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精神保健福祉相談業務

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(1)

精神保健福祉基礎研修(基礎知識編)

~精神保健福祉の法体系・施策と社会資源~

(2)

1 精神保健福祉の法体系

(1)精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 (精神保健福祉法)

(2)障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律

(障害者総合支援法)

(3)心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等

に関する法律 (心神喪失者等医療観察法)

2 精神保健福祉の動向・施策

(1)新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討

精神保健福祉法の改正(保護者制度の見直し)について

(2)精神保健福祉におけるその他の課題

3 社会資源の情報

※こころのケアガイドブックから

(1)県内の「社会資源」情報 など

今日お話させていただく内容

(3)

第1章 総則 第2章 精神保健福祉センター 第3章 地方精神保健福祉審議会及び精神医療審査会 第4章 精神保健指定医、登録研修機関及び精神科病院 第5章 医療及び保護 第6章 保健及び福祉 第7章 精神障害者社会復帰促進センター (1)精神保健福祉法(H7年~) 第1章 総則 第2章 自立支援給付 (自立支援医療含む) 第3章 地域生活支援事業 第4章 事業及び施設 第5章 障害福祉計画 第6章 費用 第7章 審査請求 主な改正点 *利用者負担の見直し *障害者の範囲の見直し *相談支援の充実 など つなぎ法 (多くはH24年~) 障害者自立支援法(H17年~) 第1章 総則 第2章 審判 第3章 医療 第4章 地域社会における 処遇 (3)心神喪失者等 医療観察法(H17年~)

1 精神保健福祉の法体系

主な改正点 *障害者の範囲に 難病等を加える *GHとCHの一元化 (2)障害者総合支援法(H25年~) H25年以降

(4)

法の理念

(1)精神保健福祉法

患者の人権を守るための法律

ポイント!

第1章 総則 第1条 法律の目的

① 精神障害者の医療及び保護を行う

② 障害者総合支援法と相まって、その社会復帰の促進及び

その自立と社会経済活動への参加の促進のために必要な

援助を行う

③ 精神障害の発生の予防その他国民の精神的健康の保持

及び増進に努める

④ もって、精神障害者の福祉の増進及び国民の精神保健の

向上を図る

(5)

第2章 精神保健福祉センター

(1)精神保健福祉法

■ 第6条

都道府県は、精神保健の向上及び精神障害者の福祉の増進を図る

ための機関(以下「精神保健福祉センター」という。)を置くものとする。

■ 各都道府県(政令指定都市等を含む)に必置とされており、平成25年

3月現在、全国で69箇所が設置されている。

■ 三重県での名称は「三重県こころの健康センター」である。

参考: 精神保健福祉センターの名称 ① 精神保健福祉(総合)センター 48箇所 ② こころの健康センター 13箇所 ③ その他 8箇所

(6)

こころの健康づくりや精神障がい者の社会参加促進など

精神保健福祉活動を支援する機関として、さまざまな事業を行っています

技術指導 技術支援 企画立案 普及啓発 教育研修

こころの健康センター

Mie Pref. Mental Health & Welfare Center

業務内容

専門相談 自殺対策 組織育成 支援 精神医療 手 帳 依存症 対策 ひきこもり 対策 こころの健康 パンフレットをご覧下さい

(7)

第3章 ・・・ 精神医療審査会

(1)精神保健福祉法

精神障がい者の人権に配慮し、入院の要否及び入院患者の処遇の適否に 関する審査を行っている ● 精神医療審査会 合議体月1回開催(年12回) ● 事務局は、精神保健福祉センター(こころの健康センター)

具体的には

① 医療保護入院・措置入院(強制入院)が妥当かどうかの審査

② 退院請求・処遇改善請求の審査 など

(8)

第4章 ・・・ 精神科病院

(1)精神保健福祉法

三重県内の精神科病院は

18箇所です

こころのケアガイドブック

を参照

■ 第19条の7

都道府県は、精神科病院を設置しなければならない。ただし、次条の

規定による指定病院がある場合においては、その設置を延期することが

できる。

いくつかの精神科病院を

写真でご紹介します

(9)

第5章 医療及び保護

(1)精神保健福祉法

■ 保護者

(第20条~第22条の2)

2 精神保健福祉の動向・施策

で詳しく説明します

■ 入院の形態

任意入院 (第22条の2~3)

医療保護入院等 (第33条~第35条)

診察及び措置入院 (第23条~第31条)

■ 精神科病院における処遇等

(第36条~第40条)

(10)

入院形態 対象者 同意者 その他 措置入院 (法第29条) 自傷他害のおそれのある者 不要 (行政措置) *精神保健指定医2名以上の診察 *精神保健福祉職員の立会い *保護者への通知 *国立・県立・指定病院へ入院 緊急措置入院 (法第29条の2) 自傷他害のおそれのある者 (措置入院の診断時の要件 を満たさない) 不要 (行政措置) *精神保健指定医1名など、措置入院の 要件を欠く場合 *国立・県立・指定病院へ入院 *入院は72時間以内 医療保護入院 (法第33条) 医療及び保護のため 入院が必要な者 保護者又は 扶養義務者 *精神保健指定医の診察 (特定医師の場合は12時間以内) *扶養義務者の同意による入院は4週間 以内 応急入院 (法第33条の4) 医療及び保護のため直ちに 入院が必要であるが本人の 同意がなく、保護者不明な どで同意が得られない者 なし *精神保健指定医(特定医師)の診察 *入院は72時間(12時間)以内 *応急入院指定病院へ入院 *患者本人の同意

■ 入院の形態

(11)

■ 精神科病院における処遇等

★ 入院患者の処遇の基準

[ポイント]

● 患者の個人としての尊厳を尊重、人権に配慮

● 適切な精神医療の確保及び社会復帰の促進に資すること

● 患者の自由の制限が必要な場合

・ 患者に説明して制限を行うこと

・ 患者の症状に応じて最も制限の少ない方法により行うこと

★ 行動制限

● 通信・面会 (手紙、電話、面会の制限)

● 隔離 (保護室への入室)

● 身体的拘束 など

★ 病棟内での配慮

● 患者の相談に応じ、必要な援助を行い、保護者等(関係機関を

含む)との連絡調整を行う

(12)

第6章 保健及び福祉

(1)精神保健福祉法

■ 精神障害者保健福祉手帳

(第45条~第45条の2)

(対象者) 精神障がいのために、長期にわたり日常生活または社会生活への 制約がある方

精神障害者保健福祉手帳障害等級判定基準

*判定基準は 「精神疾患(機能障害)の状態」 「能力障害の状態」 で構成されている (1)「精神疾患(機能障害)の状態」= 医療・保健 ・ 疾患別に判断する (2)「能力障がいの状態」= 福祉 ・ 精神疾患からくる副産物 = 生活障がい(生活のしづらさ) ・ 「日常生活」や「社会生活」への支障の程度を判断する この部分への支援が重要になる

(13)

[精神障害者保健福祉手帳とは]

手帳の交付を受けられた方に、各種のサービスが提供される

ことを促進し、精神障がい者の社会復帰・社会参加の促進を

図ることを目的としています。

申請は、居住地の市町担当窓口です。

[精神障害者保健福祉手帳制度実施要綱]

(障がいの重いものから順に1級、2級、3級)

(1級)= 日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの (2級)= 日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい 制限を加えることを必要とする程度のもの (3級)= 日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常 生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする 程度のもの

(14)

■ 精神保健福祉手帳所持者数(三重県)

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 1級 605 658 662 716 857 931 1,010 1,060 1,057 2級 3,289 3,801 3,963 4,244 4,567 4,871 5,281 5,753 6,224 3級 731 944 1,089 1,285 1,466 1,628 1,742 1,799 1,963 4,625 5,403 5,714 6,245 6.890 7,430 8,033 8,612 9,244 各年度末

(15)

■ 精神保健福祉手帳データ

身障手帳 療育手帳 精神手帳 74,476 11,487 9,244 95,207 78.2% 12.1% 9.7% 100%

障がい別

(身障・療育=H24.4.1時点 精神=H25.3.31時点)

男女別

(H24年度末) 精神手帳 9,244名 9.7% 療育手帳 11,487名 12.1% 身障手帳 74,476名 78.2% 4,700 4,544 9,244 50.8% 49.2% 100% 男性 4,700名 50.8% 女性 4,544名 49.2% * 男女差はほとんどない

(16)

■ 精神保健福祉手帳データ

年齢 10未満 10歳代 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70以上

人数 85 209 702 1,695 2,291 1,717 1,646 899 9,244 割合 0.9% 2.3% 7.6% 18.3% 24.8% 18.6% 17.8% 9.7% 100%

(17)

■ 精神保健福祉手帳の優遇措置

① 税制上の優遇措置

* 所得税・住民税・相続税の障害者控除

* 利子等の非課税(マル優)

* 自動車税・軽自動車税・自動車取得税の減免

② 施設等の利用

* 県立美術館・博物館・斎宮歴史博物館など、入場料免除

* 県営住宅の当選率を優遇

* 映画館の入場料減額など、民間施設の利用割引

③ 市町独自の優遇措置

(※内容は各市町により異なる)

* 医療費助成、タクシー券・燃料費助成、通所交通費支給、

市・町営施設の利用割引 など

④ その他

* 携帯電話の 基本使用料割引、NHK放送受信料免除、

生活保護受給者の障害者加算 など

(18)

大きく分けて ①介護給付 ②訓練等給付 ③地域生活支援事業 で構成

(2)障害者総合支援法

(障害者自立支援法) 拡大 自立支援医療 (精神通院医療)

(19)

介護給付 ● 居宅介護(ホームヘルプ) ● 重度訪問介護 ● 同行援護 ● 行動援護 ● 重度障害者等包括支援 ● 短期入所(ショートステイ) ● 療養介護 ● 生活介護 ● 施設入所支援 ● 共同生活介護(ケアホーム) 訓練等給付 ● 自立訓練 ● 就労移行支援 ● 就労継続支援 ● 共同生活援助(グループホーム) 自立支援医療 ● 更生医療 ● 育成医療 ● 精神通院医療 ※ 補装具

● 相談支援 ● 移動支援 ● 成年後見制度利用支援 ● 地域活動支援センター ● コミュニケーション支援 ● 福祉ホーム ● 日常生活用具の給付又は貸与 ● その他の日常生活又は社会生活支援

地域生活支援事業

自立支援給付

(20)

日中のサービスと 夜間のサービスを分離

(21)

拡大

(22)

計画相談 支 援 事業名 内 容 地域相談 支 援 ● サービス利用支援 障害福祉サービス等の申請に係る支給決定前 に、サービス等利用計画案を作成し、支給決定 後にサービス事業者等との連絡調整等を行うと ともに、サービス等利用計画の作成を行います。 ● 継続サービス利用支援 支給決定されたサービス等の利用状況の検証 (モニタリング)を行い、サービス事業者等との 連絡調整を行います。 ● 地域移行支援 障害者支援施設、精神科病院、児童福祉施設 を利用する18歳以上の者等を対象として、地域 移行支援計画の作成、相談による不安解消、外 出への同行支援、住宅確保、関係機関との調整 等を行います。 ● 地域定着支援 居宅において単身で生活している障害者等を 対象に常時の連絡体制を確保し、緊急時には ● 計画相談支援 (個別給付) * サービス利用支援 * 継続サービス利用支援 ● 基本相談支援 障害者・障害児等からの相談) 指定特定相談支援事業者 (計画作成担当) ※ 事業者指定は市町村長が行う ● 地域相談支援 (個別給付) * 地域移行支援 (地域生活の準備のため の外出への同行支援・入院支援等) * 地域定着支援 (24時間の相談支援体制等) ● 基本相談支援 指定一般相談支援事業者 ※ 事業者指定は都道府県知事等が行う 平成24年4月1日から

(23)

3 障害者の範囲

4 障害支援区分の創設 5 障害者に対する支援

* ケアホーム・グループホームの一元化 * 地域移行支援の対象拡大 など

(24)

よく聞く名称

相談支援専門員

● 相談支援専門員とは

障害者等の相談に応じ、助言や連絡調整等の必要な支援を行うほか、

サービス利用計画の作成を行う。

相談支援事業を実施する場合、相談支援専門員を置く必要がある。

● 相談支援専門員の要件

相談支援従事者初任者

研修(5日間)を修了

※講義2日+演習3日

実務経験

障害者の保健・医療・福祉・就労・ 教育の分野における実務経験 (3年~5年)

[5年ごと]

相談支援従事者現任者研修(3日間)を修了

(25)

25

よく聞く名称

サービス管理責任者

● サービス管理責任者とは

個々の利用者についてアセスメント、個別支援計画の作成、定期的な

モニタリング等を行い、一連のサービス提供プロセス全般に関する責任

を担うことによって、サービスの質の向上を図る。

障害福祉サービスのうち、生活介護、療養介護、自立訓練。就労移行

支援、就労継続支援、児童デイサービス、施設入所支援、共同生活介護

共同生活援助を実施する場合、サービス管理責任者を置く必要がある。

● サービス管理責任者の要件

相談支援従事者初任者

研修(講義2日)を修了

実務経験

障害者の直接支援・相談支援など の実務経験(5年~10年)

サービス管理責任者研修

(共通講義1日+

分野別2日ずつ)を修了

かつ

(26)

■ 自立支援医療(精神通院)

● 制度概要 精神疾患(てんかんも含む)の治療のために、指定医療機関(各都道府県等 から指定を受けた病院等)に通院されている方を対象に、通院医療費の9割 までを公費で負担される制度です。 ● 対象者 統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神 病質その他の精神疾患を有する方で、通院による精神医療を継続的に要する方 が対象となります。 対象となる医療費は、診察料・薬代・訪問看護等です。 ● 申請窓口 市町の担当窓口 ● 有効期間 有効期間は1年間です。受給者証が交付されます。更新される場合は再認定 の手続きが必要です。

(27)

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 19,715 20,966 19,797 18,601 19,540 20,698 22,148 22,906 23,739

■ 自立支援医療(精神通院)受給者数 (三重県)

(28)

ICD-10 診断カテゴリー 主な病名 精神通院医療受給者 三重県・H25.3現在 F0 症状性を含む器質性障害 認知症、器質性精神障害、症状性精神障害 608 2.6% F1 精神作用物質使用による精神および 行動の障害 中毒、依存症、精神病性障害、健忘症候群 535 2.3% F2 統合失調症および妄想性障害 統合失調症、妄想性障害、非定型精神病 6,730 28.4% F3 気分(感情)障害 感情障害、うつ病、そう病 9,472 39.9% F4 神経症性障害、ストレス関連障害および 身体表現性障害 不安障害、強迫神経症、解離性障害、 心因反応 2,261 9.5% F5 生理的障害および身体的要因に関連した 行動症候群 摂食障害、睡眠障害 99 0.4% F6 成人の人格および行動の障害 人格障害 147 0.6% F7 精神遅滞 知的障害 376 1.6% F8 心理的発達の障害 発達障害 860 3.6% F9 小児期および青年期に通常発症する行動および 情緒の障害および特定不能の精神障害 行為障害、他に特定できないもの 279 1.2% - てんかん 1,649 6.9%

■ 診断別 受給者数

(29)

生活保護 低所得1 低所得2 中間所得1 中間所得2 一定所得以上 高額治療対象者(重度かつ継続) 中間所得 一定所得以上 負担0円 負担上限 2,500円 負担上限 5,000円 負担上限 5,000円 負担上限 10,000円 負担上限 20,000円 負担上限 医療保険の自己負担限度 公費負担の 対象外 一定所得以下 中間所得 一定所得以上 生保世帯 市町村民税非課税 収入80万以下 80万超 市町村民税(所得割) 3.3万未満 23.5万未満 3.3万以上 23.5万以上

■ 自立支援医療 自己負担上限額

(30)

(3)心神喪失者等医療観察法

(心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律)

● 平成15年7月成立、平成17年7月施行

● 「心神喪失等」= 刑事責任が問えない方

① 全く責任が問えない・・・ 心神喪失 ② 限定的に責任が問える・・・ 心神耗弱 *不起訴・無罪・執行猶予 = 心神喪失者等医療観察法の適用 ● 「重大な他害行為」 ○ 殺人、放火、強盗、強姦、強制わいせつ、重大な傷害 など ● 「対象者」= 心神喪失又は心神耗弱の状態で、「重大な他害行為」を行った人 ● 「法の目的」 = 社会復帰を促進すること・・・ 国の責任で行う ○ 手厚い専門的な医療 ・ 指定入院医療機関、指定通院医療機関で行う ・ 入院費用はすべて国費で賄われる

(31)

致 送 訴 起 入 院 決 通 院 決

■ 心神喪失者等医療観察制度における処遇の流れ

不起訴等 無罪等 申立 警察 検察庁 裁判所 対象行為 重大な他害行為 (殺人・放火・強盗・強姦・傷害等) 審判 鑑定 審判 入院医療 退 院 許 可 決 地域処遇 審判 処遇終了決定

(32)

個別の処遇実施計画に基づく処遇の実施 県(精神保健福祉センター ・保健所等)、市町など 保護観察所 (社会復帰調整官) 指定通院医療機関 福祉サービス事業所等 精神保健観察 ケア会議の開催 ① 保護観察所が入院時より対象者の地元等での生活環境の調整を実施

■ 地域における処遇・連携体制

(33)

三重県における医療観察制度支援システム(連携体制) [開催] 原則年1回以上 [内容] ① 医療観察制度の運用及び課題を検討 (各連携部会、個別ケア会議で出された課題を検討し、解決を目指す) ② 関係機関の情報共有 [構成機関] 保護観察所、県主管課、精神保健福祉センター、指定医療機関(入院・通院)、福祉サービス事業所代表、 都市福祉事務所長連絡協議会、精神保健福祉士協会、家族会その他関係機関・団体 等 三重県医療観察制度運営連絡協議会 [開催] 原則年1回以上 [内容] 指定医療機関における ① 事例の共有・検討 ② 課題の抽出・検討 ③ 情報共有・意見交換 [構成] 指定医療機関及び各関係機関の 実務担当者 (三重県医療観察制度) 指定医療機関連携部会 [開催] 原則年1回以上 [内容] 福祉サービス事業所における ① 事例の共有・検討 ② 課題の抽出・検討 ③ 情報共有・意見交換 [構成] 福祉サービス事業所及び各関係機関の 実務担当者 (三重県医療観察制度) 福祉サービス事業所連携部会 各連携部会 ・ 個別ケア会議から出された課題 [開催] 必要の都度 [内容] 個別事例における ① 課題の抽出・検討 [構成] 各支援関係者 個別ケア会議

(34)

※ 平成21年12月から検討開始

① 障がい者制度改革推進本部 (計4回開催)

② 障がい者制度改革推進会議 (59回開催)

総合福祉部会(38回開催)、差別禁止部会(21回開催)

③ 新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム (計28回開催)

⇒ H24.6.28 「とりまとめ」の公表 (スライドあり)

● 平成24年7月23日付けで推進会議(推進本部・検討チーム)は廃止

2 精神保健福祉の動向・施策

(1)新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討

精神保健福祉法の改正(保護者制度の見直し)について

(35)

新たな地域精神保健医療体制の構築に向けた検討チーム

「保護者制度・入院制度に関する作業チーム」(17回開催)で、

保護者制度の見直しが検討されてきました。

Q なぜ、保護者制度を見直しているのか?

障害者権利条約

= 平成18年に国連総会でまとめられ、

日本政府は平成19年に条約に署名しました。

批准

= 条約を正式に受け入れること。国会で承認が必要。

条約に見合うよう、多くの法律改正が必要となっています。

保護者制度の問題(差別の疑いが極めて高いと言われている)

を解決しないと、「障害者権利条約」の「批准」ができません。

(⇒ だから、頑張って見直されることになります)

■ 保護者制度の見直しについて

(36)

Q そもそも「保護者」って何?

A 一般的には、未成年者(20歳未満)でなければ法令に

基づく保護者はいません。

法令= 児童福祉法、学校教育法、少年法 など

成年者(20歳以上)で、保護者が必要となるのは、

知的障がい者と精神障がい者だけ

です。

法令= 知的障害者福祉法、 精神保健福祉法

成年者の保護者は、家庭裁判所で選任手続きをする

必要があります。

■ (あらためて)保護者制度について

~現在の精神保健福祉法の規定~

(37)

Q 精神障がい者の「保護者」の役割は?

① 精神障害者の診断が正しく行われるように医師に協力する

② 措置入院者、医療保護入院者の財産上の権利を保護する

③ 〃 〃 に治療を受けさせること

④ 〃 〃 に治療を受けさせるにあたって

医師の指示に従うこと

⑤ 回復した措置入院者等を引き取ること

医療保護入院の同意

をすることができること

⑦ 退院請求・処遇改善請求ができること

(38)

Q 医療保護入院の要件とは?

① 指定医による診察の結果

* 精神障害者であり

* 医療及び保護のために入院が必要

* 精神障害のために任意入院できないと判定

(本人が入院に同意しない)

保護者の同意

(一定期間は扶養義務者で可)

①と②で、本人の同意がなくても入院となります

(39)

Q 医療保護入院には、なぜ保護者の同意が必要なの?・・・

★ 医療や介護では 「家族が面倒を見るのは当然」

⇒ 日本では依然としてこの考え方が主流

家族を主体とし、保護者による代諾・代行として、本人の

精神科医療に関わる意思確認と同意を行っている

Q 医療保護入院の二面性って?

(本人にとって)

★ 強制的な入院 (-)

★ 治療へアクセスする権利を保障 (+)

(家族にとって)

★ 本人の意思に反する入院の手続きは大きな負担 (-)

★ 本人に治療を受けさせることができる (+)

(40)

★ 「医療保護」という名の強制入院

* 患者の意思に基づかない強制入院制度

★ 本人が退院したくても、保護者の同意がなければ、なかなか

退院できない?

* 入院が長期化する原因となっていないか?

★ 本来、支援されるべき家族(保護者)に、必要以上の負担を

強いているのではないか?

* 強制入院に家族が同意することで、本人と家族の間に軋轢が生じる

Q 現在の医療保護入院の問題点は?

「障害者は保護の対象ではなく、権利の主体である」

という考え方から、

自己決定に基づく医療を進めるべき

(41)

Q これまでの検討の議論では・・・

★ 医療保護入院そのものをなくせないか ⇒ それは無理かも?

★ 保護者の同意は不要ではないか?

⇒ でも、それでは医師の診断だけで強制入院になるの?

★ 保護者の代わりに行政(保健所?市町村?)が同意したら?

⇒ それでは、措置入院と何が違うの?

⇒ 1保健所あたり平均月20件の同意が必要・・・手続き大変

★ 保護者が同意が不要なら、医療費はどうなるの?

など多くの課題が出されていた

(42)
(43)
(44)

精神保健福祉法改正案は平成25年4月19日に閣議決定された。

今国会での成立を目指している(平成26年4月施行予定)。

■ 精神保健福祉法改正案のポイント

○ 「第20条(保護者)」の条項を削除(保護者制度の廃止)

○ 医療保護入院は、3親等内の扶養義務者のいづれかの者の

同意でOK ⇒ 家庭裁判所での保護者の選任手続きも不要となる

○ 精神科病院は「退院後生活環境相談員」を置き、退院後の

患者・家族の相談に応じる

○ 3親等内の扶養義務者は、退院の請求ができる

○ 3年を目途に検討を加え、所要の措置を講ずる

Q それで、結局どうなるのか?

最新情報

(45)

(2) 精神保健福祉におけるその他の課題

(現状) ● 精神科病院には、症状は安定していて入院の必要性は低いのに、家族の事情や さまざまな理由で、長期の入院(社会的入院)を続けている方が大勢います。 これは他国にはなく、(歴史的な背景から) 日本だけが抱えている問題です。 ● 入院生活が長期になると、生活能力や意欲、活動能力が低下してきます。そのため、 退院後の生活に強い不安を持ちやすくなります。 (「退院したくない」「一生入院していたい」という入院患者も多くいます) ● 長期入院患者を地域生活に繋げること(そのためには、「退院したい」という気持ちに なってもらうこと)が、現在の精神保健福祉分野の最も大きな課題といえます。 (取り組み) ● この課題を解消するため、三重県では平成15年度から退院促進事業(当時の名称) に取り組んできました。県内全ての地域で事業を展開し、多くの患者が退院に繋がり ました。全国的に見ても先進的な取り組みとなっています。

精神障がい者の地域移行を進めるために

(46)
(47)
(48)
(49)

3 社会資源の情報

こころの健康センターでは、県内の社会資源情報を提供しています。

● こころのケアガイドブック

Ⅰ 診療機関編 Ⅱ 相談窓口編 Ⅲ 社会資源編

● こころの健康センターホームページ

こころのケアガイドの情報を掲載しています(随時更新)。 関係機関・団体のホームページへリンクできます。

「診療所(クリニック)」 及び

「福祉サービス事業所」を

いくつかご紹介します

(掲載している主な社会資源)

● 精神科病院、クリニック ● 相談支援事業所、市町、社協、 保健所、その他の相談機関 ● 障がい福祉サービス事業所 ● 居場所、当事者団体・グループ 家族会、相互援助グループ ぜひ活用してください

(50)

最後に・・・ 初任者のみなさんへのメッセージ

① 人権を守るために法律を使いこなして下さい

(逆に法律に使われることがないよう・・・)

② 膨大な情報を全部記憶することは非常に困難です

⇒ どこに情報があるのかを把握しておく

常に取り出せる状態にしておく

③ 「精神」にとらわれず、「健康的・常識的な広い視点」を大切

にして下さい (例・・・「日中の居場所」と言われたら、どこを

思い浮かべますか? 支援者は?当事者は?)

参照

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