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クラウド時代のIBM i バックアップ -IBM Cloud Storage Solution for i-のご紹介

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Academic year: 2021

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クラウド時代のIBM i バックアップ -IBM Cloud Storage Solution for i-

【はじめに】

このインターネット・セミナーでは、IBM i のデータをクラウド上に転送することができる新しいソリューシ ョンであるIBM Cloud Storage Solution for i をご紹介させていただきます。

【IBM i Cloud Storage Solution for i の概要】

IBM i Cloud Storage Solution for i は新しいライセンス・プログラムで、IBM i をご利用のお客様がパ ブリック・クラウドまたはプライベート・クラウドに接続できるようにする API を提供します。この製品は、 データ・バックアップおよびアーカイブに使用できます。

2016/12 時点では、パブリック・クラウド・サービスとしては、Bluemix Infrastructure(旧 SoftLayer)をサ ポートしています。プライベート・クラウドには、FTP サーバーをサポートしている環境に対して実行する ことができます。

【前提条件】

l IBM i 7.1 以降

l IBM Cloud Storage Solution for i (5733-ICC) l 1TB 以下のバックアップ・データ

l BRMS と連携させる場合は、以下の通りです。

Ø Backup and Recovery Media Solution for i (5770-BR1) Ø 最新の BRMS PTF ² (https://www.ibm.com/developerworks/community/wikis/home?lang=en#!/wiki/I BM%20Backup%2C%20Recovery%20and%20Media%20Services%20%28BR MS%29%20for%20i/page/Using%20Cloud%20Storage%20Solutions%20for%2 0i%20with%20BRMS) ² 上記の資料には BRMS との連携のための構成方法が記載されておりますので、 BRMS と連携させてリモート・バックアップの自動化を検討されている方は、参考にし てください。

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【構成】

ここからはIBM Cloud Storage Solution for i を使用して IBM i 上のデータを他のシステムへ転送する ための構成について解説していきます。

※IBM Cloud Storage Solution for i (5733-ICC)は、事前に導入されていることとします。 導入コマンド:RSTLICPGM LICPGM(5733ICC) DEV(OPTVRT01)

1. バックアップのための仮想テープの構成 ① 仮想テープ装置の作成:

CRTDEVTAP DEVD(TAPVRT01) RSRCNAME(*VRT) ② 仮想テープ装置の活動化:

VRYCFG CFGOBJ(TAPVRT01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON) ③ 仮想テープ用イメージカタログの作成

CRTIMGCLG IMGCLG(TAPCLG01) DIR('/tapclg01') TYPE(*TAP) ④ 仮想テープボリュームの作成

ADDIMGCLGE IMGCLG(TAPCLG01) FROMFILE(*NEW) TOFILE(VOL001) IMGSIZ(5000) VOLNAM(VOL001)

⑤ 仮想テープ装置へのロード

LODIMGCLG IMGCLG(tapclg01) DEV(TAPVRT01)

2. IBM Cloud Storage Solution for i の設定 2-1FTP 資源定義の作成

ここでは、CRTFPRICC コマンドを使用してバックアップ・データの転送先のターゲットシステムの定義 を行います。

CRTFPRICC RSCNM(IBMI73) RSCDSC('Backup target system') USRID(backup) PASSWORD(xxxxxx) ROOTDIR('/backup') RSCURI('myserver.enterprise.com')

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RSCNM (Resource Name):定義の名前

RSCDSC (Resource Description):定義に対する記述

USRID (Login ID):ターゲットシステムにアクセス可能なユーザーID

PASSWORD (Login Password):ターゲットシステムにアクセス可能なユーザーID のパスワ ード

ROOTDIR (Root Directory):仮想テープボリュームを保管するターゲットシステム上のディレ クトリー名

RSCURI (Resource URI):ターゲットシステムを識別するための URI を指定 FTP サーバーの完全修飾名を含むリソース URI を入力します。 IP アドレスまたはドメイン名を含むホスト名 myserver.enterprise.com FTP サーバーのポートが省略時の 21 でない場合は、IP アドレスやホスト名の後にポート番 号を指定します。 myserver.enterprise.com:2121 オプションで先頭にプロトコルを指定することもできます。 ftp:// myserver.enterprise.com:2121 以上で定義は終了です。とても簡単ですね。 3. バックアップの取得 任意の保管コマンドを使用して仮想テープ装置にデータの保管を行います。 SAVLIB LIB(LIB01 LIB02 LIBCOMMON) DEV(TAPVRT01)

4. IBM Cloud Storage Solution for i による転送の実行 それでは実行してみましょう。

【クラウドへの転送】

クラウドへの転送は、CPYTOCLD コマンドを使用します。以下に使用例を記述します。

RESOUCE (Resource Name):CRTFPRICC コマンドで作成した定義名 ASYNC (Submit to Batch):バッチジョブとして実行する場合は*YES を指定※ LOCALFILE (Local File Name):転送するファイル名を指定

CLOUDFILE (Cloud File Name):転送先のパス名とファイル名を指定 CPYTOCLD RESOURCE(IBMI73) ASYNC(*NO) LOCALFILE('/tapclg01/vol001') CLOUDFILE('vol001')

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※IBM Cloud Storage Solution for i は、独自のサブシステムで稼働します。バッチで実行する場合に は、以下のコマンドを利用してサブシステムを活動状態にしておく必要があります。 STRSBS QICC/QICCSBS WRKACTJOB コマンドで以下のような行が表示されていれば大丈夫です。 対話形式で実行した場合、正常に実行されると以下のように表示されます。 【クラウドからの転送】 クラウドからIBM i へデータを受信する場合は、CPYFRMCLD コマンドを使用します。以下に使用例 を記述します。

RESOUCE (Resource Name):CRTFPRICC コマンドで作成した定義名 ASYNC (Submit to Batch):バッチジョブとして実行する場合は*YES を指定 CLOUDFILE (Cloud File Name):転送先のパス名とファイル名を指定 LOCALFILE (Local File Name):転送するファイル名を指定

【まとめ】

今回のインターネット・セミナーでは、IBM Cloud Storage Solution for i についてご紹介させていただ CPYFRMCLD RESOURCE(IBMI73) ASYNC(*NO) CLOUDFILE('/vol001')

LOCALFILE('/tapclg01/vol001')

> CPYTOCLD RESOURCE(IBMI73) ASYNC(*NO) LOCALFILE('/tapclg01/vol001') CLOUDFILE('vol001')

File copied.

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きました。このソリューションを活用することで簡単にIBM i のファイルをパブリック/プライベート・クラウ ド上へ転送することができます。今回は仮想テープを利用したバックアップ・データの転送例をご紹介さ せていただきましたが、バックアップ・データ以外のIFS 上のファイルのアーカイブなどにも使用できま す。ユーザー・インターフェースが英語のみということで敬遠される方もいらっしゃると思いますが、ご紹 介させていただいた通り、非常に簡単な定義で利用することができます。BRMS と連携させることでリ モートへのバックアップの自動化も可能になります。バックアップ自動化ソリューションの1 つとしてご 活用ください。 また、今後も機能拡張が予定されておりますので、ご期待ください。 【参考資料】

製品発表レター:IBM Cloud Storage Solutions for i V1.1 によりデータをクラウドにバックアップする ことができます

http://www- 01.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/5/760/JAJPJP16-0525/index.html&lang=jp&request_locale=ja

IBM Developerworks: IBM Cloud Storage Solutions for i

https://www.ibm.com/developerworks/community/wikis/home?lang=en#!/wiki/IBM%20i%20Tech nology%20Updates/page/IBM%20Cloud%20Storage%20Solutions%20for%20i

IBM Knowledge Center:IBM Cloud Storage Solutions for i V1.1.0 ユーザーズ・ガイド http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/ssw_ibm_i_73/icc/topics/iccuoverview.htm

本資料は、正式なレビューを受けたものではなく、資料作成者の独自の見解を反映したものです。情報 提供の目的のみで提供されています。本資料に含まれている情報については、完全性と正確性を期

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するよう努力しましたが、「現状のまま」提供され、明示または暗示にかかわらずいかなる保証も伴わ ないものとします。本資料またはその他の資料の使用によって、あるいはその他の関連によって、いか なる損害が生じた場合も、IBM は責任を負わないものとします。 本資料で言及している製品リリース日付や製品機能は、市場機会またはその他の要因に基づいて IBM 独自の決定権をもっていつでも変更できるものとし、いかなる方法においても将来の製品または 機能が使用可能になると確約することを意図したものではありません。 (2016/12/28 公開)

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