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JAIST Repository: 日本のMOT教育における講師の専門と経歴の分析 : マネジメントに関する暗黙知伝達効果分析の理論的枠組み(日本型技術経営システムのダイナミズムの解明(3))

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Academic year: 2021

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

日本のMOT教育における講師の専門と経歴の分析 : マ

ネジメントに関する暗黙知伝達効果分析の理論的枠組

み(<ホットイシュー>日本型技術経営システムのダイナ

ミズムの解明(3))

Author(s)

奥津, 祥子; 亀岡, 秋男; 井川, 康夫

Citation

年次学術大会講演要旨集, 19: 389-392

Issue Date

2004-10-15

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/7103

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

2G01

日本の

MOT

教育における 講師の専門と 経歴の分析

一 マネジメンⅡ こ 関する暗黙 如 伝達効果分析の 理論的枠組み 一

0 奥津祥子,亀岡秋男,井川康夫

( 北陸先端科学技術大学院大 ) 研究の要旨 降は ビジネ 、 ススクールによる 参入により爆発的に 市 本論文では,前半で 日本における MOT の背景と 場を広げてきた [6]. 現在はこのような 経緯から,工 独自性を概観し 特徴と課題を 把握した上で , MOT 学部をべ ー スとした MOT コース と , ビジネススク 教育における 講師の役割に 焦点を絞る.講師を 教育 一かなべ一 ス としたものの 2 つに大別され ,その べ シーズとして 捉え,講師のもっ 専門性や経験がなん 一スの 違いから必然的にコースに 所属する学生層も らかの形で知識やスキルとして 学生に伝わるという 異なり,前者は 学部や修士・ 博士課程学生も 対象に ファジ 一 な 現象を,暗黙 知 伝達, と 表現しその 教 しているのに 対し後者では 社会人経験が 問われる 育 に与える効果とその 分析の枠組みを 提案する ものが大半であ る 研究の背景 一方日本における MOT 教育は,教育機関によっ 経済低迷の副産物として 強み・弱み共に 明らかに て多少の差は 見受けられるものの , MOT として学問 なった日本の 製造業だが,その 更なる産業競争力め 体系にまとめるモチベーションにもなった 産業競争 強化のための 教育的方策として 期待が寄せられてい 力の強化と産業で 重要な役割を 担 う 製造業に注目が るのが技術経営 (Management of ℡ chnol0 穿 : 集まっていることから ,社会人を対象としているも MOT) であ る.個人や企業による 啓蒙活動を経て , のが多い. 2001 年度より経済産業省のバックアップのもと 金 また, MOT 萌芽 期 における母体が ,工学・経営・ 国的にプロバラム 開発事業が進められ ,現在も継続 商学などの大学学部から 民間ビジネ 、 ススクールまで 的に各教育機関による 独自のコース 開発が試みられ バラェ ティ一に富むところも 日本型 MOT の独自, 性 ている,経済産業者によると , 5 年間で MOT 人材 といえる・ 1 万人体制を構築することを 当面の目標としており 1.2 文化的側面による 独自性 Ⅲ,今後ますます MOT プロバラムが 必要とされる 日本型雇用体系の 代表格として ,長年挙げられて ことが示唆される きたもののひとっに 終身雇用制度があ る.バブル 期 この ょう な状況のなか , MOT に寄せられる 期待と 壊後,大規模なリストラによりその 価値観も変わっ 実際の MOT の活用とのギャップにいまひとつの 考 たかに見えたが , 2003 年の厚生労働省による 同一企 慮を促す声もあ る.現在の日本における MOT 教育 業における勤続年数の 調査によると ,その数は近年 はいまだ萌芽 期 にあ り, この段階でその 効果を判断 微増ではあ るがやや伸びてきている ( 図 1) するのは厳しいが ,効果のポテンシャルを 探ること は 不可能ではない.欧米における MOT 教育の研究 では,教育市場動向や 教育内容,すなむち 知識 やス キル について検討したものは 存在するが [2][3][4][5], 教育媒体であ る講師に焦点を 絞ったものは 見受けら れない.そこで ,本研究では 講師も教育シーズ と捉

えて MOT 教育効果のポテンシャルを 探る

1. 日本型 MOT 教育の特徴

1.2 教育対象と変遷における 独自性 一般に MOT 教育の対象は ,科学技術分野を 専攻

。 。 ダが " 。 。 " が ド

るて いし て定 し予 務 む 勧業 企業に 員 起 , ぬ務 約分 集る 荷 わ 披閲 学に 科第 ら政 生か 技術 学 る人 す会 と社 図 1 日本における 同一企業での 平均勤続年数 いる人などが 挙げられる 米国における MOT の起源は 1950 年代からプロバ ラム数を増やし 始めた工学系大学による EngineeringManagement 教育に遡り,石油危機や 日本との技術開発競争などを 契機として, 80 年代以 これは, 日本全体の企業文化としては 依然同一企業 で働く傾向は 強く,受講生が 受講時の所属企業にお ける MOT 実践的能力向上を 目的としている 可能性 を示唆する.

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2. MOT 教育の一般的課題 経済産業省による MOT 施策の一貫としてスキル アクレディテーションが 行われているⅢ・これは , え 考 と る な 要 必、 明ん 夫 工 る す 置 コし 酉 所 通 適材

る 障 れ 師ら 産業界が必、 要とする人材と MOT 教育に必要とされ る知識・能力をスキル

要件として定義しスキル

習 得のためのプロバラム 要件を明らかにしようという ものであ

る.この事業により ,各教育機関は

人材育 成目標にそったプロバラム 内容 ( 以下コンテンツ と 記す ) を 策定するのの 指針が得られることになると 考えられる. 一方で大学独立行政法人化や 専門大学院の 設立 詔 、 吋等

,教育市場をとりまく

環境の変化を

考慮すると,

各教育機関が 独自性を出し 経営という視点で MOT 教育に戦略性を 持たせることも 必要だと思われる

田秦 レベルでは 時代や状況によって

了実

ここではコンテンツのみならず

,講師や教育手段が

論点になるだろう・このように ,日本における MOT 図 2 学校教育と企業教育の 違いと

MOT

教育 教育コースは ,その公的基準と 私的戦略の組み 合わ せによりより -- 層の充実化が 図られると予想いれる 3. MOT 教育と暗黙 知 2.l MOT 教育の実行可能性 1 章 , 2 章では日本の MOT がもっ性質と - 般 的課 通常の大学教育と MOT 教育が性格を 異にするのは , 題を述べた.その 際,知識・スキルという 言葉を用 その即効性が 問われるかどうかという 点であ る いてきたが,その 性質には言及しなかった・そこで

MOT

は科学技術集約的企業における

企業活動を想、

本章では,様々な

知識に関する 定義や分類のなかか 定した教育プロバラムであ

り, MBA と同様,現実志

から,本研究の

核となる暗黙 知 伝達の概念の 基礎と 向の教育領域であ る・ MBA プロバラムに 関して " プ なる知識の捉え 方を検討し暗黙 知 伝達がもっ効果 ロフェッショナル 教育の効果は ,その実行可能性 についてまとめる

(relevance to practice) で測られなければならな 3.1 知識の枠組みと MOT 教育への適用

Ⅲと指摘されたよ う に, MOT 教育にも理論か 知識の枠組みには ,データ・情報と 知識の区別で らいかに実践へ 結び付けられるかが 教育効果の評価 表現されたものと

,新たな知識創造のプロセスで

表 を左右するといえる・ 図 2 両端は学校教育と 企業教 現されたものがあ る・本論文では

,他者との相互

作 育の違いを示したものであ る [8]. ここで MOT 教育 用による知識創造をモデル 化した,後者の 知識創造 の位置づけは ,前述のような 理由から図 2 中間部の 理論の立場で 知識を捕らえる・ よ う に考えられ, 目標・教材・ 効果ともに設定がし これは,知識には 文書化・図式化できる 形式 知と, にくいものだということがわかる・なお、 実行可能 個人的な経験に 基づく知識で 上に説明できない 暗黙 性が高く現実の 問題に対応した 教育という意味では , 知 の 一, つで構成されているという 前提に基づいてお 特定企業向けにカスタマイズされた 教育研修 や

,コ

[9][10],

この場合スキルも 暗黙 知 に分類される・ 一 ポレート ュ ニバーシティ 一による教育という 手段 知識創造理論は ,人間を介した 暗黙 知と 形式 知の もあ るが,本論文では 検討対象外とする。 相互作用により

,知識が拡大され

創造されるという 2.2 MOT 教育内容の構成 プロセスを説明したものであ り、 野中・竹内により

MOT は MBA と混同して捉えられることが 多いが, 提唱された [9]. 図 3 は知識創造理論のモデル (SECI

これは双方とも 企業での実践を 教育内容としており , モデル ) であ る.このモデルは「共同化」「表出化」 極めて現実志向であ ることがその 一因と考えられる・ 「連結化」「内面化」の 4 つのフェーズで 構成されて MBA はそれぞれの 専門から一歩進めたキャリア 形 おり,次のようにまとめられる 成のために - 般 経営を幅広く 学ぶことが目的であ る が , MOT はそれぞれの 職能・階級における 課題を技 1. 共同化 (Socialization) : 暗黙 知づ 暗黙 知 術 であ れば経営的視点で ,経営であ れば技術的視点 経験を共有することで

,他者のもっ

暗黙知を で 検討する点にアプローチの 違いが見出せる・す ね 獲得する ( 例 ) OJT, 修行 ね ち MOT は受講者によって 目標設定が異なるため , 2. 表出化 (Externalization): 暗黙 知 づ形式 知 育成する人材に 応じた繊細なコンテンツ 設計が求め 対話という共同作業を

通じて,他者のもつ

暗 られる.従って ,その知識・スキルの 媒体となる 講 熟知 が 明示化される・ ( 例 ) 新製品開発コンセ

(4)

プト生成 連結化 (Combination) : 表出化でバループレベ ルの知になった 形式 知が ,組織レベルの 形式 知 に変換される. ( 例 ) データベース , MBA 散 大 内面化 (Internalization) : 頭で理解した 知を , 行動を通じて 自己の中に 暗 致知として再び 取 り込む. ( 例 ) スキル 「

暗黙 知

長承 共同化 表出化 耳 酉 冷 足 謂控 内面 f ヒ 連結 f ヒ 遮 耳 冷

形式

知 形式 知

。 コ

野中・竹内 (]995) 図 3 SECI モデル の 解釈やディスカッションにおいて ,講師がどのよ うにケースを 捉えるか,その 視点・論点,解釈の 仕 方は経験による 講師特有もので ,学生が実際に MOT のアプローチを 実践に活かす 際に,参考になると 考 えられる. このように所有者体から 他者へ暗黙 知が 伝わるこ とを本研究では。 伝達, と 表現する. これは, (1) 所 有者から他者へ 暗黙 知が 受け渡されたわけではない , (2) 他者が受け取ったという 行為そのものに 注目して おり,受け取った 後の知識は各人の 捉え方によって 違 う 性質を持っ , と う 2 点から,暗黙 知 移転という 言葉を選ばず ,あ えて伝達とした.この 現象は, SECI モデルでは共同化から 表出化に該当し 講師が持っ 暗黙 知 がなんらかの 形で受講生に 学習されたと 捉え ることができる. 4.MOT 教育における 暗黙 知 伝達 ポ テンシヤ ル とそ の分析枠組み 3 章では暗黙 知 伝達のコンセプトを 紹介した.教 育 例 シーズとしての 暗黙 知は ,講師そのものであ る. 暗黙 知が MOT 教育で少なからず 意味を持つことは 例証できるが 暗黙 知 やその伝達効果の 測定は難しい そこで,各講師の 経験や専門性を 手がかりに, MOT

シ材ウし数もス

の教 うと

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育っ シし側たグ例ッてケ ク の

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"

1 ただし ; 黄 自力・学生間の 双方向コミュニケーショ ンが不足している 場合は相互作用が 生じないため , このような仮説は 成り立たない ,日本標準産業分類を 基準とする

(5)

4.2 調査対象 調査対象として , MOT を専修とするコースに 限定 する. これは,教養としての MOT 選択科目やセミ ナ 二 受講 層 が同一企業に 属するという 状況限定的 な社内研修 と ,便宜上差別化するためであ る・す ね わち,様々なバックバラウンドと 企業経験をもつ 受 講者が, MOT 教育を通して 修了後に所属組織で 専門 人材として活躍することを 共通目標とする 場合に限 定する. 4.8 分析の枠組み 4.2 で上げたコースを 対象に, 4.1 の手順で講師の 専門分野と企業経験から 暗 致知ポテンシャルを 得る このことにより ,講師の持つ 暗黙知の総体としてコ ースの暗黙 知ポ テンシヤ ル が一望できることになる 次に伝達可能性アセスメント ,すなわち実際の 暗黙 知 伝達に影響を 与える「コースにおけるコミュニケ 一 ション機会」を 調べる.教育カリキュラムとして , 共同作業,対話,デイスカッション 等,講師一学生 間のコミュニケーション 機会が多く用意されていれ ば,暗黙 知 伝達の可能性はより 高まると予想いれる・ 暗黙知ポテンシヤ ルと 伝達可能性の 双方を調べるこ とにより,暗黙 知 伝達の総量を 評価することができ ると考えられる。 また、 そのコースが 3.1 で述べた ,形式 知 べース, と 。 暗黙 知 べース, め どちらの傾 向が強いか判断できる.

時点如ポテンシャ )

保険半

首支援

乗莱

裂地

金融 %

台 サ 教官学

溝板

荷葉

り十受

4

材たキ,知キ門

的 スキルが形成されないことが 懸念されるなどの 評 価を行 う ことができる。 5. 今後の課題 本論文では, MOT 教育に携わる 講師の暗黙知を 教 育シーズ と 捉え,その理論的背景と 分析の枠組み , を述べた.今後は 分析に必要なデータの 収集,分析 はもちろんのこと ,課題として ,企業経験の 基準設 定 ,ニーズとシーズの 一致,すなわち 暗黙 知 ポテン シャルと形式 知 としての教育コンテンツと 人材育成 目標との整合性を 調べるための 指標を設定する 必要 があ る. 今後のこのような 課題検討を経て ,調査分析を 進 め , 1 章, 2 章で考察した 一般的傾向と 課題への対策, 各コースの母体を 活かした MOT 教育運営戦略策定 方法論として , MOT 教育における 暗黙 知 シーズの活 用と運用について 提案していきたい。 謝辞 本研究・論文執筆にあ たり,北陸先端科学技術大 学院大学知識科学科の 亀岡秋男教授、 井川康夫教授 には大変熱心なご 指導と貴重なアドバイスをいただ いた。 また,亀岡研究室の 神 [U 賢将 氏 をはじめ研究 室メンバ一には、 議論を通して 数々の貴重なコメン ト むいただ、 ・ 、 た 。 ここに感謝の 意を表し謝辞とし たい. 参考文献 nl 幅木正洋, "MOT o コづ " す め ", 一橋 ビ、 ジネスレビュー 51 巻 4 号, pp.42-53,2004

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参照

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