第64期中間報告書
2010年4月1日から2010年9月30日までFinancial Highlights
財務ハイライト(連結)
0 30,000 60,000 90,000 120,000 150,000 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 △500 500 0 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 △500 500 0 1,000 1,500 2,000 0 30,000 60,000 90,000 120,000 150,000 △20 △10 0 10 20 30 40 50 60 70 売 上 (単位:百万円) 営業利益 (単位:百万円) 経常利益(△損失) (単位:百万円) 中間純利益(△損失) (単位:百万円) 1株当たり中間純利益(△損失) (単位:円) 純資産/総資産 (単位:百万円) ■純資産 ■総資産 49 1,599 884 369 109,792 130,165 124,152 100,424 107,425 974 2,524 2,150 385 1,071 △279 1.88 59.65 32.85 △10.70 14.12 530 2,611 1,861 △325 882 35,307 107,168 36,643 39,894 34,901 138,229 120,226 37,710 114,479 112,167 06/9 07/9 08/9 10/9 06/9 07/9 08/9 10/9 06/9 07/9 08/9 10/9 06/9 07/9 08/9 10/9 06/9 07/9 08/9 10/9 06/9 07/9 08/9 10/9 09/9 09/9 09/9 09/9 09/9 09/9 第60期中間 (2006年9月期) (2007年9月期)第61期中間 (2008年9月期)第62期中間 (2009年9月期)第63期中間 (2010年9月期)第64期中間 売 上( 単 位: 百 万 円 )130,165
124,152
107,425
100,424
109,792
営 業 利 益( 単 位: 百 万 円 )2,524
2,150
1,071
385
974
経 常 利 益( △ 損 失 )( 単 位: 百 万 円 )2,611
1,861
882
△325
530
中間純利益(△損失)( 単 位: 百 万 円 )1,599
884
369
△279
49
1株当たり中間純利益(△損失)( 単 位: 円 )59.65
32.85
14.12
△10.70
1.88
株主の皆様へ
こうした状況の下、当中間期における当社グループ の売上高は、前年同期比9.3%増の109,792百万円とな りました。営業利益は売上の増加に伴い、前年同期比 152.8%増の974百万円、経常利益は530百万円(前年 同期は325百万円の経常損失)となりました。中間純 利益は投資有価証券評価損161百万円を計上した結果、 49百万円(前年同期は279百万円の中間純損失)とな りました。 株主の皆様には、より一層のご指導ご鞭撻を賜りま すようお願い申し上げます。 株主の皆様におかれましては、益々ご清祥のこと とお慶び申し上げます。 平素は格別のご支援とご鞭撻を賜り、厚く御礼申し 上げます。 このたび第64期中間期(2010年4月1日から2010年 9月30日まで)の報告書をお届けしますので、ご高覧の ほどお願い申し上げます。 当中間期におけるわが国の経済は、新興国向けの 輸出の増加や政府の経済対策の効果により企業収益が 改善するとともに、設備投資や個人消費も持ち直しの 動きが見られました。その一方で、海外景気の下振れ 懸念や円高・株安、デフレの影響により、先行き不透 明な状況が続きました。 当社グループが属するエレクトロニクス業界におき ましては、スマートフォンの需要が世界的に拡大する とともに、ノートPCや薄型テレビも好調を持続し、半 導体製造装置や工作機械等の設備投資も改善しました。 また、半導体市場も伸び率は鈍化したものの、中国や インドなどの新興国市場でのPCや携帯端末需要の拡大 に伴い、好調を維持しました。 代表取締役社長稲村 明彦
Top Interview
87.7
%
12.3
%
第64期中間
事業別売上比率
Sales Activities
事業別概況
デバイス事業
システム事業
売上高 (単位:百万円) 第60期 中間 第61期中間 第62期中間 第63期中間 第64期中間 96,316 112,754 107,487 90,899 87,761 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 (単位:百万円) 第60期 中間 第61期中間 第62期中間 第63期中間 第64期中間 13,476 17,410 16,664 16,526 12,663 売上高 0 5,000 10,000 15,000 20,000 システム事業は、科学機器の売上が減少し、レーザ機 器も前年同期並みに止まったものの、医用機器は画像診 断機器が堅調で、試験計測機器も設備投資の回復で半導 体の検査装置や搬送装置などの売上が増加しました。そ の結果、売上高は前年同期比6.4%増の13,476百万円、営 業利益は88百万円(前年同期は345百万円の営業損失) となりました。 デバイス事業は、通信インフラ向けやゲーム機向けの 半導体が減少したものの、テレビ向けの液晶パネルや携 帯電話モジュール向け半導体が好調でした。また、産業 機器向けや車載向けの半導体も売上が増加しました。そ の結果、売上高は前年同期比9.7%増の96,316百万円、営 業利益は前年同期比25.6%増の923百万円となりました。 ■主な取扱商品 汎用IC メモリーIC 特定用途IC カスタムIC ディスクリート 電子・電気部品 ボードコンピュータほか ■主な取扱商品 航空宇宙機器 試験計測機器 科学機器 レーザ機器 医用機器中間配当金について 当社は、株主の皆様への継続的な利益還元を基本としたうえで、業績に応じより積極的に利益還元を行 うよう業績連動型の配当方式を採用し、配当性向を重視して決定しております。配当額は、当面、連結ベー スでの配当性向25%以上もしくは単体での配当性向30%以上のいずれか多い方を目安として決定していく 方針です。 このような方針のもと、当期の中間配当金につきましては、1株当たり5円とさせていただきたいと存じ ます。 第60期 (2007年3月期) 第61期 (2008年3月期) 第62期 (2009年3月期) 第63期 (2010年3月期) 第64期 (2011年3月期) 中間配当 12円 12円 8円 3円 5円 期末配当 18円 6円 0円 5円 6円 (予想) 年間配当 30円 18円 8円 8円 11円(予想) 配当金の推移 第60期 第61期 第62期 第63期 第64期(予想) (単位:円) 0 5 10 15 20 25 30 35
Consolidated Financial Statements
連結財務諸表
連結貸借対照表(要旨) 連結損益計算書(要旨) 連結キャッシュ・フロー計算書(要旨) (単位:百万円) 科 目 当中間期末2010.9.30 前期末2010.3.31 資産の部 流動資産 現金及び預金15,172
25,588
受取手形及び売掛金58,710
53,370
商品及び製品17,122
15,535
仕掛品25
16
繰延税金資産1,172
1,709
その他2,986
3,015
貸倒引当金△31
△29
流動資産合計95,157
99,204
固定資産 有形固定資産4,707
4,675
無形固定資産498
620
投資その他の資産6,804
6,165
固定資産合計12,010
11,460
資産合計107,168
110,665
負債の部 流動負債47,708
50,845
固定負債24,153
23,999
負債合計71,861
74,845
純資産の部 株主資本33,389
33,471
評価・換算差額等△1,010
△587
少数株主持分2,927
2,935
純資産合計35,307
35,819
負債純資産合計107,168
110,665
(単位:百万円) 科 目 当中間期2010.4.1∼ 2010.9.30 前中間期 2009.4.1∼ 2009.9.30 売上高109,792
100,424
売上原価101,722
92,640
売上総利益8,070
7,784
販売費及び一般管理費7,095
7,399
営業利益974
385
営業外収益284
214
営業外費用729
925
経常利益530
△325
特別利益-
34
特別損失179
131
税金等調整前四半期純利益351
△422
法人税等129
△168
少数株主利益172
25
四半期純利益49
△279
(単位:百万円) 科 目 当中間期2010.4.1∼ 2010.9.30 前中間期 2009.4.1∼ 2009.9.30 営業活動によるキャッシュ・フロー△5,503
3,927
投資活動によるキャッシュ・フロー△27
△621
財務活動によるキャッシュ・フロー△3,268
△5,207
現金及び現金同等物に係る換算差額△328
60
現金及び現金同等物の増減額(△減少)△9,128
△1,841
現金及び現金同等物の期首残高24,431
20,071
現金及び現金同等物の四半期末残高15,303
18,230
トピックス
Topics
検査装置メーカー「クロマ社(台湾)」と代理店契約締結
当社は、台湾の検査装置メーカーCHROMA ATE INC.(クロマ社) と販売代理店契約を締結し、同社のLED及びCMOSイメージセンサー 用の検査装置販売と、同社が行うLED素子検査受託の仲介を開始し ました。 クロマ社は、自社に先端技術研究所を設置して研究開発を行い、 ユニークな製品を作り出しています。 また、月8億個にも上るLED素子の検査受託の経験とノウハウを製 品開発に活かして、高精度かつ、高信頼性の製品を市場に投入して います。 当 社 で は 成 長 著 し いLED市 場 に 対 し、 従 来 販 売 し て き た 独 AIXTRON(アイクストロン)社の薄膜製造装置販売に加え、クロマ 社の幅広いラインナップの検査装置や検査受託ビジネスを追加する ことで、事業を拡充していきます。
リファレンスボード「アメジスト」を自社製作
当社は、電子書籍や電子看板などを短期間で製品開発することが 可能なリファレンスボード「amethyst(アメジスト)」を自社で製 作し、お客様への紹介を開始しました。 「アメジスト」は、高性能で低消費電力のフリースケール社製CPU や、高い表示機能・画像合成機能を持つセイコーエプソン社製電子 ペーパーコントローラーICなど、当社が取り扱う商品を中心に、開 発に必要なハードウェア、ソフトウェアを搭載した開発用のボード です。 「アメジスト」を使って製品開発していただくことで、お客様の開 発期間短縮に貢献し、さらには当社取り扱い商品の採用促進にもつ なげて行きたいと考えています。特集
日本の電子機器メーカーの海外進出に伴い、当社はいち早く海外市場の開拓に取り組んでき ました。ここでは当社デバイス事業における海外ビジネスを紹介します。 ●1960年代後半から海外ビジネスを展開 当社は1968年、米国シカゴに駐在員事務所を設置して初めて海外に進出しました。それを皮切りに、シンガ ポール、香港にそれぞれ現地法人を設立しました。 1998年には米アロー社と提携して丸文アローアジアを、翌年には丸文アローUSAを設立しました。このよう に仕入先とお客様のサプライチェーンマネジメントを整備し、グローバルなサポート体制を構築してきました。 *アロー社:Arrow Electronics,Inc. 全世界に300箇所以上の営業拠点をもつ、世界トップクラスの半導体商社です。デバイス事業の海外展開について
当社海外ビジネスの特長 •シームレスなサポート体制 多くの大手メーカーが生産拠点を海外移管する中、丸 文アローは早くから営業・技術等のサポート体制を整備し、 日系のお客様の現地生産、開発を強力に支援してきました。 さらに、当社から丸文アローに人材を派遣することで、 営業ノウハウの共有化や技術サポートを実施しています。 •世界各地での幅広いサポート 丸文アローは、アジア、アメリカを中心に幅広く海外 拠点を展開しています。さらにアロー社のワールドワイ ドな拠点網と連携することにより、お客様の生産拠点の 移管に迅速な対応が可能です。 •豊富な商品 当社の商品に加え、アロー社の豊富な商品も提供が可 能です。さらにお客様のニーズに応えるため、台湾など の新しい商品も発掘しています。 •海外スタッフの育成 他社に先駆けて海外展開をしてきたことにより、現地 の文化、法令、商習慣等に精通しています。そのため、 現地採用スタッフを育成、活用し、高い組織力を実現し ています。 当社デバイス事業は、丸文アローの特長を活かすことで、お客様の設計から 量産まで一貫したサポート体制を強化し、売上の拡大を図ります。 丸文アローアジア他 アジア地域に 11拠点を展開 丸文アローUSA 北米地区に 8拠点を展開 丸文アロー 丸文とアロー社の商品や情報等を共有 アロー社 豊富な取扱商品 グローバルな展開力 丸文 幅広い顧客基盤 セールスパワー +Special Feature
今後、市場規模が大きくなると見込まれているLED市場。 当社システム事業でも、このLED市場に向けた取り組みを行っています。ここでは、当社が 注目しているLED市場と当社システム事業の取り組みについて紹介します。 ●LED市場 近年では、携帯電話に用いられLED市場が急成長し、最近では、パソコ ンや薄型テレビのバックライト用途で伸びてきております。さらに今後は、 一般照明での使用が主流になると予想され、現在5,000億円規模の市場が、 5年後には2兆円規模の市場になるとも見込まれています。 この成長著しいLED市場において、当社ではLED製造工程に関わる各種 製造・検査装置等を取り扱っています。 ●LEDの製造工程における当社の取扱商品注目されるLED市場に向けたシステム事業の取組み
今後も期待されるLED市場において、当社の取り扱うMOCVD装置や LED検査装置等を拡販し、収益力の向上を図ります。 LEDとは?Light Emitting Diode(発光ダイオー ド)の略で、電気エネルギーを直接 光にする半導体です。 電球や蛍光灯と比べ長寿命で、消 費電力が少なく環境にやさしい照明 として脚光を浴びています。 LED製造の初期工程では、LEDの中核となる発光部 分を薄膜で形成します。当社は、この薄膜形成に用い るMOCVD装置(AIXTRON社製)を取り扱っています。 MOCVD装置において、AIXTRON社は世界No.1の 売上シェア(約70%) で、 当 社 の 国 内 売 上 シ ェ ア は30∼40 % 程 で 国 内 ト ッ プ ク ラ ス です。 LED製造の工程では、明るさの選別や製品の性能・ 品質確認のため、様々な検査が行われます。 当社では、これらに用いるクロマ社をはじめとする 各種検査装置を取り扱っています。 当社は、装置の販売 だけではなく、クロマ 社で行っているLEDの 受託検査ビジネスにも 取り組んでいます。 LED薄膜形成 → LEDの各種検査 → パッケージ LED完成 LEDライト 《MOCVD装置》 《受託検査の現場》
Stock Information
株 式 の 状 況インフォメーション
(2010年9月30日現在) ●株式・株主の総数 発行可能株式総数 100,000千株 発行済株式の総数 28,051千株 1単元の株式数 100株 株主数 4,966名 ● 大株主 ● 所有者別の分布状況 ● 所有株数別の分布状況 30名4,053,932株 金融機関14.45
% 1名1,914,699株 自己名義株式6.83
% 37名296,275株 金融商品取引業者1.06
% 4,756名12,438,367株 個人・その他44.34
% 91名4,319,892株 外国法人等15.40
% 51 名5,028,035株 51名5,028,035株 その他の法人17.92
% 766,829株 2,782名 100−999株2.73
% 5,890株 226名 1−99株0.02
% 4,155,350株 1,768名 1,000−9,999株14.81
% 18,806,309株 27名 100,000−株67.04
% 100,000−株67.04
% 4,316,822株 163名 10,000−99,999株15.39
% 株価(円) 出来高(株) 2008/10 2008/11 2008/12 2009/1 2009/2 2009/3 2009/4 2009/5 2009/6 2009/7 2009/8 2009/92009/10 2009/11 2009/12 2010/1 2010/2 2010/3 2010/4 2010/5 2010/6 2010/7 2010/8 2010/9 0 200 400 600 800 1,000 0 3,000,000 6,000,000 ● 株価の推移 株主名 持株数 持株比率 (株) (%) 堀越 善雄 3,467,000 12.35 アローエレクトロニクスインク 2,350,100 8.37 一般財団法人丸文財団 2,304,000 8.21 丸文㈱ 1,914,699 6.82 ㈱千葉パブリックゴルフコース 1,199,026 4.27 堀越 毅一 926,400 3.30 日本マスタートラスト信託銀行㈱信託口 887,100 3.16 丸文社員持株会 625,287 2.22 日本トラスティ・サービス信託銀行㈱信託口 603,800 2.15 堀越 浩司 584,900 2.08会 社 の 概 況 会 社 名 丸文株式会社 (英文名称 MARUBUN CORPORATION) 所 在 地 〒103-8577 東京都中央区日本橋大伝馬町8-1 代 表 者 代表取締役社長 稲村 明彦 創 業 1844年(弘化元年) 設 立 1947年(昭和22年)7月1日 資 本 金 6,214,500,000円 従 業 員 数 757名 役 員 名 誉 会 長 堀 越 善 雄 取 締 役 相 談 役 堀 越 毅 一 代表取締役会長 佐 藤 敬 司 非 常 勤 取 締 役 相 原 修 二 代表取締役社長 稲 村 明 彦 非 常 勤 取 締 役 髙 島 哲 専 務 取 締 役 岩 元 一 明 非 常 勤 取 締 役 藤 野 聡 常 務 取 締 役 水 野 象 司 取 締 役 加 藤 正 日 出 常 勤 監 査 役 岩 谷 雅 夫 取 締 役 曽 田 辰 美 常 勤 監 査 役 丸 川 章 取 締 役 細 川 尚 男 監 査 役 島 津 久 友 取 締 役 望 月 稔 之 監 査 役 濱 口 道 雄 監 査 役 渡 邊 泰 彦 ●本社 ●東日本物流センター
Corporate Profile
会社概要
(2010年9月30日現在) 国 内 拠 点 本社 中部支社 関西支社 大宮支店 立川支店 松本サテライトオフィス 九州サテライトオフィス 宇都宮カーエレクトロニクスオフィス 姫路カーエレクトロニクスオフィス 新砂事業所 南砂テクニカルセンター 東日本物流センター 南砂物流センター 主なグループ会社 《国内》 丸文通商株式会社 株式会社フォーサイトテクノ 丸文情報通信株式会社 丸文セミコン株式会社 丸文ウエスト株式会社 《海外》Marubun Taiwan, Inc. Marubun/Arrow Asia,Ltd. Marubun/Arrow (S) Pte Ltd. Marubun Arrow (Thailand) Co.,Ltd. Marubun/Arrow (Phils) Inc. Marubun Arrow (M) SDN BHD. Marubun/Arrow (HK) Ltd.
Marubun/Arrow (Shanghai) Co.,Ltd. Marubun/Arrow USA, LLC
●当社IRサイト h t t p : / / w w w . m a r u b u n . c o . j p / i r / 最新の当社IR情報や詳細な財務情報等をご覧いただけます。