沖縄における水稲収量と収量構成要素との関係について

Title

沖縄における水稲収量と収量構成要素との関係について

Author(s)

玉城, 詠光; 仲座, 栄輝

Citation

沖縄農業, 2(2): 5-9

Issue Date

1963-12

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/928

Rights

沖縄農業研究会

沖 縄 に お け る 水 稲 収 馨 と収 馨 構 成

要 素 と の 関 係 に つ い て

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五 戒 ･仲 匹 :沖 縄 に :おけ る水稲収 量 と牧 丘 f野瓦璽 束との閑 旅 に つ いて 按 打 な る ｡ この 岡 を 通 覧 すると､1附 誌構 成 嘆 講 の 蜜動が 収 魚 拓 及 ぼ す影 響 は ､ 1瑚 借 と2棚 炉 との 場 合に つ い てか な り臭 った 傾 向 を 示 して V,ることが 卦 る｡ す な わ ち､ 2期件の場合 は 収 丑 と収 丑 鱒 成要兵 との 間 打 か な り明際 な開陳が見 られ ､収 宜 と棟 数､収丑 と 1穂 えV,花 数 ､ 収過 と稔実歩合 ､収免 と千 粒 盃 とのV､ず れ の 場 合 で もそ の相 関床数 は大 きい正の縛を振 ってい る｡ しか しな が ら､1 期作の場 合はV､ずれ の場合も相隣 係 数 の 値 が 0に近 く収 丑 と収 盈構 成四要 素 との間把は何等 の 関 係 も 見 られな ∨｢｡ これ らの ことか ら､収丑 鱒成Fq要 素の変動 が 水 稲収皿 に及ぼ す脚 の度合 は､当地狂女いては1期鰐と2期鰐と の場 合か な り異 っている もの と思われる｡すなわち､収 丑 を榊 成す る各形質相互間に有意な逆相関の閃休がなけ れば収丑 構 成凹要 素の い ずれの形 質を増大せ しめて も 2期肝の場合は､ その 収血が略加して行 くもの と.酎 つか るが ､1期件の協 会は収 丘の増加は期待出来なV'ものと 云 え よ う｡ これ らの点を確めるた め1.T､収ま蓮と収放叫成円要素及 び収 統 帥成Pq蟹強相互 間 の 相関係数を 求めて見ると､ 第 1袋 の よ うになる｡本 来を見ると､ 収瓜と収m構成川 ( 7 ) 襲 来との問 で有 意 な 相 関 を示 して い るの法､2抑件の場 合 に見 られ る収 椛 と棟 数 との 閃 締だけで､他の噂合法す べ て有 意性 が ない｡ しか しなが ら､収虫と収亜柵成Pq零 索 との相 関係 数 は ､1期 陣 よ り2糊 作の場合が増:るかに大 き く､棟数 を攻 じめ 1穂 えい花 数 ､稔繋歩合､千粒頭の変 動 打伴 って収 丑が 左右 され る凄 定は 1期鰐より2期作の場 合 が大 き く回 帰 降級 の慣 向 と同株 なとよが考えられる｡ また､収 虫構 成四要 素 相互 間の相 関性は､1欄拒､2期仲 を 通じて その 相 関係 数 が 小さ くすべ て有意性がない｡そ の 上､微 と1轄 えい花数 ､稔 数 と稔菜渉合､世数と千粒 重 との相 関 床数 が ､夫 々低 は 小 さvlがl抑件と2糊作との 両者打点V､て全 く反対の閉 ･を示 Lて＼ハることが注目さ か よう｡ 以上の t,とか ら､収且と収血 糖 成 四 欝 菜 と の 関 係 を 明 確打把握 する ことは､用V,られ た 年 次 牲 料 が 少 な い 止 打 菜泉的炎苔 も考えられるので すて ぶ る 蛸 雌 で あ る と ′馴

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れ る｡ したが って､hl負環 境 や 供 !拭 品 即 の 特 性 及 び 供

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田の特性等 とを考え合わせ て こ れ ら の 点 を 考 群 し ､ 1

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件 と2期作との収 血 を増大 せ し め て 行 く上 打 は ど の

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を銀点的打助妓せ しめれば'よ いかと 云 う 点 を 検 討

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よう｡ 第 1訳 収丑 と収丑 構 成4襲来及び収丘構成4野戎相互間の相関係数 i) 第1細 作

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-318) _{沖 縄 農 苑 那乞巻 舛 2号 (1963)} A ) 1榔 下の場 合 ]糊仲 の1馳 証に 膨智 を及 ぼ す度 合 の 位 も大 きい形質は､ 筋 1米の 収 随と収 1歳梯 成 努 第 との 関 係 か ら 敢えて板 り上 げ ると すlglは ,紺 数 をl舶 上 げ る こ とか 山鹿よう｡ l撒えい花 数 ､ 稔 尖 解 合､ 千 位 嘘 の 増液は､それ と収 地 との 相 関係 数 が 酔数 と雌 との そ れ打 くらべて穣度

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打 は 密 接 T ,r鮎びつ か ない もの と考 え られ る｡ した が って ､ これ ら qL)膨JR を助 炭 させ る よ うな哉 術 組放 て を行 って も収 鬼 の Jt/i加桝 耶 IiLfJ.火 なvlもの と思 われ る ｡ この E.とは ､ 一 肋 か しな点 で 水 稲 の 収 比 が 収 地 蛸 成 Ja'J# の 稲 の 判 で代 火 され る以 上 は な は だ 矛 盾 した 点 と考 えられ るの この )も榊 仇 おそらく本稿の 唱昨 囲咽 られ た 名此 安物 の 個 物 が It部-I,JG打散在する代表的な半湿田で める こ と昨 よるのではないかと思われる. すなわち､水附の1rJu条件が悠vlために生育後糊 の 肥知略よって個 のえい花数が卿加した場合は､秋落的な 柏Ylfを･/たす'ため1,r稔JJ1-少食が紙l､一し十助 r(が′J､さくなる ものと′伽 つれる.こめことは､抑 誠の1稚えい花数と稔 iJl･JJj･汁及び l相見V,此数と`Tl掛 r(との相関係数が氏の偵 敬,1-;Lているt.とかちもうなずかられよう｡その上に､ l脚附の糊付仕組岬TIf･'..ir71Umfl放血lLfな &..1度魚件下で臓過 ㌻るの忙7iL-し､JI=.Y摘 ､紬 Iは イく良な温故項鯛 (前払で脱 皮儒差小)･に).%'減 するので､供試田が湿田的な性格が強 げれば幼い程 また供試晶頓が軟藩政坑性が弱 く窒素同化 カが低 くければ低V,程一層軟落的な生育を示すものと思 われる｡その他､湖排水施設が不備な水田では､筒水温 による稔実際笛､千粒盛の感激 も考 らられ よう (宮里19 61)｡ これ らの点を考え合わせると､現

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のよう紅潮排水施 股の不備な負性下にある多 くの沖細

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水田では､1糊 桁 の上l氾JLi把故も郷 するものは枚数 で

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り､稚数を増加せ しめるような栽培方漁を取 らなvl限

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収蕊の増加は僻め なV,ものと思われ るo Lたが って､

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糊僻水稲の収最を 上げて行 くに当 って呈昆賓 と思われる

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は､次のように要 約的来よう｡ i) 坪当 t)符数を増加させるために本田移植後分 け つの早Vl圏 で卑植 えを行 う (栽培襟度と移樋時 間の決定). ii) 耐把性の大 き小欲落抵抗性 も大 きい健数塾品唖 の選定｡ ii邑) 】拙 えい花数及び稔釆歩合を高めるために水田 の髄排水施激Jl(薬師 L品頓狂適応 した秤肥技術 を組立てるp 以 上､収塵を柵成 Tる各形質との開床を中心に して 1 期作水稲の壕術改善上のポイ ン トと思われ る点を論話 し て来たが､これ らの点は すでに琉球模範農場D妓術組立 て筑敦妊おV'て も実証 されてい るo Lたが って､ これ ら の点を中心に して技術改尊 を進めて行 けば､かな りの程

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1期炉水稲の収量は増加 して行 くものと思われる｡ B ) 2秒 作の場合 1潮 解 の 収丑 と収良雄成Pq要菜 との関係は､ 供試 田の 立 地 条 件 や 供試 品憾及び萱熱糊 間中の温度条件や水温な ど に よ って あ まり判然とした結果は得 られなか ったが ､ 2糊 作 の 妙 合 は 収丑 と稚数､収丘 と1穂 えい花数､収量 と稔 契 解 合 ､ 収 丑 と千粒盃 との相関関係がかな り明際に現わ れ て い る ｡ す一な わ ち､予想 されるように収盃 と収丑樺成 四曹戒との関係は､2期作の場合すべて正此例的な関係 ).{あって甜数､1穂 えい花数 ､稔実葬合､千粒重な どの変 動に作って収丘がそれ と同じ方向打変動 して∨ヽることが 見られる｡したが って､2期件の場合は収丘 を増加させ るためには､収先 と収放構成草葉 との相関係数が大 きVl 牒序に夫々の形 質を増大させ て行 けば よV,こと になろ う｡ 一方､収丑梢成Pq硬菜神7I間の相関係数 を見て も､逆 fH旅の傾向を示 してVlるものは 1据 えV､花数 と稔実渉合 との場合だ けで･他の場合はすべて相伴の程度が低vl. これ らの ことか ら､2期作水稲の収盟 を増Jmさせ るた めには､稔実歩合､千粒盛､棟数､1穂 えVl花数の順序 に夫々の形質を助長 させる技術 阻立てを試みれば収良の 増加が期待 され ると思われ る｡そのため拓は､次の よう な点け盃点 をおいて技術組立てを進めれば よV,と考えら れ る｡ i) 稔実歩合､千粒重を増大 させ るため7Jr登熱期間 中の 日照時数､温度隅差を考慮 Lて品稀 と植付 時期 を決定すること｡ ii) 穂肥技術 と稔 り肥技補の鼠立｡ iii) 穂数 と 1掩 えV,花数を増大 させ るために基本架 養生長性の大V,品種の選定､著首の段権 と生育 初期の冷水感慨｡ 以上､1期胆と2期作との場 合k'ついて 技術改車上重 安 と思われる点を収畳構成要素の立場かな論議 して釆た か､品種打つV､て云 えば 1期作用品種 としては棟数塾を 選び 2期件用品種 としては基本栄養生長性の育vl品稀 を 選んだ方が よV､と云えよ う｡ Ⅳ 3簡 震 気象感応試験成鱗 を基に して､水稲収畳 と収丑 を構成 する各形質との関係を検討 し､1期作と2期作 との場合

打

玉 城 ･伸 歴 :沖 縄 に お け る水 稲収 丘 と収 丑 榊 成 安 東 との 関 (系に つ い て ( 9 ) つV､て夫 々の11塩 を増加 させ る上 で ポ イ ン トとな るべ き 点 を収丑構成要素の立項油ゝら指摘 した｡その籍果､l糊件 の水稲収盟 と密接妊関係のある形質は棟数であ り他の形 質はほ とん ど関係がない｡ また､2期件の水稲収盟は棟 数心はじめ､1穂 えV,花数､稔実妙合､千粒垂の各形質 と 密接な関係 (正比例的)が あることが明 らか にされたo これ らの ことか ら､1期件と2期胆の技術改巻上ポイ ン ト とな るべ き点は次の よ うに要約 された｡ A) 1期件の場合 l) 穂数 を増加 させ るために健首打よる早櫨 を行 う｡ ii) 耐肥性大き く秋落抵抗性 も大 き小樽数型品輔 の選定｡ iil) 稔実歩合､1穂 えい花数 を増加させ るために 水 田の基本施設を准備 して椎肥技術 を鮎克て る｡ B ) 2畑 齢の 場 合 i) 稔 菓 歩 合 ､ 千 粧 虫 を鞄 大 させ るため に登熟期 間 中の日照 時数 ､ 温 度 阿 詳言を考慮 して品種 と 植付時欄 を決 定 ｡ ii) 脚 巴技術 と稔 り肥 技 術 の組 立 ｡ iii) 稚数 と1稚 えV,花 数 を増 大 させるために基本 栄麓生長 性 の 大 小 晶 艶 選 定 ､箸 苗の段栂 と生 育初 期 の 冷 水 郷 概 ｡ Ⅴ 文■ 商だ 欲 島省三 1962祈作の:坪諭と竣術 並野党

Snedecor,G.W 1948StatisticalMethods.4亡h Edition･ThelowastateCollegepress. 平野 俊 1961沖組虚妄策とその頼輿に関する2､3の

知 見､琉球 殴範監場堺箕計画｡

官里村松 1960昼夜の向水温が水稲の生育故びに収 流に冶 よぼす膨野､第2報 収抗と揃水温 琉球大 学Eを家政工学部報告 節7号 P137-146