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情報爆発時代におけるわくわくするITの創出を目指して : パートII : 情報分野研究者のためのオンリーワン共有イノベーションプラットフォーム : 0.前書き--研究者が作る研究基盤

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Academic year: 2021

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(1)特集 ★ 情報爆発時代 における わくわく する IT の 創出 を目指して. 【 パート II:情報分野研究者のためのオンリーワン共有イノベーションプラットフォーム 】. 0.. 前書き 〜研究者が作る研究基盤. 田浦健次朗* 1. * 1 東京大学.  情報科学研究の楽しさの大きな部分に「ものづくりの. 処理や自然言語処理の研究であれば対象とするデータ. 楽しさ」があることにはうたがいないだろう. 「もの」. の規模やリアリティなどが,研究の意義を評価するため. は純粋なソフトウェアかもしれないし,ハードウェア,. の基準に含まれる.そのような大規模データ処理のため. 身体に装着するものかもしれない.本特集のパート II. に,また,大規模な並列システムが必要という関係もあ. では,それ自体が研究成果でありながら,同時に次の研. る.TSUBAKI,アカデミックリンケージ,InTrigger. 究における飛躍を生むための基礎固めであり,そして実. は,そのような現状に対する解として,互いに深く連携. 際にものを動かすことの楽しさを見せてくれる試みを紹. しながら進められている試みである.TSUBAKI は大量. 介する.それらの試みの成果は,本プロジェクトに参加. の日本語 Web ページのコレクションと,それに対して. するすべての研究者を始めとして,同分野の研究者が利. 基本的な自然言語処理 (品詞タグ付けや形態素解析など). 用できる基盤として提供する,という仕組みで行われて. を施したデータを整備し,自然言語処理に基づいたサー. いる.. チエンジンの基盤を構築している.InTrigger は現状で.  研究者がものづくりを追求することにはジレンマもあ. 11 拠点(今後 20 まで拡張予定),約 900 のコアからなる,. る.新規性と直接かかわりのない部分にも多大な労力が. 分散並列処理プラットフォームであり,システム研究お. 必要で,研究者の成果と関係ないという扱いを受けるこ. よび大規模データ処理研究のための基盤である.アカデ. ともある.一方で研究者は,研究のベースとしてさまざ. ミックリンケージは,i-linkage という著者同定のシス. まなオープンソースソフトウェアを使ったり,改良した. テムを Web 上のサービスとして公開し,文献や著者の. りしているのだから, そのベース作りに貢献しないのは,. 同定によるアカデミック情報の統合と分析のための基盤. 悪く言えばただ乗りということにもなる.. を提供している.X-Sensor は 100 以上のノードからな.  精神的な話はさておき,どうあっても基盤作りをやら. る,センサネットワーク研究開発のための基盤を構築し. なくてはならないという理由もある.1 つ目は,ものに. ている.. は他人が使えるものとそうでないもの(クオリティの.  これらの試みはその成果を他の研究者に使える形で提. 差)があり,前者には新しい研究を生む「基盤」として. 供することを目指し,さらにその試み自身に参画する研. の力があるということである.後者は,そこに注入され. 究者を歓迎しているので,興味のある人はぜひ著者へコ. たアイディアが優れていても,研究の進化系統図におけ. ンタクトをとられたい.. るリーフに位置する研究となってしまう場合がある.新. (平成 20 年 7 月 4 日受付). しい発想を得るために,試行錯誤をすぐに試して,実 現できる枠組みが必要だということである.大島らの. SlothLib/EaRDB は,情報検索に必要な数々のソフト ウェアを組み合わせて,新しい検索システムを組み上げ ることができる,まさしく基盤であって,あっという間 に検索システムが組みあがっていく様子は,新しい発想 を呼び起こしてくれるのではないかと期待させる.  2 つ目の理由は,多くの分野において説得力のある評 価結果を出すために必要な基盤が大規模化しているとい う事実である.分散システムやネットワーキングの研究 であればノード数(並列度)や拠点の数,大規模データ. 926. 情報処理 Vol.49 No.8 Aug. 2008. 田浦健次朗(正会員):[email protected] 1969 年生.東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専 攻准教授.並列・分散処理,プログラム言語に興味を持つ.ACM, IEEE,日本ソフトウェア科学会各会員..

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