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特別支援学校長が勧める認知・行動療法

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Academic year: 2021

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日本認知・行動療法学会 第44回大会 494 -ワークショップ概要

WS-27 特別支援学校長が勧める認知・行動療法

渡部 匡隆 横浜国立大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻 1988年に日本行動療法学会に入会させて頂き、今年 で30年になります。そして、附属特別支援学校の校長 を兼務して 4 年目になります。校長職として色々あり ました。今も進行中ですが…。 本ワークシップでは、附属特別支援学校長を経験す る中で、また、これまで特別支援学校や通常の学校と 連携したり、協働して問題解決に取り組んだりする中 で、あらためて大切だと考えている基礎的な認知・行 動療法な手法を 3 つ取り上げたいと思います。受講さ れる方々は教職員としてではなく、外部専門家として 学校支援にかかわることが多いと思います。それらの 活動を進めていく中で、また、教職員に何らかの研修 の機会があるときに、少しでも活用頂けると幸いで す。 まず、児童生徒の行動を理解するための行動アセス メント手法、中でもABC分析と機能分析です。昨年(平 成29年 3 月)、文部科学省から発行された「発達障害 を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制 整備ガイドライン」でも、通常の学級の担任や教科担 任が身に付けたい力とされています。また、アクティ ブ・ラーニングなど対話的な学びを展開するためにも 不可欠と考えています。 次に、特別支援学校であろうと通常の学校であろう と、学校種を超えて個に応じた指導や合理的配慮を進 めていくための「手立てにつながる行動観察」の手法 を取り上げます。教育現場には、指導や合理的配慮の ために、さまざまな工夫や手立てが導入されていま す。ところが、当該の児童生徒に適切な手立てとなる と、もう一つ見出しにくい現状があります。それは、 個の実態から必要な手立てに見出すまでのつなぎのプ ロセスに弱さがあるためと考えています。手立てにつ ながる行動観察の手法は、一人一人に応じた適切な手 立てや合理的配慮を見出すためにとても有効と考えて います。 最後が、不安階層表です。教育現場には、トーク ン・エコノミー法や行動スキル・トレーニング法など 望ましい行動を形成するためのさまざまな認知・行動 療法的なアプローチが取り入れられています。ところ が、複雑な日課をはじめ学校の雑然とした環境、次か ら次へと追いかけてくる行事、強迫的な「盛り上がり」 を求める雰囲気が学級や学校に満ちています。しか し、それらを苦手とする児童生徒や、それらにうまく 馴染めず登校へのしぶりがみられている子供たちは予 備軍を含め大勢います。そして、「学校に来たら支援 するよ、頑張って学校に来てね」という考え方は、残 念ながら現在も残っています。その中で、すべての教 職員が子供の抱える苦しさに気づき、段階的に、ある いはできる範囲でという取り組み方を実行できるよう に不安階層表の考え方や手法を広めていく必要がある と考えています。 以上の 3 つの手法について、ビデオも活用しながら 演習形式で進めて行きたいと思います。初めて学ぼう とする先生方のご参加をお待ちしています。

参照

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