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(1)

Aライン

市民が調べた羽田周辺水域環境

海辺つくり研究会 鈴木 覚 撮影 五明 撮影 五明 撮影 木村 羽田浦 世界に見せたい このダンス

(2)

y

環:たまき、めぐり囲む区域

あるものの周囲にあるもの

y

境:土地のさかい(土地 ≒ 自然)

(1)水域環境とは。

たまき

生き物

大気

地形や地質

人間

行為

栄養物

大気

地形や地質

生物

栄養物

社会経済や歴史的 背景

(3)

人とはだれか?

人々:地域の人々、水域にかかわっている人々

何らかの影響を受ける可能性のある人々

人々:将来かかわる可能性のある人々

羽田周辺水域環境を考えるとは

“「現在のわれわれと将来の子孫」を主体とし、その主体の周り

に境を接する一部としての羽田周辺水域の自然(環境)の持つ

意味に対して、自然の変化がどのような影響を及ぼすかを考え

る。”

(4)

y

過去から引き継いできたもの。

y

今利用していないとしても、将来の人が利用する可能性があ

り、選択肢として引き継ぐ。(OPTION VALUE?)

海と暮らした過去 海と隔絶した現在 そして未来は?

今と将来の人々にとっての水域環境

過去の様々な体験、経験(時間軸、歴史)があなたという存在を生み出している。 一応有限振幅波

(5)

羽田周辺環境の研究のもう一つの意義

イトカワがもたらしたような科学や技術への共感、関心

●ゴカイ類にとって多摩川の干潟は独自の環境であり、新種の宝庫だ。多摩川河口を 東京湾のガラパゴスと呼んでもいいかもしれない。

東京湾が、江戸前だった時代の自然の素晴らしさや自然と人の

かかわり、自然の中の人の営みを残したまま、今日の羽田空港

や世界的な大都市が沿岸に形成されていること

奇跡の東京湾・羽田周辺水域の堪能

不如帰魚 ●東京湾の沖合150mの深さの海水がニューっと出てきて、羽田周辺の水環境にも 影響を及ぼしている。このことを外洋性のプランクトンが教えてくれました。 ●アサリはおいしいエサを知っている。本当に味覚があるかもしれない!! 死滅回遊魚 ホトトギョ

(6)

東京湾の流域人口が1600万人だったころは昭和35年、昭和30年には約1300万人 だった。昭和30年ころは東京湾の漁業生産は高かった。 チェサピーク湾の貧酸素状態 1985から2009の変化幅 2010年 平均

チェサピーク湾と比較で考える

項目 東京湾 チェサピーク湾 流域人口(万人) 2,850 1,600 面積(km2) 1,380 11,600 平均水深(m) 15.0 6.7 容積(兆ガロン) 5 18 一人当たり面積(km2/人) 48 407

(7)

3.5フィ-ト (1.07m)

(8)

そんな海のロマンや将来も含めた東京湾と

人々との関わりを求めて。

人とその周りの環境という視点での羽田水域環境

多摩川河口干潟の観察 はぜ釣りによる水域環境の モニタリング 羽田地域と海との関わり 市民レーション調査 ■羽田周辺水域環境の特性に関する科学的調査への貢献 ■人々と羽田周辺水域環境とのかかわりを明らかにし、それを広げ、深めていくことへの貢献

関っている場での環境

のモニタリング

オプションとしての関わ

り方を過去に学ぶ

関わる人々としての市民の参加

(9)

年次 調査内容 調査日 場 所 参加者 数 H18 観察調査生物観察 5.13(雨) 右岸干潟 41名 H19 学習会 5.1 38名 30分生物探し生物定量調査 5.19(曇り) 5か所 51名 H20 学習会 5.9 20名 30分生物探し生物定量調査 5.17晴れ 3か所 43名 H21 学習会 5.3 30名 生物一斉調査(約100地点) 6.7(晴れ) 右岸干潟 90名 H22 学習会 5.8 15名 生物一斉調査(約100地点) 5.17晴れ 左岸干潟 60名

干潟調査の実施

(10)

干潟を学ぶ

多摩川河口干潟の重要性を学ぶ ■泥干潟 ■ヨシハラ ■まとまりのある面積 ■(多様な生き物)

(11)

30分で生き物調査(~H20)

• 30分間で何種類の生き物が発見できるか?

ヨシハラの中

泥の中

(12)

干潟の生き物変貌

y

生き物の種類の変化は測定の方法が変わったりしている

ことによる。

H18

H19

H20

H21

H22

多もう類

9

10

3

3

4

軟体類

11

10

8

9

6

甲殻類

16

17

12

6

10

合 計

36

37

23

18

20

平成20年からは定量的な調査が中心

(13)

確認した生き物たち(H18)

y

平成18年に見つけた主要な生き物は、現在でも観察でき

る。

多毛類(9種) 軟体類(11種) 甲殻類(16種) 魚類(3種) ヤマトカワゴカイ オキシジミ ヤマトオサガニ エドハゼ ヒメヤマトカワゴカイ ヤマトシジミ タカノケフサイソガニ ミミズハゼの1種 ホソイトゴカイ アサリ コメツキガニ ヒメハゼ イトゴカイ サビシラトリ クロベンケイ ミズヒキゴカイ ソトオリガイ アシハラガニ その他(1種) ドロオニスピオ コウロエンカワヒバリガイ マメコブシガニ ミズクラゲ ヤマトスピオ ムラサキイガイ ユビナガホンヤドカリ コケゴカイ オオノガイ ニホンスナモグリ エゾカサネカンザシ ウネナシトヤマガイ アナジャコ カワザンショウ テッポウエビの1種 マガキ イワホリコツブムシ キタフナムシ ムロミスナウミナナフシ ウリタヨコエビ タテジマフジツボ ドロフジツボ

(14)
(15)

0 20 40 60 80 100 120 0 20 40 60 80 100 120

ヤマトシジミ(H21調査)

´

ヤマトシジミは河道内に多く分布しました。

沖側 0 20 40 60 80 100 120 0 20 40 60 80 100 120 4 25 126 98 52 16 7 86 176 42 71 12 85 77 69 19 6 90 90 28 16 2 1 2 65 82 49 16 14 1 1 1 85 38 5 2 1 1 0 20 40 60 80 100 120 0 20 40 60 80 100 120 ヤマトシジミ;砂地・やや深いところに分布 H21調査ポイント H22調査ポイント

(16)

ヤマトシジミ(H22調査)

(17)

はぜ釣り調査

平成19.20.21年度調査

市民参加型生物生息状況調査 干潟観察講座・干潟生物観察調査

市民レベルでの現場環境調査

はぜ釣り調査

過去の環境に関わる 事例調査 市民レーション調査

(18)

ハゼ釣り調査:昔からの人と海との関わり

かつてハゼ釣りの様子

(19)

ハゼ釣り調査の場所

平成18年調査 平成19年以降調査

(20)

ハゼ釣り調査の様子

計量

(21)
(22)

成長するハゼ

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

8

58

108

158

マハゼ

体長

(cm)

8月1日からの経過日数

R

2

=0.803

Y=14.731×

e

-17.498X 9.26 10.24 11.14

(23)

かつての釣果について

(24)

技量別釣果(H22.9.26結果速報版)

ランク

評価法

回答者数

(人)

釣果計(匹)

一人あたりの釣

果(匹/人)

初心者

年1回以下

26

76

2.9

中級者

年数回程

17

129

7.6

ベテラン 月1回以上

11

154

14.0

(25)

6 10 44 120 94 86 49 20 1 1 0 0 20 40 60 80 100 120 6.0-7.0 7.0-8.0 8.0-9.0 9.0-10.0 10.0-11.0 11.0-12.0 12.0-13.0 13.0-14.0 14.0-15.0 15.0-160 16.0-17.0 9月26日調査結果(431匹)

大きくなったハゼの体長?

y

現在よりもかなり小さい。

檜山ほか:釣針の大小および技量の差によるマハゼ釣り魚体長の選擇について、魚類学会誌Ⅱ-3

(26)

釣れる場所と釣れない場所がある

拡張範囲 船宿

釣れる場所

(27)

釣れない理由

y

釣れない理由に貧酸素水塊の存在が・・・・・・・

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 0 2 4 6 8 10 DO(mg/l) 深さ ( m ) 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 0 2 4 6 8 10 DO(mg/l) 深さ ( m ) 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50 4.00 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00 DO濃度(mg/l) 2班 9:42 深さ ( m ) 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50 4.00 0.00 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00 DO濃度(mg/l) 1班 9:33 深さ ( m ) 釣れないところの溶存酸素 濃度鉛直分布 釣れたところの溶存酸素濃度鉛直分布 アオシオ小僧 秋のアオシオ小僧が羽 田にやってきたメカニズ ムは?

(28)

羽田周辺水域はハゼのふるさと

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 羽田洲 羽田沖 15号地 三枚洲 お台場 マハゼ採捕 数 の計 1988‐1999に採取したマハゼの合計数 (羽田沖は1990‐1997のデータなし) 出典:米山純夫・千野力・竹之内卓夫・村井衛 東京湾奥において小型底曳網により1988-99年に採集された魚類とその生息環境 東京都水産海洋研究報告(3)13-62,2009 羽田洲 羽田沖 お台場 15号地 三枚洲

(29)

調査の成果

y

“水域環境”に関する市民的調査による知見

y

市民的関心という視点からの成果(アンケート等から)

■より多くの人の観察は、より多くの種類数を確認できること

■干潟に生息する生物はそれぞれの種がすみ分けがあること

■ハゼの釣果は減少しているが、体長は大きくなったこと

■干潟生物、ハゼとも空港建設の直接的な影響は確認できなったこと

■干潟での環境活動は参加者にある種の充足感をもたらすこと

■チゴガニのダンスや希少種の発見など生き物と触れ合いの楽しさ

■釣りと行為とその結果としての釣果が得られることの喜びがあること

■場や活動の共有によるコミュニケーションの促進があること

(30)

今後に向けての課題

y

“水域環境”における市民的調査の今後の展開

y

市民的関心という視点からの成果(アンケート等から)

■すみ分けの要因をどのように把握・分析すればよいか?

■ハゼ釣りの釣果を増やすためには何をすべきか?そのための調査とし

て何をすべきか?

■干潟観察はリピーターが少ない。その要因は?

■ハゼ、干潟生物への関わりを深化させるにはどうすればよいか?

■その他の水域環境への要素に対する市民的関心を高めるには?

知的な関心を刺激し、水域との関わりを深化させること

(31)

干潟観察とハゼ釣り

目 的

効 果

干潟観察

・干潟環境の把握 ・屋外活動の楽しさ

・生き物との触れ合い

の楽しさ

ハゼ釣り

・ハゼ生息状況の

把握

・釣りをする

・屋外活動、船に乗る

という楽しさ

・ハゼを食べられる。

干潟観察のリピーターの少なさは、結局活動に参加する目的そのものが希薄で あることが要因ではないか?

(32)

羽田地域の周辺水域の関わり

1.

かつて、青春の情熱をかけて、(調査も)行うことのできた

生業があり、海の豊かさがそれを支えていた。

2.

子供時代から、大人まで様々な海・多摩川・干潟とのかか

わりがあった。

3.

戦後、仕事がなく困った人は海で稼ぐことができた。

4.

(生業を放棄した)今、海について語ることはあまりない

5.

(海をなりわいとしている人)我々としては、環境の変化を

受け入れて生きていくより他に道がない。自分たちにでき

る最善の努力を払いながら、この海とともに生きていく。

6.

羽田は48時間強制退去など、時代の流れに翻弄された歴

史がある。

(33)

まとめ

y

二つの視点による調査

y

結果について

y

課題について

y

今後の方向について

二つの視点 ■羽田周辺水域環境の特性に関する科学的調査へ の貢献 ■人々と羽田周辺水域環境とのかかわりを明らか にし、それを広げ、深めていくことへの貢献 結果 報告書参照してください。 課題 ■疑問とその解決に向けた調査実施 ■市民的関心を広げていくこと。 今後の方向性 ■ハゼなどかかわりの深い生き物(漁獲対象生物) がより生息できる環境づくりのための調査実施 ■モニタリング調査のさらなる工夫 ■活動機会を通じて、研究全体の成果を普及し、 「奇跡の東京湾」づくりに向けて啓発していくこと 専門家・研究者・企業・行政など幅広のネットワークで、より楽しくより充実した、 羽田周辺水域環境のモニタリングと「奇跡の東京湾」づくりを目指そう。

(34)

ご静聴ありがとうございました

この夏の 猛暑、青潮 生き抜いて ただ、アオイソメを食 べたかっただけで す。 マハゼ君、 調査のために 釣られたの?

参照

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