第12章 人と自然との触れ合いの活動の場 12.1 人と自然との触れ合いの活動の場 (1) 調査の結果の概要 1) 調査事項及びその選択理由 調査事項及びその選択理由は、表 6.12.1-1 に示すとおりである。 表 6.12.1-1 人と自然との触れ合いの活動の場の調査事項及びその選択理由 調査事項 選択理由 ①主要な人と自然との触れ 合いの活動の場の概況 ②主要な人と自然との触れ 合いの活動 の場の利用 状 況及び利用環境 調 整 池 へ の 海 水 導 入 及 び 調 整 池 か ら の 排 水 に 伴 う 調 整 池の水位及び調整池、海域の濁り、塩分などの水質の変化 により、調整池、海域及び背後地の人と自然との触れ合い の 活 動 の 場 が 変 化 す る 可 能 性 が あ る こ と か ら 左 記 の 事 項 を調査した。 2) 調査地域 調査地域は、開門調査により人と自然との触れ合いの活動の場が変化する可能性の ある調整池周辺の背後地、調整池、潮受堤防及び諫早湾を含む有明海とした。 3) 調査手法 ① 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の概況 A 文献その他の資料調査 調整池周辺の背後地、調整池、潮受堤防及び諫早湾を含む有明海における主要な 人と自然との触れ合いの活動の場の概況の既存資料を収集し、整理・解析を行った。 収集整理状況は表 6.12.1-2 に示すとおりである。
表 6.12.1-2 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の概況の 文献その他の資料調査の収集整理状況 ② 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の利用状況及び利用環境 A 文献その他の資料調査 調整池周辺の背後地、調整池、潮受堤防及び諫早湾を含む有明海における主要な 人と自然との触れ合いの活動の場の利用状況及び利用環境の既存資料を収集し、整 理・解析を行った。収集整理状況は表 6.12.1-3 に示すとおりである。 表 6.12.1-3 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の利用状況及び 利用環境の文献その他の資料調査の収集整理状況 資料名等 実施機関 調査期間 河川水辺の国勢調査 河川空間利用実態調査 国土交通省長崎河川国道事務所 平成 15 年度 平成 22 年度 国土交通省長崎河川国道事務所、 資料名等 実施機関 調査期間 調査内容等 第 3 回自然環境保全基礎調査 日本の自然景観 九州版Ⅰ 環境省 平成元年 発行 諫早観光物産コンベンション協会 http://www.isahaya-kankou.com/index.php 諫早市 - 雲仙市観光情報「雲仙まるごとネット」 http://www.e-unzen.jp/kan.html 雲仙市 - 本明川水系河川整備計画 九州地方 整備局 平成 17 年 3 月 長崎県環境白書(平成 21 年版) 長崎県 平成 22 年 2 月発行 諫早土木事務所管内図 諫早土木 事務所 平成 20 年 8 月 島原振興局管内図 島原 振興局 平成 2 年 1 月 自然探勝路、 登山道、 遊歩道、 自然歩道、 散策路、 自然公園、 サ イ ク リ ン グ コース、 野鳥観察、 自然学習、 キャンプ場、 釣り場、 海水浴、 潮干狩り、 花見スポット、 眺 望 鑑 賞 等 の 施 設 及 び 場 の 状況
B 現地調査 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の利用状況及び利用環境の既存資料を補 完するため、調整池周辺の背後地、調整池、潮受堤防及び諫早湾を含む有明海にお いて主要な人と自然との触れ合いの活動の場の利用状況及び利用環境の現地調査を 実施し、調査結果の解析を行った。現地調査の概要は表 6.12.1-4 に、調査地点は図 6.12.1-1 に示すとおりである。 表 6.12.1-4 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の 利用状況及び利用環境の現地調査の概要 調査地点 調査内容 調査期間 調査方法 15 地点 (S-1~S-15) 人 と 自 然 と の 触 れ 合 い の 活 動 の 場 の 利 用 状 況 、 活 動 特 性、利用環境の把握 秋:平成 21 年 11 月 8 日 冬:平成 22 年 1 月 30 日 春:平成 22 年 5 月 2 日 夏:平成 22 年 8 月 1 日 ・ 人 と 自 然 と の 触 れ 合 い の 活 動 の 場 現 地 踏 査 (現地写真の撮影) ・ヒアリング調査
凡 例 現 地 調 査 地 点 : 現 地 踏 査 , 利 用 状 況 調 査 : 現 地 踏 査 S-1 S-2 S-3 S-4 S-5 S-7 S-9 S-6 S-8 S-10 S-11 S-12 S-14 S-15 S-13 図 6.12.1-1 自 然 と の 触 れ 合 い 活 動 の 場 の
4) 調査結果 ① 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の概況 A 文献その他の資料調査 文献その他の資料調査による人と自然との触れ合いの活動の場について調査結果 は、表 6.12.1-5 及び図 6.12.1-2 に示すとおりである。 表 6.12.1-5(1) 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の抽出 種 別 番号 名 称 指定・その他 所 在 地 1.国立公園 A 雲仙天草国立公園 昭和9年3月16日指定 2.自然公園 B 多良岳県立自然公園 昭和26年4月指定 C 島原半島県立自然公園 昭和45年1月20日指定 3.文化財・ D 多良岳ツクシシャクナゲ郡叢 国・天 諫早市高来町 天然記念物 E 西郷の板碑 県・有形 諫早市西郷町 F 川頭遺跡 県・史跡 〃 湯野尾町川頭 G 眼鏡橋 国・重文 〃 高城町 H 城山暖地性樹叢 国・天 〃 城山町 I 明珍作うこん威甲胃一領 県・有形 〃 城見町 J 夫婦木の大杉 県・天 〃 小川町 K 富川のかつら 県・天 〃 富川町 L 諫早神社のクス郡 県・天 〃 永昌町 M 鬼の岩屋 県・史跡 雲仙市国見町 N 土黒川オキチモズク 国・天 〃 O 長栄寺のヒイラギ 県・天 〃 P 小長井のオガタマノキ 国・天 諫早市小長井町長里 Q 和銅寺 県・有形 〃 高来町湯江法川 (十一面観世音菩薩立像) R 温泉岳 国・特別名勝 雲仙市(千々石町・国見町・瑞穂町・吾妻町) 4.自然歩道 1 多良岳健康歩道 轟峡~大渡~砥石林道 2 風観岳 諫早駅~破籠井~風観岳 3 富川峡 諫早駅~二股~富川峡 4 御手洗観音 諫早駅~竹の下~御手洗観音 5 五家原岳 諫早駅~肥前長田駅~五家原岳 6 白木峰高原 諫早駅~肥前長田駅~白木峰 7 修多羅の森 諫早市高来町 5.キャンプ場 8 轟峡キャンプ村 諫早市高来町善住寺1106-37 9 富川キャンプ場 諫早市富川町 6.海水浴場 10 長浜海水浴場 雲仙市国見町神代 7.潮干狩 11 神代、長浜海岸 アサリガイ・マテガイ 雲仙市国見町神代 8.釣り場 12 長里海岸、小長井本港~井崎 海岸一帯 はぜ、スズキ、アナゴ、 キス 諫早市小長井町 13 多比良港、神代港一帯 スズキ、アナゴ、キス等 雲仙市国見町 14 西郷海岸一帯 はぜ、スズキ、アナゴ、キス 〃 瑞穂町 9.少年自然の家他 15 国立諫早青少年自然の家 諫早市白木峰町1109-1 16 いこいの村長崎 諫早市高来町善住寺1080 17 干拓の里 諫早市小野島町 18 コスモス花宇宙館 諫早市白木峰町 19 遊学の里くにみ 雲仙市国見町 10.展望台地 20 御館山展望所 諫早市宇都町 21 牧場の里あづま 雲仙市吾妻町中尾 22 愛野展望台 〃 愛野町
表 6.12.1-5(2) 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の抽出 種 別 番号 名 称 指定・その他 所 在 地 11.花のみどころ 25 淡島神社 桜・つつじ 雲仙市国見町神大 26 琴平神社 桜 〃 〃 多比良 27 岩戸観光ガーデン 桜 〃 〃 岩戸 28 諫早公園 つつじ 諫早市高城町 29 小松尾公園 シクシシャクナゲ 諫早市高来町湯江善住寺大山 23 白木峰高原 コスモス・菜の花 諫早市大場町 30 山茶花高原ピクニックパーク ハーブ園 諫早市小長井町造竹 31 愛野コスモス園 コスモス 雲仙市愛野町 32 自然干陸地フラワーゾーン ヒマワリ、コスモス 諫早市高来町 12.運動公園他 33 県立総合運動公園 諫早市小船越町宇都町栗面町 34 小長井町民グランド 諫早市小長井町小川原浦 35 小長井カントリークラブ 〃 〃 長里 36 長崎国際ゴルフクラブ 諫早市小ヶ倉町 37 諫早市営ソフトボール場 〃 小野島町 38 諫早市体育館・武道館 〃 西水路町 39 吾妻町民プール 雲仙市吾妻町 40 諫早市営球場 諫早市宇都町 41 森山町スポーツ交流館 諫早市森山町 42 五穀公園 〃 森山町 43 唐比展望公園 〃 森山町 44 唐比湿地公園 〃 森山町 45 チサンカントリークラブ森山 〃 森山町 46 いこいの森たかき 諫早市高来町善住寺1080 47 みずほすこやかランド 雲仙市瑞穂町西郷辛 48 みずほの森公園 〃 瑞穂町西郷丁 49 農村公園 〃 瑞穂町西郷 50 農村広場 〃 吾妻町田之平名 51 サン・スポーツあづま 〃 吾妻町布江名 52 愛野町運動公園 〃 愛野町 53 県立百花台公園 〃 国見町 54 高来総合運動公園 諫早市高来町 13.都市公園 20 御館山公園 諫早市宇都町 55 泉公園 〃 泉町 56 高城公園 〃 高城町 57 天満公園 〃 天満町 58 城見公園 〃 城見町 59 八天公園 〃 八天町 60 上山公園 〃 宇都町 14.その他 - 諫早つつじ祭 4月10~30日 諫早公園内 (祭・年中行事等) - 自然干陸地菜の花クロスカントリー大会4月上旬 干陸地に関心を持ってもらうため平成15年から実施 - 潮干狩り 4月~5月 小長井町国道207号沿い※要入場料
注)図中の番号、記号は、表 6.12.1-5 に対応している。
図 6.12.1-2
主 要 な 人 と 自 然 と の 触 れ 合 い の活動の場位置図
② 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の利用状況及び利用環境 A 文献その他の資料調査 イ 河川空間利用実態調査結果 長崎河川国道事務所による本明川の河川空間利用実態調査結果は、図 6.12.1-3 に示すとおりである。平成 15 年度の結果によると、年間の河川空間利用者総数(推 計)は約 7 万人であり、利用形態としては散策等が最も多く、利用場所としては堤 防が最も多くなっている。 各調査日の利用者数
ロ 聞き取り及びその他資料調査結果 聞き取り及びその他資料による調査により、人と自然との触れ合いの活動状況を 整理すると、表 6.12.1-6 に示すとおりであり、活動場所は図 6.12.1-4 に示すとお りである。 本明川では、小学生の水質調査や生物調査などの体験学習、各河川や干陸地では 河川清掃活動、半造川では河川と親しむための整備が行われている。 また、調整池周辺の干陸地や調整池に生息あるいはこれらの環境を利用する鳥類 を観察する野鳥観察会が開催されているほか、排水門近傍では、地元漁業共同組合 による潮干狩りが開催されている。 図 6.12.1-4 聞き取り及びその他資料調査による人と自然との触れ合いの活動の状況 ⑥ 半 造 川 ⑤ 干 陸 地 ③ 諫 早 公 園 前 ⑧ 山 田 川 ⑦ 田 川 原 川 ⑨ 千 鳥 川 ① ,② ,④ 本 明 川 鉄 道 橋 ③ 四 面 橋 ③ 森 山 干 拓 小 江 干 拓 吾 妻 干 拓 ⑫ 瑞 穂 漁 協 潮 干 狩 り 中 央 干 拓 ⑬ カ キ 祭 り ⑩ 野 鳥 観 察 ⑪ 小 長 井 漁 協 潮 干 狩 り
表 6.12.1-6(1) 聞き取り及びその他資料調査による人と自然との触れ合いの活動の状況 [実施機関:九州地方整備局長崎河川国道事務所] 記号 事業内容 実施場所 実施時期 ① 身近な水環境の全国一斉調査 市民団体(オピニオン懇談会、婦人会、めだ かの学校)と身近な水環境の全国一斉調査を 実施(パックテスト、透視度測定) 本明川 - ② 本明川をきれいにする集い 諫早万灯川まつりの開催に先立ち、本明川の 一斉清掃 本明川 7 月 10 日 ③ 第 1 回出前講座(6 月 18 日) 諫早小学校 4 年生 82 名により水生生物調査、 パックテスト、透視度測定を実施 本明川 (鉄道橋、 四面橋、 諫早公園前) 6 月 18 日 第 2 回出前講座(9 月 17 日) 北諫早小学校 5 年生 130 名が 4 つのコースの 体験学習 「水生生物調査」、「ビンづけ」、「植物」、「川 を知る」 9 月 17 日 第 3 回出前講座(9 月 25 日) 諫早小学校 4 年生 82 名が 3 つのコースの体 験学習 「昔ながらのビンづけ・投網」、「植物」、「水 質を知る」 9 月 25 日 ④ 第 4 回出前講座(10 月 15 日) 諫早小学校 4 年生 82 名が参加 ・川を模した模型と砂、水を使って川の働き (運搬、堆積、蛇行)や川のでき方を学ぶ ・ボトルアクアリウム作りなど 本明川 10 月 15 日 ⑤ 本明川・諫早湾干拓地クリーン作戦 NPO 法人「拓生会」主催諫早市民による一斉 清掃活動 本明川、 諫早湾干陸地 2 月 7 日 [実施機関:長崎県県央振興局建設部] 記号 事業内容 実施場所 実施時期 ⑥ 地 域 住 民 や 子 供 達 が 河 川 に よ り 親 し め る よ う に、低水護岸工、散策路、階段工、飛び石等を 設置(予定) 半造川 ( 諫 早 市 小 川 町地内) 7 月上旬~ 8 月下旬 [実施機関:雲仙市] 記号 事業内容 実施場所 実施時期 河川清掃 「田川原川自治会清掃活動会」による河川敷 田川原川 (吾妻地区) 5 月 10 日 ⑦
表 6.12.1-6(2) 聞き取り及びその他資料調査による人と自然との触れ合いの活動の状況 記号 事業内容 実施場所 実施時期 ⑩ 野鳥観察会、探鳥会 日本野鳥の会長崎県支部では、中央干 拓地入口付近の旧堤防から、干潟の野鳥 観察や隣接する森山干拓地などで、定期 的に観察会を開催している。 諫早湾が閉め切られる前は、主にシギ チドリ類の観察主体であり、春秋の大潮 の満潮に合わせて行うことが多かった。 諫早湾干拓事業完了後は、主に晩秋か ら初冬にかけて、冬鳥を目的とした観察 会を開催している。 調 整 池 を 囲 ん だ 諫 早 干 拓 地 、 森 山 干 拓 地 、 吾 妻 干 拓 地 、 堤 防 道 路 で 囲 ま れ た 小 江 干 拓 地 及 び そ の周辺 H19 年 12 月 16 日 参加者 16 名 H20 年 12 月 14 日 参加者 22 名 H21 年 11 月 14 日 参加者 19 名 H22 年 12 月 12 日 参加者 15 名 ⑪ 小長井漁協潮干狩り 北 部 排 水 門 近 傍 に 位 置 す る 金 崎 海 岸 において、小長井漁協が養殖、管理する アサリ漁場がある。 こ こ で 育 て た ア サ リ を 一 般 市 民 に 開 放し、潮干狩りを楽しんでもらうイベン トを毎年開催している。 来場者は、一人 1,000 円程度(大人) の費用で、潮干狩りでき、掘ったアサリ を 3~5kg 程度持ち帰ることができる。 潮受堤防北部 (金崎海岸) 北 部 施 工 基 地 の 東隣 H19 年:4/15~6/5 総来場者:2,563 名 H20 年:5/3~5/8 総来場者:1,900 名 H22 年:4/25~5/31 総来場者:5,838 名 ⑫ 瑞穂漁協潮干狩り 南部排水門の南側沿岸に、瑞穂漁協の 養殖、管理するアサリ漁場がある。 毎年 3 中旬から 5 月上旬にかけて潮干 狩り会場としてオープンしている。 来場者は、一人 1,000 円程度で潮干狩 りが楽しめ、掘ったアサリを持ち帰るこ とができる。 潮受堤防南部 H17 年:3/2~5/10 総来場者:3,876 名 H18 年:3/17~4/30 総来場者:2,004 名 H19 年:3/12~4/19 総来場者:2,183 名 H20 年:3/17~4/23 総来場者:2,636 名 H21 年:3/27~5/12 総来場者:2,800 名 H22 年:2/27~5/3 総来場者:4,385 名 小長井町漁協 直売所 H19 年:1/20~1/21 総来場者:約 7,000 名 H19 年:2/10~2/12 総来場者:約 7,000 名 H20 年:11/22~11/23 総来場者:約 9,000 名 H21 年:1/17~1/18 総来場者:約 3,500 名 H22 年:1/23~1/24 総来場者:約 10,000 名 H23 年:1/22~1/23 総来場者:約 6,000 名 ⑬ カキまつり 小長井漁協や瑞穂漁協が養殖カキ PR を 兼 ね て 開 催 す る カ キ 祭 り が 直 売 所 や 漁港で催され、カキ焼きのほか水産物の 特別販売などイベントが行われる。 ま た 、 冬 場 は 諫 早 湾 北 部 沿 岸 の 国 道 207 号や南部沿岸の国道 251 号の沿線に カキ焼き小屋がオープンし、カキ焼きを 楽しみに県内外から訪れる。 瑞穂町漁協 大正漁港 H21 年:3/1 H22 年:1/30 H23 年:2/6 総来場者は集計して いない。
B 現地調査 調整池周辺の背後地、調整池、潮受堤防及び諫早湾を含む有明海における人と自 然との触れ合いの活動の場の状況や場の利用状況について現地調査を実施した。現 地調査地点の選定理由を表 6.12.1-7 に示し、現地調査結果を表 6.12.1-8 に示す。 表 6.12.1-7 現地調査地点の選定理由 記号 名 称 選定理由 S-1 潮受堤防中央 南北をつなぐ主要な路線であり、駐車スペースがあり、調整 池全体を見渡せる眺望地点であることから選定した。 S-2 内部堤防中央 駐車スペースがあり、内部堤防前面のヨシ原や調整池全体を 見渡せる眺望地点であることから選定した。 S-3 不知火橋周辺地区 国土交通省が整備する自然環境の保全・再生を目的とした河 川整備が実施されており、ヨシ原やオギ等の植物群落、鳥類や ほ乳類の営巣、生息環境を保全しながら整備が進められている ことから選定した。 S-4 本明川総合学習拠点地区 レ ク リ エ ー シ ョ ン や ジ ョ ギ ン グ 等 が 楽 し め る 広 場 が 整 備 さ れ、本明川における主要な自然との触れ合い活動の場であるこ とから選定した。 S-5 水辺環境の改善地域 河川環境を改善し、水辺空間における自然との触れ合いの場 や 自 然 学 習 の 場 を 創 出 す る た め の 整 備 が 進 め ら れ て い る こ と から選定した。 S-6 自然干陸地 フラワーゾーン 干陸地のうち 4.8ha を利用して春の菜の花、秋のコスモスを 植 栽 し 、 イ ベ ン ト 開 催 等 で 多 く の 人 が 集 ま る こ と か ら 選 定 し た。 S-7 小長井港~井崎海岸一帯 小長井港や井崎海岸などの自然海岸において、潮干狩りや釣 りを楽しむことができることから選定した。 S-8 白浜海水浴場 (太良町) 浴場であることから選定した。 太 良 町 に よ り 管 理 さ れ る 砂 を 投 入 し て 作 ら れ た 人 工 の 海 水 S-9 西郷海岸一帯 西郷港を中心とする西郷海岸一帯において、釣りや潮干狩り 等を楽しむことができることから選定した。 S-10 長浜海水浴場 旧 国 見 町 に よ り 管 理 さ れ る 島 原 半 島 北 東 部 唯 一 の 海 水 浴 場 であることから選定した。 S-11 神代、長浜海岸 3 月~5 月にかけて、漁協の運営によるアサリやマテガイの 潮干狩りが楽しめることから選定した。 S-12 多比良港、神代港 多 比 良 港 や 神 代 港 周 辺 の 波 止 場 に て 釣 り を 楽 し む こ と が で きることから選定した。 S-13 城ノ下港周辺 シチメンソウが自生し、文化財指定の水ノ浦スクイ漁場があ ることから選定した。 S-14 小長井漁協潮干狩り会場 北部排水門の近傍にあり、アサリ漁場、潮干狩りが開催され ていることから選定した。 S-15 瑞穂漁協潮干狩り会場 南部排水門の近傍にあり、アサリ漁場、潮干狩りが開催され、 シチメンソウ群落等が形成されていることから選定した。
表 6.12.1-8(1) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-1(潮受堤防中央) 触 れ 合 い 活 動 の内容 ドライブや観光旅行で移動する人々が、途中の休憩を兼ねて立ち寄り、展望 台代わりの歩道橋や堤防上の展望スペース、駐車場より諫早湾や調整池のほ か、多良岳、雲仙岳など周辺の眺望景観を楽しむ。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 延長約 7km の潮受堤防の中央に位置し、駐車場やトイレ、堤防道路をまたぐ 歩道橋が整備されている。駐車場には、中央干拓地や調整池に関する情報を 掲示した案内板が設置されている。 ドライブや観光旅行の団体、家族連れが訪れ、トイレ休憩や展望所からの眺 望を楽しんでいる。また、トラックや商用車などで休憩に利用している。 [調査時間:各季 1 日、日中の 4 区分の時間帯で 10~30 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 13~65 人 8~28 人 6~60 人 5~30 人 交通手段:車両 6~28 台 6~18 台 6~32 台 5~17 台 場の利用状況 交通手段:その他 バイク 自転車 バイク バイク 活動の場への アクセス状況 潮受堤防道路の中央に位置し、諫早市もしくは佐賀県方面から雲仙市や長崎 市へ向かう観光バスやトラックが経由している。見通しの良い直線道路で、 駐車スペースへの出入りはしやすい。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 5 月 (展望所より諫早湾を眺める様子) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 1 月 (駐車場隅の案内板と調整池を眺める様子) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (駐車場とその利用車両。背後に多良岳) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (歩道橋、駐車場、堤防上の展望台)
表 6.12.1-8(2) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-2(内部堤防中央) 触 れ 合 い 活 動 の内容 朝から散策やジョギング、車いすマラソンなどのトレーニングに訪れる人の ほか、野鳥観察、諫早干拓事業の観光、ドライブ途中の景観鑑賞目的で訪問 している人も多い。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 中央干拓地の前面堤防中央部にあり、駐車場、トイレ、休憩所などが整備さ れ、内部堤防の上は遊歩道になっている。 景観眺望、休憩、散策、ジョギング、車いすマラソントレーニング、野鳥観 察、サイクリングなど、中央干拓地内の道路も含めて利用している。特に堤 防上の遊歩道は調整池や干陸地の景色を眺めながら活動できる。 [調査時間:各季 1 日、日中の 4 区分の時間帯で 10~30 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 4~28 人 2~14 人 1~6 人 5~8 人 交通手段:車両 3~9 台 1~7 台 1~4 台 2~8 台 場の利用状況 交通手段:その他 バイク なし 自転車 自 転 車 ,徒 歩 活動の場への アクセス状況 国道 57 号の尾崎交差点から東へ 300mほどの場所にある中央干拓地への案 内が目印。案内に従って東進すると東西幹線道路へ接続し、突き当たりに見 える。道案内の表示が少ないものの、地形平坦で道路が格子状に整備されて いるのでアクセスは比較的容易である。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 8 月 (車いすマラソンランナーのトレーニング) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 5 月 (内部堤防道路と散策者) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (駐車場とトイレ及び遊歩道の南側) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 1 月 (駐車場と休憩所及び遊歩道の北側)
表 6.12.1-8(3) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-3(不知火橋周辺地区) 触 れ 合 い 活 動 の内容 河川堤防や河川敷の障害物の無い空間を利用し、ラジコン飛行機や凧揚げを 楽しむほか、本明川での釣り、河川敷や堤防での散策、サイクリング、ジョ ギングなどが行われている。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 不知火橋上流付近を中心にヨシ原再生事業が計画されている区間である。工 事区間以外の河川堤防や河川敷、本明川の水域が利用されている。駐車場な どはなく、釣り人などは堤防に車やバイクを駐車して活動している。 ラジコン飛行機、釣り、散策、サイクリング、ジョギング、休憩など、近所 の住民が日常生活の中で利用している。また、不知火橋周辺には、秋にコス モス、春に菜の花が植栽され、訪れる人が増えている。 [調査時間:各季 1 日、日中の 4 区分の時間帯で 10~30 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 9~17 人 3~12 人 0~2 人 0~2 人 交通手段:車両 3~9 台 1~7 台 1~4 台 2~8 台 場の利用状況 交通手段:その他 バイク なし 自転車 自 転 車 ,徒 歩 活動の場への アクセス状況 県道 124 号線より不知火橋付近から河川堤防へ抜ける道路を上流側へ進ん だ場所であり、県道からの曲がり口が分かりにくい。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 8 月 (不知火橋上流右岸でラジコン飛行機の利用) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 8 月 (不知火橋上流右岸で釣り人 2 名) 触れ合いの活動の場の状況:平成 21 年 11 月 (不知火橋上流側右岸のコスモス畑) 触れ合いの活動の場の状況:平成 21 年 11 月 (不知火橋上流の左岸側河川敷の状況)
表 6.12.1-8(4) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-4(本明川総合学習拠点地区) 触 れ 合 い 活 動 の内容 河川沿いの堤防上は自動車が走行しないので、近所の住民が、犬の散歩や散 策、ウォーキング、ジョギングなどで日常生活の中で利用している。また、 休日には、釣り、サイクリングなどに利用している。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 左 岸側 で 河 川 敷と 河 川 堤 防が 整 備 中 であ り 、 右 岸側 に は 桜 づつ み が 整 備さ れ、休憩用のベンチが設けてある。堤防の外側には車道が通り、背後には、 工場や学校、住宅地や農地が混在している。 散策、ウォーキング、ジョギング、釣り、サイクリングなど、近所の住民が 日常生活の中で利用している。河川敷は整備中のため、人の立ち入りや利用 には不向きであったが、釣り人は水際まで独自のルートで利用していた。 [調査時間:各季 1 日、日中の 4 区分の時間帯で 5~30 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 8~21 人 2~8 人 1~6 人 2~20 人 交通手段:車両 2~4 台 1~2 台 0 台 1 台 場の利用状況 交通手段:その他 自転車,徒歩 なし 徒歩 徒歩 活動の場への アクセス状況 河川堤防には、外側の車道から堤防を登って容易に立ち入ることができ、自 転車などでは、堤防沿いの所々に斜路が設けてあるほか、河川上流もしくは 下流から走り抜けることが可能である。 触れ合いの活動の様子:平成 21 年 11 月 (右岸側の堤防におけるジョギング状況) 触れ合いの活動の様子:平成 21 年 11 月 (右岸側の水際における魚釣り状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 8 月 (左岸からみた本明川下流の状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 8 月 (左岸からみた本明川上流側の状況)
表 6.12.1-8(5) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-5(水辺環境の改善地区) 触 れ 合 い 活 動 の内容 本明川と半造川の水際で釣りを楽しんだり、河川敷内の親水施設、遊歩道、 多目的広場で家族連れや友人同士、子供から大人までそれぞれの楽しみに利 用されている。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 長崎河川国道事務所により半造川の下流部で水辺環境の改善が計画され、本 明川との合流地点は、堤防から河川敷へ車で立ち入るルートや多目的広場の ほか、河川を横断できる中の島、親水施設や階段工が整備されている。 堤防では、散策、ウォーキング、ジョギングなどを日常生活の一部として利 用されているほか、休日には、多目的広場や親水施設、河川敷の水際で魚取 り、釣り、サッカーなどを楽しんでいる。 [調査時間:各季 1 日、日中の 4 区分の時間帯で 10~45 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 2~13 人 0~10 人 0~6 人 0~9 人 交通手段:車両 1~4 台 1~1 台 1~3 台 2~5 台 場の利用状況 交通手段:その他 バイク、 自転車、徒歩 徒歩 徒歩 徒歩 活動の場への アクセス状況 本明川と半造川の合流地点付近にあたり、本明川右岸や半造川右岸の河川堤 防から利用する。河川敷へは堤防を下って利用するが、自転車や車両で立ち 入る場所は上流側と下流側に斜路が設けてある。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 8 月 (右岸側堤防のサイクリングとジョギング) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 8 月 (半造川右岸側の水辺で釣り状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 8 月 (本明川と半造川合流点の河川敷の遊歩道) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 8 月 (本明川と半造川合流点の多自然川づくり)
表 6.12.1-8(6) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-6(自然干陸地フラワーゾーン) 触 れ 合 い 活 動 の内容 干陸地のうち 4.8ha を利用して春の菜の花、秋のコスモスを植栽し、イベン ト開催等で多くの人が集まる。イベント時以外は、周辺住民による犬の散歩 などとして利用される程度である。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 駐車場は常時開放されており制限はないが、トイレなどはイベント開催にの み設置される。そのほかの設備はなく、年に数回短く刈り込まれる干陸地の 草地をコスモス祭りなどのイベントに利用している。 フラワーゾーンにおける春の菜の花、秋のコスモス祭りでは、諫早市やその 周辺から数多くの家族連れや団体で賑わう。イベント以外の日には、近所の 住 民に よ る 犬 の散 歩 や 広 場を 求 め て 来た 人 が ラ ジコ ン 飛 行 機や グ ラ イ ダー を楽しむ。 [調査時間:各季 1 日、日中の時間帯で 1 回、10~15 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 1 人 1 人 60 人 4 人 交通手段:車両 0 台 1 台 21 台 3 台 場の利用状況 交通手段:その他 徒歩 なし なし なし 活動の場への アクセス状況 国道 207 号を小長井方面から諫早市内方面へ向かい、小江干拓西側の深海川 を渡って 100m ほど走ると左折し、200m程度で干陸地の駐車場に到着する。 国道 207 号から見渡せるためわかりやすい。 触れ合いの活動の様子:平成 21 年 11 月 (干陸地におけるコスモス祭りの状況) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 5 月 (干陸地における犬との散歩の状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 21 年 11 月 (干陸地におけるコスモス祭りの状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (牧草が作付けられた干陸地)
表 6.12.1-8(7) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-7(小長井港~井崎海岸一帯) 触 れ 合 い 活 動 の内容 春から秋にかけて、天気の良い日には、磯遊びや砂遊びに訪れる子供達がみ られるほか、防波堤などで釣り楽しむ人がみられた。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 小 長井 港 の 東 側に 潮 干 狩 りや 水 遊 び ので き る 小 さな 砂 浜 や 干潟 が 形 成 され る。西側には港の防波堤や干潟があり、沿岸には区画漁業権の設定されたア サリ養殖場が多数分布する。 春は休日に有料の潮干狩り場を訪れるグループがみられ、夏季と冬季は人の 利用が見られなかったものの、秋季に磯遊びや砂遊びを楽しむ子供の姿がみ られた。砂浜や干潟以外では、防波堤から釣りを楽しむ人がみられた。 [調査時間:各季 1 日、日中の時間帯で 1 回、10~15 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 6 人 0 人 11 人 0 人 交通手段:車両 1 台 0 台 0 台 0 台 場の利用状況 交通手段:その他 なし なし 自転車、徒歩 なし 活動の場への アクセス状況 国道 207 号を佐賀県側から諫早市側へ走ると小長井港を通過する赤い小長 井大橋がみられ、この橋の 200m ほど手前を左折すると潮干狩りのできる砂 浜がある。150mほど手前を右折すると小長井港へアクセスできる。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 5 月 (有料の潮干狩り会場と砂浜の状況) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 5 月 (潮干狩り会場と砂浜の状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (小長井港の防波堤) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 8 月 (調査地点からみた北部排水門)
表 6.12.1-8(8) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-8(白浜海水浴場) 触 れ 合 い 活 動 の内容 海水浴場のオープン期間中は周辺住民が家族連れ、友人同士で訪れ、海水浴 や砂遊びを楽しむ。突堤上からは釣り、海水浴場横の干潟は春季に潮干狩り に利用されている。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 佐賀県太良町の整備する人工海水浴場で、夏季(7~8 月)のみ営業される。 階段状の護岸や休憩用ベンチ、トイレ、水道などが整備されている。周辺に は自然石で作られた突堤のほか、広い駐車場が整備されている。 隣接する突堤では、年中釣りを楽しむ人がみられるほか、春季は潮干狩り、 夏季は海水浴で多数の来場者で賑わう。秋季や冬季は、比較的利用が少ない が、部活動の練習に利用していた。 [調査時間:各季 1 日、日中の時間帯で 1 回、10~30 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 9 人 100 人 32 人 2 人 交通手段:車両 3 台 40 台 0 台 1 台 場の利用状況 交通手段:その他 なし 自転、バイク 自転車 なし 活動の場への アクセス状況 国道 207 号より大浦漁港へ曲がり、海岸沿いの細い道路を北向きに進むと突 き当たりに白浜海水浴場の入口が見える。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 5 月 (海水浴場横の突堤先端の釣り客 3 名) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 8 月 (海水浴場に訪れた利用客) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 8 月 (海水浴場の状況:海の家、トイレ) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 8 月 (海水浴場入り口)
表 6.12.1-8(9) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-9(西郷海岸一帯) 触 れ 合 い 活 動 の内容 階段状の親水護岸より水際や砂浜へ近づくことができ、磯遊びや水遊びが楽 し める 。 ス ポ ーツ 施 設 の 西側 に は 西 郷川 の 河 口 に生 育 す る 塩性 植 物 が 生育 し、東側の西郷港では防波堤などから釣りを楽しめる。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 雲 仙市 瑞 穂 町 の管 理 す る みず ほ す こ やか ラ ン ド とい う 多 目 的ス ポ ー ツ 施設 に隣接する階段状の親水護岸である。スポーツ施設内は、野球場、テニスコ ート、プール、温泉施設などが整備されている。駐車場やトイレなどはスポ ーツ施設内のものが利用可能である。 護岸上でジョギングや散歩、諫早湾全体を望む眺望を楽しむほか、水際に近 づき磯遊びなどを楽しむ子供達や家族連れがみられた。 [調査時間:各季 1 日、日中の時間帯で 1 回、10~30 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 7 人 10 人 15 人 1 人 交通手段:車両 不明 不明 不明 不明 場の利用状況 交通手段:その他 不明 不明 不明 不明 活動の場への アクセス状況 国道 251 号線を瑞穂町中心部の信号(瑞穂総合支所)から諫早湾側へ曲がり、 直進するとみずほすこやかランドの敷地に入る。 触れ合いの活動の様子:平成 21 年 11 月 (西郷川河口部東側の塩性植物生育地点) 触れ合いの活動の様子:平成 21 年 11 月 (西郷港防波堤からの釣りの状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (公園の北側緩傾斜護岸の西側の状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (公園の北側緩傾斜護岸の東側の状況)
表 6.12.1-8(10) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-10(長浜海水浴場) 触 れ 合 い 活 動 の内容 長浜海水浴場は、雲仙市国見町が夏季(7 月~8 月)のみ運営する人工海水浴 場であり、夏休み期間中は国見町近傍の子供達や家族連れが利用する。護岸 が階段状に整備され、海水浴場以外では磯遊びや散策等に利用される。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 海水浴場では、10 数台駐車可能な駐車場のほか、海の家、トイレ、シャワ ー室などが利用可能であり、水際は階段状の緩傾斜護岸が整備されている。 海水浴場がオープンしている夏季は、海水浴を楽しむ家族連れやグループな ど複数で利用されている。その他の時期は、周辺住民により砂浜での磯遊び や散策に利用されている。 [調査時間:各季 1 日、日中の時間帯で 1 回、10~15 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 0 人 28 人 0 人 2 人 交通手段:車両 なし 10 台 なし なし 場の利用状況 交通手段:その他 なし なし なし 自転車、徒歩 活動の場への アクセス状況 国道 251 号線で潮受堤防から島原市方面に約 8km の距離にあり、国道の脇に 駐車場や休憩所が隣接し、海水浴場全体が国道より見通せるため、アクセス は容易である。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 5 月 (海水浴場で水遊びを楽しむ家族連れ) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 5 月 (海水浴客と緩傾斜護岸や砂浜の状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (国道 251 号を諫早市方面へ向かう際の入口) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 8 月 (国道 251 号を島原市方面へ向かう際の入口)
表 6.12.1-8(11) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-11(神代、長浜海岸) 触 れ 合 い 活 動 の内容 雲仙市国見町沿岸の神代地区や土黒地区では、毎年 3 月上旬から 5 月上旬に かけて国見漁協によるアサリの潮干狩りが楽しめ、家族連れや観光客で賑わ う。夏季には、穏やかな波打ち際で磯遊びや釣り等を楽しむ姿がみられる。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 海岸は護岸の外に砂が堆積した自然海岸の状態となっており、有明海の潮の 干満によって利用できる空間は大きく変化する。駐車場やトイレ、水洗いな どの施設はなく、周辺住民の利用が主体となっている。 春 季は 、 干 潟 で潮 干 狩 り を楽 し む 家 族や 仲 間 同 士の グ ル ー プが 多 数 見 られ た。夏季は少人数の子供達や家族連れが、磯遊びや海水浴を楽しむ姿がみら れた。秋季から冬季に利用されている様子が確認されなかった。 [調査時間:各季 1 日、日中の時間帯で 1 回、10~15 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 30 人 7 人 0 人 0 人 交通手段:車両 不明 1台 なし なし 場の利用状況 交通手段:その他 自転車、徒歩 徒歩 なし なし 活動の場への アクセス状況 国道 251 号線で潮受堤防から島原市方面に約 10km の距離にあり、雲仙市国 見町の神代港周辺の海岸線一帯である。国道から海岸線が見えるのでわかり やすい。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 8 月 (神代港西側の砂浜で水遊びする家族) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 8 月 (長浜海岸での釣りの状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (西側海岸、前面はアサリやノリ漁場) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 5 月 (東側海岸、前面はアサリやノリ漁場)
表 6.12.1-8(12) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-12(多比良港) 触 れ 合 い 活 動 の内容 天気の良い日には、多比良港の敷地の空きスペースに駐車し、防波堤などで 釣りを楽しむ人が大勢みられる。そのほかの利用は周辺住民による散歩や凧 揚げ、仕事中の昼食休憩などとして利用されている。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 多比良港の付帯施設により、直立の護岸や防波堤といった外郭施設に、大き なトラックや漁業関係者等の利用する広い空き地があり、駐車スペースとし て利用している。ただし、基本的には立ち入りを禁止する表示がある。 天気の良い日や釣りの条件の良い日は、大勢の人が多比良港周辺の防波堤や 岸壁で釣りを楽しんでいる。昼休み時間あたりは、広い駐車スペースを利用 して、船の出入りなどを眺めながら昼食や散策を楽しむ人もみられた。 [調査時間:各季 1 日、日中の時間帯で 1 回、10~15 分のカウント調査] 時 期 春 季 夏 季 秋 季 冬 季 利用人数 0 人 7 人 200 人 4 人 交通手段:車両 不明 1台 不明 9 台 場の利用状況 交通手段:その他 自転車、徒歩 不明 不明 不明 活動の場への アクセス状況 国道 251 号線で諫早市方面から島原市方面へ向かい、潮受堤防から約 12km の距離にある。フェリー乗り場へは多比良港入口交差点が目印。その他の多 比良港周辺施設へは、国道沿いに視認できるのでわかりやすい。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 8 月 (護岸等で釣りをする人達) 触れ合いの活動の様子:平成 21 年 11 月 (釣り客の利用状況、駐車状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 8 月 (多比良港のフェリー乗り場) 触れ合いの活動の場の状況:平成 21 年 11 月 (多比良港のフェリーターミナルや駐車場)
表 6.12.1-8(13) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-13(水ノ浦スクイ漁場) 触 れ 合 い 活 動 の内容 城之下港近傍に、諫早市指定文化財の水之浦スクイ漁場があり、潮が引くと 遠景の石積みで囲まれた水たまりが現れる。また、漁場近傍の沿岸には、塩 性植物のシチメンソウが小規模な群落を形成している。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 古い護岸の前面に、岩盤や中小の礫が堆積し、自然の水際線を形成し、その 沖合には砂泥質の底泥にアサリ漁場が形成されている。護岸の背後は周辺住 民の生活用道路で、ほとんど人や車の通行はない。 場の利用状況 利用者はほとんどみられず、春季の潮干狩りの時期に、近所の住民が貝掘り に訪れる程度であった。また、背後の道路から干潟へは数カ所出入りする場 所があり、子供達の遊び場としては利用されているものと思われる。 活動の場への アクセス状況 国道 207 号線を諫早市方面から佐賀県太良町方面へ向かい、潮受堤防から約 1.2km に位置する。高来町水之浦地区と小長井町大峰地区の境にある城之下 港へ曲がり、城之下港を通過して 100mほどの地点である。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 5 月 (スクイ漁場と北部排水門) 触れ合いの活動の様子:平成 21 年 11 月 (シチメンソウと北部排水門) 触れ合いの活動の場の状況:平成 21 年 11 月 (スクイ漁場近傍の城ノ下港の状況) 触れ合いの活動の場の状況:平成 21 年 11 月 (調査地点のシチメンソウ群落全体)
表 6.12.1-8(14) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-14(小長井漁協アサリ漁場) 触 れ 合 い 活 動 の内容 北部排水門近傍に位置する金崎海岸において、小長井漁協が養殖、管理する アサリ漁場がある。ここで育てたアサリを一般市民に開放し、潮干狩りを楽 しんでもらうイベントを毎年開催している。来場者は、一人 1,000 円程度(大 人)の費用で、潮干狩りでき、掘ったアサリを 3~5kg 程度持ち帰ることがで きる。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 長崎県の管理する北部施工基地の敷地を駐車場として利用し、給水施設を利 用した洗い場、仮設トイレなどが整備され、潮干狩り後にきれいに洗浄して 帰ることができる。 場の利用状況 [H19 年]開催期間:4/15~6/5、総来場者数:2,563 名 [H20 年]開催期間:5/3~5/8、総来場者数:1,900 名 [H22 年]開催期間:4/25~5/31、総来場者数:5,838 名 活動の場への アクセス状況 諫早湾北部の国道 207 号もしくは諫早湾南部の国道 251 号より堤防道路を通 り、北部施工基地の東に面する干潟が潮干狩り会場である。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 4 月 (北部施工基地における洗い場の状況) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 4 月 (干潟で貝掘りを楽しむ利用客) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 4 月 (潮干狩り会場全景) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 4 月 (潮干狩り客専用の駐車場)
表 6.12.1-8(15) 人と自然との触れ合いの活動の場調査結果 地点:S-15(瑞穂漁協アサリ漁場) 触 れ 合 い 活 動 の内容 南部排水門近傍に位置する海岸において、瑞穂漁協が養殖、管理するアサリ 漁場がある。ここで育てたアサリを一般市民に開放し、潮干狩りを楽しんで もらうイベントを毎年開催している。来場者は、一人 1,000 円程度(大人) の費用で、潮干狩りができ、掘ったアサリを持ち帰ることができる。 触 れ 合 い 活 動 の場の状況 潮受堤防南端の海岸に面した干潟を会場とし、護岸周辺の空き地を駐車スペ ースとして利用している。背後に松林があり、天然の潮干狩りスポット的な 雰囲気である。 場の利用状況 [H17 年]開催期間:3/2~5/10、総来場者数:3,876 名 [H18 年]開催期間:3/17~4/30、総来場者数:2,004 名 [H19 年]開催期間:3/12~4/19、総来場者数:2,183 名 [H20 年]開催期間:3/17~4/23、総来場者数:2,636 名 [H21 年]開催期間:3/27~5/12、総来場者数:2,800 名 [H22 年]開催期間:2/27~5/3、総来場者数:4,385 名 活動の場への アクセス状況 諫早湾北部の国道 207 号もしくは諫早湾南部の国道 251 号より堤防道路を通 り、南部排水門を目印に向かう。駐車場へは堤防道路の付け根を東側へ曲が り 50m程度で駐車場入口となる。 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 4 月 (瑞穂漁協の潮干狩り会場) 触れ合いの活動の様子:平成 22 年 4 月 (瑞穂漁協の潮干狩り会場) 触れ合いの活動の場の状況:平成 22 年 4 月 (調査地点から見た南部排水門) 触れ合いの活動の場の状況:平成 21 年 11 月 (潮受堤防南端のシチメンソウ群落)
(2) 予測の結果 1) 予測事項 予測事項は、調整池への海水導入及び調整池からの排水に伴う利用環境の変化によ る海域及び調整池、並びに調整池周辺の背後地の人と自然との触れ合いの活動の場へ の影響とした。 図 6.12.1-5 人と自然との触れ合いの活動の場の影響の連関図 2) 予測地域 予測地域は、排水門の開放により人と自然との触れ合いの活動の場が変化する可能 性がある調整池、潮受堤防及び諫早湾を含む有明海、調整池周辺の背後地とした。 3) 予測対象時期 予測時期は、排水門の開放に伴う人と自然との触れ合いの活動の場の変化が最大と なる時期及び安定期とした。 変化が最大となる時期は、調整池の水位変化、調整池及び海域の水質、流動の変化、 諫早湾沿岸の地形・底質変化、調整池周辺の植生変化が最大となる時期とした。また、 安定期は、調整池の水位変化、調整池及び海域の水質、流動の変化、諫早湾沿岸の地 形・底質変化、調整池周辺の植生変化が一定となる最大期以降とした。 調整池の水位変化 干陸地の植生の枯死 干潮時の干潟の出現 調整池の流動増大 干陸地の地形変化 排水門周辺の濁り発生 人と自然との触れ合 い活動の場の変化 調整池へ海水導入 調整池の水質変化 調整池の水生生物斃死
4) 予測手法 ① 予測手法及び手順 予測手法は、開門調査による調整池内への海水導入や諫早湾への排水によって、 調整池や諫早湾の環境が変化し、それによって、主要な人と自然との触れ合いの活 動の場の環境の変化、利用性の変化、快適性の変化、安全性の変化について、影響 範囲の重ね合わせや解析によって予測した。予測手順を図 6.12.1-6 に示す。 図 6.12.1-6 人と自然との触れ合いの活動の場の予測手順 触れ合いの活動の場の現況把握 開門調査による変化の範囲や程度と 触れ合いの活動の場や活動特性等の重ね合わせ 活動特性の把握 活動を支える環境の状態 (植生、地形、土地利用等) 水位、流況、水質、地 形、水生生物、陸生生 物の予測結果 開門調査による 調整池への海水導入、 調整池からの排水 アクセス特性の 把握 触れ合いの活動の場の変化予測 (活動を支える環境、利用性、快適性、安全性の変化) 環境変化 の程度 利用性の 変化の程度 快適性の 変化の程度 安全性の 変化の程度
人と自然との触れ合いの活動の場に対する環境影響要因は、表 6.12.1-9 に示すと おりであり、開門調査に伴う調整池の水位変化、流動変化、地形変化、水質変化、 植生変化があげられる。 これらの環境影響要因により、環境、利便性、快適性、安全性が変化すると考え られる人と自然との触れ合いの活動の場を予測対象とする。予測対象とする人と自 然との触れ合いの活動の場を表 6.12.1-10 に示す。 表 6.12.1-9 人と自然との触れ合いの活動の場に対する環境影響要因 調整池の水位変化 塩分や濁り等の水質変化 調整池や諫早湾の流動変化 諫早湾沿岸部の地形・底質変化 環境影響要因 調整池周辺の植生変化 表 6.12.1-10 予測対象とする人と自然との触れ合いの活動の場 人と自然との触れ合い の活動の場 環境の変化 利用性 の変化 快適性 の変化 安全性 の変化 S-1 潮受堤防中央 ○ ○ ○ ○ S-2 内部堤防中央 ○ ○ ○ ○ S-3 不知火橋周辺地区 ○ ○ ○ ○ S-4 本明川総合学習拠点地区 ○ ○ ○ ○ S-5 水辺環境の改善地域 ○ ○ ○ ○ S-6 フラワーゾーン 自然干陸地 ○ ○ ○ ○ S-7 小長井港~井崎海岸一帯 ○ ○ ○ ○ S-8 白浜海水浴場 ○ ○ ○ ○ S-9 西郷海岸一帯 ○ ○ ○ ○ S-10 長浜海水浴場 ○ ○ ○ ○ S-11 神代、長浜海岸 ○ ○ ○ ○ S-12 多比良港、神代港 ○ ○ ○ ○ S-13 城ノ下港周辺 ○ ○ ○ ○ S-14 小長井漁協アサリ漁場 ○ ○ ○ ○
② 予測ケース 予測ケースは、開門調査のケース別に 4 ケースとした。 ③ 予測条件 予 測 条 件 は 、 水 象 、 水 質 、 水 生 生 物 、 陸 生 生 物 な ど の 予 測 結 果 に 基 づ き 、 表 6.12.1-11 に示すとおりとした。なお、ケース 3-2 の予測条件は、ケース 2 の第 1 段階と同様である。 表 6.12.1-11(1) 人と自然との触れ合いの活動の場の予測条件(ケース 1) ケース 1 予測条件 予測時期 予測結果 最大期 開門 1 年目 調整池の 水位変化 安定期 開門 1 年目以降 大潮期最大水位:EL(+)2.3m(8 月) EL(+)1.8m(2 月) 大潮期最小水位:EL(-)1.4m(8 月) EL(-)1.8m(2 月) 最大期 開門 1 年目 調整池水質 (塩分)の変化 安定期 開門 1 年目以降 調整池の塩分は、開門後 2 週間程度で海水と同程度の 塩分濃度となり、出水期には 20‰程度に低下する。 最大期 開門 1 年目 開 門 当 初 か ら 、 排 水 門 近 傍 で 顕 著 な 濁 り が 発 生 し 、 濁 りの上昇する範囲が諫早湾湾口部付近まで広がる。 海域水質 (濁り)の変化 安定期 開門 1 年目以降 排水門近傍では、大潮期の SS 濃度の上昇が 1 年目に比 べ て 小 さ い が 、 諫 早 湾 湾 央 部 よ り 遠 方 で は ほ と ん ど 変 化がみられない。 最大期 開門 1 年目 調整池や諫早湾 の流動変化 安定期 開門 1 年目以降 諫早湾では、排水門近傍で最大で 4~5m/s の流れが発 生 す る 。 下 げ 潮 時 は 、 北 部 排 水 門 か ら 潮 受 堤 防 に 沿 っ て 南 側 へ 速 い 流 れ が 発 生 し 、 諫 早 湾 湾 口 部 か ら 島 原 半 島に向かう流れが速くなる。 調整池の排水門近傍では、北部排水門で 4~5m/s、南 部排水門で 2~3m/s の流速を生じる。 最大期 開門 1 年目 諫 早 湾 で は 、 潮 受 堤 防 中 央 部 、 北 部 沿 岸 、 南 部 沿 岸 の ほ か 、 湾 口 部 に お い て 堆 積 傾 向 を 示 し 、 こ の う ち 湾 口 部では、泥分の増加に伴い有機物や硫化物が増加する。 調 整 池 で は 、 流 入 河 川 河 口 域 や 調 整 池 中 央 で 堆 積 傾 向 を示し、泥分の増加に伴い有機物や硫化物が増加する。 諫早湾沿岸 の地形・底質変 化 安定期 開門 1 年目以降 開門 1 年後からの地形変化はほとんどなく、1 年目の 地形変化の状況が維持される。 最大期 開門 2 年目 調整池周辺の 干 陸 地 の ヨ シ 群 落 は 、 満 潮 位 以 下 の 植 物 の ほ と ん ど が
表 6.12.1-11(2) 人と自然との触れ合いの活動の場の予測条件(ケース 2) ケース 2 予測条件 予測時期 予測結果 第 1 段階 大潮期最大水位:EL(-)1.0m(8 月、2 月) 大潮期最小水位:EL(-)1.2m(8 月、2 月) 第 2 段階 ケース 3-1 と同様 調整池の 水位変化 第 3 段階 ケース 1 と同様 第 1 段階 B1、B2 付近で秋季から冬季にかけては 25~27‰程度に なるが、出水後に塩分が安定するまでに 6 ヶ月程度の 長い期間を要する。 第 2 段階 ケース 3-1 と同様 調整池水質 (塩分)の変化 第 3 段階 ケース 1 と同様 第 1 段階 排 水 門 付 近 の 巻 き 上 げ に よ り 諫 早 湾 内 で は SS 濃 度 が 増加するものの、変化の範囲は排水門近傍に限られる。 第 2 段階 ケース 3-1 と同様 海域水質 (濁り)の変化 第 3 段階 ケース 1 と同様 第 1 段階 諫早湾では、排水時の最大流速が S1 で 1.2m/s、S6 で 0.7m/s 程度を示し、流速の増加がみられるが、諫早湾 湾央部から湾口部及び有明海では変化はみられない。 調 整 池 で は 、 導 水 時 の 排 水 門 近 傍 の 最 大 流 速 が 、 北 部 で 0.8m/s、南部で 0.6m/s 程度の流速を生じる。 第 2 段階 ケース 3-1 と同様 調整池や諫早湾 の流動変化 第 3 段階 ケース 1 と同様 第 1 段階 諫 早 湾 で は 、 北 部 沿 岸 で 堆 積 傾 向 、 調 整 池 で は 、 調 整 池 中 央 や 流 入 河 川 河 口 の 一 部 で 堆 積 傾 向 が み ら れ る が、堆積量は僅かであり、底質の変化はほとんどない。 第 2 段階 ケース 3-1 と同様 諫早湾沿岸 の地形・底質変 化 第 3 段階 ケース 1 と同様 第 1 段階 第 1 段階では、干陸地の植生の変化は小さい。 第 2 段階 ケース 3-1 と同様 調整池周辺の 植生変化 第 3 段階 ケース 1 と同様
表 6.12.1-11(3) 人と自然との触れ合いの活動の場の予測条件(ケース 3-1) ケース 3-1 予測条件 予測時期 予測結果 最大期 開門 1 年目 調整池の 水位変化 安定期 開門 1 年目以降 大潮期最大水位:EL(-)0.5m(8 月、2 月) 大潮期最小水位:EL(-)1.2m(8 月、2 月) 最大期 開門 1 年目 調整池水質 (塩分)の変化 安定期 開門 1 年目以降 調整池の塩分は、7 月初旬の出水時期前までに 27‰程 度になるが、出水期に塩分が安定するまでに 4~5 ヶ月 程度の長い期間を要する。 最大期 開門 1 年目 開 門 初 期 に 、 排 水 門 周 辺 の 濁 り が 上 昇 し 、 諫 早 湾 湾 奥 部では現況に比べて SS 濃度が上昇する。諫早湾湾央部 や湾口部及び有明海では有意な変化はみられない。 海域水質 (濁り)の変化 安定期 開門 1 年目以降 排水門のごく近傍では、1 年目に比べて SS 濃度の上昇 がみられるが、諫早湾や調整池のほとんどは、SS 濃度 の有意な変化はみられない。 最大期 開門 1 年目 調整池や諫早湾 の流動変化 安定期 開門 1 年目以降 諫早湾では、排水時の最大流速が S1 で 1.6m/s、S6 で 1.0m/s 程度を示し、流速の増加がみられるが、諫早湾 湾 央 部 か ら 湾 口 部 の 海 域 及 び 有 明 海 に 有 意 な 変 化 は み られない。 調 整 池 で は 、 導 水 時 の 排 水 門 近 傍 の 最 大 流 速 が 北 部 で 1.1m/s、南部で 0.8m/s 程度の流速を生じる。 最大期 開門 1 年目 諫 早 湾 北 部 沿 岸 及 び 諫 早 湾 湾 口 部 で 堆 積 傾 向 、 排 水 門 周 辺 で 洗 掘 さ れ る と 予 測 さ れ る が 、 泥 分 の 変 化 は 小 さ く、底質の変化はほとんどない。 調 整 池 で は 、 調 整 池 中 央 や 流 入 河 川 河 口 の 一 部 で 堆 積 傾 向 を 示 す も の の 、 泥 分 の 増 加 割 合 は 小 さ く 、 底 質 の 変化はほとんどない。 諫早湾沿岸 の地形・底質変 化 安定期 開門 1 年目以降 開門開始 1 年後からの地形変化はほとんどなく、開門 1 年目と同様である。 最大期 開門 2 年目 調整池周辺の 植生変化 安定期 開門 2 年目以降 干 陸 地 に 生 育 す る 植 物 の う ち 、 満 潮 位 以 下 の 植 物 の ほ とんどが開門後 2 年目で枯死し、枯死した群落部は干 潟状の裸地となる。
5) 予測結果 ① ケース 1 人と自然との触れ合いの活動の場への影響の最大期の予測結果は、表 6.12.1-12 に示すとおりである。 予測対象とした人と自然との触れ合いの活動の場のうち、調整池の水位変動によ り触れ合いの活動の場が水没・干出を繰り返す本明川沿いの不知火橋周辺地区と水 辺環境の改善地域、自然干陸地フラワーゾーンでは、人と自然との触れ合いの活動 の場の利用が困難になると予測される。 内部堤防では調整池の水位上昇対策として波返工と大型土のうが設置されるため、 散策やジョギングなどの人と自然との触れ合いの活動に影響を及ぼすものと予測さ れる。 また、小長井漁協アサリ漁場や瑞穂漁協アサリ漁場などの位置する諫早湾の湾奥 部から湾口部にかけた沿岸部においては、南北排水門の排水により底泥が巻き上げ られ、水中の SS 濃度増加や浮泥堆積量の増加により、アサリ等の漁獲対象種に影響 を及ぼすことが予測され、潮干狩り等の人と自然との触れ合いの活動に影響を及ぼ すものと予測される。 なお、安定期についても最大期と同様の影響が考えられる。
6. 12 .1 -3 5 表 6.12.1-12(1) 人と自然との触れ合いの活動の場の予測結果(ケース 1) 人と自然との触れ合い の活動の場 環境の変化 利用性の変化 快適性の変化 安全性の変化 S-1 潮受堤防中央 調 整 池 水 位 に 変 化 が あ る も の の、環境の変化はないと予測され る。 堤防道路中央の休憩所の利用性 への影響はないと予測される。 調整池水位の変化による堤防道 路中央の休憩所の快適性への影響 はないと予測される。 調整池水位の変化による堤防道 路中央の休憩所の安全性への影響 はないと予測される。 S-2 内部堤防中央 内部堤防前面は、水位変動によ り 満 潮 時 は 堤 防 ま で 水 位 が 到 達 し、干陸地の植物はすべて枯死す ると予測される。 干陸地の群落内への立ち入りは 難しくなる。内部堤防上に波返工 と大型土のうが設置されるため、 散策、ジョギングなどに影響を及 ぼすと予測される。 散策やジョギングに利用されて いる内部堤防上では、波返工と大 型土のうが設置され、利用できる 幅が狭くなるため、快適性への影 響があると予測される。 散策やジョギングに利用されて いる内部堤防の標高と満潮時の水 位に差があり、触れ合いの活動に 対する安全性に影響はないと予測 される。 S-3 不知火橋 周辺地区 感潮区間となり、水位の変化が 生じるため、河川沿いのヨシ原が 枯死するなど、環境の変化が予測 される。 感潮区間となり、水没と干出を 繰り返すため、河川敷での釣り、 散策、ジョギングなどに影響を及 ぼすと予測される。 感潮区間となり、水没と干出を 繰り返すため、快適性への影響が あると予測される。 感潮区間となり、水没と干出を 繰り返すため、地盤が緩くなって 安全性への影響があると予測され る。 S-4 本明川総合学習 拠点地区 感潮区間となり、水位の変化が 生じると予測される。 散策やジョギングに利用されて いる河川堤防上には変化が生じな いことから、利用性への影響はな いと予測される。 散策やジョギングに利用されて いる河川堤防上には変化が生じな いことから、快適性への影響はな いと予測される。 散策やジョギングに利用されて いる河川堤防上には変化が生じな いことから、安全性への影響はな いと予測される。 S-5 水辺環境の 改善地域 感潮区間となり、水位の変化が 生じると予測される。 感潮区間となり、水没と干出を 繰り返すため、親水性の河川施設 や多目的広場の利用に影響を及ぼ すと予測される。 感潮区間となり、水没と干出を 繰り返すため、快適性への影響が あると予測される。 感潮区間となり、水没と干出を 繰り返すため、地盤が緩くなって 安全性への影響があると予測され る。 S-6 自然干陸地 フラワーゾーン 調整池の水位変化により、水没 と干出を繰り返すと予測される。 干陸地内にある駐車場やフラワ ーゾーンが水没と干出を繰り返す ため、従来のイベント活動は困難 になると予測される。 感潮区間となり、水没と干出を 繰り返すため、快適性への影響が あると予測される。 感潮区間となり、水没と干出を 繰り返すため、地盤が緩くなって 安全性への影響があると予測され る。 S-7 小長井港~ 井崎海岸一帯 排水に伴う SS 濃度の上昇や、沿 岸における浮泥堆積量の増加がみ られ、生物等への影響が予測され る。 SS 濃度や浮泥堆積量が増加する ことから、釣りや磯遊びなどに影 響を及ぼすと予測される。 SS 濃度の増加により快適性が低 下するものと予測される。 堆積物量に変化が生じるものの 安全性への影響はないと予測され る。 排水に伴う SS 濃度の上昇や、沿 岸における浮泥堆積量の変化はほ SS 濃度や浮泥堆積量はほとんど 変化せず、海水浴や砂遊びなどへ SS 濃度や浮泥堆積量はほとんど 変化せず、快適性への影響はない 浮泥堆積量の変化はほとんど生 じないため、安全性への影響はな
6. 12 .1 -3 6 表 6.12.1-12(2) 人と自然との触れ合いの活動の場の予測結果(ケース 1) 人と自然との触れ合い の活動の場 環境の変化 利用性の変化 快適性の変化 安全性の変化 S-9 西郷海岸一帯 排水に伴う SS 濃度の上昇や、沿 岸における浮泥堆積量の増加がみ られ、生物等への影響が予測され る。 SS 濃度や浮泥堆積量が増加する ことから、釣りや磯遊びなどに影 響を及ぼすと予測される。 SS 濃度の増加により濁りの増加 により快適性が低下するものと予 測される。 堆積物量に変化が生じるものの 安全性への影響はないと予測され る。 S-10 長浜海水浴場 排水に伴う SS 濃度の上昇や、沿 岸における浮泥堆積量の増加がみ られ、生物等への影響が予測され る。 SS 濃度や浮泥堆積量が増加する ことから、水や砂に触れる活動で ある海水浴や砂遊びなどに影響を 及ぼすと予測される。 SS 濃度の増加により濁りの増加 により快適性が低下するものと予 測される。 堆積物量に変化が生じるものの 安全性への影響はないと予測され る。 S-11 神代、長浜海岸 排水に伴う SS 濃度の上昇や、沿 岸における浮泥堆積量の増加がみ られ、生物等への影響が予測され る。 SS 濃度や浮泥堆積量が増加する ことから、潮干狩りや磯遊びなど に影響を及ぼすと予測される。 SS 濃度の増加により濁りの増加 により快適性が低下するものと予 測される。 堆積物量に変化が生じるものの 安全性への影響はないと予測され る。 S-12 多比良港、 神代港 排水に伴う SS 濃度の上昇や、沿 岸部への浮泥堆積量の変化は僅か であり、影響は小さいと予測され る。 SS 濃度や浮泥堆積量の変化は僅 かであり、釣りなどへの影響はな いと予測される。 SS 濃度や浮泥堆積量の変化は僅 かであり、快適性への影響はない と予測される。 浮 泥 堆 積 量 の 変 化 は 僅 か で あ り、安全性への影響はないと予測 される。 S-13 城ノ下港周辺 排水門周辺では SS 濃度が増加 し、沿岸域に浮泥が堆積する。SS 濃度増加により、漁場環境に影響 を及ぼすおそれがある。 漁場環境に影響を及ぼすおそれ があるため、磯遊びや潮干狩りな どに影響を及ぼすと予測される。 SS 濃度や浮泥堆積量の増加によ り快適性が低下するものと予測さ れる。 城ノ下港周辺における浮泥堆積 量が増え、底泥が細粒化するため、 利用者が足をとられるなど安全性 へ の 影 響 が あ る も の と 予 測 さ れ る。
② ケース 2 第 1 段階における人と自然との触れ合いの活動の場への影響の予測結果は、表 6.12.1-13 に示すとおりである。 ケース 2 の第 1 段階においては、水位の変化が小さいため、本明川沿いの不知火 橋周辺地区と水辺環境の改善地域、自然干陸地フラワーゾーンなどへの影響は小さ いと考えられる。 また、排水門近傍の小長井漁協アサリ漁場や瑞穂漁協アサリ漁場では、南北排水 門の排水により底泥が巻き上げられ、水中の SS 濃度増加や浮泥堆積量の増加により、 アサリ等の生息に影響が予測され、潮干狩り等の人と自然との触れ合いの活動に影 響を及ぼすものと予測される。 第 2 段階においては、ケース 3-1 と同様である。 第 3 段階においては、ケース 1 と同様である。