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CTを用いた反復性膝蓋骨脱臼に対する内側膝蓋大腿靭帯再建術の評価について

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Academic year: 2021

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10 月 4 日(木)/ B 会場/ 9:00 ∼ 9:48

主題 1 反復性膝蓋骨脱臼に対する治療の現状

座長 吉 矢 晋 一

1−B−1−1

骨端線閉鎖後の反復性膝蓋骨脱臼に対する

MPFL

再建術の術後成績

広島大学 整形外科 ○中村 光宏(なかむらみつひろ)、出家 正隆、安達 伸生、西森 誠、世良 哲、 越智 光夫 【目的】骨端線閉鎖後の反復性膝蓋骨脱臼に対して、モザイクプラスティーシステムを用いた内側膝蓋大腿靱帯(MPFL) 再建術を施行し、その術後成績を検討したので報告する。【方法】2002 年 4 月から現在まで、MPFL 再建術を施行し た 27 例 30 膝のうち、骨端線閉鎖後の反復性膝蓋骨脱臼に対して、モザイクプラスティーシステムを用いた MPFL 再 建術を施行した症例は 13 例 15 膝であった。13 例は全て女性で、手術時平均年齢は 26.5 歳(14 歳− 47 歳)、術後平 均経過観察期間は 11.6 ヶ月(6 ヶ月− 2 年)であった。術後成績を単純 X 線評価と臨床所見にて検討した。【結果】 術後単純 X 線上の tilting angle、lateral shift ratio は改善され、臨床所見では apprehension sign は消失し、MPFL の大腿 骨側固定部位の圧痛はなく、日常生活上の支障は認めなかった。【考察】当科では反復性膝蓋骨脱臼に対して、半腱 様筋腱による内側側副靱帯をプーリーに用いた MPFL 再建術を施行し良好な成績を報告してきた。今回、大腿骨遠 位骨端線が閉鎖している症例に対して、モザイクプラスティーシステムを用いた MPFL 再建術を施行し、術後経過は 短期ではあるが良好な制動性を獲得した。MPFL をより解剖学的な部位に再建できる本法は有用と思われた。【結論】 骨端線閉鎖後の反復性膝蓋骨脱臼に対して、モザイクプラスティーシステムを用いた MPFL 再建術の術後成績を報告 した。

1−B−1−2 CT

を用いた反復性膝蓋骨脱臼に対する内側膝蓋大腿靭帯再建術の評価について

1香川労災病院 整形外科、2岡山大学 整形外科 ○林 智樹(はやしともき)1、阿部 信寛2、吉鷹 輝仁2、迫間 巧将2、伊達 宏和2 尾崎 敏文2 【目的】反復性膝蓋骨脱臼に対して内側膝蓋大腿靭帯(MPFL)再建術を行い単純 X 線および CT を用いて検討したので 報告する。【対象および方法】対象は反復性膝蓋骨脱臼に対して薄筋腱を用い骨孔を作成し解剖学的に MPFL 再建術を 施行した 6 例 7 膝である。全例女性で、右 2 膝左 5 膝、手術時年齢は平均 24 歳、術後調査期間は平均 13 ヵ月であった。 【結果】Kujala score は術前平均 66 点が術後平均 96 点に有意に改善した。単純 X 線による評価では、tilting angle が術前

平均 27 度から術後平均 13 度に、膝蓋骨高位は術前平均 1.28 から術後平均 1.17 へと改善した。CT による評価は lateral patellofemoral angle は術前平均 -14 度から術後平均 -1 度に改善した。Q-angle は術前平均 7 度から術後平均 15 度に改善した。 1 例において術後単純 X 線評価と臨床成績は良好であるが CT を用いた Q-angle では改善不十分であった。【考察】手術 適応は膝蓋骨高位 1.3 以下、Q-angle25 度以下とも言われるが、いまだ十分な検討はされていない。これらの評価は単純 X 線評価を用いた計測であるため二次元的評価であることによると考える。本研究では Q-angle25 度以上の症例はなかっ たが、膝蓋骨高位 1.3 以上の 3 例に対して MPFL 再建術を行い良好な成績を得ており、膝蓋骨高位 1.3 以上も適応になる 可能性を示唆した。しかし、CT 検査では 1 例で Q-angle の改善不全を認めており、膝蓋骨高位でも PF 関節の適合性を 三次元的で生理的に評価できることから術前後評価には CT 検査による指標を考慮する必要があると考える。

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反復性膝蓋骨脱臼に対する

MPFL

再建術の成績

京大大学院 整形外科 ○中村 伸一郎(なかむらしんいちろう)、中川 泰彰、小林 雅彦、岡本 幸大、 中村 孝志 【目的】反復性膝蓋骨脱臼に対するさまざまな手術療法が報告されているが、当院においては現在 MPFL (medial patellofemoral ligament) 再建を第一選択として行っている。今回その成績について検討した。【方法】対象は 2004 年 12 月以降手術を行った 5 例である。症例の内訳は男性 1 例女性 4 例、年齢は平均 20.6 歳(12 ∼ 35 歳)である。手術 は半腱様筋あるいは薄筋を採取し 2 重折りとし、膝蓋骨側は endo-button、大腿骨側は staple で固定している。また関 節鏡視下に lateral release を全例に行っている。評価は臨床的には患者自身の不安定感、apprehension sign、術後合併 症、X 線撮影で tilting angle で行った。【結果】臨床上は膝蓋骨脱臼の不安を訴える症例はなく、全例で apprehension sign は消失した。術後合併症として 1 例に遅発性感染が生じ、1 例で膝関節拘縮を生じ、授動術を行った。X 線上は tilting angle は術前平均 17.6 度(10 ∼ 29 度)が術後 12.0 度(6 ∼ 17 度)に改善した。【考察】反復性膝蓋骨脱臼に対 する治療として従来は Insall 法などに代表される proximal realignment、Elmslie-Trillat 法に代表される distal realignment が一般に行われてきた。しかし最近になり膝蓋骨内側の支持機構である MPFL の重要性が挙げられている。今回 MPFL 再建を行うことで膝蓋骨の不安定性を軽減させることができ、合併症を認めたものの臨床成績はおおむね良好 であった。

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