千葉大学大学院人文社会科学研究科入学者受入れの方針
1.千葉大学大学院人文社会科学研究科の求める入学者 博士前期課程では,大きく分けて(1)人文科学,社会科学の分野の学問研究をめざし てより高度で専門的な研究を行いたい人と,(2)学部教育より一層専門的な識見を身に付 け,それをもとに高度職業人として社会に出てさまざまな分野で活躍しようとする人を求 めています。 博士後期課程では,人文社会科学分野の博士学位論文を3年間で完成させて博士の学位 を取得することが出来る能力を持った人,その過程で学問研究を多角的かつ綿密に行い, あくまで謙虚な態度で先人の業績に学びつつ,独創的な知見を自ら編みだし,広く学問と 専門領域に貢献することを目指す人を求めています。 2.入学者選抜の基本方針 本研究科の入学者受入れの基本理念や目標に見合う学生を選抜するため,博士前期課程 では,秋季と冬季に分けて,一般選抜,社会人特別選抜を実施し,博士後期課程では,冬 季に入学者選抜(進学者選考を含む)を行っています。博士前期課程では,筆記試験(該 当しない選抜区分もある),書面審査,口述試験などを組み合わせ,また,博士後期課程で は,書面審査,口述試験などを組み合わせることで,志願者の能力や資質を総合的に評価 します。【博士前期課程】 (1)地域文化形成専攻 ① 記録情報教育研究分野 ア.記録情報教育研究分野が求める入学者 世界の諸地域に文字として蓄積されてきた,歴史・文学等に関する記録情報を文 化資源として維持し活用するための総合的・実践的な研究を行い,専門的知識と国 際感覚を身に付けた研究者,または高度専門職業人として地域社会に貢献すること を目指す人を求めています。 イ.入学者選抜の基本方針 研究計画書,卒業論文(ないしそれにかわる専門分野の論文),自らの社会経験に 関するエッセー(社会人のみ)の提出を求めるとともに,語学力(社会人を除く) 及び人文科学に関する基本的な考え方を問う筆記試験を実施し,さらに口述試験を 行うことで,専門分野に関する知識,文献資料の分析・読解能力,論理的思考力, 語学力等,専門的研究に必要な能力や資質を総合的に評価します。 ② 表象・物質情報教育研究分野 ア.表象・物質情報教育研究分野が求める入学者 表象,民俗文化,テクスト,メディア,物質資料などを対象に,文化・歴史・思 想の分野で国際的・学際的視野を持って研究を行い,博物館・美術館の学芸員,教 育,研究,メディア関係などの領域で,高度な知識をもって活躍しようとする人を 求めています。 イ.入学者選抜の基本方針 提出された卒業論文(またはそれにかわる専門分野の論文)・研究計画書・自らの 社会経験に関するエッセー(社会人のみ),小論文・外国語(外国人は日本語,社 会人は免除)の筆記試験,口述試験により,専門知識,分析・読解の能力,論理的 思考力,語学力等,専門的研究に必要な能力や資質を総合的に評価します。 ③ 言語行動教育研究分野 ア.言語行動教育研究分野が求める入学者 異文化間の円滑なコミュニケーションを図る上で必要となる異文化間理解に強 い関心を持ち,日本語教員・英語教員など異文化間コミュニケーションに関わる高 度職業人や広い視野を持った言語研究者として社会に貢献したい人を求めていま す。 イ.入学者選抜の基本方針 志願者の基礎的語学力と,社会科学及び人文科学に関する基礎的知識及び専門的 知識と,コミュニケーション能力の有無を見る試験,研究上のオリジナリティや論 理的思考力・展開力などを問う論文審査や研究計画書などを組み合わせて志願者の 能力や資質を総合的に評価します。
④ 地域スポーツ学教育研究分野 ア.地域スポーツ学教育研究分野が求める入学者 地域スポーツに内在する諸問題を様々な角度から総合的に捉え,これまで蓄積さ れてきた多角的なスポーツ科学の知見を踏まえつつ社会に貢献したい人を求めて います。 イ.入学者選抜の基本方針 スポーツ科学に関わる能力と資質を筆記試験,書類審査(研究計画書・卒業論文), 口述試験から総合的に評価します。 (2)公共研究専攻 ① 公共思想制度研究教育研究分野 ア.公共思想制度研究教育研究分野が求める入学者 現代社会の諸問題に対処しうる公共的市民を育成することを目指し,そうした諸 問題を市民として思想的・歴史的観点から研究するとともに,また具体的に福祉・ 環境・雇用などの現実的・実践的政策を探求しようとする学生を求めています。 イ.入学者選抜の基本方針 筆記試験,特別研究計画書審査又は論文審査,口述試験を通じて,志願者が本分 野の入学者受け入れ方針に適う能力や資質を持つ者であるかどうか総合的に評価 します。 ② 共生社会基盤研究教育研究分野 ア.共生社会基盤研究教育研究分野が求める入学者 現代世界において共生型社会を築くにあたって不可欠の基盤である,多様な文 化・地域間の相互理解を増進させるため,さまざまな地域の言語・文化・歴史につ いて深く学び,国際的視野を身に付けようとする学生を求めています。 イ.入学者選抜の基本方針 上記の教育・研究理念にふさわしい学生を選抜するため,一般選抜及び社会人特 別選抜を実施しています。入試にあたっては,筆記試験(人文科学に関する基本的 な考え方を問う小論文,一般選抜の場合は語学),書類審査(研究計画書,卒業論 文,社会人特別選抜の場合は社会経験に関するエッセーなど),口述試験(論理的 思考能力や文献・資料・データの分析能力等を検査します)を組み合わせて,志願 者の能力や資質を総合的に評価します。 (3)社会科学研究専攻 ① 法学基礎理論教育研究分野 ア.法学基礎理論教育研究分野が求める入学者 本教育研究分野は,社会の諸問題を法学の手法から解決するための研究能力を養 成するとともに,日本社会や国際社会に貢献するのに必要な学識を授けることを目 的としています。その実践に向けた知的創造活動に積極的なひとの入学を求めてい ます。
イ.入学者選抜の基本方針 筆記試験,特別研究計画書審査又は論文審査のいずれかと口述試験を通じて,志 願者が本分野の入学者受入方針に適う能力や資質を総合的に評価します。 ② 経済理論・政策学教育研究分野(経済理論・政策学コースワーク・プログラム) ア.経済理論・政策学教育研究分野(経済理論・政策学コースワーク・プログラム)が 求める入学者 複雑な現代社会に次々と発生する社会的諸問題を社会科学的視野で把握し,批判 的・創造的見地から分析しうる人材を養成することを目指しています。その必要要 件として,経済学,数学の基礎知識及び,知識を獲得する能力としての読解力・資 料解析力,収集した事実をもとに展開する論理的思考力,その結果を的確にまとめ 公表できる文章表現力とプレゼンテーション力を持つ人を求めています。 イ.入学者選抜の基本方針 書類審査(一般選抜では論文審査,社会人特別選抜では特別研究計画書審査)と 口述試験を組み合わせて志願者の能力や資質を総合的に評価します。 ③ 経済理論・政策学教育研究分野(金融経済アナリスト・プログラム) ア.経済理論・政策学教育研究分野(金融経済アナリスト・プログラム)が求める入学者 本プログラムは,金融や経済に興味を持ち,理論的な方法によって社会経済を分 析し,理解しようとする意欲のある社会人や学生を求めています。具体的には,金 融機関,研究所,官公庁等に勤務する社会人,経済学の知識を求めている理科系学 生,及びエコノミストとしての活動を希望する学生などを求めています。 イ.入学者選抜の基本方針 現実の経済を理論的に学習・研究する論理展開能力が十分にあることを選抜の必 要条件とします。さらに,経済理論を理解するために必要な数学や英語などについ ての基礎的素養,及び学習・研究への十分な意欲を併せ持つことを求めています。 (4)総合文化研究専攻 ① 言語構造教育研究分野 ア.言語構造教育研究分野が求める入学者 人間の諸活動の根幹をなす〈言語〉に知的関心を持ち,その構造,機能,歴史な ど,言語の諸相を科学的に解明して,思考やコミュニケーションの基盤をより深く 理解し,その成果を個人と社会の発展につなげていく意欲と能力のある人を求めて います。 イ.入学者選抜の基本方針 一般選抜は下記A,社会人特別選抜は下記Bの試験によって,本分野における研 究に必要な専門的知識,論理的思考力,創造性,表現力,外国語の能力等を総合的 に評価します。A.一般選抜:書類審査(研究計画書・卒業論文(またはそれに代 わる論文)),筆記試験(小論文・外国語),口述試験。B.社会人特別選抜:書類 審査(研究計画書・卒業論文(またはそれに代わる論文)・自らの社会経験に関す るエッセー),筆記試験(小論文),口述試験。
② 比較文化教育研究分野 ア.比較文化教育研究分野が求める入学者 主にヨーロッパとアメリカの文化を,独自の視点から専門的かつ体系的に研究し, またそれを別の文化あるいは現代の日本と対比しながら,今後の社会に関する学問 的視点を涵養しようと考える人を求めています。 イ.入学者選抜の基本方針 筆記試験,口述試験,書類審査により,文化研究の基礎となる外国語能力と,専 攻に必要な文献・資料・データの読解及び分析能力を重視して選抜します。 ③ 人間行動教育研究分野 ア.人間行動教育研究分野が求める入学者 哲学・心理学・認知情報科学・社会学・文化人類学の各専門領域を更に深く探求 するために必要な方法論を教授すると共に,学問相互の有機的関連性について総合 的視野を養うことができるよう,学際的な教育研究を実践しています。基礎的専門 知識を有し,論理的・批判的思考力及び外国語能力を備え,独創性と説得力に富む 学術論文を国内外に発信する志の高い人材を求めています。 イ.入学者選抜の基本方針 筆記試験(外国語・小論文)に加え,口述試験では主に提出書類(研究計画書・ 卒業論文)に基づく質疑応答を通して,実質的な学力を総合的に検査します。 (5)先端経営科学専攻 ① 先端経営科学教育研究分野 ア.先端経営科学教育研究分野が求める入学者 いわゆる専門職大学院ではありませんが,修士課程修了後に社会の第一線で活躍 する高度専門職業人の養成を目指しています。社会の様々な問題に強い関心を持ち, それを学問的に分析できる能力を養いたいと考える人物の入学を求めています。 イ.入学者選抜の基本方針 経営学・会計学・行政学(都市自治思想)・財政学を総合的に学ぶことができる 教育プログラムを提供しています。入学者の選抜にあたっては,入学後必要となる 学問分野が大学院にふさわしいレベルにあるかどうかを考査します。
【博士後期課程】 (1)公共研究専攻 ① 公共研究専攻が求める入学者 人文社会科学研究科の中でも,公共研究という新しい分野に挑戦し,法学・経済学・ 哲学・歴史・国際文化・公共政策・教育の諸分野を学際的かつ集中的に学ぶことを目指 す人を求めています。 ② 入学者選抜の基本方針 本専攻が求める入学者の基本理念に見合う学生を選抜するために,書面審査,口述試 験などを組み合わせた試験を実施します。その試験を通して,志願者が公共研究分野で 研究を遂行しうる能力や資質を総合的に判断します。 (2)社会科学研究専攻 ① 社会科学研究専攻が求める入学者 法学,政治学,経済学,経営学の分野において各専門分野の最先端の研究に従事し, または他の学問分野との連携を図る学際的な研究領域を開拓する人材を求めています。 ② 入学者選抜の基本方針 本専攻が求める入学者の基本理念に見合う学生を選抜するために,書面審査,口述試 験などを組み合わせた試験を実施します。その試験を通して,志願者が社会科学研究分 野で研究を遂行しうる能力や資質を総合的に判断します。 (3)文化科学研究専攻 ① 文化科学研究専攻が求める入学者 人間の言語・文化活動について多面的な検討を行い,人類の文化的営為について深く 考察し,未来に向けた文化の継承と発展に寄与することを目的として学問研究に専心す る人を求めています。 ② 入学者選抜の基本方針 本専攻が求める入学者の基本理念に見合う学生を選抜するために,書面審査,口述試 験などを組み合わせた試験を実施します。その試験を通して,志願者が文化科学研究分 野で研究を遂行しうる能力や資質を総合的に判断します。