• 検索結果がありません。

BPSDのみられる認知症高齢者に対する積極的行動支援 : 介護施設における行動コンサルテーション

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "BPSDのみられる認知症高齢者に対する積極的行動支援 : 介護施設における行動コンサルテーション"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)BPSDのみられる認知症高齢者に対する積極的行動支援.  一介護施設における行動コンサルテーションー                学校教育学専攻                臨床心理学コース                M10068G                石川 愛            問題. 理者に対する行動コンサルテーションによって,.  認知症は,認知機能障害に加えて,認知症にお. 介護土の支援行動が変化するか否か,また介護士. ける行動と心理症状(Behavioral and Psycholo−. によるPBSによって,BPSDのみられる認知症高齢. gica1Sympt㎝s of Dementia;以降BPSDと記す). 者の行動が減少するか否かを検討する。. を発症することが多く,対応上の困難さや,介護.           方法. 者のストレスといった問題が生じる(日本老年精. 1.研究協力者及び研究関係者. 神医学会,2004他)。しかし,現在,BPSDに対す.  グループホームの管理者(以降rコンサルティ」. る効果的な薬剤はなく,非薬物治療による対処法. とし,C0と記す):グループホームIの女性管理. も確立されていない(中野ら,2011他)とも言わ. 者(年齢33歳)と,グループホームIlの男性管理. れている。. 者(年齢35歳)。.  これまで,認知症高齢者の示すBPSDに対して,.  介護士(以降,CWと記す):CWAは,グループホー. 機能的アセスメントに基づく介入が試みられて. ムIの男女6名で,平均年齢は38歳。CWBは,グル. はきたが,その多くが行動問題の減少を目的とし. ープホームIの男女6名で,平均年齢は37歳。CWC. ており,行動問題に代わる社会的に望ましい行動. は,グループホームnの男女8名で,平均年齢は. の増加を目指した支援(PositiveBehavior. 44歳。. Support:以下PBS)は少ない(Buchanan&Fisher,.  認知症高齢者(以降,「クライエント」とし,CL. 2002他)。また,これまでの研究で用いられた支. と記す):X市内2ヶ所のグループホームに入所す. 援計画を,高齢者介護現場に適用できる可能性は. るBPSDのみられる認知症高齢者,男性2名,女性1. 低く,高齢者介護場面において,介護士が実行す. 名で,平均年齢は76歳。. 一ることが可能な,そして認知症高齢者のBPSDを減.  コンサルタント:筆者1名。. 少させることのできる有効な支援計画は,まだ明. 2.研究デザイン. らかになっていない。.  行動コンサルテーションの効果:被験者間マル.  これらの問題を解決する方法として,行動コン. チプルベースラインデザイン。. サルテーションの適用が考えられる(道城,2012.  CLへの介入の効果:被験者内反転デザイン。. 他)。だが,わが国の高齢者介護施設での実践報. 3.実施場所と期問. 告はみられていない。.  各グループホームで,2012年9月末から12月末.           目的. に実施。.  高齢者介護現場におけるBPSDのみられる認知. 4.観察・記録の方法. 症高齢者に対する支援方略として,介護施設の管.  CLの標的行動のデータ:CWが直接観察。 1.

(2)  CWの支援行動のデータ:CWの自己記録。. CWAの支援行動は,介入フェイズ1では注目消去. 5.デ」タの信頼性. 法のみ,介入フェイズ2では環境豊潤化法(フロ.  コンサノレタントがCWと同場面の観察を行ない. ア)のみ,介入フェイズ3セは環境豊潤化法(自. (全観察機会の約30%),観察者間一致率を算出。. 室)のみが生起し,それ以外の支援行動は生起し. 6.手続き. なかった。また,CLAの標的行動の生起率は,べ. 行動コンサルテーションの流れ:①問題の同定,. 一スラインフェイズで平均28%,介入フェイズユ. ②問題の分析,③介入の実施,④介入の評価とい. で平均21%,介入フェイズ2で平均10%,介入フ. った4段階の手続きを実施(Tab!e.1)。. ェイズ3で平均8%,プ1コーブで平均9%であった。.    Tab1e.1行動コンサルテーションの流れ     =■ン し ’     oo               o} 一)”㎜⑦同定    ・コンサルタシトカ湖〔,刷I・“帽・㎜ヌケール・   ・帆⑦そ影冒行倣の観察.     一目Dスケール実肥                  と支諸行肋切!己録を実      ・:1ンサルタントが施肥Φ既存⑦記録かち.帆⑦惰罰   胞.  CWBの支援行動は,介入フェイズ1では機能的 コミュニケーション訓練法のみ,介入フェイズ2.     収集      ・:1ンサルタントと00の固働により,記録用紙作成. では分化強化法のみが生起し,それ以外の支援行. ,)”江切分枡   ・コンサルタント削)⑦一1罰腱碁に㎜=分断着行い.. 動は生起しなかった。また,CLBの標的行動の生.     介入計画稟を作成.      ・コンサルタントと。oΦ協値により、介λ1+百を立案 3)介λ⑦実施    ’コンサル子イカ軸『に,スタ岬フ}レーニンクを真地. 起率は,べ一スラインフェイズで60%(10時).     ・スヨリコトレーニング撮に.00と㎝跡受容怪を耐一      ■スタッラトレーニングかち1ヵ月㈱=,;Iンサルタシトカ苅岬こ繧過を報告.     ・鱈過柵告磧に、coと㎝が量容佳7ンケートに記入 4)介λ切評価   ・介λ総了機に,コンサルタン}㎝に絹黒鵯告を真地.     ・竃遺,6告徹二、OOと㎝が受容悦アンケー}に記λ. と80%(15時),介入フェイズ1で83%(10時). と75%(15時),介入フェイズ2で0%(10時).     ・㎝カ前EDスケールによるI術着実胞. 事例. とO%(15時),プローブで11%(10時)と17%  (15時)であった。.  各CLの介入目的は,標的行動に代わる社会的に 望ましい行動の生起を促し,標的行動を減少させ.  CWCの支援行動は,介入フエイズで環境調整の 生起率が,他のフェイズと比較して高くなった。. ること。.  CLA:標的行動はr他入所者の居室扉を開ける」 で,機能は感覚と推定。介入計画は,介入1の注 目消去法,介入2の環境豊潤化法(フロア),介. 入3の環境豊潤化法(自室),プローブの介入の 除去。なお,介入1では標的行動の機能を注目で あると誤って査定していたため,注目消去法を適 用した。.  CLB:標的行動は「他入所者の飲物に手を近付 ける」で,機能は要求と推定。介入計画は,介入. 1の機能的コミュニケーション訓練法,介入2の分 化強化法,プローブの介入の除去。.  CLC:標的行動はr摂食を拒否する発言」で,. また,CLCの標的行動の生起率は,べ一スライン フェイズで41%,介入フェイズで20%,プローブ で63%であった。配膳から摂食開始までの潜時は,. べ一スラインフェイズで平均13分,介入フェイ ズで平均3分,プローブで平均27分であった。.  以上より,3事例ともに,CWの支援行動は介入. 計画に従って変化し,それに伴いCLの標的行動 の生起率が減少するという結果が得られた。.           考察  高齢者介護現場におけるBPSDのみられる認知 症高齢者に対する支援方略として,管理者に対す. る行動コンサルテーションは有効であることが 示唆された。. 機能は回避と推定。介入計画は,環境調整,プロ          主任指導教員(大野 裕史) ーブの介入の除去。.           結果.          指導教員(同上).

(3)

参照

関連したドキュメント

電源を入れる システム 電源 AC電源連動設定 【AC電源連動設定を する】. 機能(目的) 設定方法 画面で見るマニュアル

私たちの行動には 5W1H

および皮膚性状の変化がみられる患者においては,コ.. 動性クリーゼ補助診断に利用できると述べている。本 症 例 に お け る ChE/Alb 比 は 入 院 時 に 2.4 と 低 値

居宅介護住宅改修費及び介護予防住宅改修費の支給について 介護保険における居宅介護住宅改修費及び居宅支援住宅改修費の支給に関しては、介護保険法

活動の概要 炊き出し、救援物資の仕分け・配送、ごみの収集・

目的 これから重機を導入して自伐型林業 を始めていく方を対象に、基本的な 重機操作から作業道を開設して行け

層の項目 MaaS 提供にあたっての目的 データ連携を行う上でのルール MaaS に関連するプレイヤー ビジネスとしての MaaS MaaS