女性のからだと、性差医療

Loading....

Loading....

Loading....

Loading....

Loading....

全文

(1)

経済危機

性~し

力に

「日本の

会・

経済

女性」

神野直彦

推薦

本リ

神野

じ ん の

直彦

なおひこ

さん 「日本の社会・経済と女性」

推薦本リスト

2012年6月

書名 著者名 出版社 出版年 分類 1 男女共同参画社会をつくる 大沢真理 日本放送出版協会 2002 A121ダ 2 現代日本の生活保障システム 大沢真理 岩波書店 2007 A352ゲ 3 いまこそ考えたい生活保障のしくみ 大沢真理 岩波書店 2010 A352イ 4 格差社会ニッポンで働くということ 熊沢誠 岩波書店 2007 B211カ 5 女性が変える日本経済 小峰隆夫・日本経済 研究センター 日本経済新聞出版社 2008 B21ジ 6 戦後日本の女性政策 横山文野 勁草書房 2002 A121セ 7 ポジティヴ・アクション 辻村みよ子 岩波書店 2011 A12ポ 8 女性の就業と家族のゆくえ 岩間暁子 東京大学出版会 2008 B211ジ 9 人権としてのディーセント・ワーク 西谷敏 旬報社 2011 B21ジ 10 弱者の居場所がない社会 阿部彩 講談社 2011 A352ジ 11 「福祉政府」への提言 神野直彦・金子勝 岩波書店 1999 A352フ 12 脱「格差社会」への戦略 神野直彦・宮本太郎 岩波書店 2006 A352ダ 13 セーフティーネットの政治経済学 金子勝 筑摩書房 1999 A34セ 14 生活保障 宮本太郎 岩波書店 2009 A352セ 15 労働再審③ 女性と労働 藤原千沙・山田和代 大月書店 2011 B211ロ 16 仕事・所得と資産選択 大藪千穂 放送大学教育振興会 2008 A34シ 17 「分かち合い」の経済学 神野直彦 岩波書店 2010 A34ワ 18 同一価値労働同一賃金原則の実施 システム 森ます美 朝倉むつ子 夕斐閣 2010 B214ド

経済危機のなかの女性

しなやかに生きるための力になる本

(2)

★選者プロフィール

神野直彦 (じんの なおひこ)

1946年生まれ。 東京大学名誉教授。専攻は財政学・地方財政論。 『脱「格差社会」への戦略』『希望の構想―分権・社会保障・財政改革のトータル プランー』『財政の仕組みがわかる本』『教育再生の条件―経済的考察』『「分か ち合い」の経済学』など著作多数。 地方財政審議会会長、地域主権戦略会議議員、税制調査会専門家委員会委員 長、社会保障審議会年金部会部会長他の職にある。 2009年に紫綬褒章を受章する。

★ 神野直彦さんからの推薦図書メッセージ

日本は現在、世界的経済危機と東日本大震災という二重の危機に苦悩している。危機は本質を焙

り出す。日本社会が抱える性差の問題も危機が焙り出している。

しかし、危機は人間の想像力や構想力を掻き立て、未知の大海へと海図を描いて船出する勇気をも

育む。人の出会いに一期一会があるように、危機から船出するための導き星となる書物との出会いに

も一期一会がある。

日本国民は危機に襲われて、掛け替えのない生命の大切さと、「生」を「共」にすることの大切さに気

がついている。それは男女共同参画社会を形成するための平等と連帯という基本的価値だと言い換え

てもよい。

未来は誰にもわからない。しかし、いかなる人間にも掛け替えのない能力がある。男性と女性という

性差にかかわらず、掛け替えのない能力を発揮することこそ、危機脱出を可能にする。ここに選書した

書物が、一期一会となり、平等と連帯を基本価値とする男女共同社会を構想する導き星となれば幸い

である。

(3)

1、男女共同参画社会をつくる

大沢真理 著

(日本放送出版協会) 2002年

日本社会では、デフレと少子高齢化の2つが悪循環を深めていると言います。その媒介項に なっているのが「不安」です。「不安」を解消し、悪循環を好循環に転換するためには、男女 共同参画社会をつくることが重要であり、いわば、男女共同参画は日本活性化のカギなの だと著者は述べています。本書は、従来の「内助の妻」と「会社人間」夫婦を優遇するシステ ムから、男女ともに仕事と家庭の両立できるシステムへの再構築を図る必要性と政策につ いて述べています。

2、現代日本の生活保障システム

大沢真理 著

座標とゆくえ (岩波書店) 2007年

戦後日本の政策モデルは、正社員の夫、専業主婦の妻と子ども2人の世帯でした。これを 標準世帯として、社会保障システムは構築されたと言います。しかし、ポスト工業化や女性 の労働参加、非正規雇用の拡大、未婚化や少子高齢化などにより、従来のシステムでは対 応できない問題が顕在化しています。「男性稼ぎ主」型から男女ともに仕事と家庭を両立で きる「両立支援」型への転換、いつでも誰でも利用可能なユニバーサル・サービスとしての生 活保障システムの実現が急がれます。誰にでも出番があり、やり直しできる社会、つまづい た人もさりげなく包まれる社会を実現する一助となる本です。

3、

いまこそ考えたい

生活保障のしくみ

大沢真理 著

岩波ブックレットNo.790 (岩波書店) 2010年

この本は2010年4月のシンポジウム「払えない?もらえない?税金・年金―性・生き方に中 立な政策を!」を基にしています。生活が保障され参加の機会が確保されて、誰もがその人 らしく生きられる社会―すなわち「包摂ほうせつする」社会が経済的にも強いと著者は述べています。 つまずいて落ち込んでも誰かが寄り添ってくれるから、家庭で安心して憩い、職場で役割を 果たしていけるのです。寄り添う誰かには、NPOや役所の親身な担当さんも含まれます。性 別、年齢、出身、障がいの有無にかかわらず、各人に個性に応じた出番がある、誰もがその 人らしく生きられる社会を構想します。

4、格差社会ニッポンで働くということ

熊沢誠 著

雇用と労働のゆくえをみつめて (岩波書店) 2007年

1990年代後半から加速度的に雇用問題が顕在化したと言います。雇用形態の多様化、ワ ーキングプアの急増、働きすぎる人たちと働けない人たちの共存、労働条件が悪くても声を 上げられない人たちなど、そうしたさまざまな労働問題こそが、日本を格差社会にさせている と著者は述べています。労使関係の視点から、現代社会の「労働そのもの」を見つめた新し い格差論です。

(4)

5、女性が変える日本経済

小峰隆夫/日本経済研究センター 編

(日本経済新聞出版社) 2008年

「女性の力を活かすことこそが、日本経済活性化の鍵を握る」と著者は言います。すなわち、 ウィミノミクスの扉を開くことが重要であるのです。ウィミノミクスとは、ウィメン(women)とエコ ノミックス(economics)から成る造語で、女性経済学と訳せます。女性の力を活用すれば、労 働力不足が緩和されることはもとより、生産性が高まります。企業の中で女性の地位を高め、 管理職に登用していくことは企業成績にもプラスになり、組織をより効率的にすると言います。 また、女性の経済力により、消費・貯蓄の姿が大きく変わることでしょう。本書は客観的なデ ータを基に女性の力が及ぼす経済的諸影響を体系的にとらえ、女性力倍増の方策を探りま す。

6、戦後日本の女性政策

横山文野 著

(勁草書房) 2002年

戦後の日本の所得保障政策、雇用・労働政策、育児・保育政策などの公共政策を分析し、ジ ェンダー(社会的文化的性差)の視点から見た鳥瞰図ち ょ う か ん ずを提示することを試みた本です。端的 に言うと、本書の目的は公共政策のもつジェンダー・バイアスの暴露にあります。バラバラに 見たらわからない個別の事柄が、相互に結びつき、システムの中にバイアスとなって組み込 まれていること、その含意を明らかにし、女性の社会的地位に与えてきた影響を解明しま す。

7、ポジティヴ・アクション

辻村みよ子 著

「法による平等」の技法 (岩波

書店) 2011年

日本は、政治・行政・雇用・学術の分野などで、女性の参画が大きく遅れていると言います。差 別と格差を解消し、実質的な平等を確保するためには様々なポジティヴ・アクション(積極的格 差是正措置)を検討する必要があります。政党候補者での比率や育児休暇の日数で男女間 の割り当てを決める「クオータ制」をはじめとする多様な手法や各国の取り組みを紹介し、日本 の選択肢を探ります。

8、女性の就業と家族のゆくえ

岩間暁子 著

格差社会のなかの変容 (東京大学出版会) 2008年

高度経済成長期が終わり、男性一般に安定的な雇用を提供することがむずかしくなり、女性 の就業を必要とする状況が生まれています。また、企業も女性の購買意欲をそそる商品開 発のために女性労働力の有効活用が重要な戦略になっていると言います。経済格差が拡 大するなか、社会階層とジェンダー(社会的文化的性差)に着目し、女性の就業が家族の姿

(5)

9、人権としてのディーセント・ワーク

西谷敏 著

働きがいのある人間らしい仕事 (旬報社) 2011年

ディーセント・ワーク(decent work)とは直訳すれば「まともな仕事」ですが、内容的にはサブタ イトルにあるように「働きがいのある人間らしい仕事」のことを指します。そして、それは憲法 がすべての国民に基本的人権として保障していることです。しかし、現実は不安定な非正規 労働者が急増する一方で、多くの正社員が過労死したり、メンタルな病にかかったりしていま す。本書は、(1)解雇制限などの安定的雇用(2)最低生活保障や均等待遇などの公正かつ 適正な処遇(3)労働時間や年休、職場環境などの人間らしい働き方、をディーセント・ワーク の条件として挙げ、達成可能な解決策や議論の素材を提示しています。労働と法にかかわる 一般向けの本です。

10、弱者の居場所がない社会

阿部彩 著

貧困・格差と社会的包摂 (講談社) 2011年

「社会的包摂ほうせつ(ソーシャル・インクルージョン)」とは社会的排除に相対する概念で、平たく言え ば「社会に包みこむこと」だと著者は言います。例えば、会社をクビになることは、給与がもらえ なくなることだけではなく、厚生年金や社会保険からの脱落を意味し、職場の人間関係を失うこ とや社宅などの住居を失うことにもつながります。長期に及べば、社会的な孤立を招き心の健 康も損なわれるなど、もっと深刻な事態が必至です。社会から追い出されることなしに暮らして いける社会を実現するため、「社会的包摂」をキーワードに社会保障政策を語ります。

11、「福祉政府」への提言

神野直彦・金子勝 著

社会保障の新体系を構想する (岩波書店) 1999年

21世紀の日本にとって最大の課題が少子・高齢対策であると叫ばれ、社会保障制度の抜 本的改革が急務であると広く認識されています。しかし、「改革」論議が表面的な財政対策に 終始し、社会保障制度の本来果たすべき目的に対して無関心になっていると著者は批判し ています。手段にすぎない財政の均衡を達成するために、社会保障の目的を犠牲にするこ とは本末転倒です。そもそも社会保障あるいは社会福祉の存在理由とは何かの本質的な問 いに立ち返り、「三つの政府」を提案し、現実的改革案を提示します。

12、脱「格差社会」への戦略

神野直彦・宮本太郎 編

(岩波書店) 2006年

脱「格差社会」を構想するということは、市場による所得分配は政府によって是正される必要 があるという価値観が前提にあると編者は述べています。格差社会に対処する税制のあり 方、働く場、教育の場で今何が起きているか、いかなる改革が可能か、日本の社会保障制 度は格差是正になぜ有効に機能しないのか、などを各界の第一人者16人が討論し、論考し

(6)

13、セーフティーネットの政治経済学

金子勝 著

筑摩書房 (1999年)

日本経済を再生させるためには戦略―今後の政策ビジョンーが必要です。筆者が提唱するの は、市場の不安定化に伴うリスクの増大を社会全体でシェアする(分かち合う)セーフティーネ ットを起点とした制度改革です。機能不全に陥ったセーフティーネットを張り替え、それに連結 する形で制度改革を実行してゆくという考え方です。小さな政府か大きな政府か、市場的効率 性か所得再分配による公平かという二分法的思考ではない、第三の道を具体的に提唱します

14、生活保障

宮本太郎 著

排除しない社会へ 岩波書店 (2009年)

本書は「生活保障」という言葉を切り口として、改革ビジョンのあり方を論じています。生活が成 り立つためには、一人ひとりが働き続けることができて、また、何らかのやむを得ない事情で働 けなくなったときに、所得が保障され、あるいは再び働くことができるような支援を受けられるこ とが必要です。生活保障とは、雇用と社会保障がうまくかみあって、そのような条件が実現す ることであると著者は言います。ベーシックインカムなどの諸議論にも触れながら、なんびとも 排除しない労働政策、社会保障の在り方を模索します。

15、

労働再審③

女性と労働

藤原千沙・山田和代 編

大月書店 (2011年)

現代の労働、生存、貧困をめぐる問題の根は「女性労働問題」にあるとの認識に立ち、低条件 や無償の労働を強いられてきた女性たちの働き方を再検証します。それとともに、男性と女性 がともに働きやすい、健全な労働社会を考えていきます。1「氷 河 期 世 代 の女 性 たち」、 2 「事 務 職 にみる女 性 労 働 と職 場 の変 化 」、3「『消 費 される農 村 』と女 性 労 働 」、4「女 性 労 働 と専 門 職 」、5「戦 後 日 本 の性 『労 働 』」、6「ジェンダー雇 用 平 等 と労 働 運 動 」 の6章 から成 っています。

16、仕事・所得と資産選択

大藪千穂 編著

放送大学教育振興会 (2008年)

不安定な生活、社会保障も不安定、格差社会・・・と、高齢者のみならず、若者の多くも不安 を抱きながら生活しています。社会を変えなければならないと同時に、自分自身で自分を守 っていかなければならない時代でもあると著者は言います。生活はいつの時代でも経済の 影響を受けます。自分自身で経済の流れを読み取る力を身につけ、主体的に仕事と所得を 考え、資産を選択する能力をつけるための本です。

(7)

17、「分かち合い」の経済学

神野直彦 著

岩波書店 (2010年)

スウェーデン語に「オムソーリ(omsorg)」という言葉があり、「社会サービス」を意味しています が、その原義は「悲しみの分かちあい」です。「オムソーリ」は「悲しみを分かち合い」、「優しさ を与え合い」ながら生きることだと言います。本書は、この言葉をキーワードにして、日本社会 が直面している経済危機をどう克服するかを説いています。「奪い合い」のために閉塞的状況 に陥っている日本経済を立て直すことは急務です。スウェーデンの積極的労働市場政策など、 他国の政策やデータを分析しながら、「分かち合い」による新しい経済システムを提案します。

18、同一価値労働同一賃金原則の実施システム

森ます美・朝倉むつ子 編

公平な賃金の実現に向けて 夕斐閣 (2010年)

同一価値労働同一賃金原則とは、例えば、看護師とトラック運転手のような異なる職種・職務 であっても、労働の価値が同一であれば、その労働に従事する労働者に、性の違いにかかわ らず同一の賃金を支払うことを求める原則です。この原則は、男女間のみならずフルタイムと パートタイム労働者間の賃金格差を是正するための国際的な戦略になっていると言います。 日本における詳細な調査とイギリスの事例をもとに、同一価値労働同一賃金に実現に向けて、 その実施システムを提示します。

(8)

<情報ライブラリ利用案内>

男女共同参画センターの情報ライブラリは、

横浜市内にあるフォーラム(男女共同参画センター横浜)、フォーラム南太田(男女共同参画セ

ンター横浜南)、アートフォーラムあざみ野(男女共同参画センター横浜北)の3館で資料の相

互貸借サービスを行っています。3館の資料はどの館からも取り寄せて借りることができます。

返却も3館すべて利用できます。

* おすすめ本フェア推薦図書は、フォーラム(男女共同参画センター横浜)情報ライブラリで所蔵しています。 ライブラリカードを作成して借りることができます。 貸出 本を借りるときは、利用者登録をしてください。 本、雑誌、ポスター ひとり6冊(枚)まで、2週間借りられます。 ビデオ フォーラムのみ、館内で視聴できます。 団体カードをお持ちの方なら、館外貸出可のビデオを3本まで、1週間借りられます。 返却 カウンターにお返しください。閉館しているときは、本と雑誌のみ、ブックポスト(フォーラム)に返すことができ ます。 *

ライブラリカードのお申し込み

カードを作れる人 個人カード 小学生以上で横浜市に住んでいるか、通勤・通学している人 団体カード 担当者(直接借りにくる人)が横浜市に住んでいるか、通勤・通学しているグループ、団体

<テーマ別展示本のセット貸出のお知らせ>

当館で実施したおすすめ本フェアでご好評いただいた展示資料(選書リストを含む)を、すべてセットにして 貸し出します。公共施設や図書館、学校、病院での展示に、またグループでの勉強会にもぜひ、資料セット をご利用ください。 貸出内容 展示するスペースにあわせて、セット貸出できます。 貸出期間 2ヶ月 貸出料金 無料(送料は、ご負担願います。) ご希望があれば、展示のアドバイスも承ります。 お気軽にご相談ください。 詳細はお問い合わせください。 男女共同参画センター横浜 情報ライブラリ ℡ 045-862-5056

Updating...

参照

Updating...

関連した話題 :