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地震の規模と最大有感距離

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Academic year: 2021

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betweeo Earthquake Magnitude and Maximum V

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M.

Ichikawa

(Seismological Sectio,iT

.

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.

M. A.)

The following fo

:

i

mulae are useful for estimating tht;magnitude of an shallow earthquake

occurring in or near Japan from the distance between epicenter and limit point of perceptibility; M=2.7 logA -1. 0,

or

M=2.7 logA+O. 000063A-O. 96.

Dividing hpan into two parts, i:e., northeastern Japan and central and southwestern Japan, we may estimate more accurately the magnitude of an earthquake occurring in each region using the following formulae than using ihe' above ones;

M=2.47 logA-O. 38 (for northeastern Japan:), and M=2.97 log A -1. 70 (for central and southwestern Japan).

*

1. ま え が き 地震の規模とそれに対応する最大有感距離(半径)と の 関 係 は , ア メ リ カ の 地 震 に 対 し て は Gutenberg と RichterKより調査されており,一 3,4の実験式が導入 されている. 筆者は昭和2 (1927) 年 か ら 同 25 (1950) 年までのあいだに日本付近に起った深さ 60km以浅, 小区域以上の地震と同期間外に起った若干の被害地震と をあわせた合計1780の地震について,規模と最大有感 距離との関係を調べた. その結果, Gutenberg と Richterの式はこれら観測 結果からはるかにはずれていることがわかったので,こ れらの結果を満足するような式を作ってみた.

*

2. 観測結果と関係式 よく知られているように,震度分布は単純なものでな く,浅発地震といえどもその分布は震央に関して必ずし も対称とはならない.そればかりでなく,非常に飛びは 骨 ReceivedFeb. 16, 1960. 暢 気 象 庁 地 震 課 なれた地点で異常的に有感であることがしばしばある. そこで,有感距離からその地震の規模を推定するには, 平均最大有感半径を用いるほうが,・いわゆる最大有感距 離を用いる場合よりも結果はよくなるかも知れない.し かし,その算出に多少のわずらわしさを伴うので,その ようなことはせず極端に飛びはなれた地点で異常的に有 感であったときは,その点は無視しての最大有感限界を もって最大有感

E

鴎住ムーとし,これと M との関係を調 べることにした. 日本付近の主要地震の表ω 中 の 昭 和2(1927) 年から 昭和25 (1950) 年までのあいだに起った小区域以上, 60 km以浅の各地震と,この期間外に起った若干の被害 地震をあわせた1780の地震に対し,上の定義によるムを はかりその関係を図示するとFig.1のようになる (1) , The Seismological Bulletin ofJ. M. A..,

Supplementary Volume, Catalogue ofMajor .Earthquakes which occurred in and near Japan (1926--1956)

1958.

(2)

8

4

験 震 時 報 25巻 3号

11 s

4

lL-L--'---i-"-,IUI,I---,,

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i

I

I

I

I

I

I lしいよJ1._ 200 且10 . 4<)0 51ωi自'XJ E:百 仇d一一

fdeJt)

Fig.1.Relation between maximum value of epicentral distance at limit ofperceptibility(a) and magnitude (M) of earthquakes which occurred in and near Japan from 1927 to 1950. . : M=3. 8 log aー3.0,一一一:M=2. 710g a -1.0 GutenbergとRichterの関係式ω M =ー3.0 + 3. 8 log

r

(

1 ) が日本の場合にも通用するか否か調べるため,この式に よる曲線を同図中に描くと(図中の点線),明らかに観測 結果を満たさないことがわかる.したがって,この式か ら最大有感距離を用いて

M

を求めると,過大となるお それが多分にある. また,河角の式ω から 1100

-

-

--

-

-

_

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-

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-e'.

=

¥

-

-

X

-

J e'''"'V V V . V O山 、ι

M

ニ4.85+0.5Mk (2) (3) M=2.311ogム十0.00092針 。 肋ι ( 4 ) なる関係式が求められるが,これから観測結果になるた け近い曲線を引くためには

I

O

でなければならない. じれはおかしい.そこで M(Ch)とMkとめ関係を調ぺ なおしてみると Mk=,.161 M-6. 57 (5) としたほうがよいらしいことがわかった. そこで (2)と(5)がら M ル 叩=2川8邸制6引l ω O なる式が導ける.(6)式において 1=0.2すなわち, M=2.86 log a+O. 001l3a-1.63 (7) とすると,かなりよく観測結果をみた寸ことができる. しかしムによる系統的なず;れが出るようである. 次l乙,これまでの関係式に拘でいせず,今回の観測結 果を満たす一応もっともらしい線を,目のこで引いてみ ると

( 2 ) B. Gutenb巴rg呈:11C F.Ri.::~:l ter, Earthquake magnitude, intensity, energy, and acceleration (second paper)

B.S. S. A.ト 46 (1956)

105 ...145. ・ :(3) H. Kawasumi; Bull.Earthq. Res. Inst. 30 (1952}.

P

古町 5 4 3 2 5 Fig. 2. Relation between Mk an~ M ・ ・ : Mk= 2 M-9. 70 - : Mk=1.61M-':6. 57

M

=

2. 7 log A -1. 0 ( 8 ) なる結果が得られる.この式による残差8M(=O-C) の平均は0.02であったが,ム別にこの残差を整理して みると,多少,系統的なものがみられた.そこで、これを 最小自乗法で計算し, (8)式に補正すると M=2.710g

+0.000063

ムー

0.96 (9) となる.しかし,実際には (8)と(9)の差は小さい Fig. 1中の実線は (8)式によるものである.この図か らわかるように

M

A

のあいだには相当のばらつき がある.このばらつきには偶然的誤差ばかヌでなく,系 統的な原因によるものが存在しないだろうか.この種の 調査には分散分析法が用いられようーいま,考えられる 系統的な原因として,震央の位置や震源の深さの影響が 寄在するか否かこの万法で調べることにした. 日本付近 をFig.3 ~乙示すように 8 地区に,また深さを o...19km, 20...39 km, 40...60 kmの3つに,それぞれ分け,各区 分内の 8Mを (8)"(9)式から求めてみた.それら の平均を Tabs.1,2 ~乙示す. 分散分析法では 8Mijの平均 ai; は第 i行(ここで は地域)に起因する影響恥,第 j~J (ここでは深さ) に起因する

C

;

と,これらとは無関係な常数 a からな - 14ー

(3)

Fig.3. Map showing the regions provisional1y divided by the present author. るものとするが,一応,Ri, Cjは存在しないと仮定し, 次のようにおく R1=R2=……=Rm=O, 1 C1

=C

2

=

.

.

.

= C叫 =0.

r

.

(10) そじて次の各式により

F

を求め,.この値を

F

分布表 lこ与えられた限界値と比較し,上の仮定の検定をすれば よし¥

F

j

Z

j

i

〈r I〉 二(Sl/(m-1)) / (S3/ (m-1) (n-1), 1 } (11)

F

i

Z

<n-l)

=

(S2/(n-1)/(S3/(m-1) (n-1)).

J

ここで Sl ニ n~(oMi・ ~oM..)2

n S2 ニ m~(oM.j-8瓦)2, (12) S3=~'2:, (oMij-oMi~ -oM. j十oM二)2. oM..は全体の平均, OMi., oM.j はそれぞれ第 i 行,第j 列ごとの平均を示す• Tab. 1からは Fr2ニ4.60

F;2

=

1. 79

Tab. 2からは F1~=5. 26, Ff2= 1. 66 が得られ,いずれの場合も危険率

5%

で深さの影響なし とする仮説は認められるが,地域による影響なしとする 骨 第 6区(東北地方)内の資料は非常に少なかったの で,計算から省略した. according to the regions and focaldepths. ¥¥denth I

¥¥¥I

0-19km

I

20...39km

I

40...60km reg101い ¥ 1 十0.082 -0.020 -0.071 2

0.059 -0.156 -0.173 3 十0.027 十0.000 ←0.069 4 十0.215 +0.109 十0.110 5 ←0.052 -0.044 -0.090 7 -0.001 ←0.073 -0.100 8 ←0.039 -0.004 ¥+0.100

T

:

a

ble 2. Mean ofoM obtained from formula(9) according to the regions and focal depths. ¥¥denth I

¥ ¥ I

0-19km

I

20...39km

I

40...60km reglOn ¥ ¥ 1 +0.008 -0.080 -0.109 2

O.107 -0.232- -0.238 3 十0.021 ← 0.075 一O.131 4 +0.167 十0.119 +0.080 5 -0.-091 一O.150 -0.090 7 -0.051 --0.125 ← O. 155 8 一0.093 -0.075 +0.100 仮説は棄却される.そこで,地域別の式を作るとそれぞ れ次のようになる M=2.710g ム-1.00, …・・・第1 区 M=2.710gムー1.13,……第 2区 M=2.710gム-1.00,…...第 3区 M=2.710g ム←0.79,・・・・・・第4区 M=2.710g ム-1.06,…・・・第 5区 M=2.710g ム-0.89,・・・…第 6区 M=2.710gム-1.04,一....第7区 M=2.710g ム-1..05. ・・・・・・第8区 または, (13) M二 2.710gム十 O.000063 ~ -1. 02,……第 1区) M=2.710g ム+0.000063s -1.16, ・・・・・・第2区 M=2.710gム十0.000063ムー 0.96,……第 3区 M=2.710gム十0.000063ム-0.75,・・・・・・第4区l ;(14) M=2. 710g ~+0.000063 ム-1.02, .一…第 5区( M=2.710gム+0:000063 ~-O. 85,……第 6区│ M=2.710gム十0.000063ム-1.00,……第 7区

l

M-=2.7 log~+O. 000063ムー1.01. ....・・第8区j また,上の各地域ごとに観測された

M

と ム の 関 係 を図示すると Fig.4のようになる(図中の曲線は (13) の各式を対応する図中に描いたものである).

(4)

86 験 震 時 報 25巻 3 号

1

1

1

R~,ωn. 1

1

1

1

RCI'ion.

5

7ト ∞ g ~ー 5ト 4ト

ーし_ L I_~~__~一一一 I_.____~L ____~I 一一 500 1000 Re9ωn 2 Re9ion6 7ト 。

〆「

L一一一上一一」一一一」十一 1___1 500 Re9-ion 3 Re~w" '7

y

去 一

:

2

r

500 1000 500 R~ion 4 RC9io且 3 7 5ト ~弓 0'0 00 。 4ト /00 200 300 400 500 600 71

ω

3ω出 動3z)LU 100 200. JOO 400 500

ω

70043L品肌80)0 Fig.4. Relation between

M

and

invarious regions. これら各図をみると資料の少ない地域もあるが,一般 にAによる系統的なずれのあることがわかる.すなわ ち,ムの大きなところで計算値のほうが小さくなる傾向 がみられる.これは資料の沢山ある,ムの小さいところ に良くあうよう式が決まっているためで‘ある.また,こ のように多くの地域にわかれていたのでは用いにくい. そこで同じような傾向にあり,かつ,相接してし、る第1,第 5および第6の各区と,他の残りの地区をそれぞれーまと めにした 2地区に日本およびその近傍を分けて再び式を たてなおした.この結果は前者(東北地方以北)に対して M = (2. 47

=

t

:

:

0. 11) logA -(0. 38土0.27), (15) 後者(関東地方以南)に対して - 16ー 守,;

(5)

!1 s 7 4 M

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!a ー右~ ー-

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>~-時

. ・. ‘ ー : ・ -・- 凶 ー 一 4・e 200 300 4(1J 5<<1 6<<1 dIJO 1000 L)(....J Fig.5(1). Relation between

M

.

andム (in northeastern Japan and Hokkaido and their vicini ty).

con五dencelimits of coe品cient95 %

400 51ω 600 800 α70

Aω侃)

Fig.5(2). Relation between M andム (in central and southwestern Japan and their vicini ty). con品dencelimits of coe伍cient95% M = (2. 97:::!::0. 12) logムー(1.70土O.29) (16) がそれぞれ決まる. 上式と観測結果との関係を Fig.51乙示す. 図中の 2 本の点線は,確定したムに対する

M

の推定値の標準 偏差の1.96倍の点を結んだ、いわ.ゆる,信頼度 95%の信 頼限界を示したものである.すなわち,ある確定したム に対する真の M の値がこの2本の線内に含まれる確率 は 95%であることを示す線である. これから上の 2式 を用いて M を推定した場合,その精度は 0.4--0.5で あることがわかる ほかに.M=αムβ+γ の型の式を最小自乗法で決めて みたところ M=0.0060ム川6十4.17 (17) という結果が求められたが,~の小さいところ,大きい ところで,観測結果からのずれが大きく感心しない. 最後に参考までに(1), (8), (15) および (16) を 図示すると Fig.6のようになる. t1 s

一--~1ジ戸干ilL

I

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-

-

-

l

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t

宇中寸工.J..-.t-Ir

l

5 2 b r

JJt 100 200 ..300. 4()0 500 仰 仰 般 加 f ,'1/im) Fig. 6: Comparsion of various formulae obtained by the present author and by Gutenberg-Richter. 1 : M=2. 710gム-1.0 l[: M二 2.471ogム-0.38 ][[ : M=2. 97 log ム-1.70

m

'

:

Confidence limits of coe伍cient95% for1II lV : 1¥11= -3. 0十3.81ogム

*

3. む す び 坪井の式から求めた日本付近の地震の M とそれに対 する最大有感距離との関係には" Gutenberg と Richter がアメリカの地震から決めた式はあてはまらない.これ らの結果をみたすためには日本全体を通して考えるとき は . 1¥11=2.71ogム-1.0, または M=2.71ogム十0.000063ム-0.96 の式が導けた. また,地域的な影響を考慮すると東北地万以北および その近海の地震に対して Mニ2.471ogム-0.38. また,関東地方以南およびその近海の地震に対して M=2.971ogム-1.70 が導入された. しかじいずれの式を用いても,推定した M に対する 標準偏差は:::!::O.4--0. 5である.坪井の式による場合,そ のM の精度は :::!::O.3程度であるから,上の値ははるか にわるいが,これは震度分布の複雑さか'らやむを得まか. しかし,緊急に大ざっぱな M を知りたいような場合や, 最大振幅に関する情報がない有感地震などに対して,結 構役K立つものと思う.

Table 1 .   Mean o f   oM  o b t a i n e d  fromformula(8)  a c c o r d i n g  t o   t h e  r e g i o n s  and f o c a l d e p t h s . 

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