〈書評〉東日本大震災--被災地の新聞が伝えたこと
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(2) 停 電 が 回 復 し て 、 パ ソ コ ン か ら プ リ ント ア ウト し た コピ ー 新 聞 に. 1 9 8 2 年 7月 、 長 崎 県 一帯 は 大 水 害 に 見 舞 わ れ 、 多 数 の死 者 、. り の エピ ソー ドを 記 し て いる ( 7) 。. 日新 聞 長 崎 支 局 は ﹁配 れ る 範 囲 だ け でも 情 報 を 伝 え た い﹂ と 、 B 4. 行 方 不 明 者 を 出 す 一方 で 、 新 聞 輸 送 ル ー ト も 途 絶 し た 。 そ の際 、 毎. 変 わ る ま で の 間 、 ヘド ロ の海 と が れ き に 取 材 を 制 約 さ れ 、 物 資 の不 の救 助 隊 到 着 ﹂ (13 日)、 ﹁全 国 か ら 物 資 供 給 ﹂ (14 日 ) と 、 前 向 き の. の見 出 し で被 害 状 況 を ま と め た 号 外 を 作 った 。 幸 か 不幸 か 、 ヘリ に. 判 の コピ ー 用 紙 に フ ェルト ペ ン の手 書 き で、 ﹁豪 雨. 足 に悩 ま さ れ な が ら 壁 新 聞 作 り の作 業 が 繰 り 返 さ れ た 。 ﹁各 地 か ら 情 報 を 中 心 に取 り 上 げ 、 同 時 に地 元 メ デ ィ ア の健 在 ぶ り を 発 信 し 続. 長 崎 に大 被 害 ﹂. けた。それがど れほど情報過疎 に置かれた被災者 の不安を防ぎ、勇. 石 巻 日 日新 聞 の闘 い ぶり は読 売 新 聞 が ﹁6 日間 の壁 新 聞 ﹂ と 報 じ. り 継 いで いる。 ( 8). も 目 に付 く 支 局 長 室 入 り 口脇 に掲 示 さ れ 、 ジ ャ ー ナ リ ス ト精 神 を 語. う 。 ﹁幻 の号 外 ﹂ は す っか り 古 び た いま も 、 支 局 員 か ら も 来 客 か ら. よ る 新 聞 空 輸 が 成 功 し て、 手 書 き 号 外 は 日 の目 を 見 な か った と い. て ( 4)注 目 を 集 め 、 壁 新 聞 が 米 国 ・ワ シ ント ン の ニ ュー ス の総 合 博. 気 づ け た こ と だ ろう 。. 物 館 ﹁ニ ュージ ア ム﹂ に展 示 さ れ た 。 9 月 には 台 北 で 開 か れ た 国 際 記 者 た ち 自 身 も 被 災 者 であ った 。 家 族 の安 否 を 気 遣 い、 食 の確 保. 30年 ほ ど で情 報 伝 達 手 段 は め ざ ま しく 発 展 し た 。 ジ ャ ー ナ リ スト の 日常 作 業 も 、 パ ソ コン や 携 帯 情 報 端 末 を 駆 使 し て デ ー タ を 集 め 、 ま. こと は 、 ジ ャ ー ナ リ ス ト の原 点 と いう よ り 本 能 と い って い い。 こ の. ど ん な 状 況 の 下 でも 、 ど ん な 手 段 を 使 っても 情 報 を 伝 え る と いう. に 奔 走 し た 。 そ の中 で、 あ く ま で ﹁伝 え る ﹂ と いう 報 道 機 関 の使 命. と め た 原 稿 は オ ン ラ イ ンで 記 事 サ ー バ ー に 送 り 込 む の が当 た り 前 に. 新 聞 編 集 者協 会 (I P I ) 年 次 総 会 で 特 別 賞 が 贈 ら れ た 。. を 放 棄 し な か った こ と が 、 世 界 中 の ジ ャ ー ナ リ ス ト の心 を 揺 さ ぶ. な った 。 そ の分 、 自 分 の 五 感 を 駆 使 し て情 報 を 集 め、 ひと 文 字 ひ と. さ まざ ま な 利 器 が す べ て使 え な い極 限状 態 で、 い か に本 能 を か き. り 、 幅 広 い 評 価 に つな が った のは 言 う ま でも な い。 近 江 は 改 め て. 立 て る か 。 そ のた め に平 時 か ら ど の よ う な 記 者 訓 練 が 考 え ら れ る. ﹁美 談 で も な ん でも な い。何 と し ても 情 報 を 届 け よ う と いう 気 持 ち 。. 1 9 7 0年 代 の後 半 、 私 は 毎 日新 聞 の新 人 記 者 と し て 山 陰 地 方 の. か。 今 回 の大 震 災 か ら学 ぶ べき 教 訓 は多 い。 マ ス メ デ ィ ア を 目 指 す. 文 字 を 刻 み つけ るプ リ ミ テ ィブ な 能 力 は 鈍 って いな いか 、 と いう こ. 支 局 に勤 務 し て いた 。 通 信 や輸 送手 段 が 不 十 分 な こ ろ だ か ら 、 政 変. 学 生 た ち に も 、 本 書 を 通 じ て ﹁ペ ン の力 ﹂ と いう 言 葉 の真 の意 味 、. と を 危 惧 す る。. や 大 事 件 、 大 事 故 が起 き て当 地 向 け の朝 刊 で間 に合 わ な いと き は 社. 職 務 を ま っと う し な いと 自 分 た ち は 生 き る 意 味 が な い と 考 え て い. 有 機 を 使 った 特 別 空 輸 号 外 。 飛 行 機 が 飛 べな け れば プ リ ント フ ァク. そ の重 さを 知 って ほ し いと 心 か ら願 う 。. た ﹂ と 振 り 返 って いる ( 5) 。. ス( 6)に よ る 号 外 。 そ れ でも だ め な ら ﹁手 書 き の号 外 を 張 り 出 す ﹂ と 教 え ら れ た 。 階 段 裏 の 物 置 に、 ﹁毎 日 新 聞 ﹂ の ロ ゴ を あ ら か じ め 刷 り 込 んだ 張 り 出 し 号 外 用 紙 が大 量 に スト ック さ れ て いた のを 思 い 出す。 私 自 身 に 手 書 き 号 外 の 体 験 は な いが 、 同 世 代 の毎 日新 聞 論 説 委 員 、 玉 木 研 二 が連 載 コ ラ ム の中 で 、 孤 立 し た 災 害 被 災 地 で の号 外 作. 一97一. 被 災 地 の新 聞 が伝 え た こ と. 東 日本大震災.
(3) 第2号 第1巻 総 合社会学 部紀要. ﹁河 北新 報 の いち ば ん 長 い日 ﹂ 河北 新 報社 ( 著) 文藝 春 秋 社 ( 本 体 1 3 33 円 +税 ). が ) も た な いと 思 いま す ﹂。 河 北 新 報 は そ の 判 断 を 尊 重 し て 、 掲 載. 意 見 を 聞 く と 、 す ぐ に答 え が 返 ってき た 。 ﹁た ぶ ん ( 肉 親 た ち の心. も う ひ と つは 福 島 第 1 原 発 の水 素 爆 発 を 伝 え た 3月 13 日付 朝 刊 1. を 見 合 わ せた 。 ( 9). 首 相 官 邸 の記 者 会 見 で も 、 共 同 通 信 か ら の配 信 でも ﹁爆 発 ﹂ の単. 面 の見 出 しを めぐ る葛 藤 だ 。. 語 が 繰 り 返 し 使 わ れ た 。 河 北 新 報 の整 理 部 ( Ol)記 者 は 考 え た 。 ﹁地. 元 紙 と し て、 いた ず ら に 読 者 の 不 安 を あ お る よ う な 表 現 に し て い. いも のだ ろ う か ﹂。 迷 った あ げ く 付 け た 見 出 し が ﹁福 島 第 一建 屋 爆. 発 ﹂。 ﹁原 発 爆 発 ﹂ と し た全 国 紙 な ど に 比 べる と 、 説 明 的 に 過 ぎ て衝. 撃 度 は 少 な いが 、 被 災 地 の 地 元 紙 と し て他 紙 と 一線 を 画 す 紙 面 に な った Q 亘. ﹁全 国 紙 や在 京 キ ー 局 は 、 熱 し や す く 冷 め や す い。 震 災 発 生 直 後. は膨 大 な ス タ ッフを 投 入 し て地 元 紙 を 圧 倒 す るが 、 一段 落 し た ら 潮. が引 く よ う に震 災 報 道 か ら 切 り 上 げ る 。 だ が 地 元 紙 は 、 そ の後 も 長. く 被 災 者 に 寄 り 添 い続 け る 。 震 災 発 生 直 後 は 見 え な か った 問 題 が 、. 数 カ 月後 に顕 在 化 し て被 災 者 た ち を 苦 し め る こと も あ る 。 そ れ ら を. 丹 念 に フ ォ ロ ー で き る の は 、 地 元 紙 し か な い﹂。 河 北 新 報 の使 命 感. 震 災 か ら 約 3 週 間 、 共 同 通 信 か ら 7 枚 の写 真 が ﹁ス ク ー プ ﹂ と し. 朝 刊 は 、災 害 支 援 協 定 を 結 ん だ 新 潟 日報 社 の紙 面 編 集 協 力 で 、 創 刊. ピ ユー タ ー が ダ ウ ン し た 。 震 災 の第 一報 を 伝 え る号 外 と 3 月 12 日 付. 東 日 本 大 震 災 で は 印 刷 工 場 は 健 在 だ った が 、 本 社 の 紙 面 制 作 コ ン. 河北 新 報 は 東 北 6県 に取 材 、販 売 網 を 広げ るブ ロ ック 紙 であ る ( 31) 。. は、 こ の 一文 で言 い尽 く さ れ て いる気 がす る。 ( 21). て 河 北 新 報 報 道 部 に 配 信 さ れ てき た 。 宮 城 県 南 三陸 町 の町 役 場 防 災. 以 来 ﹁不 時 休 刊 な し﹂ の伝 統 を 守 り 通 し た。. 印象 に 残 る エピ ソー ド が ふ た つあ る 。. 庁 舎 が大 津 波 に のま れ る 瞬 間 を 、 地 元 住 民 が 連 続 撮 影 し た も のだ 。. 嘲 笑 さ れ た 。 ﹁そ の差 別 を バネ に 、 不 羅 独 立 と 東 北 振 興 を め ざ し た. 河 関 以 北 の東 北 地 方 は 一山 百 文 の値 打 ち し か な い荒 れ 地 ば か り 、 と. 東 北 諸 藩 の多 く は官 軍 に 抵 抗 し て明 治 政府 に賊 徒 の扱 いを受 け 、 白. 河 北 の名 は ﹁白 河 以 北 一山 百 文 ﹂ の言 葉 に 由 来 す る。 戊 辰 戦 争 で. 屋 上 には 町 職 員 約 30 人 が 避 難 し て いた が 、 津 波 が襲 った 直 後 の画 像 で は か ろう じ て 鉄 塔 や フ ェン ス に し が み つく 10 人 ほ ど に 減 っ て い. そ れ だ け に、 紙 面 に 掲 載 し た ら 被 写 体 と な った 人 た ち の周 囲 の. る 。 津 波 の勢 い の激 し さ を 物 語 る 決 定 的 な 画 像 だ 。 人 々は ど う 感 じ る だ ろう 。 編 集 幹 部 は 悩 む 。 現 地 で取 材 す る 記 者 の. 一96一.
(4) し い こと は な い。 震 災 か ら 1 週 間 以 上 た って ﹁お 風 呂 に入 り た い﹂. た 。 鉄 道 の復 旧 やボ ラ ンテ ィ ア の炊 き 出 し と い った 外 部 の動 き は 簡. ﹁髪 を 洗 いた い﹂ と いう 被 災 者 の声 が多 い こ と を 知 り 、 生 活 情 報 担. 単 に つか め るが 、 被 災 地 で 本 当 に必 要 と さ れ る 情 報 を 集 め る ほ ど 難. だ か ら と い って、 そ の反 骨 精 神 と 中 央 メ デ ィ アと の距 離 感 を 、 短. る 鎌 田 慧 は そう 記 し て いる 。 ( M) 絡 さ せ て論 じ る べき では あ るま い。 ﹁被 災 者 に 寄 り 添 った 紙 面 作 り ﹂. て いる か 、多 数 の被 災 者 の受 け 入 れ が 可能 か を 確 認 し て紙 面 化 し た. 当 の記 者 た ち に阪 神 間 の入 浴 施 設 に軒 並 み 電 話 を 掛 け さ せ 、 営 業 し. 悲 願 が 、 ﹃河 北 新 報 ﹄ の題 字 に 深 く にじ ん で いる ﹂。 同 じ 東 北 人 であ. は 、 被 害 を みず か ら が 体 験 し、 日 々被 災 者 に隣 人 と し て 触 れ 合 いな. と 阪 神 問 の比 較 的 狭 い地 域 に大 き な 被 害 が 集 中 し た た め 、 全 国 メ. 1 7年 前 の 1 9 9 5 年 、 阪 神 大 震 災 に 見 舞 わ れ た 関 西 で 、 私 た ち が 体 験 し た こと も 二重 写 し の よう に 見 え てく る。 阪 神 大 震 災 は 神 戸 市. 介 が 報 告 し て いる 。 (51). を 、 現 地 で取 材 し た朝 日 新 聞 東 京 本 社 社 会 グ ル ープ 記 者 、 五 十 嵐 大. を 掲 載 す るな ど 、当 事 者 と し て の意 識 を 前 面 に打 ち 出 し て いた こと. 確 認 の難 し い ﹁安 否 情 報 ﹂ の空 白 を 埋 め る成 果 を 挙 げ た こ と も 特 筆. ど し て 丹 念 に集 め 、逐 次 紙 面 掲 載 し て 、 最 も 二ーズ の多 い、 し か し. 岩 手 日報 が 、 避 難 所 に張 り 出 さ れ た 避 難 者 の名 簿 を 写 真 撮 影 す る な. い った大 型 企 画 に取 り 組 ん だ 。 ま た 、 同 じ く 被 災 地 の地 元 紙 で あ る. ﹁避 難 所 いま ﹂、 復 旧 ・復 興 への動 き に焦 点 を 当 てた ﹁ふ ん ば る ﹂ と. け 入 れ 態 勢 な ど を 掲 載 し 続 け た 。 さ ら に、 被 災 者 の 現 況 を 伝 え る. 面 を 割 い て コ ンビ ニや スー パ ー、 給 油 所 の営 業 状 況 、 医 療 機 関 の受. ﹁号 外 ﹂ 第 4 面 を 生 活 情 報 面 に 充 て た のを 手 始 め に、 連 日 多 く の紙. 今 回 の大 震 災 で 、 河 北 新 報 は 震 災 3 日 目 の 3 月 13 日 の 日 曜 夕 刊. こと を 思 い出 す 。. が ら 仕 事 を す る災 害 現 地 の メ デ ィ ア と し て当 た り 前 の発 想 では な い か 。 東 日 本 大 震 災 の直 前 にあ った ニ ュー ジ ー ラ ン ド 地 震 の際 も 、 地. デ ィ ア、 と り わ け東 京 か ら 殺 到 し た 取 材 陣 と 被 災 者 の感 覚 のず れ が. 元 メ デ ィ ア が被 災 者 を 代 弁 す る形 で各 国 の救 助 隊 へ の感 謝 コメ ント. 目 立 った 。 被 災 者 へ の思 い やり に欠 け た メ デ ィ ア の 言 動 が 厳 し く 批. 配 布 、張 り 出 し さ れ た 。 保存 性 、 記 録 性 と いう 活 字 媒 体 の特 性 を 生. 新 聞 販売 店 な ど の努 力 で 被 災 地 に配 達 さ れ 、 あ る い は避 難 所 で 無 料. 停 電 や 道 路 遮 断 が続 く 中 、 こう い った活 字 メ デ ィ ア の生 活 情 報 が. し て おき た い。 ( B). る 損 害 を 受 け て新 聞 発 行 が 困 難 に な り 、 一時 、 協 定 先 で あ る 京 都 新. 地 元 紙 、 神 戸新 聞 は J R三 宮 駅前 に あ った 本 社 が全 壊 と 認 定 さ れ. 判 さ れ た のも こ の時 で あ る 。. 聞 に コンピ ュー タ ー 編 集 を ゆだ ね た が 、 次 第 に紙 面 作 り の舵 を 取 り. *. か し 、速 報 性 は 高 いが 、被 災 地 で の利 用 が 困 難 な 放 送 やネ ット と 相. *. 互 に補 完 し な が ら 、 被 災 者 の安 心 、 安 全 に役 立 つ こと が で き た こ と. *. 直 し た 。 そ の思 いを ﹁被 災 者 だ った ら ど う 感 じ る か 、何 を 言 いた い. *. か 、 何 を 知 り た いか 。 い つも 、 そ の こ と を 頭 に、 被 災 者 のた め の新. *. に注 目 した い。 *. 聞 を つく って いこう (中 略 ) 生 き て いる す ご さを 伝 え て、 被 災 地 で 新 聞 を 手 に取 る 人 が 共 感 でき て 、希 望 を 持 て る紙 面 に し よ う ﹂ と 記. し か し 、 被 災 者 を 慰 め 、力 づ け る こと だ け が 新 聞 の仕 事 で あ って. めぐ っても 、河 北 新 報報 道 部 の第 一線 デ ス クは ﹁いか に凄惨 な シ ー ン. け れ ば いけ な い情 報 は存 在 す る。 南 三 陸 町 の津 波 写 真 掲 載 の判 断 を. い いわ け では な い。 被 災 者 に と って いか に つら い情 報 で も 、 伝 え な. 当 時 、 毎 日新 聞 大 阪 本 社 特 別 報 道 部 (71)の デ ス クだ った 私 は 、 震. アが 軸 足 を 置 いた のが 、 被 災 地 の生 活 情 報 だ った 。. 録 し て い る。 ( 61)そ ん な 中 で、 神 戸 新 聞 を は じ め と す る 在 阪 メ デ ィ. 災 2 日 後 か ら ﹁希 望 新 聞 ﹂ と 命 名 し た 生 活 情 報 紙 面 作 り に専 従 し. 一95一. 被 災 地 の新 聞 が伝 え た こ と. 東 日本大震災.
(5) 第2号 第1巻. 総 合社会学 部紀 要. 結 果 論 で は あ る が 、 ﹁こ れ は 歴 史 の 記 録 であ る 。 他 地 方 の新 聞 が 掲. で あ っても 、 事 実 を 伝 え る のが 報 道 の使 命 ﹂ と 主 張 し た と いう 。 ( B). る地 元 に 傾 注 し、 被 災 者 の ニーズ を く み 上 げ ると 同 時 に 、 復 旧 ・復. に任 せ る と いう 対 処 法 が あ っても い い。 自 前 の取 材 力 は被 災 地 であ. さ ら に 、 地 元 紙 と し て の姿 勢 、 つま り 、 ﹁被 災 者 の励 み、 支 え に. 興 に向 け た さ ま ざ ま な案 や 対 策 を 先 取 り し て提 示 し、 市 民 の議 論 を. な る か ど う か を 、 情 報 を 取 捨 選 択 す る基 準 と す る﹂ と いう こ と を 日. 喚 起 し て いく こと が最 優 先 さ れ る べき な のだ 。. 事 件 ・事 故 の 現場 に 居 合 わ せ た市 民 が ネ ット で生 の動 き を 発 信 し. 頃 か ら 機 会 が あ る た び に 打 ち 出 し 、 読 者 に そ の認 識 を 高 め て お く こ. 載 し て いる の に 、 地 元 紙 が 使 わ な い方 が お か し い﹂ と いう 判 断 も あ. た り 、 中 央 官 庁 の記 者 会 見 が リ ア ル タ イ ム で動 画 配 信 さ れ る よ う に. と も 不 可 欠 だ ろう 。. り 得 た だ ろう 。. な って、 ネ ット 利 用 者 の問 で、 既 存 メ デ ィ アが 情 報 を 一手 に 管 理 し. 本 姿 勢 と し て ﹁私 た ち が 最 も 大 切 に 考 え てき た の は情 報 を 隠 さ な い. 毎 日 新 聞 東 京 本 社 編 集 編 成 局 長 の成 田 淳 は 東 日本 大 震 災 報 道 の基. と いう 。 いず れ は 、 こう い った 活 動 を き ち ん と ま と め 、手 に 入 り や. が ら輪 転 機 を 稼 働 さ せ た り 、 コピ ーな ど の方 法 で新 聞 発 行 を 続 け た. 単 位 で高 い占 有 率 を 持 つ地 域 紙 が 数 多 く あ る 。 そ の多 く が被 災 し な. 紙 ば か り では な い。 東 北 地 方 には 石 巻 日 日 新 聞 の よう な 、市 や 旧 郡. な 結 果 に つな が った か を 検 証 し て おく 必 要 が あ る。 ブ ロ ック 紙 、 県. そ のた め に、 今 回 の大 震 災 で メ デ ィ ア が 何 を し た か 、 そ れ が ど ん. ﹁操 作 、 加 工 し た 情 報 し か 流 さ な い﹂ と いう 不 満 、 不 信 が 高 ま って いる 。 災 害 被 災 者 の心 情 への配 慮 か ら 出 た も の であ っても 、 情 報 の. こ と 。 被 災 者 や読 者 に 不 愉 快 な 情 報 で あ っても 、 隠 さず 報 じ る こと. 選 別 を す る こ と は な る べく 避 け た い。. が 使 命 だ と 思 う ﹂ と し て い る。 こ れ に応 え て専 修 大 文 学 部 准 教 授 、. す い活 字 の形 で残 し て いく こと を 期 待 し た い。. ( 文 中敬 称 略 ). 山 田 健 太 は ﹁ど の報 道 機 関 にと って も 被 災 報 道 の キ ー ワー ド は ﹃ 寄 り 添 う ﹄ だ 。 だ が 、 こ の言 葉 に よ って 逆 に 安 心 し て し ま って い る面. 注. も あ る の で は な い か。 (中 略 ) ま た 、毎 日 新 聞 の よ う な 全 国 紙 、 県 全 体 を カ バ ー す る 県 紙 、 石 巻 日 日 新 聞 のよ う な 地 域 紙 。 ( 読 者 の層. (1) 10 月 16 日付 毎 日新 聞 朝 刊 全 国 版 ﹁新 聞 週 間 特 集 ﹂ 開 か れ た 新 聞委員会座談会. の違 う ) 三 つの 層 の 新 聞 のそ れ ぞ れ の役 割 が 、 こ の半 年 間 の 中 で は っき り し て き た ﹂ と 論 じ て いる 。 ( 2。) ﹁今 、 求 め ら れ て いる の は当 事 者 意 識 を 育 む 触 媒 機 能 だ 。 ( 中略)万. ( 5 ) 前 出 ・毎 日 新 聞 ﹁新 聞 週 間 特 集 ﹂. ( 4 ) 3 月 25日 付 讃 売 新 聞 朝 刊 全 国 版 ﹁24時 ﹂. ( 3 ) 本 書 P 32∼ 34. ( 2)石巻日日新聞常務取締役報道部長、武内宏之. 人 を 意 識 し て中 立 性 を 重 ん じ た 記事 や 評 論 で は弱 く 、 よ り 明 確 で能. ま た 、 言 論 N P O 理 事 の 田中 弥 生 は 、 災 害 時 の新 聞 の使 命 と し て. 動 的 な 立 ち 位 置 を 持 つこ と だ ﹂ と 記 す 。 ( 刎). 入 電 話 線 で送 ると 、受 信 器 の電 極 の ス パ ー ク で樹 脂 フィ ル ム に. 無 数 の小 穴 が 開 き 、 ガ リ 版 に相 当 す る 原 版 が でき る 。 こ れ を 簡. (6) 初 期 の フ ァ ク シ ミ リ で、 新 聞 紙 面 を 読 み 取 った 電 気 信 号 を 加. 易 輪 転 機 にか け て印 刷 す る 。 通 常 、 原 版 1 枚 で 2 0 0 0 枚 程 度. 河 北 新 報 の よう な 地 方 紙 、 あ る いは 石 巻 日 日新 聞 のよ う な 地 域 紙 災 への対 応 は、 決 し て間 違 って いな い。 中 央 や他 地 方 の情 報 は 、 放. の役 割 分 担 があ る程 度 鮮 明 に な って き た の で は な いか 。今 回 の大 震 送 や ネ ット に先 行 さ れ ても やむ を 得 な い。 共 同 通 信 や友 好 紙 の配 信. 一94一.
(6) 被 災 地 の新 聞 が伝 え た こ と. 東 日本大震災. 印刷可能とされた。 (7) 10月 18 日付 毎 日新 聞 朝 刊 全 国 版 コラ ム ﹁火 論 ﹂. 世 紀 へ の証 言 ﹂ と 写 真 企 画 ﹁平 成 三陸 大 津 波. 記者 の証言﹂ で. ( 18 ) 岩 手 日 報 は 避 難 者 名 簿 を 含 む ﹁東 日 本 大 震 災 一連 の報 道 ∼ 31. 2 0 1 1年 度 新 聞 協 会 賞 を 受 賞 し た。 (19) 本 書 P2 15. (8) 現 ・毎 日新 聞 長 崎 支 局 長 、 潟 永 秀 一郎 への取 材 に よ る (9) 本 書 P 2 1 4∼ 2 1 7. (21) 11月 19日 付毎 日 新 聞 全 国 版 ﹁メ デ ィ ア時 評 ﹂. (20) 前 出 ・毎 日 新 聞 ﹁新 聞 週 間 特 集 ﹂. 判 断 し 、 紙 面 レ イ アウ ト を 担 当 す る 部 門 。 編 集 セ ンタ ー な ど と. (10) 取 材 を 担 当 す る 社 会 部 な ど 出 稿 部 門 に 対 し 、 ニ ュ ー ス を 価 値. 追記. 石巻 日日新 聞社 と河 北新報 社 は、数 々の困難 に直面 し なが. ( 11 ) 本 書 P 1 7 2∼ 1 7 5. し た 、 そ のジ ャ ー ナ リズ ム 精 神 に対 し て 、第 59回 菊 池 寛 賞 を 贈 ら れ. ら 、 地 元新 聞 社 と し て の役 割 と 責 務 を そ れ ぞ れ の報 道 に お い て果 た. 改 称 し た 新 聞 社 も多 い。 ( 12 ) 本 書 P 2 6 4. 地 域 ジ ャー ナ リズ. た。. (13) 全 国 紙 と 県 紙 の 中 間 で 、複 数 の 都 道 府 県 を 販 売 エ リ ア と す る 新 聞 。 ブ ロ ック 紙 3社 連 合 を 組 織 す る 北 海 道 新 聞 、 中 日新 聞 、 西 日 本 新 聞 のほ か 、 中 国 新 聞 、 河 北 新 報 を 含 め て称 す る こと が 多 い。 (14) ﹁地 方 紙 の研 究 ﹂ 潮 出 版 社 (2 0 0 2 年 ) P 10 。鎌 田 慧 は 青 森. 社会 部記 者 が. 県 弘 前 市 出 身 の ノ ン フ ィ ク シ ョ ン作 家 。 著 書 に ﹁自 動 車 絶 望 工 場﹂など。. 阪神大震災. 現 地 で 考 え た メ デ ィ ア の 役 割 ﹂ 月 刊 J o u r n al i s m. (15) ﹁ニ ュー ジ ー ラ ン ド 地 震 と 三 陸 の津 波 被 災 地 2011年6月号 (16) ﹁神 戸 新 聞 の 1 0 0 0 日 P1 9 7 ∼ 1 9 9. ム の戦 い﹂ 神 戸 新 聞 社 (著 ) プ レ ジ デ ン ト 社 (1 9 9 5 年 ). 専 従 す る 組 織 と し て 1 9 9 2 年 10 月 に 創 設 、 ヘ ル ペ ス治 療 薬. (17) 官 庁 、 企 業 の発 表 や 記 者 ク ラ ブ 取 材 に 依 拠 せ ず 、 調 査 報 道 に ﹁ソリ ブ ジ ン﹂ の治 験 偽 装 と こ れ に 便 乗 し た 株 イ ンサ イ ダ ー 取 引 事 件 の報 道 で 、 1 9 9 5年 度 日 本 ジ ャ ー ナ リ ス ト 会 議 賞 、 坂 田 記 念 ジ ャ ー ナ リズ ム賞 を 受 賞 し た 。 現 在 は 社 会 部 に 統 合 さ れ た。.
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