第2学年 理科学習指導案
1 単元名「物質が何からできているかを調べよう」
2 指導観
○単元観
本単元では身の回りにある物質などについての熱分解や電気分解の観察・実験を通して、分解して
生成した物質から元の物質の成分を推定できることを見いださせることがねらいである。
物質の化学的な変化に関して、小学校6年時に水溶液について、酸性、アルカリ性及び中性のもの
があること、気体が溶けているものがあること、金属を変化させるものがあることについて学習して
いる。また、燃焼の仕組みについて、植物体が燃えるときには、空気中の酸素が使われて二酸化炭素
ができることを学習している。中学校1年時では、気体について、気体の性質を調べる実験を行い、
気体の種類による特性、気体を発生させる方法や捕集法などの技能などについて、また水溶液の中で
は溶質が均一に分散していること及び水溶液から溶質を取り出す方法について学習している。本単元
においてはこれらの学習を基にして、化学変化における物質の分解を調べることで、物質が何からで
きているかという、物質の成り立ちについての考え方を養うことができる。
物質を分解する実験では、炭酸アンモニウムを用いることにより変化の様子が明確に観察でき、ま
た炭酸水素ナトリウムを用いることにより、日常生活との関連を図ることができる。これらの化学反
応では、アンモニアや二酸化炭素が生成するが、アンモニアや二酸化炭素の集め方や性質については
1年時に学習しているため、それらの知識を活用させることにより、観察・実験を探究的に扱うこと
ができ、生徒の興味・関心を高めることができる。さらに、物質が何からできているかを学習するこ
とは、粒子概念の初歩的な理解につながり、物質を原子、分子のモデルで考えるという次の学習の導
入としても大切な内容である。このことは巨視的な考え方から微視的な考え方へと物の見方を広げる
意味からも価値がある。以上のような観点から、本単元を設定することは意義深い。
○生徒観
本学級においては、理科の学習の観察・実験に積極的に取り組もうとする生徒は比較的多い。図1
は既習内容の学習定着度について、満足できる回答を4、全て誤答又は未答を1とした4段階評価で
の調査結果である。小学校及び中学校1年
時での学習内容である有機物の燃焼につい
ては3以上の生徒が約4割、燃焼以外の、
中学校での学習内容においては、3以上の
生徒は1∼3割程度しかいないことから、
本単元で必要となる物質の性質や調べ方に
ついての理解が十分でないといえる。
図2は、結果のグラフ化、予想の検証、
規則性の発見という観察・実験の結果を科
学的に考察する力について、科学的な見方
や考え方ができているものを4とした4段
階評価での調査結果である。予想の検証に
ついては、約7割の生徒が概ねできている
状況にあるが、数値をグラフ化したり、規
則性を発見したりする能力が十分に育成さ
れている生徒は少ない。
0% 50% 100% グラフ化 予想の検証 規則性 4の% 3の% 2の% 1の% 0% 50% 100% 金属の性質 気体の集め方 気体の調べ方 水溶性、固体の識別 有機物の燃焼 4の数 3の数 2の数 1の数図1 既習内容の定着度
図2 考察する力の実態
図3は、予想・計画段階の、問題を把握する力、観察・実験の
計画を立てる力、
予想を立てる力及び考察段階の思考力を調査し、
その相関関係を表したものである。予想・計画段階の思考力及び
考察段階の思考力については、それぞれ複数の質問項目に対する
回答を4を上位とする1から4の4段階に数値化し、その平均値
の関係を相関図で表した。この図から、予想・計画段階の思考力
と考察段階の思考力には相互に関連性があると考える。そこで、
結果を科学的に考察する力を育成するために、観察・実験の予想・
計画段階での生徒の思考を促し、考察段階につなぐためのワーク
シートを開発し、学習過程の各段階で活用していく。
○指導観
ここでは分解という言葉や、炭酸アンモニウムなど、新しく出てくる概念や物質名が多い。そこで、
習得段階としてまず観察・実験の一例を体験させ、その学習内容を基にして、違う物質の場合につい
ての探究的な学習活動を展開していく。
導入にあたっては、まず炭酸アンモニウムに含まれる物質を予想させる。予想を確かめるためにど
のような実験をすればよいかを考えた上で、実験を実施させる。実験結果をそれまでの学習内容と関
連付けながら考えさせ、二酸化炭素とアンモニア、水が発生したことを理解させる。複数の物質が生
成したという事実を文章や絵で表現させることで、炭酸アンモニウムが二酸化炭素とアンモニアと水
に変化するということに気付かせる。
以上の学習内容を基に、生活体験とつなげた題材で探究的な学習活動を展開する。まず、小麦粉と、
小麦粉に炭酸水素ナトリウムを加えた物をそれぞれ水に加えてまぜ、加熱したときの様子を観察させ
る。その後2つの事象を比較させ、違いが生じる原因は何かを考えさせる。そして、
「炭酸水素ナトリ
ウムがどのように変化するかを調べよう」という学習のめあてを設定させる。次に炭酸水素ナトリウ
ムを加熱する実験についての操作と結果の関係や発生する物質を確かめる方法を考えさせ、自分の予
想を文章化させる。この時は炭酸アンモニウムの実験を想起させながら考えさせていく。次に具体的
な実験計画を記入させる。実験後、結果を整理させ、予想の検証を行わせる。学級全体で、炭酸アン
モニウムと炭酸水素ナトリウムの実験結果を比較し、共通していえることを短冊に記入させ、黒板に
掲示することで、1つの物質が複数の物質に分かれるという考え方を導き出させる。
電気による分解の学習では、電気分解の習得段階として水の電気分解の実験を位置付け、次に探究
段階として塩化銅水溶液の電気分解の実験を位置付ける。
まず、水道水の電気分解の演示実験を行い、電極に気泡が発生していることに気づかせた後、水の
電気分解の実験を実施する。次に電気分解の考え方を基に、塩化銅水溶液の電気分解について、操作
と結果の関係や発生する物質を確かめる方法を考えさせ、自分の予想を文章化させる。その後、具体
的な実験計画を記入させる。実験後、結果を整理させ、予想の検証を行わせる。各班の結果を掲示し、
学級全体の意見交流を通して塩化銅水溶液が塩素と銅に分解されることを確認させる。その後、熱分
解と電気分解の4種類の実験結果を整理させ単元のまとめを行い、分解により生成した物質から元の
物質を推定できることを理解させる。
以上のような活動に際し、生徒の思考の流れを整理することができる4QSの手法を取り入れた構
造的なワークシートを活用することにより、
実験操作とその結果による事象の関係を明確に把握させ、
実験への目的意識を高めていくことができると考える。
3 単元目標
○ 物質は何からできているかについて関心を持ち、観察・実験を自ら進んで行い、物質の分解によ
って得られる生成物について確かめようとする。
(関心・意欲・態度)
○ 熱や電気による分解で生成した物質から元の物質の成分が推定できることを見いだす。
(科学的
思考)
0 1 2 3 4 5 0 1 2 3 4 5 予想・計画段階の思考力 考 察 段 階 の 思 考 力図3 思考力の関係
○ 生成する物質の調べ方を考え、自分で立てた実験計画に基づいて実験を行う。
(技能・表現)
○ 物質が2種類以上の物質に分かれる化学変化を分解と言うことを理解する。
(知識・理解)
4 仮説
予想・計画段階において、固体の物質を加熱したり、液体の物質に電流を流したりする実験操作と、
それにより別な物質が生成するという結果の関係を把握させ、目的意識を明確にさせるために、4Q
Sの手法を取り入れた構造的なワークシートを学習過程の各段階で活用すれば、考察段階での思考が
促され結果を科学的に考察することができるようになるだろう。
学習過程
ワークシートの活用
考察段階での思考
問題把握
疑問、自分の考えを明確にさせるために、
シート1を用いて、筋道立てて考える
予想・計画 操作と結果の関係をとらえ、自分の予想を
立てるために、シート2を用いて段階的に
考える。
実験実施
シート2で記入した実験操作と変化を確
かめる方法を基に、実験を実施する。
考察
結果を整理して考えるために、シート3を
用いて、記録する。
「起こった変化」
「変化の確かめ方」
「物質
の同定」という視点で結果を処理する。
結果から分かったことをまとめるために、
シート2の予想と比べながら、シート3に
記入する。
結果からわかった物質の化学変化につい
てまとめ、自分の予想を検証する。
シート3を用いて、前回の実験から分かっ
たこととの共通点を探し、事象の一般性を
導き出す。
複数の実験結果から、1つの物質が複数の
物質に分解されるという一般性を導き出
す。
5 単元指導計画(8時間)
単元名「物質が何からできているかを調べよう」
段階 配時 学習活動・内容 学習指導上の留意点 評価の観点 1次 導入 問題把握 予想計画 実験 1/2 2/2 1 炭酸アンモニウムに含まれる物 質を予想する。 2 実験の計画を立てる。 (1)操作と結果の関係をとらえ、自分 の予想を設定する。 ・何について調べていくか。 ・炭酸アンモニウムが変化するため にはどんな操作が必要か。 ・どのようにすれば、発生した物質 (気体、液体)を確認することが できるか。 ・自分の予想を設定する。 (2)操作手順を文章や絵を用いて具 体的に記入する。 3 炭酸アンモニウムを加熱する実 験を実施し、結果を記録する。 (1)実験手順について説明を聞く。 (2)実験を行う。 ○予想及び確かめる方法を考えやす くするために、1年時の学習内容で ある気体の発生方法、性質の一覧を 掲示する。 ○操作と結果の関係をとらえ、自分 の予想を立てる生徒の学習活動を支 援するために、思考を4段階で設定 し、段階毎に記入できるワークシー ト2を活用する。 ○個人の考えの不十分な点を補足す るために、ワークシート2の設問一 つ一つについて、説明、記入、班で の意見交流を設定する。 ○円滑に学習を進めることができる ように、物質の調べ方については、 既習事項をまとめたものを掲示して おく。 ○個人での不十分な面を補足するた め、個人での記入後、班・学級での 意見交流を設定する。 ○安全に実験を行うために、加熱、 消火の手順、気体の捕集方法につい ○炭酸アンモニウムにアンモニアや 二酸化炭素が含まれているのではな いかと考え、プリントに記入しよう としている。(関心・意欲・態度) ○ワークシート2の設問に自分の考 えを記入し、班での意見交流を元に 自分の考えを整理したり修正したり できる。(科学的思考) ○炭酸アンモニウムを加熱するこ と、発生する気体を調べる方法を記 入することができる。(技能・表現) ○発生した気体について、臭いや水 溶性を調べたり、リトマス紙、石灰 水を用いて確かめたりすることを記 入できる。(技能・表現) ○時間の流れに沿って、実験手順を 整理して記入できる。(科学的思考、 技能・表現) ・加熱、捕集、消火、確認の順で。考察 ・発生した気体を3本の試験管に集 める。 ・3本の試験管について自分たちで 考えた方法で、発生した物質を確か める。 (3)調べた結果をワークシート3に 記録するとともに、変化の様子を図 で表す。 4 結果を考察する。 (1)実験で分かったことを、「どんな 変化が起こり」「どうやって確かめ」 「何が生成したか」をまとめる。 ・発生した気体を石灰水に通すと白 く濁ることから二酸化炭素が発生し た。 ・気体が発生するときに刺激臭がす ることからアンモニアが発生した。 ・発生した液体に塩化コバルト紙を つけるとピンク色に変化することか ら水が発生した。 (2)自分の予想がどうであったかを 確かめる。違っていれば予想の違っ ていた部分と実験のまとめで修正さ れた部分に下線を引く。 (3)結果から言えることを考える。 5 まとめを行う。 (1)物質を加熱すると別な複数の物質 に変わる変化があることを知る。 ・炭酸アンモニウム →二酸化炭素+アンモニア+水 (2)次回は、日常生活でも使われてい る分解の例について学ぶことを知 る。 て説明を行う。 ○実験時間を確保するために、実験 手順をカードにして班毎に配付す る。 ○複数の考え方にふれさせ個人の考 えを深めるために、生徒の図を実物 投影機で提示する。 ○結果を整理して考えるために、ワ ークシート3への記入の仕方を説明 する。個人のまとめの不十分な所を 補足するために、班の中での話し合 いを設定する。 ○学級全体で結果を共有するため に、各班で整理したまとめを西洋紙 に転記したものを、黒板に一覧表形 式で掲示する。 ○予想の検証をするために、ワーク シート2STEP5の予想と比較し ながら確かめるよう指示する。 ○先に投影した絵と結果の一覧表を 基に、全体での話し合いを設定する。 ○実験結果をワークシート3に記録 し、変化の様子を図で表そうとして いる。(関心・意欲・態度) ○どの操作でどの物質が確かめられ たかを、整理してまとめることがで きる。(科学的思考) ○自分の予想の正否を確かめ、違っ ていれば、ワークシート3の違って いた(実験後、修正された)部分に 下線を引くことができる。(科学的思 考) ○炭酸アンモニウムを加熱すると二 酸化炭素とアンモニア、水に分かれ ることを理解できる。(知識・理解) ○炭酸アンモニウムが二酸化炭素と アンモニア、水に分かれたのは、分 解という化学変化であることを理解 できる。(知識・理解) 2次 展開Ⅰ 問題把握 予想計画 1/2 1 小麦粉と、小麦粉+炭酸水素ナ トリウムをそれぞれ水に加えてま ぜ、加熱したときの変化を観察する。 2 2つの事象を比較し、何故この ような変化が起こったのかという疑 問を持ち、どのような条件下でこの 変化が起こるのかを考え、学習のめ あてを設定する。 【炭酸水素ナトリウムがどのように 変化するかを調べよう】 3 実験の計画を立てる。 (1)操作と結果の関係をとらえ、自分 の予想を設定する。 ・何について調べていくか。 ・炭酸水素ナトリウムが変化するた めにはどんな操作が必要か。 ・どのようにすれば、発生した物質 (気体、液体、残った固体)を確 認することができるか。 ・自分の予想を設定する。 (2)操作手順を文章や絵を用いて具 体的に記入する。 ○気づきから疑問を持たせるため に、見た目の変化と、加熱後に中の 様子を観察することを告げる。 ○疑問、自分の考えを明確にし筋道 立てて考えるために、ワークシート 1を活用する。 ○操作と結果の関係をとらえ、自分 の予想を立てる生徒の学習活動を支 援するために、思考を4段階で設定 し、段階毎に記入できるワークシー ト2を活用する。 ○個人の考えの不十分な点を補足す るために、ワークシート2の設問一 つ一つについて、説明、記入、班で の意見交流を設定する。 ○円滑に学習を進めることができる ように、物質の調べ方については、 既習事項をまとめたものを掲示して おく。 ○個人での不十分な面を補足するた め、個人での記入後、班・学級での 意見交流を設定する。 ○生地がふくらむことと、炭酸水素 ナトリウムの加熱とを関連付けてワ ークシート1に書き出すことができ る。(科学的思考) ○ワークシート2の設問に自分の考 えを記入し、班での意見交流を元に 自分の考えを整理したり修正したり できる。(科学的思考) ○炭酸水素ナトリウムを加熱するこ と、発生する気体を水上置換法で集 めることを記入することができる。 (技能・表現) ○発生した気体をマッチ、線香、石 灰水で確かめることを記入すること ができる。(技能・表現) ○時間の流れに沿って、実験手順を 整理して記入できる。(科学的思考、 技能・表現) ・加熱、捕集、消火、確認の順で。
実験 考察 2/2 4 実験を実施し、結果を記録する。 (1)装置を組み立て、加熱を始める。 (2)発生した気体を捕集する。 (3)捕集した気体が何であるか調べ る。 (4)試験管の口及び、残った物質につ いて調べる。 (5)調べた結果をワークシート3に 記録するとともに、変化の様子を図 で表す。 5 結果を考察する。 (1)実験で分かったことを、「どんな 変化が起こり」「どうやって確かめ」 「何が生成したか」をまとめる。 ・発生した気体を石灰水に通すと白 く濁ることから二酸化炭素が発生 した。 ・発生した液体に塩化コバルト紙を つけるとピンク色に変化すること から水が発生した。 ・残った固体を水に溶かすと溶け、 フェノールフタレイン液を加える と濃い赤色に変色することから、 元の物質とは違う物質が残った。 (2)自分の予想がどうであったかを 確かめる。違っていれば予想の違っ ていた部分と実験のまとめで修正さ れた部分に下線を引く。 (3)結果から言えることを考える。 6 まとめを行う。 (1)炭酸アンモニウムと炭酸水素ナ トリウムの実験結果を比較し、共通 して言えることは何かを考え、短冊 に記入する。 ・1つの物質から複数の物質に分解 されている。 ・分解して生成した物質を調べるこ とで元の物質が推定できる。 (2)化学変化のうち、1つの物質が2 つ以上の物質に分かれる変化を分解 ということを知る。 (3)次時の予告を聞く。 ○安全な実験の実施と正確な結果を 得るために、始めに、実験操作の流 れを掲示するとともに、注意点を説 明する。 ・始めに捕集した気体は捨てる。 ○複数の考え方にふれさせ個人の考 えを深めるために、生徒の図を実物 投影機で提示する。 ○結果を整理して考えるために、ワ ークシート3への記入の仕方を説明 する。個人のまとめの不十分な所を 補足するために、班の中での話し合 いを設定する。 ○学級全体で結果を共有するため に、各班で整理したまとめを西洋紙 に転記したものを、黒板に一覧表形 式で掲示する。 ○予想の検証をするために、ワーク シート2STEP5の予想と比較し ながら確かめるよう指示する。 ○先に投影した絵と結果の一覧表を 基に、全体での話し合いを設定する。 ○2つの実験から共通して言えるこ とを見いだすために、炭酸アンモニ ウムの熱分解の結果をワークシート 3に提示する。 ○学級全体で共通して言えることを 考えるために、短冊を分類しながら 黒板に掲示する。 ○「見た目が似ている白色粉末であ る、炭酸アンモニウムと炭酸水素ナ トリウムを区別するにはどうしたら よいか。」と発問する。 ○手順に従って消火できる。(技能・ 表現) ○実験結果をワークシート3に記録 し、変化の様子を図で表そうとして いる。(関心・意欲・態度) ○どの操作でどの物質が確かめられ たかを、整理してまとめることがで きる。(科学的思考) ○自分の予想の正否を確かめ、違っ ていれば、ワークシート3の違って いた(実験後、修正された)部分に 下線をひくことができる。(科学的思 考) ○炭酸水素ナトリウムを加熱すると 二酸化炭素と水と炭酸ナトリウムに 分かれることを理解できる。(知識・ 理解) ○1つの物質が2つ以上の物質に分 かれているという考えを表現でき る。(科学的思考) ○分解して生成した物質を調べるこ とで、元の物質を推定できることに 気づくことができる。(科学的思考) ○分解とは1つの物質が2つ以上の 別な物質に変化することであると理 解できる。(知識・理解) 3次 展開Ⅱ 問題把握 予想計画 1/2 1 学習のめあてを設定する。 (1)前時の学習内容を想起し、熱以外 で物質を分解できる方法はないかを 考える。 (2)水道水の電気分解の演示実験を見 た後、疑問を持ち、学習のめあてを 設定する。 ・電極に気泡がつく。 ・気泡は何の気体だろうか。 ・気泡は何が変化したものだろうか。 【水に電流を流すと、どのように変 化するかを調べよう。】 2 実験の計画を立てる。 (1)操作と結果の関係をとらえ、自分 「熱に代わるエネルギーとしてどん なものがあるだろうか。」と発問す る。 ○微少な気泡の発生に気づかせるた めに、実物投影機で電極の様子の拡 大映像を提示する。 ○操作と結果の関係をとらえ、自分 熱に代わるエネルギーとして電気が あることに気づくことができる。(科 学的思考) ○電極に気泡がついていることに気 づくことができる。(関心・意欲・態 度) ○ワークシート2の設問に自分の考
実験 考察 2/2 の予想を設定する。 ・何について調べていくか。 ・水が変化するためにはどんな操作 が必要か。 ・どのようにすれば、発生した物質 (気体)を確認することができる か。 ・自分の予想を設定する。 (2)操作手順を文章や絵を用いて具 体的に記入する。 4 水の電気分解の実験を実施し、 結果を記録する。 (1)実験手順について説明を聞く。 (2)実験を実施する。 ・気体を集めたら、+側に線香、 −側にマッチの火を近づけて確 かめる。 (3)結果をワークシート3に記録す るとともに、変化の様子を図で表す。 5 結果を考察する。 (1)実験で分かったことを、「どんな 変化が起こり」「どうやって確かめ」 「何が生成したか」をまとめる。 ・発生した気体にマッチの火を近づ けると爆発して燃えることから水素 が発生した。 ・発生した気体に線香の火を近づけ ると激しく燃えることから酸素が発 生した。 (2)自分の予想がどうであったかを 確かめる。違っていれば予想の違っ ていた部分と実験のまとめで修正さ れた部分に下線を引く。 (3)結果から言えることを考える。 ・+側に酸素、−側に水素が発生 ・酸素と水素の体積比は1:2 (4)次時の予告を聞く。 の予想を立てる生徒の学習活動を支 援するために、思考を4段階で設定 し、段階毎に記入できるワークシー ト2を活用する。 ○個人の考えの不十分な点を補足す るために、ワークシート2の設問一 つ一つについて、説明、記入、班で の意見交流を設定する。 ○予想及び確かめる方法を考えやす くするために、発生する気体は既に 学習した気体であることを告げ、気 体の性質についての一覧表を掲示す る。 ○個人での不十分な面を補足するた め、個人での記入後、班・学級での 意見交流を設定する。 ○水溶液の電気分解だと誤解しない ために、水酸化ナトリウムは電流を 流しやすくするために入れることを 告げる。 ○実験時間を確保し、円滑に実験す るために、手順をカードにして班毎 に配付する。 ○極性や発生する気体の体積比に着 目させるために、H管の図をワーク シート3に掲載し、+−の極や発生 した体積を正確に記録するよう告げ る。班で1つ正確に書けている図を TPシートに転記させておく。 ○結果を整理して考えるために、ワ ークシート3への記入の仕方を説明 する。 ○個人のまとめの不十分な所を補足 するために、班の中での話し合いを 設定する。 ○学級全体で結果を共有するため に、各班で整理したまとめを西洋紙 に転記したものを、黒板に一覧表形 式で掲示する。 ○予想の検証をするために、ワーク シート2STEP5の予想と比較し ながら確かめるよう指示する。 ○どちらの極にどのくらいの気体が 発生しているかを整理するために、 ワークシート3の図を転記させたT Pシートを提示し、どの班も同様の 結果になっていることに気づかせ る。 えを記入し、班での意見交流を元に 自分の考えを整理したり修正したり できる。(科学的思考) ○水に電流を流すこと、発生する気 体を調べる方法を記入することがで きる。(技能・表現) ○発生した気体について、マッチや 線香を用いて確かめたりすることを 記入できる。(技能・表現) ○時間の流れに沿って、実験手順を 整理して記入できる。(科学的思考、 技能・表現) ・ピンチコックを開ける、電圧を加 える、ピンチコックを閉じる、気体 を調べる、の順で。 ○実験結果を記録し、変化の様子を 図で表そうとしている。(関心・意 欲・態度) ○どの操作でどの物質が確かめられ たかを、整理してまとめることがで きる。(科学的思考) ○水を電気分解すると酸素と水素が 発生することを理解できる。(知識・ 理解) ○自分の予想の正否を確かめ、違っ ていれば、ワークシート3の違って いた(実験後、修正された)部分に 下線をひくことができる。(科学的思 考) ○水が電気分解により水素と酸素に 分解されることを理解できる。(知 識・理解) 4次 まとめ 問題把握 予想計画 1/2 1 実験3の学習内容を把握する。 (1)塩化銅水溶液の電気分解装置を見 て、分解されて生成する物質を予想 し、その確かめ方を考える。 ・塩素、銅 2 実験の計画を立てる。 ○予想を立てやすくするために、塩 化銅という字から、何が含まれてい るかを予想させる。また、発生する 気体は既に学習した気体であること を告げる。 ○自分の考えを明確にし筋道立てて 考えるために、ワークシート1を活 用する。 ○塩化銅水溶液に含まれる物質を予 想し、ワークシート1に書き出そう としている。(関心・意欲・態度)
実験 考察 まとめ 2/2 (1)操作と結果の関係をとらえ、自分 の予想を設定する。 ・何について調べていくか。 ・塩化銅水溶液が分解するのは、何 によるのか。 ・具体的に、どのような操作をすれ ば確かめられるか。 ・発生した物質を確認する方法は。 ・自分の予想を設定する。 (2)操作手順を文章や絵を用いて具 体的に記入する。 3 実験を実施し、結果を記録する。 (1)装置を組み立てる。 (2)電圧をかける。 (3)発生した気体の性質を調べる。 (4)電圧をかけるのをやめ、析出した 銅について金属の性質を調べる。ま た塩素の臭いと漂白作用を調べる。 (5)結果をワークシート3に記録す るとともに、変化の様子を図で表す。 4 結果を考察する。 (1)実験で分かったことを、物質毎に 分類してまとめる。 (2)各班の結果を比較して、何が確か められたかを考える。 ・+側に塩素、−側に銅が発生する。 (2)自分の予想がどうであったかを 確かめる。違っていれば予想の違っ ていた部分と実験のまとめで修正さ れた部分に下線を引く。 (3) 結果から言えることを考える。 5 まとめを行う。 (1)水と塩化銅水溶液の実験結果を 比較し、共通して言えることは何か を考え、短冊に記入する。 ・水や水溶液が電気によって分解さ れる。 (2)分解のうち、電気による分解を電 気分解ということを知る。 ○操作と結果の関係をとらえ、自分 の予想を立てる生徒の学習活動を支 援するために、思考を4段階で設定 し、段階毎に記入できるワークシー ト2を活用する。 ○個人の考えの不十分な点を補足す るために、ワークシート2の設問一 つ一つについて、説明、記入、班で の意見交流を設定する。 ○予想及び確かめる方法を考えやす くするために、発生する気体は既に 学習した気体であることを告げ、気 体の性質についての一覧表を掲示す る。 ○個人での不十分な面を補足するた め、個人での記入後、班・学級での 意見交流を設定する。 ○銅と塩素が生成する様子を直接観 察させるために、電極を注意深く観 察するように指示する。 ○安全に実験を行うために、換気と 溶液の取り扱いに注意させる。また、 電気分解の手順をカードにして班毎 に配付する。 ○極性や生成する物質に着目させる ために、装置の図をワークシート3 に掲載し、+−の極や物質が生成す る様子を正確に記録するよう告げ る。班で1つ正確に書けている図を TPシートに転記させておく。 ○結果を整理して考える思考を促す ために、ワークシート3への記入の 仕方を説明する。 ○個人のまとめの不十分な所を補足 するために、班の中での話し合いを 設定する。 ○学級全体での結果の一般化を図る ために、各班で整理したまとめを西 洋紙に転記したものを、黒板に掲示 する。 ○予想の検証をする思考を促すため に、ワークシート2STEP5の予 想と比較しながら確かめるよう指示 する。 ○どちらの極に何が生成しているか を整理するために、ワークシート3 の図を転記させたTPシートを提示 し、どの班も同様の結果になってい ることに気づかせる。 ○2つの実験から共通して言えるこ とを見いだすために、水の電気分解 の結果をワークシート3に提示す る。 ○学級全体で共通して言えることを 考えるために、短冊を分類しながら 黒板に掲示する。 ○ワークシート2の設問に自分の考 えを記入し、班での意見交流を元に 自分の考えを整理したり修正したり できる。(科学的思考) ○においや漂白作用(塩素)と金属 の性質(銅)で確かめることを記入 することができる。(技能・表現、知 識・理解) ○時間の流れに沿って、実験手順を 整理して記入できる。(科学的思考、 技能・表現) ・ピンチコックを開ける、電圧を加 える、ピンチコックを閉じる、気体 を調べる、の順で。 ○手順に従って操作できる。(技能・ 表現) ○実験結果をワークシート3に記録 できる。(関心・意欲・態度) ○実験結果を記録し、変化の様子を 図で表そうとしている。(関心・意 欲・態度) ○どの操作でどの物質が確かめられ たかを、整理してまとめることがで きる。(科学的思考) ○塩化銅水溶液の電気分解で塩素と 銅が発生することを理解できる。(知 識・理解) ○自分の予想の正否を確かめ、違っ ていれば、ワークシート3の違って いた(実験後、修正された)部分に 下線をひくことができる。(科学的思 考) ○塩化銅水溶液に電流を流すことに より、塩素と銅に分解されることを 理解できる。(知識・理解) ○水や水溶液も電気により分解でき ることを理解できる。(知識・理解)
6 単元のまとめを行う。 (1)熱分解、電気分解の4種類の実験 について、反応前と反応後の物質を まとめる。 (2)物質を、熱や電気によって分解さ せることで、元の物質を推定するこ とができることを知る。 (3)次時の目標設定を行う。 ・物質はどこまで分解できるのだろ うか。 ○単元における学習内容を整理しや すいように、枠を提示した、まとめ のためのプリントを配付する。 ○分解して生成した物質から元の物 質を推定できることに気づかせるた めに、「分解して生成した物質を調べ ることで何が分かるだろうか。」と発 問する。 ○4つの実験結果を、元の物質、分 解のさせ方(熱、電気)、分かれた物 質という視点で、整理してまとめる ことができる。(科学的思考) ○物質を熱や電気で分解させると生 成した物質から元の物質を推定する ことができることを理解できる。(知 識・理解)