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医療的ケア児に対する在宅療養移行期の行政保健師の支援

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Academic year: 2021

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医療的ケア児に対する在宅療養移行期の行政保健師の支援

⼩池 千咲

論文要旨

【目的】 先駆的に医療的ケア児の在宅⽀援を⾏っている⾃治体の保健師の在宅療養移⾏期の⽀援を記述する。今後医療的 ケア児とその家族が在宅で安⼼して療養⽣活を送り続けるための円滑で切れ⽬のない退院⽀援を遂⾏するための⽰ 唆を得ることを⽬的とする。 【方法】 研究デザインはインタビューによる質的記述的研究である。研究協⼒者は経験 5 年以上の⾏政保健師で、在宅療 養移⾏期または在宅⽀援の経験があり、在宅療養移⾏期の⽀援を語ることができる⾏政保健師 4 名に半構造的イン タビュー⾏った。データ収集は 2018 年 10 ⽉から 11 ⽉にかけて⾏い、データを質的記述的に分析した。 【結果】 医療的ケア児に対する在宅療養移⾏期における保健師の⽀援を分析したところ 5 カテゴリーと 26 サブカテゴリ ーを抽出した。保健師は、《地域の資源を開拓し連携を円滑に⾏えるようにする》、《⺟親と共に考え、その家族にあ った在宅療養⽣活が送れるようにする》、《俯瞰的に家族を捉え、医療的ケア児と家族が前向きに暮らせるように⽀ える》、《どんな時でも医療的ケアが滞らないようにする》、《児の療育や教育の権利を擁護する》の⽀援を⽇頃の保 健活動に組み込みながら⼊院中から⻑期的な視野で継続的に⾏っていた。 【結論】 医療的ケア児の円滑な退院⽀援を遂⾏するために、病院と退院前から綿密に連絡を取り合うことが重要であった。 また、家族や児との顔合わせや、在宅療養⽣活に関して⺟親がイメージできるように促すなどの働きかけは家族の不 安の軽減となり退院移⾏の後押しになったと考える。 また、在宅療養開始にあたって、保健師は医療的ケアの確保を重要視していた。退院後も医療的ケアが継続できる ように、退院に合わせて必要な機器や訪問看護を提供できるようにしたり、在宅療養⽣活で医療的ケアが安全に確保 できるように在宅療養の環境を⼀緒につくったりしていた。そして、退院後の在宅療養⽣活を継続していくためにも 児だけでなく家族を俯瞰的にみて、⺟親を中⼼とする家族が⾃分⾃⾝にも⽬を向けられるよう、⺟親の胸の内に秘め ている思いを傾聴することなどを通して、前向きな在宅療養⽣活を送れるように⽀援していた。

参照

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