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原價と自己資本利息(二)-香川大学学術情報リポジトリ

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五 利息包含論者の主張する第二の論接は比較基礎の確立と云ふ事である。利息包含諭分類に示したる ㈲ 製法及び機械の能率比較 ㈲ 常葉の種類及び各槍部門の利益比較 勘部分品の購入又は自作の利害比蚊 ㈹ 棚卸畳の大小に関する資本COS什の比牧 勘 所有のnOS什と借入のCOSt︵建物等に閲し︶との比蚊 は執れも合計上或は原僧計算上重要の事項であつて、此等は自己資本利息を原債に算入する革によつて可能とな るのであつて、比較の罫寛が重要である以上は此の椒の利息を尿偶にとり入る1方法を講じなくてはならないと 云ふのである。韮に二種の製法があつて、其の側は主として手エを以て行ふのであるが他の∵は主として磯城を 使用するものである場合に其の両方法の優劣如何を決定する馬めには、畢に生産高と貿銀や械械維持費の上にの 原傾ミ自己衆水利息

原債ミ自己資本利息 ︵三

岸 正

︵こ〇五︶ 九三

(2)

第六奄 第こ携

︵こ〇六︶ 九掴 みに着眼してはならないで、磯秒使用の場合に於ける投下資本の利息を考慮把加へなくて紘ならないのである。 手エを中心とした製法ではエ貿と出粟高とに着日するし、機械を中心とした製法では横棒の修繕碓塵痩と吏覧ハ の機械に投じたる資本と其の利息の関係を熱察し其の上に横棒め使用に依る生産増加を配合して見、玄に始めて 手工法と機種法との比政七公正に行ひ得ることとなるのである。此の場合利息包含否憲貰の中には、機械を中 心とした製法の場合に修粍維持費の外に資本位相の費用として減慣錆却と云ふ等を行ふから、其の上に利息を計 算に含めるとなると資本使用に劃する二重の費用を見込む事となる不合理に陥ると云ふ見方から反封せんと欲す るものがあるやうであるが、此等は﹂。﹁d当aコdエarrisの云ふ如く否庇論の論撮としては薄弱であり叉錯視でも ︵註二三︶

ぁ篭城憤は賛虚滑耗の費用であつて減損せぎる虚の資産の利周費用ではない。此の鮎からの反駁は懲らないも のであるが、綺比蚊の基礎を縛る矯めに利息を勘定の計算に入れな︿てはならないと云ふ主張には反駁の飴地は 鶏多あり得るであらう。 機械中心の製造に於ても同義迫に用ゆる機械竺感又はそれ以止の種類があつて各響送出量を異にする叫 方に其の機械の慣格に差欒がある場合に、其の執れを採用すべきかを決する焉めに、或は又既設の磯城を未だ腱 葉薄命の迫らざるに拘らす新鋭なる械械に取替へんとするの可否を決する薦めには、必すのやうに梯樺に按ずべ き資本の額と其の上に起る利息の計算とを考慮せぎるべからざる等は大鰻に於て承認し得る。従って斯かる計算 のもとに決定したる方針に基き其の設備盈庖し、爾後之一を利用する場合には玲定に基く利息の計算をなして之を

(3)

原偶に令室しめなければ、製造進行の問に投下したる資本に劃する利息の回収は閑却せられる事となるとの主張 もなし縛るかも知れない。叉製品の製造に用ゆる材料としての部分品を成る程慶迄自作するは常然であるが、其 の∴部分は該部分品を轟門的に製造する合祀より購入する方が、自ら其の部分品製作の薦めにエ場に叫部門を特 設し、.或はそれ相常の設備を設置するより有利である場合があり得やう。動力或は鮎蔑用としての電力にしても そうである。自ら黎儀装虚妄用意するよりは電力昏敢よりその供給を受くる方が有利であるかも知れない。叉戊 劉忙自ら此等の設備をなし自作自給する方が有利であるかも知れないのである。要するに此等の利不利は設備に 劃する資産の額、共の遥時雄持の費用は勿論、其の之に投する資本の利息をも考鑑に入れ計算にとり入れなくては 比較決盤が困難であり、或は之を除外しての比較は錯挟に傾いた決定に導くものである尊捻否定し得ないであろ ぅ。叉製品や材料品を大嵐に包赦し置くや否やは将来の概略騰貴と此等棚卸品の上に固定する資本の利息との上 に比較徴求むる寄に依って決せられる。之女換言すれば貯璧鳳の大小は市況欒動の琢想の外に資本利息を計算に 入れざれば之を如何にすべきかゞ決定困難に陥る事も否定し得ざる庭である。エ場に於ける作発に幾多のB,aコnh ー があり叉部門の削がある場合其のそれぞれの蓼ぐる能率や成績の優劣を測定するに其のそれノ付\に下されたる資 本利息を其のそれノ〃、1の遅行の費用に加算して見なくてはならない事も明晩である。或は叉隠田の上に時間的要 素の甚だしく加はる性質のもの、桝へぼ冶金、皮革の接し、葉煙草の乾燥、木材の乾馴等にはその材料に投下し ︵諒二四︶ たる更本の利息を考赦しなくては原偶の決定が困難であるとも栴し得るで為らう。 原情ミ自己葉木利息 ︵こ〇七︶ 九五

(4)

第六令 弟こ兢

︵こC八︶ 九六 以上遊べた比較の問題は要するに営業政策決定に参考を供するものであるが、此の外にカルテルの場合に於け るが如く不景気にあつて製品の慨格下落を防がんが薦めに操柴の短縮をなすべきか、或は機械設備等の痩歩的状 態から釆る投下資本の利息の問題を考放して、寧ろ慣格切下を断行Lて琴要を喚起し、以て機種設備等の漫歩的 状態を除くの有利なるにあらざるや等の営巣政策決定にも亦利息の計算は要用の等に屈するであらう。 此等の利息包含論者の主張に封心て、非包含論者中に斯かる比較の上に利息は重大なる結果を潜らさすと云ふ 詮と、其の重要さは認容するも之が馬めに直ちに原偶に之を加ふるの魯計方法を探るべきものにあらすとの開設 が存するのである。前者の利息は重要ならざるぺしとの主張に就て見ると、斯かる比較さるペき桐者の上に起る 利息の差額は概ね僅小であつて、其の他に和親、保険料、減債の如き所謂F訂dchar顎の様々のものが利息以 上に比較の場合の決定要件を背ぶるもので、比較の基徹を得んが薦めに利息問題にのみ執着するは軽きを求めて 盈きを逸するの誤り甚だしきものであると柄するのである。∩。Sあ比較をなす場合に利息の関係が示す結礎拘 に微々たるものであつて比紋の基礎として決定的要件でもなければ、叉比較的の重要さを持つものでない。之れ よりは、エ貸の節約、材料の撫駄排除等製迫直接費の関係が故も重安であ少、次に利点以外の製近間接費のすべ ての項目が重要であり、常に又製品の品質並に彼のSe﹁く芹eの優越と云ったやうな項Hが盈嬰なる考慮安東をな ︵ 誼こ五︶ すものである。 後者の自己資本利息の重要さは認むるも直ちに之を原偶に加ふペきでないとする詮に放て見ると、原偶の比較

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として︵或は賢憤算定の基礎として禦琴合をも含む︶自己資本利息を直ちに禽計記録を通じてiE式に勘定の計算に 之牢とり入る1必要なく自ら別に取扱の方法が存すると云ふのである。而して此の璧轟に空曹義手べきは斯

かる利息の計野に雷りては第這其の利息の計算の行はるべき元本の額と期間とを定むる畢が困難であり、撃一 、

告確なる利率を決定する事が不可能である。若し之を決定し得るとしてもそれは⋮貰る推定に基くの外かなく、

徒って此等を正式に勘定の計罫にとり入る晶は眈に不常に属するのである。即ち此等は単に統計上の記録とし

て逓め、之竺般愈計記録還り得たる正式なるnOS−da−aに加算し見るの方法に依って比較の目的を達し得叉

斯くする寄を以て蔑も常を得たかものとなすべきであるとなすのである。

而Lて此の方法は推察の原偵計算法により原慣の計算をなすことで十分である。若し比較の焉めに自己資本の

計算を之に加へ観るの必夢が起るならば其の場合々々に別に定むる利息の見積計算の結果を併せ考ふればそれで

足る詣である。併かし此の場合他鱒方法が雪て此の見積利息を平常勘衰の記録忙探り入れて原慣を算出し、iE

式棚卸や純益計算の場合た之を除去するの方法虻ある。それを次に運ぶるであらう。

自己資本利息の見積を平素政引として正式なる勘定にとり入れ、以て自己資本利息を含めたる原個展苗する

組管し、此の原慣を以で疲計戎琵校の用に供し、他方芸空欄卸或蒜益の計算をなす場合には斯かる不

原惜ミ自己弊水利息 ︵こC九︶ 九セ

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︵二︼○︶ 九八

第六怨 第こ舵

へ註二大︶ 純分チを含めざる意味を以て此の自己資本利息を勘定の記録より除去するの手段とLて次の方法が存する。 即ち各部門に封する投下資本利息忙勤しStaコdiコnOrdersを開設する。而して別に︵統計用として︶∩。Stに取入 ︵嘉こ七︶ れたる利息の金額を示す矯めに利息準備金の如き勘定を特設する。毎月の記録は として自己資本利息を原偶に編入する取扱をする。而して別に 雨滴瑚四葦戸渉バ 単塗色Staコdiコ旧Or計r市儲ブ﹁鶉P山神丑什﹁べ憶聖バ頴袈㊦咄瑞相什か○ 而して決算期に於て野上品原慣神長に課せらるペき自己資本利息の金額計算をなし、叉別に仕懸品並に製品の 棚卸に課せらるゝ自己資本利息の計算をする。例へぼ野上品原傾聴に諸棚卸が次の如とし。 別に利息積立金の貸方が此の隼度中に芥子園であつたとするならば、前の各要素に封する利息の封罫は ロ﹁・津岸樽詔 鮎﹂汀靭由押通 世 知 豊 蛍 再現部菖富 蒔聾袖甜清市渉バ × X X ︹r.営卸儲轟紗 峨宗も0〇.〇〇 Ⅵ 謀訳 bOP00 =一隻承 NO ヂ〇〇⊃bつ −− ひ破 戒−︵︶○、00P00 −○ひ × × ×

(7)

とすれば棚卸品慣格にも影響を及ぼさして済むであろち/。 上記の方法は−見簡軍容易のやうであるが、驚際製造の状況に依っては著しき面倒を惹起するであろう。鶏多 の部分品が作られ、それが組合されて年製材料となり、更にそれ等年製材料が柿々に組立てられて製晶となる場 合に利息関係を考應に入れるとすると其の原慣計算組織は恐らく茸用に適せざる程の複雑多難のものと化し経る ︵詣二九︶ であらう。 鼓に主題とtての利息問題より再びロe<ia再eするが、企業所有稟の労務に射する報酬を原偶に混入する革も亦日 であつて、繋上品原偶に封する両署芦00を利息積立金勘衰貸方より軽険して別にSurpiusを示す勘定貸方に振替 へれば純利益計算を破壊せゃして済むであろう。叉同時に此の振替の結果利息確借金の貸方姥がゴ一帖芦00の金 額を示すが、貸借到照表作成の場合に此の利息金額を借方棚卸の下に選んセ 甥卜封海適l〓堂ヰか㌣㊤ 湛寧襲撃ぷ讐二こふ 詩濱釦−‖壁ヰかか㊦ 世 辞 墓 室 肯滞⋮紳輔鴻㊦雄視望.坪 浮環翫豊蛍 #節︰弾頭港㊦擁汝彗.印 原僧ビ自己常永利息 峨匝○も0〇.〇〇 ︼.〇〇POつ ひ訳 Of 嘱ひ一〇〇P00 = 隻頓 ○︻ 峨♂00〇.〇〇 = 謡視 ○︻ 瑚∽b0〇.芸 = ㌣00〇.〇〇 柏ひObO ︵証二八︶ 瑠忘︶00G.〇〇 ㌣ゴ岩.〇〇 峨∽一qひ〇.〇〇 ︼も0〇.〇〇 MひJ.〇〇 ぺひもコ〇.〇〇 二㌦一J︶ 九九

(8)

第六谷 井二兢

︵三二〓・〇〇

已資本利息の場合と同様に原檀の比較忙盈誓晶讐持つ事芸定し得ぬであらう。さりとて之農憤簑入

する事に依りて如何雪踏若衆すであろうか、2を精細に考慮して見るならば叉2a什○コの云ふが如く真の結 ︵註三〇︶ 英は比奴を促音るよりは比較の上に大きな晶を韓孟となり経るであらう。例へぼ或る年度甲纂拾嵩囲の

放牧益を奉げたとして、其の年に費周拾九萬園を支出したならば純益は愛馬園であつたと云ふ苺になるであらう

此の場合に甲が企柴に撞供したる労務に勤し蓼千六百固の報酬を割雷て企業純益より此の金額を拉除する必聾が

ぁるとするならば、企柴純益は結局六千四百聞に過ぎない事となるであらう。然る豊ハの翌年甲は参千園を以て

晶人を傭入れ、自ら窟共に直接質する苦く其の年度内或は旗行し窒する。此の場合呼伺企蓋の粗収益

を式拾苗管しこ鱒費用を拾九苗囲とし別に支配人の給料を参千回文出するものとするならば此の年度に於け・る

企業純益庭七千園と空であらう。甲が不在で菅ソ、支配人に蓼千閲を零瞥上支錬っても廟且つ甲が不在でなく

して螢葉に寄食従事し、讐て支配人の給料を箇約し得る場合より六忘の純益を増すが如き計算を得る。斯く

ノr の如きは却って峰革質の虞相を管俸ふるもので雪と2a什0コは諭するのである。個人企蓋の場合に企業所有者 、 の企共に提供する労務に應償を見響ソ、2を計算にとり入る1結果は往々にして斯かる結果を蘭すものである。

金警三伯の猫立春春慣と見倣す恨家らするならば、所有者自ら其の経常に慧ハして苧六蒜の給料を得る

警は、自ら経営に参興せすして支配人畠て代らしめ之に警固の給料を支給する場合に比し、慧の存在牌

としての企業の純益計慧小警誉のは富然である。併かし、佃人企柴に於て鍔立存在憾の企警所有警を

(9)

七 自己資本利息を原偶に加ふべからずとなす非包含論者の尭張の中に、若L此の利息を原偶に算入すれば、仕懸品 製品の棚卸覇はこれだけ影礎石受けて高債となり、野上けざるに先立ちて利益を生ずる事となる不郡があるとの詮 がある。殊に極端なる場合を想像すろならば貸上皆無の期間にも佃且つ利息柏笛覇の利益が帳簿に示さるゝ結果と ︵詣三こ なるであらうと云ふのである。此の議論に封しては叉包含論者の反駁もある。例へばw≡iaヨMOr詔C01eの如きは ﹁此の反封諭は貸借劉照表項目のすべてに封し共通の原理が適用さる1やうならぼ意読もあり株威もあるであ らう。併かし尋賓はそうでなくて、前にも述べたるが如くに貸借封照表諸項目の中城るものは原慣で、あるも 打って叫丸としたる計算の閏念から 一 之が偶人企業に於て普通め観念をなすものであるが ー 云ふならば支配 八幡入れの場合を有利であると見倣すのは大なる錯覚である。 ● ︵謙二三︶ ︵証二四︸ ︵誼二五︶ ︵註こ六︶ ︵詣二七︶ ﹁⊥謎こ八︶ ︵鑓二九︶ ︵請三〇︶ 腰憺吉日己資本制息 LOr計コaコn Harris︼︼bid,−P●£N. Kes什erこbin.uくOr lr P.缶︼. ﹁awreコCeこb声−P.u︼﹂. ﹁awreコCeこどd.、PP.uNN山N山. ﹁awreコne圧之みーコ什eres什Rese﹁くeミ呼ぷ。 言chO︼sOコaコd ROhrbanぎCOStコccOuコ叶ぎ山P”−合. ﹂Ordaコaコd Harr訪こTiへ.−P.缶切. PatOコ、コhCOuコtiコ撃PP●望?u余− ︵二一三︶一〇︼

(10)

のは市債で、あるものは回収見込舶で、そして或るものは組慣で、あるものは純情で掲げられるので切る。斯 かる状態の下に何故に猫り仕懸晶、製品の棚卸が利息包合偵格で示されてならないであらうかっ﹂ 個≠ として居るのである。勿論折簡約原惜を以て正常とし斯かる利息ば製造費川なりとの断定のもと誓且つならば製 造費用を原憤に包含せしむるは常然の理論であつて、其虚には故意の棚卸厩砲の膨脹もなければ利益の見越もな い。常然の結果を常然に摘げたに過ぎないであらう。併かL此の場合に何麗迄も禽計的原憤を主張し之を以て原 償計算の正道とするならば、棚卸恨格に此の利息を加ふる寄は確かに錯誤であるっC。−eの主張の如くに貸借封膳 表諸項目の許憤基礎が期謂臨桝應攣的のものであつて確固たる基礎がなきものである窃を恨に其のま1認容して も相且つ合計的原偶の開係からCO訂の童張は路線である寄を断定し得るであらう。 利息非包含の他の主張として利息計算を行ふ場合について計算をなすペき元本の額と親閲とを明瞭になし得な いとの議論があるぐ原料、牡懸晶、製品に封する自己資本利息はそれ′川\の原偶に封してゞあり、叉設備機械等 の固定資産に封する自己利息の計堺日原偵か或は原偵より減偶を轟引きたる偵格であるべきである。原料品、仕 懸晶、製品への利息計堺は例へ其の原憎が容易に磯見し待ても其の此等の椒扱の状況によつて利息計算は甚だし く困難となるであらう。同時に同様の偶格で買入れたる原料品でも即時製造に供する場合と血走日限後に製造に 供する場合とは其の上に計算すべき利息の金額が異ならざるを得ないのであるが、其の各箇の計算は甚だしく困 経で正確なる結果を得る事は不可能に近い。此の原料が年製材料として貯赦せられ順次又は不定時に必婁に應じ 第六懸 第こ紙 ハニ山四︶一〇こ l

(11)

て組立てられて製品忙化せられる場合には其の計算の困難なる敢へて想像に難くない。此の鮎からして流動資産 或は運緒蟹産と科せらるゝもの1上に投ぜられたる資本には利息を計算しないで固定費床の上に投ぜられたる資 本の上にのみ利息を計算せんとする簡便法を力詮せんとするものをすら生ずるのである。 固定資産にして見ても其の帳簿上の慣格が減債に依って滅する以上利息の計罫に於ても其の基礎としての元本 は減債だけ逓減せしむペしとする論者があり。文一慶投下した資本は減債鏑却の方法により回収しても投下した る資本は常に一定不欒で原慣を以て元本と考ふべきであるとなす詮がある。仙度投下したる資本を減債の名柄で 製造費用佗課し、斯くて回収したる金額を設備或は原料等に再投資して栗にそれに削Lて利息の計算をなし、別 に最初の設備に投下したる資本を原債のまゝに据置き之に利息の計訝をなす寄は⋮つの元本に二重の利息計甘を なす結果に陥るのである。従ってすべての資本に利息の計罫をなす場合には原慣破滅慣によるか或は錆却による 回収額の野投資には利息を附せぎる方法をとらなくてはならない。斯くて彼の場合には同叫の資本を利用しなが ら再投資による資本で購ひ得たる設備或は原料による製品は利息の綿妹を受けない珍甥象を見るのである。膵臓 滅減債を元本とする利息計算は敢へて必ずしも困難でない。そこで嘗際上利息計罫が寄ら固定資産の上にのみ行 はれるの傾向を持つのであるが此の傾向は明かに利息包含論の理論の崩壊である。 利息非包含の他の主張として、利息計算の別の基礎即ち利率の決定をなす葛が困難であると云ふ≒張がある。 此の主張は前の主張と共に其の本木の性質に於ては飴り盈きをなさない。何となれば自己資本利息は原似たるべ 原倍ミ自己資本利息 ︵こ一五〓〇三

(12)

きものであるや否やが党決問題であつて、若し原偵たるべきものなりとの断定が合理的に成立するならば菟本管 絹閑や利率決定の難易の如きは其の断定を覆すに足るべき充分の傾伯を有するものでないからである。利息包含 の問題が正しくあるならば常雄を排して元本、間問、利率の決定に梗準の樹立を努むペきである。 元木自己資本利息を原偶に含ましむべしとなす場合に之に應用すべき公正なる利率とLて次の如きものが鴇唱 ︵鈷三こ︶ せられて居るのである。 ⋮、純 利 率 二、現金の借入をなし得る利率 三、一般工業に資金を誘導するに足る利率 之である。純利率Thep彗e i⊃けerest邑eなるものは珂論上経済輿的に考へらる1如く危険NerOなる場合に資本利 用に許さる∼利率である。せ上の貰際に於ては例へ金ピカG宇e駕dの謹葬で確保された場合でも危険性が絶封正 なしと云ふ詳には行かぬ。従って韮に所謂純利率なる艮のが普通何がを意味するものであるかは瑚向に明瞭でな い。叉例へ斯かる利率が明瞭に蔑見し得られても、此の利率を以て資本利息を計算するならば其の結英は常に不 足に近い利息の計算に甘ずるの結果に陥る車となるであらう。現在の驚祀禽に於てNerOに近き低率の利率があつ ても、其の利率そのものは之に依つて投下せらるゝ資本喪失の危険を絶封に倍加⋮であると保讃するものでないか らである。斯くて印想論者の提唱する純利率なるものは其の饗のみが布衣して葦質の件はぎるものである覇を先 第六巻 第 二妨 ︵二一六︶∵U凶

(13)

づ知らなくてはならぬ。

次に主張せらるゝ利率は、賢際に現金の借入をなし得る利率である。此の種の利率は資金に封する需要供給の

関係と、借用者の拾保の種類性質の上に決定を見るものである。而して此の椛の利率はせの慣例に従って見るも

少しも正確に机上に於て預嘉し得るものでないっThe〓a﹁くarJ㌢reau。fBus諸ssReserchでは此の場合、企業の

存在する地方に於ける長期資金を得るに相恩する︼般利息を採用すべしとなすやうごあるが、之は必ずしも正確

なものとは和し待ないであらう遥皿し企柴の朗有者が企業の成績を測定するに雷って考ふる利息巧彼が此の企共

に此の資本を投ずれぼ得らるペしとなす利息の計罫である。特定の企業に封する資本利息であらてせ上一般の企

巣利息ではない筈である。HarくarJの調査局では冬場方にはそれ′ぐー︵ビ﹁reコt邑eOf嘉﹁estなるものを形成する に足るあるロef仙コi什eda叶aなるものが存すると断定するのであるが、非包含論者は斯かるDef宣e註aなるものは 荒唐無稽のものであると論じ去るに叫致して居るやうである。叉し○−Jaコaコdエar−あ撃ぐるやうにある企菜が十 五朔詩命の機械を購入する笠ちて、若し驚際市場に於て十五期、毎期利沸点〆敢債を肇行する方法と、七%Cu宇 。−。ぞeのものを智行する方法とがあり得るとして、事賓上其の執れかを選で敢債を蓉行する寄なく自己資本で支

隣するならば、其の場合の利息計算を執れの方法による利率に傾かトむるか決定は必ずしも容易ではあるまい。

更に第=あ利率決定方法として叫般工業に資本を誘導するに足る利率を以てするとなすものがある。此の決定

者紘は前の雨読より著しく異なつた特性を有する。議にエ柴に資本を導くに足る利率と云ったならば明かに投

原頂ビ自己資本制息 ︵こ一七︶一〇五

(14)

︵こ一入︶一〇六

第六億 弟こ兢

賓に封する通常の収益を翳すに足る利率を意味する事となるであらう。即ち前の純利率︵若し斯かるものが存在 するとするならば︶の外に相常の利益を加へたものでなくてはならない筈である。資本をエ柴に誘導するに足る 利率の中には朗謂純利率に相督する額と其の外利潤に相常する額との混和がある。此の混和しねる叡の資本収益 から純利率を差引きたる残額の膵魔閃電に閲しては或は之を労働の朗有に掃せしむペしとか、或は叉製品の消費 者に掃廃せしむべしとか、郁々の問題が起り得る。且つ斯かる程度に於ける利率なるものは前の現金を借入れ得 る利率の決定以上に決定困難であるもので極度に漠然性を有するものであると科すべきであらう。 上記の如く自己資本利率の決定は困難である。併かし前にも述べたるが如く利率決定の困難性をのみ以てして は利息包含の反討論とはなり得ない。減債率決定が如何に困難なるかは人の知る如J\であるが其の減債率決定の 困難なる理由を以て減債なる方法を合計より排除すべしとの試論が成立すべくもなく叉斯かる主張が行はれた事 もなきに照して此の関係は明瞭なものである。唯だ問題は自己資本利息が費悶なりや従つて原慣なりや否やに懸 為ものである。 ︵未完︶・ ︵詩三こ W≡訂.ヨ30rse︹○ざT訂Fuコdaヨeコta訂Of辺ccOuコtiコ甲PP.ム○?台l, ︵誼三二︶ LOr計⊃aコd Harris二biチPP●缶u・た苛●

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