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IRUCAA@TDC : №2:Treponema denticola におけるBacteriocin ABC transporter 様遺伝子の解析

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№2:Treponema denticola におけるBacteriocin ABC

transporter 様遺伝子の解析

Author(s)

額賀, 智之; 田中, 公子; 菊池, 有一郎; 新谷, 誠康;

村松, 敬; 古澤, 成博; 石原, 和幸

Journal

歯科学報, 113(4): 423-423

URL

http://hdl.handle.net/10130/3134

Right

(2)

目的:喫煙は歯周病の重大なリスクファクターであ る。喫煙が歯周組織に及ぼす影響については,主に ニコチンを中心に研究がなされてきた。しかし,タ バコ煙が宿主細胞に及ぼす影響,とくに歯周病原細 菌の存在下における影響については,未だ明らかに されていない。そこで本研究では,タバコ煙抽出液 (CSC)の曝露とPorphyromonas gingivalis 感染がヒ ト歯肉上皮細胞の機能,とくに増殖能および遊走能 に及ぼす影響を検討した。 方法:ヒト歯肉上皮細胞 Ca9‐22を10% FBS 添加 MEM にてコンフルエントに達するまで培養した。 任意の濃度のニコチンまたは CSC を24h 作用させ た後,細胞の生死をトリパンブルー排除試験,細胞 増殖 能 を WST-1,遊 走 能 を wound healing assay にて評価を行った。細胞形態の変化は,共焦点レー ザー顕微鏡(CSLM)にて解析した。上皮細胞の遊 走に関与しているとされている integrin の発現局 在を CSLM にて観察し,mRNA 量を Real-time RT -PCR を用いて定量化した。以上の実験は,P.

gin-givalis ATCC 33277の 感 染 下(MOI=100,2h)で

も行った。さらに,P. gingivalis の上皮細胞への侵

入を CSLM と Antibiotic protection assay にて評価 した。 結果と考察:喫煙者の唾液中濃度に相当するニコチ ン濃度の範囲において,Ca9‐22の増殖能に変化は 認められなかった。CSC 濃度0.1‐50μg/ml では遊 走能に濃度依存性の促進が認められ,CSLM では 細胞骨格に変化が観察された。250μg/ml(ニコチ ン濃度約6.0μg/ml)以上の CSC 濃度では遊走能 の抑制が認められたことから,CSC は濃度により Ca9‐22に二相性の影響を及ぼすことが示唆さ れ た。また,遊走能を促進させた CSC 低濃度におい て,CSLM により integrinα3の scratch 側に近接 した細胞における発現強度の亢進が観察され,さら に mRNA 量は,約2倍の増加を示した。 一方,P. gingivalis を感染させると遊走能,integ-rinα3の発現は全体的に抑制され,CSC による促 進傾向は認められなかった。また,CSC 各濃度に おけるP. gingivalis の Ca9‐22への侵入を観察する と,低濃度の CSC で増加していた。しかし,P. gin-givalis の侵入量に依存した遊走能の抑制は認められ なかった。 以上のことより CSC は,ヒト歯肉上皮細胞の細 胞生死に影響を与えない濃度範囲において,細胞遊 走能に二相性の影響を与え,さらにその影響はP. gingivalis 感染により修飾されることが示唆された。 目的:デンタルプラーク内では,種々の細菌間で共 生と拮抗が認められ,細菌叢組成の歯周病原性菌へ のシフトにも関わっている。菌種間の拮抗に関わる 分子には bacteriocin がある。Bacteriocin は,細菌 の分泌するタンパクで,同種や類縁種に抗菌スペ ク ト ル を も つ。Treponema denticola は,慢 性 歯 周 炎,根尖性歯周炎の病巣より高頻度で分離され,そ の発症と進行に重要な役割を果たしている。本菌は bacteriocin 様遺伝子とその分泌システムと考えら れる遺伝子群を持つが,その機能は明らかになって いない。本研究ではデンタルプラークに,T. denti-cola が定着・増殖し,歯周炎を引き起こすプロセス で,bacteriocin がどのような役割を果たしている かを明らかにする目的で,その分泌に関わるタンパ ク群の機能について解析を加えた。

方法:T. denticola ATCC35405の持つ3種の bacte-riocin 分泌タンパクと類似性を持つ遺伝子群に含ま れ る ABC transporter の orthologue には TepA1, A2,A3の3種がある。これらの機能解析を目的 とし,TepA2の欠損株を作製し,1)OD660の吸 光度による増殖率,2)リアルタイム PCR による TepA1,TepA3の発現,3)スペクチノマイシ ン,クロラムフェニコール,リファンピンに対する 抗菌性を検索した。増殖率,抗菌性は菌を培地に接 種し,その OD660の測定により行った。TepA1, TepA3の発現は,16S rRNA を内部標準とし Taq-Man プローブを用いて行った。 結果および考察:TepA2の欠損株の増殖速度は, stationary phase に達するまでほぼ野生株と同程度 であり,欠損による発育への影響は認められなかっ た。TepA1の発現には野生株と欠損株の間で変化 が認められなかったが,TepA3は欠損株での発現 が 野 生 株 に 比 べ5.7倍 の 発 現 が 認 め ら れ た(P< 0.01)。この結果から欠損が何らかの作用を介し TepA3の発現上昇を導いていることが示唆され た。さらに抗菌剤に対する感受性ではエリスロマイ シン,リファンピンに対する感受性に変化が認めら れなかったが,クロラムフェニコールに対する感受 性が有意に低下し,TepA2の欠損が本菌のクロラ ムフェニコールに対する感受性に影響を与えている ことが示唆された。

№2:

Treponema denticola における Bacteriocin ABC transporter 様遺伝子の解析

額賀智之1),田中公子2),菊池有一郎3),新谷誠康2),村松 敬1),古澤成博1),石原和幸3) (東歯大・保存)1)(東歯大・小児歯)2)(東歯大・微生)3)

№1:タバコ煙抽出液の曝露と

Porphyromonas gingivalis 感染がヒト歯肉上皮細胞の機

能に及ぼす影響

今村健太郎1)2),国分栄仁2)3),喜田大智1),太田功貴1),石原和幸2)3),齋藤 淳1)2)(東歯大・歯周)1) (東歯大・口科研)2)(東歯大・微生)3) 歯科学報 Vol.113,No.4(2013) 423 ― 75 ―

参照

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