢献できるソリューションの提供を
目指すことです。
個の力,創造力を生かした新事業
と,それらを束ねたグループ全体と
しての総合力・シナジー効果で,日立
グループは,常に次なる時代の形成
に貢献する新しい価値を創造し続
けたいと考えています。
(談)
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