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大表さんは、棋士になって2年目。年の初めから夏にかけては、林海峰九段や坂井秀至
八段など、ビッグネームにも勝利し、各棋戦で大活躍を見せた。途中19勝5敗!勢いは止
まらない。そして8月には小林泉美六段を破り、二段に昇段し、順風満帆だったが、そのこ
ろから急に連敗を重ね、プロの壁を経験することにもなった。また、地元のイベントにも積
極的に参加し、級位者大会やジュニア囲碁林間学校、コーセル杯ビッグフレンズ碁、そし
てビッグ碁決勝など、子供たちやファンとの交流も大切
にした。その大表さんに2年目の心境を綴ってもらった。
★生年月日★
1996年5月28日(21歳)
♥好きな棋士♥
井山裕太(全7冠保持者)
「プロ二年目が終わり、今年は自分の成長を実感した年でもあり、挫折を感じた一年
でもありました。成績は21勝10敗で悪くはなかったですが、もう少し勝ちたかったという
思いはあります。また、阿含桐山杯で本戦入りするなど、トップの方と打てる機会が何
度かあって本当に勉強になりました。
まずまずの結果を残した一方で、8月から11月まで5連敗を喫して全く勝てない経験
もしました。うまく感情のコントロールや切り替えが出来ていなかったのでそこが課題だ
と思います。
棋士になって2年弱経ちますが、今も昔も囲碁が好きな気持ちは変わらず、ただ囲碁
を打って楽しんでいるだけです。富山のこどもたちも楽しむことを忘れずに、そして一局
打ち終えたら勝っても負けてもどこが悪かったかを反省する、これが上達のコツです。
最近は十代棋士の台頭が激しいですが、彼らに負けないように少しでも強くなれるよ
うに頑張ります。」 (大表拓都二段)
↑※画像は北日本新聞より引用、
「もっと強くなる」と新年に飛躍を誓った
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★生年月日★
2001年5月27日(16歳)
♥好きな棋士♥
大竹優 二段(同門/同い年)
※画像↑記事→、は北日本新聞より引用、
「はやく対局したい」と新年に飛躍を誓った
★おめでとう★射水市出身の若きプロ棋士
10月のある日、下島先生から電話があった。
「長徳君が、プロを決めたようです。今日まで8戦全勝でした。」
「えっ、まだ2戦残ってるんじゃないですか」
「ええ、でも後を連敗してもトップ通過が決まったらし
く、ここまで圧勝だったそうです。」
長徳君が棋士になると、師匠の吉岡薫八段は、下島
先生の師匠でもあるので、長徳君は弟弟子になる。
「そうですか、それは良かったです。これからもよろし
くお願いします」
「そうですね。(特に礼儀など)しっかりと見守ってい
きたいと思います」
数日して、長徳君からも連絡があった。
「おめでとう!念願のプロ棋士のスタートラインに立て
ることになったね」
『ありがとうございます。プロになることが決まって
ホッとしています。自分の力だけでなく、応援してい
ただいたみなさんのおかげです。これからも努力し
て、いつかはタイトルを取れる棋士になりたいです』
と喜びや目標を語ってくれた。2016年の大表さんに続いての合格は、
地元囲碁ファンにとっても大きな喜びだ。
二人とも、それぞれの目標に向かって大きく羽ばたいてもらいたいと
願っている。(廣田 徹)
★下島陽平八段★
『長徳くん、入段おめでとう!
出会ってから会うたびに強くなり、その上達ス
ピードに驚かされました。プロのスタートライ
ンに立ち、やる気に満ち溢れているでしょう。
これからトップを目指して頑張ってください!
みんな期待しています。』
★大表拓都二段(日本棋院 棋士)★
「強くなると思っていた。
自分のことのように嬉しい」
★増田昭治さん(囲碁サロン天元 前席主)★
「昔から勉強熱心だった。
さらに上を目指してほしい」
★廣田 徹(日本棋院県支部連合会会長)★
「これからが本当のスタート。
自分を信じて活躍してほしい」
2014 「ゆうちょ杯ジュニア本因坊戦全国大会」二位
2015 第61期北日本本因坊獲得
2016~院生日本棋院中部総本部
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3月19日(日)
「第27回 級位者囲碁大会」
■級位者から有段者まで約60名参加!
■指導碁、ジャンケン大会
■人工知能Masterの対局解説(へいちゃん解説)
☆大会成績☆
■無差別クラス
優勝 森本 悠歩
2位 安達 健作
3位 加藤 惇
4位 嵯峨 愛
■Bクラス
優勝 前 景陽
2位 田中 真仁
3位 山田 湘太
4位 橋本 彩芽
■Dクラス
優勝 奥村 稟央
2位 米田 桜
3位 山崎 ひなた
4位 宮寺 奏和子
■Aクラス
優勝 永田 大和
2位 本林 光男
3位 西田 光弘
4位 米田 有佑
■Cクラス
優勝 森 隆生
2位 大山 遥暉
3位 中田 眞歌
4位 村椿 大輔
■Eクラス
優勝 谷川 峻
富山に春を告げる級位者大会が
富山県民会館で開催!
<内容>
富山に春を告げる級位者大会が富山県民会館で開催
されました。県内から子供から大人まで幅広く、級位者
それから有段レベルの実力者まで、約60名が参加し
ました。
廣田会長 「今年で27回目。第1回大会はボルファート
富山で、参加者約150名、全員大人の方々でした。今
では半数以上が子供たち、時代の流れを感じます。」
開会式の後は上は無差別、下は入門クラスまでの6ク
ラスに分かれて熱戦が展開されました。
昼休みにはへいちゃんの囲碁解説がありました。
棋譜は、人工知能Master 対 朴九段から
(・・・少し難しいかな。)
解説の間中、子供達からへいちゃんに
質問がいっぱい飛び出します
Q1 尊敬する先輩は?
A1「小林覚先生。囲碁が強く,人柄も見
習いたい。囲碁の普及にも情熱的に取り
組んでおられる」
Q2 強くなるにはどうしたらいいですか?
A2 「いっぱい対局すること。子供たちが
詰碁をやっても続けるのが大変。楽しく実
戦を重ねるのが一番だと思います。」
Q3 今までどれくらい負けましたか?
A3 「プロになってから対局で500勝300
敗くらいです。指導で富山の子供たちに
勝ち星をいっぱいプレゼントしているので
10000敗くらいかな(笑)」 (宮崎 勇人)
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4月23日(日)
「第4回 下島陽平杯
~囲碁の集い~」
県内から41チーム、123名が参加!
応援含め約150名が集結!
◆
一碁一会
◆
一人一人が主人公
◆
子供たちの成長の手助けを
☆大会成績☆
<本大会モットー>
★廣田会長 開会挨拶★
『「70級レンジャーチームの20級のジュニアたちが、
七段格のMさんと打つときは 置き石28子です!
もちろん、お互いにチームのためにもベストを尽くして、
手を緩めていただかなくても大丈夫です。
そして結果がどうあれ、終局後には一言、
子供たちにエールを送っていただければうれしいです。
皆さん、この機会を楽しんでください。』
■最優秀チーム
「半目の損たく」
宮岸黎明 朝倉 隆 橋本光陽
■優秀チーム
「年寄りの冷や水」
佐々木稲男 深野吉雄 五十嵐靖夫
「華の20代」
源明彦 小田切薫敬 吉田可奈
「トランプより囲碁ファースト」
尾崎孝嗣 土肥義一 野澤幸広
「そん碁くう」
麻生憲二 塚本聡太 塚本恵太
■全勝賞
宮岸黎明 橋本光陽 太田英一
尾崎孝嗣 山本敏夫 大野義道
深野吉雄 米田憲二 大山遥貴
<本日の一枚♪>
加藤正夫先生の意思を受け継ぎ,加藤正夫杯(約25回)、梅沢由香里杯(2回)、
そして下島陽平杯(4回目)へ
★へいちゃん 挨拶 ★
『プロは個人対局ばかりですが、つい最近3名の団
体戦に出場しました。33チーム参加した中、ベスト
5入賞。本当に楽しかったです。 また8/18(金)〜
20(日)には,僕の故郷,長野県駒ケ根市でジュニ
ア(富山県VS駒ケ根市)交流会を予定しています。
囲碁交流の輪を広げていきたい』
☆恒例☆ユニークネーミング賞♪
■1位 … 「70!級(キュウ)レンジャー 」
■2位 … 「スター魚津」
■3位 … 「そん碁くう」
■4位 … 「ブルゾンゆう香 with GO」
■5位 … 「杏のシンフォニー(奏でる)」
上は、川腰悠平北日本本因坊や森川紗衣北日本女流アマなど県代表
クラスの強豪から、下は覚えたての豆棋士まで、一つのクラスで交流
の輪と和を広げることを目的として、終日手談を楽しんだ。
☆宮岸 黎明
☆
朝倉 隆 ☆橋本 光陽
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5月21日(日)
■小・中学生も参加!実力者が揃う
■優勝者は全国大会へ! (日本棋院)
「第63回 全日本アマチュア
本因坊決定戦」
☆大会成績☆
【 第63回アマ本因坊 決勝譜 】
日時:2017年5月21日 手合割:互先(黒6目半コミ)
場所:富山県民会館 結果:黒203手まで以下略 黒中押し勝ち
白:竹宮 秀紀(入善町) 黒:藤平 琢磨(富山市)
★優勝★
藤平 琢磨 (富山市)
➡全国大会出場!
2位 竹宮 秀紀(入善町)
3位 源 明彦(高岡市)
4位 広瀬 茂(富山市)
★代表決定戦は全勝同士対決!
★藤平 琢磨さん VS 竹宮 秀紀さん
小・中学生を含む、15名が参加した。予選リーグ3局を
行い、全勝同士の藤平さんと竹宮さんの間で、代表決定
戦が行われた。その結果、藤平さんがアマ名人戦に引き
続き優勝し、本因坊位も獲得した。
長野県松本市出身、27才。
小学1年生で囲碁を始め、同じく
小学生時に院生になり、棋士を目
指したことがある。
現在は、富山大学医学部3年。
■優勝談話
「アマ名人に続き、アマ本因坊も代表にな
れて、とてもうれしい。全国大会は強豪が多
いが、昨年のベスト16と同じくらいの成績を
収めれるよう、勉強して臨みたい」
■決勝譜
※藤平さんの先番
序盤は、お互いに好点を占め、穏やか
な展開だったが、黒31,33のキリから、
険しい戦いに突入した。
こ の 折 衝 で、優 位 に 立 っ た 藤 平 さ ん
は、少しずつ、リードを広げていく。
その後、左辺の戦い次第では、竹宮さ
んにもチャンスはあったようだが、最後
は藤平さんが押し切った1局。