予 測 条 件 は 、 水 象 、 水 質 、 水 生 生 物 、 陸 生 生 物 な ど の 予 測 結 果 に 基 づ き 、 表 6.12.1-11 に示すとおりとした。なお、ケース 3-2 の予測条件は、ケース 2 の第 1 段階と同様である。
表 6.12.1-11(1) 人と自然との触れ合いの活動の場の予測条件(ケース 1)
ケース 1予測条件
予測時期 予測結果
最大期 開門 1 年目 調整池の
水位変化
安定期 開門 1 年目以降
大潮期最大水位:EL(+)2.3m(8 月) EL(+)1.8m(2 月) 大潮期最小水位:EL(-)1.4m(8 月) EL(-)1.8m(2 月) 最大期 開門 1 年目
調整池水質 (塩分)の変化
安定期 開門 1 年目以降
調整池の塩分は、開門後 2 週間程度で海水と同程度の 塩分濃度となり、出水期には 20‰程度に低下する。
最大期 開門 1 年目
開 門 当 初 か ら 、 排 水 門 近 傍 で 顕 著 な 濁 り が 発 生 し 、 濁 りの上昇する範囲が諫早湾湾口部付近まで広がる。
海域水質 (濁り)の変化
安定期 開門 1 年目以降
排水門近傍では、大潮期の SS 濃度の上昇が 1 年目に比 べ て 小 さ い が 、 諫 早 湾 湾 央 部 よ り 遠 方 で は ほ と ん ど 変 化がみられない。
最大期 開門 1 年目 調整池や諫早湾
の流動変化
安定期 開門 1 年目以降
諫早湾では、排水門近傍で最大で 4~5m/s の流れが発 生 す る 。 下 げ 潮 時 は 、 北 部 排 水 門 か ら 潮 受 堤 防 に 沿 っ て 南 側 へ 速 い 流 れ が 発 生 し 、 諫 早 湾 湾 口 部 か ら 島 原 半 島に向かう流れが速くなる。
調整池の排水門近傍では、北部排水門で 4~5m/s、南 部排水門で 2~3m/s の流速を生じる。
最大期 開門 1 年目
諫 早 湾 で は 、 潮 受 堤 防 中 央 部 、 北 部 沿 岸 、 南 部 沿 岸 の ほ か 、 湾 口 部 に お い て 堆 積 傾 向 を 示 し 、 こ の う ち 湾 口 部では、泥分の増加に伴い有機物や硫化物が増加する。
調 整 池 で は 、 流 入 河 川 河 口 域 や 調 整 池 中 央 で 堆 積 傾 向 を示し、泥分の増加に伴い有機物や硫化物が増加する。
諫早湾沿岸 の地形・底質変 化
安定期 開門 1 年目以降
開門 1 年後からの地形変化はほとんどなく、1 年目の 地形変化の状況が維持される。
最大期 開門 2 年目 調整池周辺の
干 陸 地 の ヨ シ 群 落 は 、 満 潮 位 以 下 の 植 物 の ほ と ん ど が
表 6.12.1-11(2) 人と自然との触れ合いの活動の場の予測条件(ケース 2)
ケース 2予測条件
予測時期 予測結果
第 1 段階 大潮期最大水位:EL(-)1.0m(8 月、2 月) 大潮期最小水位:EL(-)1.2m(8 月、2 月) 第 2 段階 ケース 3-1 と同様
調整池の 水位変化
第 3 段階 ケース 1 と同様
第 1 段階
B1、B2 付近で秋季から冬季にかけては 25~27‰程度に なるが、出水後に塩分が安定するまでに 6 ヶ月程度の 長い期間を要する。
第 2 段階 ケース 3-1 と同様 調整池水質
(塩分)の変化
第 3 段階 ケース 1 と同様
第 1 段階 排 水 門 付 近 の 巻 き 上 げ に よ り 諫 早 湾 内 で は SS 濃 度 が 増加するものの、変化の範囲は排水門近傍に限られる。
第 2 段階 ケース 3-1 と同様 海域水質
(濁り)の変化
第 3 段階 ケース 1 と同様
第 1 段階
諫早湾では、排水時の最大流速が S1 で 1.2m/s、S6 で 0.7m/s 程度を示し、流速の増加がみられるが、諫早湾 湾央部から湾口部及び有明海では変化はみられない。
調 整 池 で は 、 導 水 時 の 排 水 門 近 傍 の 最 大 流 速 が 、 北 部 で 0.8m/s、南部で 0.6m/s 程度の流速を生じる。
第 2 段階 ケース 3-1 と同様 調整池や諫早湾
の流動変化
第 3 段階 ケース 1 と同様
第 1 段階
諫 早 湾 で は 、 北 部 沿 岸 で 堆 積 傾 向 、 調 整 池 で は 、 調 整 池 中 央 や 流 入 河 川 河 口 の 一 部 で 堆 積 傾 向 が み ら れ る が、堆積量は僅かであり、底質の変化はほとんどない。
第 2 段階 ケース 3-1 と同様 諫早湾沿岸
の地形・底質変 化
第 3 段階 ケース 1 と同様
第 1 段階 第 1 段階では、干陸地の植生の変化は小さい。
第 2 段階 ケース 3-1 と同様 調整池周辺の
植生変化
第 3 段階 ケース 1 と同様
表 6.12.1-11(3) 人と自然との触れ合いの活動の場の予測条件(ケース 3-1)
ケース 3-1予測条件
予測時期 予測結果
最大期 開門 1 年目 調整池の
水位変化 安定期 開門 1 年目以降
大潮期最大水位:EL(-)0.5m(8 月、2 月) 大潮期最小水位:EL(-)1.2m(8 月、2 月)
最大期 開門 1 年目 調整池水質
(塩分)の変化
安定期 開門 1 年目以降
調整池の塩分は、7 月初旬の出水時期前までに 27‰程 度になるが、出水期に塩分が安定するまでに 4~5 ヶ月 程度の長い期間を要する。
最大期 開門 1 年目
開 門 初 期 に 、 排 水 門 周 辺 の 濁 り が 上 昇 し 、 諫 早 湾 湾 奥 部では現況に比べて SS 濃度が上昇する。諫早湾湾央部 や湾口部及び有明海では有意な変化はみられない。
海域水質 (濁り)の変化
安定期 開門 1 年目以降
排水門のごく近傍では、1 年目に比べて SS 濃度の上昇 がみられるが、諫早湾や調整池のほとんどは、SS 濃度 の有意な変化はみられない。
最大期 開門 1 年目 調整池や諫早湾
の流動変化
安定期 開門 1 年目以降
諫早湾では、排水時の最大流速が S1 で 1.6m/s、S6 で 1.0m/s 程度を示し、流速の増加がみられるが、諫早湾 湾 央 部 か ら 湾 口 部 の 海 域 及 び 有 明 海 に 有 意 な 変 化 は み られない。
調 整 池 で は 、 導 水 時 の 排 水 門 近 傍 の 最 大 流 速 が 北 部 で 1.1m/s、南部で 0.8m/s 程度の流速を生じる。
最大期 開門 1 年目
諫 早 湾 北 部 沿 岸 及 び 諫 早 湾 湾 口 部 で 堆 積 傾 向 、 排 水 門 周 辺 で 洗 掘 さ れ る と 予 測 さ れ る が 、 泥 分 の 変 化 は 小 さ く、底質の変化はほとんどない。
調 整 池 で は 、 調 整 池 中 央 や 流 入 河 川 河 口 の 一 部 で 堆 積 傾 向 を 示 す も の の 、 泥 分 の 増 加 割 合 は 小 さ く 、 底 質 の 変化はほとんどない。
諫早湾沿岸 の地形・底質変 化
安定期 開門 1 年目以降 開門開始 1 年後からの地形変化はほとんどなく、開門 1 年目と同様である。
最大期 開門 2 年目 調整池周辺の
植生変化 安定期 開門 2 年目以降
干 陸 地 に 生 育 す る 植 物 の う ち 、 満 潮 位 以 下 の 植 物 の ほ とんどが開門後 2 年目で枯死し、枯死した群落部は干 潟状の裸地となる。