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Academic year: 2021

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(1)

エンセラダスの

ハビタビリティの解明

Direct Inside sea eValuation

for Enceladus (DIVE)チーム

神里, 園家,枝本,江本,鈴木

(2)

テーマの検討

始めに、生命が存在する可能性のある惑星の探査を

(3)

ハビタブルゾーン(小林先生のスライドより) 一般的なハビタブルゾーン 拡張ハビタブルゾーン 太陽系では地球のみ 惑星の表面か地下に水がある 火星,エウロパ,タイタン,エンセラダスも候補となる https://www.cps-jp.org/~mschool/pub/2017/2017-08-20/documents/slides/07_kobayashi.pdf https://www.cps-jp.org/~mschool/pub/2017/2017-08-20/documents/slides/07_kobayashi.pdf 生命の存在条件は水以外にもある

(4)

生命存在の条件とは

生命がもつ共通点 ・エネルギー,有機物,溶媒 生命活動に必要なエネルギーはどう作る? →酸化的物質と還元的物質が混ざる →非平衡から平衡へ移る →エネルギーが生じる

(5)

エネルギー論的ハビタブルゾーン

• エネルギー論的ハビタブルゾーン のなかで、有力とされているのは エウロパ、エンセラダス、火星であ る。 (関根先生のスライドより) • 拡張ハビタブルゾーンとエネル ギー論的ハビタブルゾーンを踏ま えて、我々はエウロパ、エンセラダ スのような内部海を持つ氷衛星に 着目することにした。 https://www.cps-jp.org/~mschool/pub/2017/2017-08-20/documents/slides/01_sekine.pdf

(6)

氷衛星比較

→エンセラダスのほうが探査しやすい 対象天体 エンセラダス エウロパ 直径 [km] 500 km 3200 km 氷の厚さ [km] 5 km 以下 15~25 km 表面温度 [K] 32.9~145 K 50~125 K 太陽からの距離 [AU] 9.6 AU (土星) 5.2 AU (木星) 重力 [G] 0.01 G 0.135 G 内部海水深 [km] 26~31 km 100~200 km

(7)

カッシーニによるエンセラダスのプリューム分析 (先行研究) ・H2, CO2がプリューム分析から存在が示唆 ・有機物, CH4の発見 ・ナノシリカの発見→かんらん岩,熱水噴出孔の示唆 生命の条件 エンセラダス エウロパ 有機物 〇 ? エネルギー(非平衡 な化学勾配) ? ? 溶媒 〇 〇 →プリューム分析からエンセラダスは内部海に生命が誕生しう る溶媒と有機物の存在が予測できる,非平衡な化学勾配があれば 生命の条件をみたす

(8)

ミッション定義

エンセラダス内部海に非平衡な化学勾配があるかを調べる ・内部海の物質循環を明らかにする

酸化・還元,pH勾配を明らかにする 温度分布から対流の有無を調べる

(9)

化学勾配の調査手段

• エンセラダス内海のH2, CO2濃度分布測定 H2・・・還元剤の勾配 CO2・・・微惑星由来と考えられているが,もし内海に存在 していれば分布から物質循環がわかる • pH,温度の分布測定 pH・・・物質の化学反応速度,H2を発生させている岩石 (かんらん岩)の指標(8~10),火山活動の有無の指標(2~ 3) 温度・・・物質の化学反応速度,内海の熱分布から対流の調査

(10)

ミッション概要

• エンセラダスにオービター投入 • 全球の氷の厚さの調査(着陸場所の選定) • ランダーを氷表面に投下 • アクセプターによる氷地殻の掘削 • スイマーを内部海に放出 • 内部海の調査

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先行研究

氷の掘削 ・ボストーク湖・・・ロシア湖面到達(3670m),ドリル ・エルスワース湖・・・イギリスが熱水掘削(燃料不足で中止) ・その他 日本(431m) アメリカ(800m) ・エウロパ・・・氷を熱で溶かしながら進むロボットを使って掘削、海中の探査をする (将来計画、EJSM) 宇宙の海中探査 ・タイタン表層海探査,TiME(火星探査が優先されたため実行されず) ・EJSM(計画) エンセラダスの探査・・・カッシーニによるプリューム分析 熱水

(13)

ミッション要求 エンセラダスの内部海のH2濃度, CO2濃度,pH,温度分布を測定する エンセラダスの内部海の画像を取 得する エンセラダスの内部海にアクセス する システム要求 要求先 内部海の水面から海底(水深31km)まで、異なる30 点以上の場所でH2濃度,CO2濃度,pH,温度を測定するこ と スイマー 上記と同じタイミングで画像を取得すること 5kmの氷の下へスイマーを送り込むこと アクセプター アクセプターの方向を鉛直下向きにする姿勢でエンセ ラダス表面に着陸すること ランダー アクセプターを氷に向けて誘導すること 氷の厚さを測定し、比較的薄い(5km以下)場所にラン ダーを投下すること オービ ター スイマー⇒アクセプター⇔ランダー⇔オービター⇔地 球の地上システムで通信できること 全体

システム要求

ミッション定義に直接関係するスイマーとアクセプターに 関する項目について詳細検討

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システム仕様(スイマー)

システム要求(スイマー) 内部海の水面から海底(水深31km) まで、異なる30点以上の場所でH2濃 度,CO2濃度,pH,温度を測定すること 上記と同じタイミングで画像を取得 すること スイマー⇒アクセプターで通信できる こと システム仕様(スイマー) H2濃度,CO2濃度,pH,温度を測定する機器を持つ 水中で画像を取得するためにカメラと光源を持ち、 画像処理のための補助データとして角速度と加速度 を測定する機器を持つ 自身がいる水深を知るためのデータとして圧力(水 圧)を測定する機器を持つ 内部海を自重で沈んでいく(スイマーの密度を水の密 度よりも大きくする)ことで海底(31km)まで移動する 10秒毎に各種データを取得する 取得したデータを音波を使ってアクセプターに送信 する

(15)

システム仕様(アクセプター)

システム要求(アクセプター) 5kmの氷の下へスイマーを送り込む こと スイマー⇒アクセプター⇔ランダー で通信できること システム仕様(アクセプター) 熱を利用して氷を溶かし、自重を利用して氷の中を 鉛直方向に5km以上進むことができる スイマーを自身の中に保管し、内部海に到達した際 にスイマーを放出する 内部海に到達したことを検知するために、氷を貫通 したことを検知する スイマーからの音波によるデータを受信する ランダーからのコマンド受信,取得したデータのラ ンダーへの送信に電波通信(氷を通過する178MHz)を 使用する

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トレードオフ(スイマー)

項目 有線 無線 重量 ◎ (バッテリー不要) × (自律エネルギー源が必要) 通信 ◎ (高速,安定) × (低速,不安定) ケーブル × (30 km以上必要) ◎ (不要) 外乱 × (ケーブルの抗力) ◎

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トレードオフ(アクセプター)

項目 ドリル 地球での実績 ◎ 3768 m (ボストーク 湖) ○ 800m(ウィランズ湖) ただし熱水ジェッ ト 再氷結防止 × (必要) ◎ (不要) 削りクズの除 去 × (必要) ◎ (不要) メンテナンス × (交換が必要) ◎ (不要) 反作用 × (氷上への固定が必要) ◎ (反作用なし) エネルギー源 氷上に固定 掘削機に付属 ケーブル 氷の厚さ以上の長さが必要

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測定範囲 測定精度 作動温度 質量 電力 H2濃度 溶存水素濃度 計 0-2 mg/L 0-50 degC 1 kg 7 W CO2濃度 溶存二酸化炭 素濃度計 300-2000 µatm 3 µatm 0-40 degC 5.8 kg 4.5 W pH 半導体pH計 0-14 pH 0.01 pH 温度 白金温度計 14-873 K 圧力 半導体水圧計 0-276 MPa 0.01 % −40-70 degC 307 g 0.26 W 画像 水中カメラ・ 光源 650 TVL −4-140 degC 250 g 260 W 角速度 ジャイロ ±490 deg/s −40-85 degC 350 g 3 W 加速度 加速度計 ±10 G 合計 約 8 kg 約 270 W

スイマー搭載センサ

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探査プラン

Event Years Days Launch 0 0

Reach Saturn’s orbit 12 (Sekine et, al.) 0 Reach Enceladus’s orbit 17 (Sekine et, al.) 0 Landing on Enceladus 18 0 Drilling start (Electric power by RTG) 18 180 Drilling complete 18 300 Sink start 19 0 Reach Enceladus’s sea bottom 19 1

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サクセスクライテリア

• ミニマムサクセス: 内部海への到達&内部海表面のデータ取得 • フルサクセス エンセラダス内部海の表層から海底までの30点のデータ取得 • エクストラサクセス チムニーの撮像(運次第) 海底着地後、バッテリー残量23時間程度海底のデータ取得 →地殻の解析の一助となる

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まとめ

• 「生命が存在する惑星の探査」をテーマとして、 エンセラダス内部海に非平衡な化学勾配があるこ とを調査するミッションを定義した。 • 化学勾配の調査手段として、エンセラダス内部海 のH2,CO2,pH,温度の分布を調査することとし、 ミッション要求を作成した。 • ミッション要求からシステム要求を作成し、スイ マーとアクセプターに関してシステム仕様への落 とし込みを行った。 • スイマーとアクセプターに関して一部システム設 計を実施した。

(24)

角速度,加速度測定器

(25)

圧力測定器

http://www.mercan.co.jp/product-paroscientific-dijital_output_module.html#series9000

(26)

溶存水素濃度計

(27)

カメラ&光源

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参考文献

• (2003),,開発中の原子炉および研究炉等

,http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detai

l.php?Title_No=03-04-11-03,2017/8/24参照 • Karla Clark(2009),Jupiter Europa Orbiter Mission Study

2008: Final Report

• EllenStofan, Titan Mare Explorer (TiME): First Exploration of an Extraterrestrial Sea

https://www.nasa.gov/pdf/580675main_02_Ellen_Stofa n_TiME_.pdf 2017/8/24参照

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参考文献

• 関根康人(2012)土星衛星エンセラダスのプリューム 物質の 化学・生命探査,日本惑星科学会誌 Vol. 21 • (2012),南極氷底湖に到達したロシアの掘削、環境汚 染に懸念 http://www.afpbb.com/articles/-/2856727?pid=8432713 2017/8/24参照

• Michaelray taylor(2012),CRYOBOTS COULD DRILL IN TO ICY MOONS WITH REMOTE FIBEROPTIC LASER POWER,https://www.wired.com/2012/04/bill-stone-laser-powered-europa-rover/,2017/8/24参照

• Peter West(2014), 800 meters beneath Antarctic ice

sheet, subglacial lake holds viable microbial

ecosystems, https://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cnt n_id=132267&org=NSF&from=news 2017/8/24参照

(30)

参考文献

• Yasuhito Sekine et al (2015),High-temperature water– rock interactions and hydrothermal environments in the chondrite-like core of Enceladus, Nature

参照

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