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5. 出生前診断を受けた母親の心理過程について―外来での関わりを通して―(第25回群馬周産期研究会総会<一般演題>)

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Academic year: 2021

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たことは, 太田地区の病的新生児を入院させるためには 有利に働いたと えられる. 極低出生体重児が, 東毛地域だけでなく, 群馬県内の 広範囲の地域から入院している現状は, 群馬県全体とし て極低出生体重児を受け入れる病床数が不足しているた めと えられる. 群馬県全体の病的新生児の必要病床数 について再度検討が必要と思われる. 3.当院における要注意菌保菌者の増減に関する検討 関谷亜矢子,大木 康 ,河野 美幸 五十嵐淑子,荒川 浩一 (群馬大医・附属病院・周産母子センター NICU) 院内感染菌として重要なグラム陰性菌はその頭文字を とって S.P.A.C.E.と称される. NICU では院内感染対策 がきわめて重要であり, 当院 NICU では MRSA を含む これら要注意菌の監視培養を行っている. その増減の要 因について 察し, 乾式ミルク加温器の導入と Acineto-bacter Baumanii 保菌者数の関係について報告する. 2005年から 2007年の 3年間について, 監視培養の結 果を検討した. 培養の頻度は, 2005年から 2006年 9 月は 毎週, 2006年 10月以降は隔週で行った. 培養内容は咽頭 培養, 培養 (MRSA のみ), 眼脂があるときにはこれも 検査した. 緑膿菌保菌者の増減は VLBW 入院数の増減と関連を 認めた. また手洗い槽排水溝・水道蛇口から緑膿菌を検 出し, 水系を介する感染も えられた. MRSA は環境菌 でなく全例持込であった. 2005年に医師ガウン中止, 2006年 5月に面会者ガウン中止したがこれによる各種 要注意菌の新規出現状況に変化を認めなかった. 2006年 9 月環境菌検査を行ったところ,ミルクウォーマー・手洗 い槽排水溝に A. baumanii を認めた. このため乾式ミル ク加温器の設置, 蛇口の消毒を施行した. それまで A. baumanii の保菌を常時 1−4人に認めていたが, 乾式ミ ルク加温器へ変 後, A. baumanii 保菌者数は減少しほ ぼ認めなくなった. 当院では, 院内感染を引き起こすことで知られるグラ ム陰性桿菌の保菌者数が多いことが問題となっている. 感染経路として水系を介する感染が えられ, 乾式ミル クウォーマーの設置により A.baumanii の保菌者数が減 少した.緑膿菌・セラチア菌保菌者は依然多く,環境菌検 査等を繰り返し対応を検討中である. 4.当施設における羊水検査の現状 平石 光,勝俣 祐介,定方 久 笠原 慶充,田村 友宏,峯岸 敬 (群馬大院・医・産科婦人科学) 近年, 高齢妊婦 (35歳以上) の増加に伴い, 羊水検査等 による胎児出生前診断の需要が高まっている. 羊水検査 (Amniocentesis) は診断精度が高いものの,一定の確率で 流産の危険を伴う侵襲的な処置である. 2006年 4月 1日 より 2009 年 3月 31日までの 3年間に当施設において羊 水検査を施行した 87症例について検討した. 平 年齢 35歳, 平 週数 15週. 検査理由は, 高齢妊娠 56%, 超音波検査異常 46%, 前児または血縁の異常 10%, 本人希望のみ 6%, 血清マーカーの異常 3%であった. 羊 水検査施行例において, 本人希望のみで施行した症例で は染色体異常は 1例も認められなかった. また, 前児の 異常のみの症例と血清マーカーの異常のみを理由とした 症例でも染色体異常を認めなかった. 21トリソミーは NT 肥厚と関連が示唆された. また, 18トリソミーでは 染色体異常との関連が示唆された. NT 肥厚例に関して は, 35歳以上では 11例中 6例と高率に染色体異常を認 めたが, 35歳未満では 16例中わずか 1例に染色体異常 を認めるのみであった. また, 一般的には, 児喪失率は 0.3%程度とされているが, 87例中 2例 (2.2%) が羊水検 査と関連する流産が疑われ, いずれも正常核型であった. 最も多い検査理由は高齢妊娠のみの妊婦で, 染色体異常 を認めた症例はなかった. 流産率も高いことから, 症例ごとのカウンセリングを 慎重に行い, 適応症例を厳選することと, 管理方法の再 が必要と思われた. 超音波異常のない高齢妊娠症例に 対する対応を検討することと, NT 精度を上げることが 今後の課題と思われた. 5.出生前診断を受けた母親の心理過程について―外来 での関わりを通して― 田 由佳, 口 洋子,佐藤 直美 藤垣 素子,萩原 久子 (群馬県立小児医療センター 産科) 出生前診断が行われることが日常的であるが, 母親と その家族は胎児疾患を認めた場合どうするか, その方向 性を自己決定しなければならない. 診断を受けた母親が どのような心理過程をたどるのかを知り, 今後の外来看 護のあり方について えた. 出生前診断を受け外来フォローの後出産した母親 3 名. データ収集 : 半構成的面接法. 析方法 : 妊婦外来 中から産褥 1ヶ月 診までの思いと, 看護者や家族を含 んだサポート体制を中心に聴取し, 逐語録を作成, 体験 したことや思いを抽出し, それらを場面ごとに 類, 対 第 25回群馬周産期研究会 会 384

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象者の言葉を元にカテゴリー化した. 176のコードが抽 出された. 母親は徐々に不安なことを具体化し, それらを に 向けた経過の中で徐々に解消していった. 出生後入院予 定の小児科医からの説明を受けることや病棟を見学する ことは, 見通しを立てることにつながり, 重要であった. また他の入院中の患者と思いを共有したことで気持ちが 前向きになり, 互いが悩みを打ち明けられる場となって いた.どの対象者も, に対しての不安があり,一番は, 赤ちゃんが無事に生まれてほしい, 痛みに耐えられるか 心配, という同じ思いだった. 胎児疾患の有無に関わら ず, 身体的な変化や に対する精神的準備への援助が 必要である. 後ろ向きな思いを抱えていた妊産婦は, 胎児疾患に関 する情報を得て, 児の今後の見通しがわかることで前向 きな思いへと変化していた. 他の妊産婦との関わりをも つことで思いを共有し, 前向きな思いへと変化させてい た. 妊娠中からの産科と小児科の関わりによって前向き な思いへと変化していた. 胎児疾患をもつ妊産婦も 前は に関する不安が強い. 母親たちは胎児疾患とい う予期しなかった出来事にショックを受けるが, 段階を 経て, 自 の力で立ち直っていく. 看護師は, 母親がどの ような心理過程にいるのかを十 に観察し, 思いを受け 止め, その時に必要な情報を与えていくことが大切であ る. そのためには, プライマリーとして継続して関わる 事で, 個々に必要な援助が見えてくる. また, 周産期医療 センターとして, スタッフが連携していくことが大切で ある.

特別講演>

座長:荒川 浩一(群馬大院・医・小児科学) 周産期における遺伝性疾患を持つ子どもと家族へのサ ポート 中込さと子(広島大学大学院保 学研究科 看護開発科学講座・准教授) 385

参照

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