1 H23 年 1 月 17 日
平成 23 年度 子ども手当にかかるQ&A
【基本的事項】 問1 なぜ3歳未満だけ 7,000 円上積みするのですか。 (答) ○ 平成 23 年度の制度設計にあたり、財源確保のための厳しい議論の結果として、0歳 から3歳未満の子どもに重点的に上積みを行うこととしたものです。 ○ これは、 ① 子ども手当の実施と扶養控除の廃止で、児童手当の時より実質手取額が減ってしま ういわゆる「逆転現象」が生じるのが主に0歳~3歳未満の層であること ② この年齢層の子どもについては、仕事の休止など、出産・育児の負担感が比較的高 いと考えられること などを総合的に勘案したものです。 問2 なぜ、今回も単年度限りの法案なのですか。24 年度以降はどうなるのですか。 (答) ○ 社会全体で、1 人 1 人の子どもの育ちを支援する観点から、平成 22 年度から子ども 手当を創設し、平成 23 年度についても継続して実施することとしました。 ○ 平成 23 年度の子ども手当については、24 年度以降の地方増収額が大きいことから、 その取り扱いについては、今後地方と協議を重ねながら、十分検討する必要があったた め、平成 22 年度のスキームを踏襲し、単年度の暫定措置を講じることとしたところで す。 ○ 5大臣合意にも盛り込まれているところですが、平成 24 年度以降における子ども手 当の制度設計にあたっては、現物サービスのあり方も含めて、関係府省と地方が十分な 協議を行うこととしており、この協議の場でよく検討していきたいと考えています。 【支給要件・申請・認定・支給関係】 (子どもの国内居住要件) 問3 平成 23 年度から子どもにも国内居住要件を課すとのことですが、具体的にはどのよ うな要件ですか。 (答) ※現時点の検討状況を踏まえたものであり、今後、地方自治体からのご意見等を踏まえ、 修正することもあり得ますのでご承知置きください。 取扱厳重注意2 ○ 平成 23 年度の子ども手当法案においては、「子ども」の定義を「15 歳に達する日以 後の最初の 3 月 31 日までの間にある者であって、日本国内に住所を有するもの又は留 学その他の厚生労働省令で定める理由により日本国内に住所を有しないもの」とする予 定です。 問4 平成 23 年度から子どもにも国内居住要件を課すのは何故ですか。 (答) ○ 海外に居住する子どもへの対応については、これまで様々なご意見や議論があったと ころです。 ○ こうしたご意見等を踏まえつつ、平成23年度の子ども手当については、 ① 「次代の社会を担う子どもの育ち」に着目して手当を支給する子ども手当制度にお いては、子どもの国内居住の有無も踏まえて判断することが適切であること ② 海外に居住する子どもについては、基本的には今後も海外に居住し続けるものと考 えられ、これらの者に対して支援を行うことは適当ではないと考えられること などから、子どもについて国内居住要件を課すこととしたものです。 問5 留学等の場合については子どもの国内居住要件の例外とするとのことですが、具体的 にどのような場合が例外となるのですか。 (答) 留学等の場合は短期間で国内に戻ってくる可能性が高いことから、子どもの国内居住要 件の例外とする予定です。留学の場合の期間は3年間まで認める方向で検討しています。 その他の場合については現在検討中です。 問6 「留学」についてはどのように把握すればよいのですか。 (答) 申請者から、子どもの留学先の学校から発行される在学証明書等を提出してもらうこと により、留学の事実とその期間を把握することとする予定です。 問7 留学により子どもが海外に居住している場合の支給要件の確認はどのように行うの ですか。平成 22 年度における支給要件の確認の厳格化を踏襲するのですか。 (答) 留学と認められる場合は、子どもを監護し、かつ、生計を同じくしていると判断される ことから、送金証明書等、平成 22 年度における支給要件の確認の厳格化に対応した書類 は必要ないと考えています。 (子どもと同居する者を優先的に認定すること) 問8 父母が別居している場合は子どもと同居している者を優先的に認定することとした のは何故ですか。
3 (答) 平成 22 年度の子ども手当においては、父母がともに監護・生計同一要件を満たしてい た場合、生計を維持する程度が高い者が受給資格者となっていました。そのため、離婚調 停中に父母が別居し、母親が子どもと同居している場合であっても、手当が別居している 父親に支給される等の状況が生じていました。平成 23 年度の子ども手当においては、子 どもに着目するという観点から、現に子どもと同居している方を優先的に認定することと しました。 問9 子どもと同居している事実はどのように確認すればよいのですか。 (答) 基本的には住民基本台帳に基づいて確認することとなると考えています。 問 10 同居している者を優先的に認定する仕組みの創設に伴い、DV被害者の認定方法等 について取扱いに変更はありますか。 (答) 住基法上の支援措置等を用いて、子どもと共に住民票を異動したDV被害者については、 新たに設ける予定の同居要件に基づいて認定することができると考えます。また、例えば 住民票を異動せずに子どもとともに転居したDV被害者が母子生活支援施設等に入所し ているようなケースについても、「同居優先」の取扱いを適用できる方向で検討してまい ります。 なお、現行においては、平成 20 年 5 月 9 日付雇児発第 0509004 号「児童虐待・DV 事例における児童手当関係事務処理について」に基づき、現実の住所地の市町村において、 DV にかかる証明書等により、子どもとの監護・生計同一関係の実態を確認し、認定する こととなっており、これらの運用も引き続き活用できると考えています。 (未成年後見人を受給資格者とすること) 問 11 なぜ、今回の法案で未成年後見人が受給資格者となりえるようにしたのですか。未 成年後見人とは法律的にどのような者を指すのですか。 (答) 未成年後見人とは、親権を行い(民法第 867 条)、子の監護・教育等に関し、親権者と 同様の権利義務を有する者(民法第 857 条)であり、①親権者がない、②親権者が管理 権を有しない、③後見開始の審判があったときに開始されるものです。(民法第 838 条)。 こうした未成年後見人については、父母に準ずる者として取り扱うことが適当であると 考えられるために、受給資格者として位置づけるものです。 (「父母指定者」) 問 12 国内に居住する子どもの生計を維持している父母等が国外に居住している場合に、 当該父母等が指定した者(以下「父母指定者」といいます。)が受給資格者になりえる
4 とのことですが、具体的にはどのような場合が考えられますか。 (答) 例えば、子どもの生計を維持している父母等が国外に移住しており、子どもは日本に居 住している祖父母に預けているような場合で、父母等が祖父母のうちいずれかを子どもと 監護・生計同一関係がある者として指定するケースが考えられます。 問 13 なぜ、今回の法案で父母指定者が受給資格者となりえるようにしたのですか。 (答) 今回の見直しでは、子どもに着目するという観点から、子どもに国内居住要件を課すこ ととしていますが、一方で、子どもが国内にいる場合には両親が海外に居住している場合 でも支給を行う必要があると考えています。これまでは、父母等が国外に居住している場 合、子どもと国内で同居する祖父母等については、監護・生計維持の要件を満たす場合に は子ども手当が支給されますが、監護はしていても生計維持の要件を満たさない場合は、 子ども手当が支給されませんでした。今回は、こうした場合でも、監護・生計同一要件で 認定できる父母指定者を設けることにより、子ども手当を受給することができるようにし たものです。 問 14 父母指定者については、子どもと同居することが困難と認められる場合にあっては、 当該子どもを監護し、かつ、これと生計を同じくする者とするとされていますが、「困 難と認められる場合」とは具体的にどのような場合ですか。 (答) 子どもが全寮制の学校に通っており、当該寮において生活しているため、父母指定者は 子どもを監護し、かつ生計を同じくしているにもかかわらず、同居することができないよ うな場合が考えられます。 (児童福祉施設等に入所している子どもにかかる子ども手当の支給) 問 15 児童福祉施設等に入所している子どもにかかる子ども手当の支給内容について具体 的に教えてください。(受給資格者、請求・認定手続、支給する市町村、施設入所事実 の把握方法、費用負担) (答) 受給資格者及び認定権者は以下の表のとおりとなっており、受給資格者である施設設 置者等が所在地等の市町村に申請を行うことになります。 施設入所の事実の把握については、措置等を行った都道府県等が措置決定通知等を保 護者の住所地の市町村(公務員の場合は所属庁)へ行う(措置の解除等が行われた場合 は措置解除通知等を施設設置者等の所在地等の市町村へ行う)ことによって、二重支給 の防止等を図ることを予定しています。 児童福祉施設等に入所している子ども等の支給に係る費用の負担については、
5 ① 親のいない子ども又は親はいるが親が監護等していない子どもに係る費用:全額 国庫 ② ①以外の子どもにかかる費用:児童手当分について、国・都道府県・市町村で費 用負担(それ以外は全額国庫) とする予定です。 また、上記②の子どもにかかる子ども手当のうち、児童手当分については、当該子ど もは全て第一子として取扱ったうえで、費用負担をすることとします。 受給資格者 認定を行う者 小規模住居型児童養育事業を行う者 当該事業を行う住居の所在地の市町村長 里親 当該里親の住所地の市町村長 児童福祉施設等の設置者 当該児童福祉施設等の所在地の市町村長 問 16 「児童福祉施設等」には具体的にどのような施設が含まれるのですか。 (答) 対象となる施設等は以下のとおりです。 ・ 小規模住居型児童養育事業を行う者、里親 ・ 乳児院、児童養護施設、知的障害児施設、盲ろうあ児施設、肢体丌自由児施設、 重症心身障害児施設、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設(通所者を 除く。) ・ 障害児支援施設、独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園が設置 する施設、身体障害者更生援護施設、知的障害者援護施設 ・ 救護施設、更生施設、婦人保護施設(※子どものみで構成する世帯に属してい る者に限る。) 問 17 これまで施設に対して子ども手当は支給していなかったところですが、今回なぜ取 扱いを変えたのですか。また、父母が児童福祉施設等に入所している子どもを監護し、 かつ、生計を同じくしている場合は父母に支給していたところですが、当該子どもにつ いて、今回一律に施設に対して支給することとしたのはなぜですか。 (答) 児童福祉施設に入所している子ども等については、施設等が子どもを監護・養育して いるところであり、子どもの健やかな育ちを支援する子ども手当の支給を受け、これを その趣旨に従って用いる主体としてふさわしいものと考えられます。その上で、次代の 社会を担う子ども一人一人の育ちを応援するという子ども手当の理念や施設等から施 設内で手当をもらえる子どもともらえない子どもがいることによる丌公平感があると いう指摘、さらに平成 22 年度子ども手当支給法の附則第2条の規定を踏まえ、児童福 祉施設に入所している子ども等にも等しくその恩恵が行き渡るよう、施設設置者等に子 ども手当を支給する仕組みとしました。
6 問 18 子ども手当を受給していた父又は母と同居していた子どもが児童福祉施設等に入所 した場合、入所時点で父又は母の受給資格は消滅するのですか。 (答) 措置の決定等がなされた時点で受給資格者は施設設置者等となり、従前の受給資格者 には支給事由消滅処分を行うこととなります。ただし、措置される期間が短期間(2か 月以内を予定)で一定の要件に該当する場合は施設設置者等が受給資格者にならない取 扱いを検討しています。 問 19 児童福祉施設等から子どもが退所した場合、施設に対しては退所した日の属する月 分まで支給されるのですか。 (答) お見込みのとおりです。なお、退所した子どもの分の支払も、全員が退所したような 場合を除き、定時支払月に行われます。 問 20 児童福祉施設等に入所する子どもにかかる施設設置者等への支給は平成 23 年 6 月 分から支給されるとのことですが、これまで安心こども基金の特別支援事業により子ど も手当相当額を助成していた子どもにかかる平成 23 年 4 月及び 5 月分の取扱いについ てはどのようになるのですか。 (答) これまで安心こども基金の特別支援事業により子ども手当相当額を助成していた子ど も(平成 23 年 4 月、5 月に新たに施設に入所し、当該事業の要件に該当する子どもも含 む。)については、引き続き都道府県が安心こども基金により、平成 22 年度と同じよう な仕組みで 4 月及び 5 月分の子ども手当相当額を施設に対して助成することができるよ うにすることを予定しています。 (経過措置等について) 問 21 これまでと支給要件が変わる部分については施行予定日である平成 23 年 4 月 1 日 から適用されるのですか。 (答) 従前と支給要件が変更となる部分については、施行日ではなく、平成 23 年 6 月 1 日か らの適用を考えています。具体的には、 ・ 子どもに国内居住要件を課すこと ・ 児童福祉施設に入所している子ども等について、施設設置者等に子ども手当を支給 すること ・ (生計同一要件を満たすことにより)新たに未成年後見人を受給資格者とすること ・ (生計同一要件を満たすことにより)新たに父母指定者を受給資格者とすること ・ 監護・生計同一要件を満たす者が複数いる場合には、子どもと同居している者に支
7 給すること については、平成 23 年 6 月 1 日からの適用となります。 なお、これにより、新たに受給資格者となる者については、平成 23 年 6 月 1 日から平 成 23 年 11 月 30 日までの申請猶予期間を設ける予定です。 【保育料の特別徴収】 問 22 保育料の特別徴収の具体的内容を教えてください。 (答) 保育料については、子ども手当の受給資格者と保育料を支払うべき扶養義務者が同一 である場合は、児童福祉法に定める徴収方法の特例として、その者に子ども手当の支払 いをする際にその費用を徴収することができるような仕組みとする予定です。 実際に保育料の特別徴収を行うにあたっては、市町村において、特別徴収の対象とな る者や金額を決め、支給を行う前に対象となる者に特別徴収を行うことや特別徴収する 額その他厚生労働省令で定める事項を通知することとなります。 問 23 特別徴収の対象者は市町村が判断することとされていますが、子ども手当の支給対 象者のうち、保育料を支払うべき全ての扶養義務者から特別徴収しても差し支えありま せんか。 (答) 特別徴収の対象者は市町村で決めることになりますので、保育料を支払うべき全ての 扶養義務者から特別徴収を行うことは可能です。ただし、本人の申出により子ども手当 から保育料を徴収する仕組みも設ける予定であり、保育料を支払う意思のある保護者か ら強制的に徴収することが適当かどうかという点に留意する必要があると考えます。 問 24 特別徴収できる保育料には、今回の法案の施行日より前に発生した保育料の未納分 も含まれますか。 (答) 今回の法案により、子ども手当から保育料を特別徴収する仕組みが整備されることと なるため、施行日より前に発生した保育料についてはこの仕組みの適用対象とはなりま せん。 問 25 保育料が子ども手当の支給額を超えた場合、特別徴収の金額は受給者単位でまとめ て計算する(他の子どもの支給分からも徴収する)という取扱いでよいですか。 (例)○受給者:子ども手当受給額 33,000 円 ・子どもA(小学生)13,000 円 ・子どもB(3 歳未満)20,000 円 ○子どもBの保育料=36,000 円
8 この場合、33,000 円を特別徴収する。 (答) 特別徴収を行うことができるのは特別徴収を行う保育料の対象となる子どもの子ど も手当の支給額の範囲内の金額となり、子どもごとに計算することにする予定です。 問 26 公務員の受給者の子ども手当からも保育料の特別徴収は可能ですか。 (答) 所属庁から支給される公務員については、対象となる保育料を徴収する市町村と子ど も手当を支給する市町村が同一の場合のみ特別徴収を行うことができます。例えば、A 市役所の職員がA市に対して保育料を支払う場合は、特別徴収を行うことが出来ますが、 B市役所の職員やC県庁の職員がA市に対して保育料を支払う場合は、特別徴収を行う ことは出来ません。 【本人からの申出によって学校給食費等及び保育料に充てる仕組み】 問 27 今回の法案により、本人からの申出によって子ども手当から学校給食費等及び保育 料に充てることができるとのことですが、具体的内容を教えてください。 (答) 平成23年度子ども手当法案においては、本人から子ども手当を学校給食費や保育料 に充てる旨の申し出があったときは、市町村が子ども手当からこれらの費用を徴収等で きるという規定を設ける予定です。 具体的な徴収等の手続きについては、現在検討中です。 問 28 教材費や幼稚園における授業料も本人の申出があれば子ども手当から充てることが できる費用となるのでしょうか。 (答) 本人の申出により子ども手当から充てられるものの範囲については、 ・保育料 ・学校給食費 ・幼稚園の授業料 ・教材費等 などを予定しております。 【子ども手当交付金・事務費交付金等】 問 29 子ども手当交付金の概算交付申請において、どのような積算をすればよいですか。 (答) 平成 23 年度における子ども手当交付金の概算交付申請については、今年度と同様
9 に、3 歳未満、3 歳~小学校修了前及び中学生のそれぞれの子どもについて、被用者・ 非被用者別に、第 1 子・第 2 子・第 3 子以降の人数を積算の上、システムに入力す ることになります。 市町村における子ども手当(3 歳未満については 2 万円、3 歳以上については 1 万 3 千円)の給付費に占める国、都道府県、市町村のそれぞれの費用負担の割合を 計算すると表のとおりであり、国庫負担金(子ども手当交付金)は、次により算定 することを予定しています。 国庫負担金(子ども手当交付金)(平成 23 年 4 月分~平成 24 年 1 月分の 10 か月分) = 各々の支払対象児童数(0 歳~3 歳未満の支給対象児童数×月額 2 万円×支払月数(10 か月)×費用負担の割合 +各々の支払対象児童数(3 歳以上の支給対象児童数×月額 1 万 3 千円×支払月数(10 か月)×費用負担の割合 ※6 月期支払となる平成 23 年 2・3 月分については、平成 22 年度子ども手当交付金にお ける費用負担の割合により算定。 支給対象児童 国 都道府県 市町村 0~3 歳未満 被用者 18/20 1/20 1/20 非被用者 4/6 1/6 1/6 3 歳以上~ 小学校修了前 第1 子 第2 子 29/39 5/39 5/39 第3 子以降 19/39 10/39 10/39 中学生 10/10 - - ※上記の負担割合は、子ども手当の額(2 万円又は1万3千円)に占める負担割合を示し たものであり、国の負担割合には、児童手当分とそれ以外の子ども手当分の負担が含ま れる。 ※所得制限の撤廃に伴い、特例給付の対象者及び所得制限超の者については、児童手当(小学校 修了前特例給付)と同様の費用負担の割合を適用。 ※0 歳~3 歳未満の被用者に係る国の負担部分については、事業主負担分が含まれる。 ※上記には、地方公務員は含まれていない。 ※児童福祉施設等に入所している子ども等への子ども手当については、親に監護されず、又はこ れと生計を同じくしない子ども(親がいない子ども、強制入所措置の子ども等)に係る費用は 全額国庫負担。 問 30 平成 23 年度の子ども手当市町村事務取扱交付金の対象経費はどのようになります か。 (答) 平成23年度予算案においては、子ども手当市町村事務取扱交付金として子ども手当
10 受給者に係る経常的な事務の経費を市町村へ交付することとしており、その対象経費は 平成 22 年度の子ども手当事務取扱交付金等と同様にすることを予定しています。 問 31 子ども手当システムの改修にかかる経費に対しては国から何らかの補助があります か。 (答) ○ 子ども手当の円滑な実施を図るため、その準備のための市町村(特別区を含む。)に おける臨時的な経費となるシステム改修経費については、必要があれば、都道府県に設 置される安心こども基金の地域子育て創生事業を活用して実施できます。 ○ 具体的には、同事業に定める事業内容のうち、「子育て支援施策に係る事務の効率化 を図るための電子システム化の取組」の一環として実施できます。 ○ なお、国から都道府県に対しては、安心こども基金の追加配分を 22 年度中に行う予 定です。 【現物サービスを拡充するための新たな交付金(子育て支援交付金)関係】 問 32 現物サービスを拡充するための新たな交付金(子育て支援交付金)の対象事業につ 子ども手当システム改修経費について ~安心こども基金を活用~ 【概 要】 ○ 子ども手当の円滑な実施を図るため、その準備のための市町村(特別区を含む。)におけ る臨時的な経費となるシステム改修経費については、必要があれば、都道府県に設置さ れる安心こども基金の地域子育て創生事業を活用して実施することができる。 ○ 具体的には、同事業に定める事業内容のうち、「子育て支援施策に係る事務の効率化を図 るための電子システム化の取組」の一環として実施。 【助成対象】 市町村(特別区を含む) 【補 助 率】 定額(国 10/10) 安心こども基金管理運営要綱 【別添 12】地域子育て創生事業(抄) 2 事業の内容等 (1)事業の内容 都道府県又は市町村は、次に掲げる支援について、地域の実情に応じた創意工夫 のある取組を実施する。 ⑫ 子育て支援施策に係る事務の効率化を図るための電子システム化の取組
11 いて具体的に教えてください。 (答) 当該交付金の対象事業は、以下のとおりです。 ① 昨年11月に、待機児童ゼロ特命チームにおいて基本構想が取りまとめられた 『待機児童「先取り」プロジェクト』のうち、 ・複数の家庭的保育者(保育ママ)が同一の場所で保育を実施する事業 ・最低基準を満たす認可外保育施設への公費助成 ② 地方公共団体が独自に行う子育て支援事業のうち、新規事業又は既存事業に「上 乗せ・拡充」をする場合の当該「上乗せ・拡充」部分。 ただし、既存の地方単独事業への財源充当や金銭給付(利用者負担軽減を除く。)、 国の他の補助金等の対象となる経費や地方負担分への充当は対象外とする方向で 検討中。 ③ 従来の次世代育成支援対策交付金(ソフト交付金)の対象事業のうち、乳児家庭 全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)、地域子育て支援拠点事業などの「特定 事業」や、へき地保育所費、家庭支援推進保育事業などの、いわゆる「その他事業」 については、引き続き当該交付金において補助を実施。 なお、従来の児童人口配分額による実施事業については、地方独自の子育て支援 サービス部分に組み替えることとしている。 ④ 従来、年金特別会計に計上し、実施してきた児童育成事業のうち、母親クラブな どの地域組織活動を支援する地域組織活動育成事業、児童委員への研修を行う地域 子育て環境づくり支援事業、民間児童館の事業費を補助する民間児童厚生施設等活 動推進事業の3事業については、当該交付金に移行した上で、補助を継続。 問 33 子育て支援交付金の申請手続きについて具体的に教えてください。 (答) 子育て支援交付金の対象事業に係る補助率、実施主体等については、様々な形態が混 在することとなりますが、既存事業からの移行事業については、従来の補助体系を維持 するなど、極力、地方公共団体における新たな事務負担が発生しないよう配慮する予定 です。 交付金交付手続の詳細等については、現在、検討を進めているところであり、確定次 第、速やかに情報提供します。