第6学年
家庭科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 題材名 生活に役立つ物をつくろう 2 目標 ○ 袋やカバーのもつよさに関心をもち、自分や家族の生活に役立つ物を製作しようとすること ができる。 (関心・意欲・態度) ○ 自分や家族の生活に役立つ袋やカバーを考え、縫う部分によって縫い方を工夫して製作する ことができる。 (創意工夫) ○ 製作計画を立て、なみ縫いや返し縫いを用いてじょうぶで美しい袋やカバーを製作すること ができる。 (技能) ○ 裁縫用具の安全な取り扱い方や袋やカバーの製作の手順や方法、目的に応じた縫い方を理解 することができる。 (知識・理解) 3 本題材の指導にあたって こんな子どもたちだから 本学年の子どもたちは、5年生の時にエプロンの製作を経験しており、手縫いやミシン縫い などで、使える物をつくる楽しさを味わってきている。技術的にはまだ不十分で、縫い目の不 揃いが目立ったりじょうぶに縫えなかったり、なかなか自分の思うとおりの作品に仕上げるこ とができなかった子どももいる。また、生活に役立つ物をつくろうという意識を持っている子 どもは少ない。しかし、家庭科の学習で学んだことを生かして、家族のために何かしてあげた いと思っている子どもたちは多い。 そこで、衣生活の学習に関心が高まっている子どもたちに、自分の生活を見直させ生活に役 立つ物をつくる楽しさを味わわせたい。さらに、自分や家族に役立つ物を考えて製作すること で、家族とのふれあいを深め、豊かなくらしをつくっていこうとする態度を育てたい。 こんな題材で 本題材では、生活に役立つ物を考え、布を使ってつくる活動を通して、自分と家族とのかか わりを深めながらよりよい衣生活を作り出そうとする実践力を育てることをねらいとしてい る。具体的には、①自分や家族の生活を見つめ、生活に役立つ袋やカバーを考え、計画を立て ることができるようになること ②袋やカバーの製作の手順や方法がわかり、つくれるように なること ③じょうぶな縫い方を考え、目的に応じた縫い方ができるようになることである。 そこで、「カラーハンドブック」を活用し、端の処理が必要なく縫いやすい布地の厚さであ るバンダナを使って制作させる。折り紙のように自由自在にデザインが考えられるよさ、端縫 いをデザインに利用できるよさを生かして、5種類のコースから選択させることができる。 このことを通して、家族の生活を見つめ、自分や家族の生活に役立つ袋やカバーを工夫させ ることで、家族とのかかわりを深め、豊かなくらしをつくりだす子どもを育てることができる であろうと考える。 こんな指導を 本題材の指導にあたっては、自分や家族の生活に役立つ袋やカバーを作る手順と縫い方を追 求させる。そのために、みつめる段階では、家庭の中にある袋やカバーを調べ、布の便利さや よさを見つけさせる。そして、布とバンダナの比較活動から、バンダナは作りやすい素材であ ること、いろいろなデザインを考えることができることを確認させ、5種類の作品例を紹介し 選択させることで、製作への意欲をもたせる。次に、さぐる段階では、作るための手順を調 べ、製作計画を立てさせる。そして、まち針の打ち方の比較活動や縫い目の比較活動、返し縫 いの有無の比較活動を通して、基礎的な技能を定着させ、じょうぶで美しい袋やカバーを製作 させる。さらに、いかす段階では、出来上がった袋やカバーを使わせ、工夫したところや使っ てみた感想、家族からの言葉などを交流させることで、友達のよさや自分の成長に気づかせた い。4 指導計画 (8時間) 段階 主 な 学 習 活 動 教 師 の 支 援 配時 1.身近な布製品を調べ、その役割やよさ み から学習課題をつかむ。 つ (1) 家族の使っている布袋を調べ、生活に ○家庭の中にある袋やカバーを調べ、 め 役立ったり、豊かにしたりする布製品に 布の便利さやよさを見つけさせる。 る ついて話し合う。 (2) 布とバンダナの比較活動をし、バンダ ○布とバンダナの比較から、バンダナ 1 1 ナのよさに気づく。 【比較活動Ⅰ】 を使うと縫いやすく、いろいろな作 時 品を作ることができることを確認さ 間 (3) 自分や家族の生活に役立つ袋やカバー せる。 を作ることを知り、学習課題をつかむ。 ○自分の家庭生活や家族の意見も考え て、製作への意欲を喚起させる。 学習課題 バンダナを使って、自分や家族の生活に役立つ袋やカバーを作ろう。 2.袋やカバーを作るための手順を調べ、 製作計画を立てる。 (1) 自分の作りたい物を紙で作り、製作計 ○カラーハンドブック○ページを参考 1 画を立てる。 にし、作りたい物を決めさせる。 ・大きさや形を決める。 ・縫う場所や手順を考える。 ○バンダナと同じ大きさの紙を使い、 折り方や形を確認させる。 さ <作品例> ・ポケットきんちゃく ○折り方や縫う場所を拡大紙で提示し ぐ ・2本ひもきんちゃく ておく。 ・2口きんちゃく る ・ひらひらきんちゃく ○実物見本や段階見本を使って、作り ・ティッシュカバー 方の流れがイメージできるようにす る。 6 3.生活に役立つ袋やカバーを製作する。 ○よく似た形ごとにグループを編制し 時 (1) 型紙をもとにバンダナの折り方を確認 て活動させる。 間 し、印を付け、まち針をうつ。 【比較活動Ⅱ】 ○印の付け方、まち針の打ち方など、 (2) 目的にあった縫い方で袋やカバーを作 製作する物がちがっても、共通する る。 【比較活動Ⅱ】 技能については、全員で確かめる。 ・縫い方…なみ縫い(縫い目3~5mm) 返し縫い(端から2~3cm) ○まち針の打ち方の比較や縫い目の比 ・じょうぶに縫う部分 較、かえし縫いの有無の比較をして 1 縫いはじめと縫い終わり 基礎的な技能を定着させる。 口あき止まり ○実物見本や段階見本を使って、目的 に応じた縫い方を理解させる。 4 本時 ○早くできたら、家庭にあるバンダナ 1/4 やハンカチを使って、2つ目を製作 させる。 い 4.出来上がった作品を交流し合い、友達 か のよさや自分自身の成長に気づく。 す (1) 完成した作品を持ちより、発表会をす ○工夫したところや使ってみた感想、 1 る。 【比較活動Ⅲ】 家族からの言葉などを交流させ、友 1 時 (2) 学習をふり返り、これからの生活に生 達のよさに気づかせる。家族の反応 間 かすことを考える。 を紹介し合う。
5 本時 (1)本時のねらい ○ 縫い方の特徴を考え、生活に役立つ袋やカバーを作りたいという意欲をもつことができる。 ○ 縫い方の違う袋の強さを比べる比較活動を通して、縫い方の特徴を生かして縫う場所にあっ た縫い方を考え、縫うことができる。 (2)準 備 見本の袋やティッシュカバー・ 縫い目の拡大見本(なみ縫い・返し縫い) 実物投影機・学習プリント (3)展 開 (4/8) 段階 学 習 活 動 と 内 容 教師の支援と評価 1.前時までの学習をふり返り、縫い方の違う袋を ○ 流れ図を活用して、これまでの み 見て話し合い、本時のめあてをつかむ。 学習をふり返させる。 つ ・物を入れようとしたら、ほつれてきた。 ○ 口がほつれやすい、縫い目が粗 め ・じょうぶにした方がいい。 い等の不十分な袋とその場にあっ めあて た縫い方をした袋を提示する。 る じょうぶできれいに作るためには、どこを ○ 縫い方に目を向けさせ、じょう どんなぬい方にすればよいか考えよう。 ぶな縫い方について考えていこう / という意欲をもたせる。 2.3種類の袋の強さを比べて、じょうぶできれい ○ 縫い方の違う3種類の袋を提示 な縫い方について考える。 【比較活動】 し、口をあけたり、引っぱったり (1) 3種類の袋について比較し、縫い方を考える。 して、強さに違いがあることに気 なみ縫い 返し縫い かせる。 A 縫い目1cm なし B 縫い目3mm なし ○ AとBを比較することによって、 C 縫い目3mm あり 細かく縫うことに気づかせ、Bと Cを比較することによって、返し ・縫い目は、細かい方がじょうぶできれい。 縫いの必要性に気づかせる。 ・端は、2回縫っている。 ・返し縫いした方がじょうぶで強い。 縫い目の特徴やじょうぶできれ さ いな縫い方がわかる。(知識・理解) ぐ (2) 縫う場所にあった縫い方を考えて、型紙に書き ○ 実物見本や段階見本を使って、 込む。 自分の型紙に返し縫いをする場所 る ・口の部分や端をじょうぶにしよう。 を記入させる。 3.じょうぶできれいな縫い方を考えて、袋やカバ ーを縫う。 (1) 自分で考えた縫い方で、縫い始めの部分を5分 ○ 縫い目(なみ縫い 返し縫い) 間で試し縫いをする。 の拡大見本を提示し、縫い方の違 ・本返し縫いで縫ってみよう。 いに気づかせる。 ・なみ縫いで2度縫いがきれいかな。 (2) 縫い方を交流し、自分の縫い方と比べる。 ○ 実物投影機で縫い目を見せなが ・なみ縫いで返し縫いするときれいになる。 ら、発表させる。 ・本返しはじょうぶだけど、縫い目をきれいに ○ じょうぶできれいな縫い目を意 するにはどうすればいいかな。 識させ、縫い方を決めさせる。 / (3) 自分が考えた縫い方で縫う。 ○ 端から3cmの部分を返し縫い ・縫い始めと縫い終わりはほつれやすいから、返 させる。 い し縫いをしよう。 か ・あとはなみ縫いでいい。 自分なりの方法で、縫い始めと す ・なみ縫いは、3mmぐらいにしよう。 縫い終わりをじょうぶに縫うこと ができる。(技能) 4.縫った感想を交流し、本時学習のまとめをする まとめ ○ 友達の縫い方を参考にして、じ じょうぶに作るためには、 ょうぶできれいに作るためのポイ ① 縫い始めや終わりを返し縫いするとよい ントをおさえる。 ② なみ縫いは、3mmぐらいにするとよい