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韓国金剛大学校 表敬訪問記

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Academic year: 2021

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金剛大学校と身延山大学との友好交流協定が結ばれ、 交流の第二弾としていよいよ交換留学生を相互に送り出 す運びとなったので、二○一○年三月八日︵月︶から三 月十日︵水︶の日程で、身延山大学より教員五名が表敬 訪問のために渡韓した。人員は中山光勝次期学長、仏教 学科寺尾英智教授、福士慈稔教授、福祉学科山田英美教 授、佐々木さち子特任講師。それに後期から留学予定の 三年生大野望美さんが同行した。 訪韓旅程すべてにわたって、福士教授の手配とレンタ カー運転で私たちは文字通り大船に乗った気分でたいへ ん楽に過ごさせていただいた。日程は次の通りであった。 一日目率成田空港︵九二一○︶←仁川国際空港︵二言

韓国金剛大学校表敬訪問記

韓国金剛大学校表敬訪問記︵山田・佐々木︶ ○○︶←東鶴寺︵僧伽大學︶←大田市内ホテル 二日目皿ホテル︵八”○○︶←金剛大学校←国立公州博 物館←ソウル市街ホテル 三日目”ホテル︵七皿○○︶←仁川国際空港︵一○二一 ○︶←成田空港︵一二二五︶ [以下は、訪問先の要所々々で出会ったこと感じたこと などを佐々木︵さ︶山田︵や︶のおしゃべりをまじえて 綴っていくことにする。] 一日目⋮⋮仁川空港から一路大田︵テジュン︶へ向けて 南下する道すがら ︵さ︶高層マンションが林立していますねえ! ︵や︶道路がこんなに広くつくれるのは、住宅を高く積

山田英美・佐々木さち子

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み上げているからでしょうかねえ。 四時ごろ鶏竜山︵ケリョンサン︶国立公園のはずれに ある東鶴寺︵トンハクサ︶の僧伽大學を訪問。尼僧の学 長さんに建物群を案内していただいた後、学長室に招か れた。金剛大学校は山の反対側にあるとのこと。 ︵さ︶修行の場らしい静かで厳粛な雰囲気です。床暖房 のオンドル、心地いいですね。 ︵や︶リラックスした姿勢で、韓国式にお茶を入れてく ださる、学長先生の流れるような所作が美しいで す。︵写真1︶ お土産に、ドライ棗︵漢方︶とカンジョンというサク サクとした﹁粟おこし﹂のようなお菓子をいただいた。 学長先生の郷里でつくられたものとか。空港で売ってい るものより大ぶりで数倍おいしかった。 初日の宿泊場所は、儒城温泉︵ユソン・オンチョン︶ 街にある﹁スパピアホテル﹂。一九九九年にオープンし た比較的新しい高級ホテルであった。荷物を置いてから、 韓国金剛大学校表敬訪問記︵山田・佐々木︶ 譲 呂■2。・・・f bg・:・託。 ”幻貼B −詫岬. 騨轟輔 ︾ ■¥“ 叩品“ ひF■ 謡曲叩

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徒歩で行けるところにあるレストランで金剛大学校側か ら七名の先生方が出席された晩さん会に招かれ、宮廷料 理のような韓国料理を堪能した。 ︵さ︶お料理も素晴らしく、なごやかな雰囲気で、あっ という間に時間がすぎましたねえ。 ︵や︶ほんとうに。いろいろの前菜がおしゃれですてき でしたね。参考にしたいです。 二日目⋮:・皆、早起きして、温泉に入ったり有効に過ご す。朝食は福士先生の案内で、サラリーマンが出勤前に よく利用するという定食屋にて骨付牛肉の入った辛くて おいしいユッケジャン。︵写真2.3︶ ︵さ︶スープだけでも元気がでる感じ。外は寒いですが、 身体が温まりますわね。 ホテルを八時に出発して金剛大学校へ。次第に人家が まばらになってさびしい田舎の風景に変わっていき、身 延山とどっちが⋮⋮という印象が口々に上ったころ、忽 然と、じつに堂々たる近代的建物群が鶏龍山を背にして 韓国金剛大学校表敬訪問記︵山田・佐々木︶ 写真2朝食に立ち寄る人が多いという定食屋 − 5 5 − 議 認⋮●魂 ︾唖驚塞 ︾驚錘 灘︾ 転施咽叩”叩肥””、叩”野毒畢 訳可■d■■■。 。。●.■・・・.・DJ :::::::::淵 、●ず。・・・。.ロ・ he●DeF●①Dpqd 織遡 !。■ず■●・DD FaQ・QJoq 1F・ロ・●■●■ ■_■_a−g−g 雌騨: DD■L■。︸■勺叩。f

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朝食(ユッケジャン)のおいしい定食屋にて 現われたのだった︵大学校の紹介は、福士先生記の﹁韓 国金剛大学校訪問報告﹂に詳しいので、省略する︶。 昨夜すでに顔を合わせている先生方が、にこやかに出 迎えてくださって、応接室へと案内してくださった。 表敬訪問のメインの一シーン︵写真4︶。 立派な応接室のソファに、こちらの六名と韓国側の一 ○数名の先生方がおさまったところで、向こうから出さ れた話題が﹁日蓮宗と創価学会の関係について﹂のお尋 ねであった。成総長先生はじめ、居並ぶ面々がとても真 剣な面持ちでおられるだけに、韓国の大学ではこういう ことが話題として用意されていたのだろうか、と少々びっ くりした。久遠山というフィールドにしっかりつながっ ておられる先生方には、そんなことは超越しておられて 問題にならないことと私には感じられたので、こちらの 他の先生方はどう説明されるのだろうと息を詰めている と、寺尾先生だったかが、少し笑いながら ﹁あ−、それは三輪先生に預けなくちゃ。今度はそのお

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韓国金剛大学校表敬訪問記︵山田・佐々木︶

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幾番溌霊 − 澪 悪 癖 i 職 鞭 職 凝 一 ・ … 成総長と中山新学長 写 真 4 答えをもって三輪氏を派遣しましょう。﹂などと、内輪 話っぽく発言してかわされた。と、日本語学科の教授で ある金昌男先生が次のように韓国側の意向を通訳して くださった。 ﹁大学内で学年はじめに学生に対する創価学会団体の 勧誘があったりして、その論旨に日蓮宗にかかわる文言 があり、身延山大学の僧籍を持たれている多くの先生方 はどう考えておられるのか、ききたいということだった のです﹂と。 その説明を聞いて、話題の主旨がある程度理解できて、 ほっとした。しかしそれ以上は韓国側も執勘に食いさが ることはされず、深刻な議論にはならなかった。 ︵や︶あとで考えたことⅡ岩波書店が出している﹃世界﹂ という月刊誌のバックナンバー︵一九九六年四月 号︶の中で、﹁村上春樹が河合隼雄に会いに行く﹂ という対談記事がある。 ﹁韓国の場合は、家族や一門のつながりというの − 5 7 −

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がものすごく大事な意味を持っているから、海外 に出ても韓国人同士広い意味の家族として団結し ファミリーとしてのパワーを有する場合が多い。﹂ 思想的にファミリーとしてつながっているのな らば、創価学会が日蓮宗と全く別物ではありえな いだろうという感覚なのではないか。 河合は次のように続けている。 ﹁日本人はフィールド・アイデンティティでその 場その場をアイデンティティにしてしまうという 非常に面白い性格を持っているから、会社をフィー ルドにしたり家族をフィールドにしたりで、その 都度うまくやっているのですね。ですから韓国の 方で、本当の意味で個人主義に目覚めてきた人は ファミリーからデタッチしたいのだと思うのです。 これにはものすごい起爆力が要ります。命がけの 仕事になります。そういうことを考えているとき に村上さんの小説のデタッチする面を読みとって 韓国金剛大学校表敬訪問記︵山田・佐々木︶ そのあと、最新の充実した施設設備や図書館等々を案 内していただき、広い構内が一望できる屋上から、さら に将来建設される施設などのキャンパスプランを聞いた ︵写真5.6︶。講義棟を移動する学生たちの姿が見え、 美しい学生寮なども確認した大野さんは、胸膨らむ一方 で緊張を感じている様子であった。 正面玄関の入り口で、巨大な横断幕を広げての記念撮 影となり、総出の歓迎ぶりに感激の一シーンであった ︵写真7︶。 昼食は、学食でよいというこちら側の意見は却下され、 成総長のお招きで、車を走らせて、まるで韓国ドラマの 時代劇に出てくるような建物のレストランで︵写真8︶、 心が動かされる人が多いんじゃないですか。﹂ これを読んだときに、訪問の時に感じた日韓の 一種の感覚のずれに対する理解が自分の中で深まっ たように思い、引用させていただいた。

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韓国金剛大学校表敬訪問記︵山田・佐々木︶ ■B寺■ ■■巳■■U 缶砧ロロロロ■■Qaa 瀞 ■■ロ :: Dq '註。 命鑓} 写 真 5 金 剛 大 学 校 屋 上 よ り ( 奥 が 学 生 寮 ) ⑭9屯。:。:÷秒認 蕊灘

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前日の夕食と同様なごちそうをいただいた。金剛大学校 側が二十人ほども同席してくださり、にぎやかな会食で あった。 外には雪が舞い始めていた。 辞してから、私たちは、武寧王陵副葬品を中心に各時 代の文化遺物八○○○点以上を所蔵、展示している国立 公州博物館︵クンニプ・コンジュ・パンムルグアン︶を 見学した︵写真9.川︶。 ︵さ︶武寧王と王妃の金製冠や耳飾り、銀製の腕輪は保 存状態も素晴らしいですね。当時の勢力を感じさ せます。 夕刻迫るソウル市街へと車を向けたときには、雪が勢 いを増していた。庶民的といわれるこのホテルは、隣に 曹渓寺︵チョゲサ︶があり、修業僧もよく利用するとの ︾﹂︲↑﹂O 夕食は、市街の焼肉店で、プルコギ︵韓国風すき焼き︶、 チヂミ、ナムルなど日本でもおなじみのものを本場で味 韓国金剛大学校表敬訪問記︵山田・佐々木︶ わった。 ︵さ︶初めて生マッコリというお酒をいただきましたが、 口当たりが良くておいしいですね。飲みすぎに気 をつけましょう。 そのあと茶房へ座を移し、オミザチャ︵きれいな赤い 色をしたお茶。五味子茶と書き、五味子の実を乾燥させ たものを一晩水につけ、松の実を浮かべて飲む。酸味、 苦味、辛味、甘味、塩味五つの味がする︶や、スジョン ガ︵コーヒー色をしている、桂皮とショウガを別々に煮 出し砂糖を加え、干し柿と松の実を入れて冷やして飲む お茶︶など、どれにしようかと。 ︵や︶いろいろ味わってみたい珍しい飲み物で興味津々 になりますねえ。中山先生は日本茶ですか。日本 茶もここでは珍しいお茶⋮⋮。 三日目は、いよいよ帰国。昨夜来の雪が相当積もって いて、三月の大雪も韓国だからなのかなどと、まだトリッ プしたままの感覚で空港に向かった︵写真Ⅱ︶。 − 6 1 −

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韓国金剛大学校表敬訪問記︵山田・佐々木︶ 蕊蕊警

、■ヂ■・・・ロリロ :#詔、衿: がザ加凸 国立公州博物館文化遺物の一つ ; 磯認議 牝 写真10博物館前にて ■ゆ﹄ず。

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写真11雪景色のソウル市街 韓国金剛大学校表敬訪問記︵山田・佐々木︶ 日本についてみると山梨も雪景色で、私たちはいきな り現実に引きもどされたのであった。 九月から金剛大学校から女子学生が二名、一年間の予 定で来山することになっている。こちらからも男女各一 名が先方へ半年間行く。それぞれの文化になじんで生き てきた若い人たちが異文化の中で何を感じ、何をつかむ か、私たち教職員も在学生も共にかれらをフォローしサ ポートするなかで友好の輪を確かなものにしていきたい。 ︵さ︶︵や︶先生方、お疲れさまでした!とくに福士 先生には、全行程のレンタカー運転からレストラ ンえらび、いろいろの案内すべてにわたって完壁 なアレンジをいただき、ありがとうございました! カムサハムニダ! − 6 3 −

参照

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