「雇用統計NIGHT」
QE3観測と相場の行方
2011年9月2日(金)
講師:石原順
外国為替証拠金取引(楽天FX)の取引にかかるリスク
外国為替証拠金取引(楽天FX)は、取引通貨の価格またはスワップポイントの変動、およびス
ワップポイントは支払いとなる場合があるため、売り付けた際の精算金額が買い付けた際の精
算金額を下回る可能性があり、損失が生じるおそれがあります。また、外国為替証拠金取引
(楽天FX)は少額の委託証拠金でその委託証拠金の額を上回る額の取引をおこなうことができ、
大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は、差し入れた委託証拠金を上回るおそ
れがあります。
外国為替証拠金取引(楽天FX)の取引にかかる費用等
外国為替証拠金取引(楽天FX)の取引手数料は、無料です。また、取引にあたっては各通貨の
売付価格と買付価格の差(スプレッド)があります。スプレッドは通貨ペアごとに異なります。
委託証拠金等について
外国為替証拠金取引(楽天FX)をおこなうには、委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託
証拠金は、通貨ペアごとに異なり、各通貨ペアの1万通貨当たりの建玉必要証拠金額は、日々、
取引日終了時点の為替レートをもとに、レバレッジが25倍を超えない水準で設定いたします。
(法人のお客様のレバレッジは100倍を超えない水準で設定)
商号等:楽天証券株式会社/金融商品取引業者関東財務局長(金商)第195号、商品先物取引業者 加入協会:日本証券業協会、社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会楽天FXのリスクと費用等のご説明
海外先物取引にかかるリスク 海外先物取引の価格は対象となっている株価指数や商品等の価格の変動、または金利、通貨、経済指標、 政治情勢の変化等、さまざまな要因により上下するため、これにより損失が生じるおそれがあります。とくに海 外商品先物取引は、それぞれの商品(コモディティ)に特有なファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)の影響 を受ける等のリスクがあります。また、海外先物取引は差し入れた委託証拠金を上回る金額の取引をおこな うことができ、大きな損失が発生する可能性があります。その損失額は差し入れた委託証拠金を上回るおそ れがあります。委託証拠金率が一定率以下となった場合、ロスカットルールにより全ポジションが強制決済さ れます。市場環境が急激に変動する場合には、ロスカット価格がロスカットルール適用時の価格から大きく乖 離して約定することがあり、その結果、損失額が委託証拠金の額を上回る可能性があります。 海外先物取引にかかる費用等 円建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は420円/1枚(ミニ先物は210円/1枚)がかかります。米ドル 建てのEquity Index(株価指数)の取引手数料は4.725米ドル/1枚がかかります。Energy(エネルギー)、 Metals(金属)、Agriculture(農産物)の取引手数料は6.30米ドル/1枚(ミニ先物は4.725米ドル/1枚、マイクロ 先物は2.625米ドル)がかかります。いずれも税込み(米セント未満切捨)。 委託証拠金等について 海外先物取引をおこなうには委託証拠金の差し入れが必要です。必要委託証拠金は各外国金融商品取引 所または各外国商品取引所が発表するイニシャル証拠金(発注時証拠金)、メンテナンス証拠金(維持証拠 金)およびSPAN(シカゴマーカンタイル取引所が開発した証拠金計算方法)をもとに当社が定めます。 ※海外先物取引について、必要な証拠金に対する取引金額の比率は、銘柄によって異なるため記載すること ができません。詳細につきましては当社ホームページをご覧ください。 商号等:楽天証券株式会社/金融商品取引業者関東財務局長(金商)第195号、商品先物取引業者 加入協会:日本証券業協会、社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会
楽天証券における海外先物取引のリスクと費用等のご説明
野田政権に円高は止められるのか?
2011/8/8
G7声明
「市場において決定されるレートを我々が支持することを確認」
円高の要因はリーマン危機の無策
政府・日銀のデフレ政策は継続
本音は円高がいい?
ドル/円(月足)
最高値・最安値相場は難しい(目処がたたない)
ドル/円(月足)
20ヶ月ボリンジャーバンド
ドル/円(日足)
200日移動平均±10%乖離(緑)
ドル/円(週足)と一目均衡表の<雲>
ドル/円(日足)
ATR・STD低下
急激な円高はとりあえず一服
ブラックスワン相場3連発でファンド勢は苦
境に立たされている
3月の日経平均急落
5月のコモディティ急落
11
8月のNYダウ急落
S&Pの格下げ
米国の大企業の業績は良かったが、緊縮財政(8/2)とS&P
の格下げで一転下げに転じる
世界経済の二番底リスクは5割以上=米著名経済学者ルービニ氏
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビュー
2011年
8月
15日
•
――現在、自分の投資に不安を持つ人は多い。自身はどこに投資しているのか。どの資産
クラスか。
•
大半を現金で持っている。わたしの調査会社に洗練された富裕層の顧客がいるが、先月、
十億ドル(約770億円)の金融資産すべてを現金に投じることに決めた。今は用心に越した
ことはない。
現在のボラティリティが一時的なものかどうか、状況が改善するのか、それとも
ひどいリセッション(景気後退)に陥って株価がさらに30~40%下がるのか、わからない。先
行き不透明という霧が晴れるまで、用心に越したことはないと考えている。
リスク資産を持
つべきときではない。
•
――金も避けるのか、それとも少しは投資するのか。
•
ルービニ教授
リセッション時にも、他のリスク資産と違って商品相場は崩壊しない。
金は
テールリスク(発生確率は低いが発生すると大きな影響をもたらすリスク)、つまり高インフ
レのリスクに対するヘッジになる。ただ、わたしは高インフレについては懸念していない。金
は、国債でさえ安全でなくなるような世界的金融危機や次の金融メルトダウンに対するヘッ
ジにもなる。このパラノイア的段階にある人は、食料の缶詰、銃、銃弾、金塊を買って、山小
屋にでも逃げるべきだ。金を1800ドルあるいはそれ以上に導いたメンタリティはこれだ。だ
から金は、さらに上伸する可能性がある。
(出所:WSJ) 13• ――自身はまだそこまで行っていないので、米ドルを持つのか。ユーロ、ポンド、
フランはどうか。
• ルービニ教授
景気の二番底、リスク回避、株価の調整といった面で新たに大き
なシステム的問題があれば、逆説的ではあるが、美人コンテストで最もましな出
場者を選ぶ、あるいはドングリの背比べ、ランドリーバッグから最も汚れの少ない
シャツを選ぶ、という状況になる。
米国債とドルは一番ましなシャツだ。ユーロが
捨てられ、ドルに資金が向かう。スイスフランや円も買われる。
• ユーロは、ユーロ圏のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)からすると、今後軟化しそうだ。ユーロ圏は、連続的なデ フォルト、債務再編、最終的なユーロ崩壊といったリスクを抱えている。 • ――ユーロはいずれ崩壊すると思うか。 • ルービニ教授 向こう2年はないだろう。まず、支払い能力がないかもしれない国の秩序だった債務再編が必要だ。ギリ シャで行われており、(ユーロ圏が)主張するほど独特でも例外的でもない。アイルランド、ポルトガルでも同じことが起こる だろう。いずれ、ユーロ圏の中で弱いギリシャとポルトガルが、加盟国にとどまるメリットよりもコストが高いと判断し、脱退 を決めるかもしれない。5年単位でみた場合、ユーロ圏を脱退する国が出る可能性はある。•
――現金からリスク資産に移るべきときはいつか。そのサインは。
•
ルービニ教授
不透明性という大きな問題がある。わたしは弱気にみる方だが、米国、欧州、
日本がリセッション入りする可能性が50%より高いとみている。
2、3カ月もすれば、どの方向
(上向きか下向きか)に向かうかデータから分かるだろう。それまでは、用心に越したことは
ない。
(出所:WSJ)148月2日FOMC
•
2013年半ばまでのゼロ金利政策を維持
• フィッシャー・
コチャラコタ
・プロッサーの3委員
が反対
•
2年物金利がゼロに近づく→ドル売り圧力
• ドル
/円は当面75‐80円のレンジに移行か?
15米2年国債金利(上)とドル/円(下)
相関係数からみたドル/円のレートは73‐74円
QE3のハードルといわれるインフレ
スクリューフレーション
• 不景気とインフレの同居がいわゆるスタグフレーションで
すが、スクリューフレーションとは、「中間層が立ちゆかな
い」状況のことを言うそうです。
●中間層の実質賃金は過去30年間横這い
●株価は過去10年間ボックス圏
●住宅価格は過去4年間下落基調
●失業率は高止まり
1980年には上位1%が国民所得の9%を獲得。現在は上
位1%が25%を獲得。
18ロゴフ教授:FRBはQE3実施の公算
景気回復へ「断固たる」行動
•
8月9日(ブルームバーグ):米ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授は、米連邦準備制度理
事会(FRB)当局者は量的緩和第3弾(QE3)の実施に踏み切る公算が大きく、米景気回
復を確実にするため「一層断固たる行動」を取るとの見解を示した。
•
国際通貨基金(IMF)でチーフエコノミストを務めたロゴフ教授(58)は9日、ブルームバーグ
テレビジョンのインタビューで、
「当局は間違いなく直ちに何かをすべきだ」
と指摘。ただ、
バーナンキFRB議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)で速やかに支持を得られるかど
うかは「分からない」と述べた。
•
ワシントンでは9日にFOMCが開催される。8日の米株式市場では、S&P500種株価指数
が2008年12月以降で最大の下げを記録。バーナンキ議長は先月、追加資産購入など政策
の選択肢を示した。量的緩和の第1、第2弾では失業率を9%未満に抑え込むことができな
かった。
•
ロゴフ教授は
「不人気かもしれないが、従来の枠にとらわれない政策、特に一段と積極的な
金融政策が求められる」
とした上で、FRBは「より一層断固たる行動を取るだろう」と語った。
•
ロゴフ教授は、FRBが「非常に明確な表現」で「緩やかなインフレ」醸成に取り組む考えを示
すことを提言した。
(出所:ブルームバーグ) 19追加緩和、インフレ引き起こさず=バーナンキFRB議長
2010年
11月
4日
• 米追加緩和、インフレ引き起こさず=バーナンキFRB議長 2010年 11月 4日 10:33 JST • [ワシントン 3日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は4日付のワシントン・ポスト に寄稿し、FRBの積極的な金融政策が将来、インフレを引き起こすことはないとの認識を示した。 • 米経済が現在直面しているより大きなリスクは、高すぎる失業率と、不快なほどに低いインフレ率だと 指摘。「インフレ率が低すぎると、経済状態が弱い場合には特に、リスクとなりかねない。最も極端なケー スでは、インフレ率が極めて低いとデフレになる可能性がある。そうなれば、経済の長期的な停滞を引き 起こす恐れがある」との見方を示した。 • FRBは3日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、景気てこ入れに向けて2011年半ばまで に6000億ドルの長期国債を追加で買い入れる方針を表明した。 買い入れ反対派はこの措置について、 将来のインフレの種をまくだけに終わると主張していたが、バーナンキ議長はそうした懸念について、現 在の米経済がフル稼働状態を大きく下回って推移しているため「行き過ぎ」だと指摘した。 • 議長は「たとえ(デフレ)リスクがないにしても、インフレ率が低水準で、かつ低下していれば、経済にか なりの余剰生産能力があることになる。つまり、経済の過熱を引き起こすリスクなしに、雇用の拡大を支 援する余地が、金融政策にあることを示唆している」と主張した。 (出所:ロイター)20エバンス発言でQE3観測
• シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は
8月30日にWSJ紙のインタビューに応じ、「弱い
米国経済をてこ入れするためにFRBは“さらにたくさん”緩和する必要があり、失業
率がさらに一段と低下するか、インフレがFRBの長期的目標である2%を大幅に
超えるかしないかぎり、利上げしないことをさらに明らかにする必要がある」「現在
9.1%の失業率は、FRBの目標とはまったく矛盾している。緩和水準をもっとたくさ
ん高める必要がある」と語った。
• シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は
8月30日のCNBC(TV)で「一般大衆は景気が少
しでも良くなると必ずFRBが利上げすると拙速に考えがちだが、こうした考えは景
気回復を損なう」
「失業率が7%ないし7.5%に下がるか、インフレが中期的に3%
に上昇する恐れが生じないかぎり、FRBが利上げすべきとは考えていない」
と述
べた。
•
8月9日のFOMCの決定に反対票を投じたコチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁は、
8月30日に「FRBの2年間の低金利維持に向けた条件付き確約を再検討する理由
はない」と表明した。今回の発言は反対姿勢を撤回したことを示唆している。QE2
の時と同じパターンで寝返りである。
(出所:WSJ)21最後の切り札!借金はインフレで返済?
膨大なマイナスの分配にはインフレが必要
意図的にインフレを起こし、債務の価値を減らす
オバマ政権の経済顧問でハーバード大学教授のケネス・ロゴフは
「巨額のレバ
レッジ(債務)を解消しなければいけないバブル収縮期に必要なことは、“意図的
にインフレを起こし、債務の価値を減らす”ことだ。6%程度のインフレが2~3年続
くのが望ましい」
と発言しています。
ニューヨーク連銀のダドリー総裁とシカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、「高いイン
フレ率を目指すことにより、現在の低インフレの状況を補うことが可能かどうかを
FRBは検討すべき」であると、意図的にインフレを起こすというインフレターゲット
導入を奨めています。
また、FRBの内部では「現在のようなひどい不況には強力な金利政策が必要であ
り、望ましい金利はマイナス5%だ」という論文が書かれているのです。さすがに
金利をマイナスにすることはできないので、バーナンキFRB議長は量的緩和によ
るドルの大増刷を続けています。
22米国の失業率
S&Pケース・シラー全米住宅価格指数チャート(1987-2008)
アメリカ国内の住宅価格動向を示す最も一般的な指数の一つであり、住宅価格は個人消費に大きな影響を 与えるため、アメリカ国内の景気指標としても重視されている。
FRBの資産
2007年~2011年
リーマンショック以降、失業が減らず事実上の景気後退が3年近く続いているが、大企業の業
績だけは好調で株のインデックスは上昇
(出所:ブルームバーグ) 26
バンクオブアメリカ(日足)2000年~2011年
カントリーワイドという負の遺産が・・
金融危機封じ?
8/26
バフェット氏、バンカメに50億ドル投資
シティグループ(日足)
2000年~2011年
イタリア銀行大手ウニクレディトの日足
金融危機第2ラウンド①
ソシエテジェネラル(仏)
UBS(スイス)
金融危機の第2ラウンド②
RBS(英)
サンタンデール(スペイン)
(出所:ストックチャーツ) 31