第3学年算数科学習指導案
1
単元名
かけ算の筆算(1)
2
指導にあたって
こんな子どもたちだから
○ 本学級の子ども達は、算数がとても好きな子・好きな子が87%で、その理由に、「計算が楽
しいから。いろいろな考えを出せるから。」と答えた子どもが多かった。そして、「計算が苦
手。考え方がわからない。」を理由として、10%の子が算数をあまり好きではない・好きでは
ないと答えていた。また、考えることはとても楽しい・楽しいと思う子が82%で、あまり楽
しくない・楽しくないと答えた子が15%いた。抽出児K児は、文章の読解力不足なため苦手
意識が強いが、操作活動は喜んで取りかかり算数は好きと答えている。
○ 本単元の学習内容に関する既習内容の定着状況は、かけ算の分配・結合の考え方が定
着していない子が51%いた。繰り上がりのたし算を誤答している子が10%、文章問題の
求め方が定着していない子が21%いた。そこで、本単元の学習では、かけ算の仕方を図
で表すことや乗法九九やたし算を組み合わせる見つけ方を反復して学習することを大切
にしたい。
○ 自分の考えをもとうとしているについて、いつも・よくと答えた子が64%、友達の発
表を自分の考えと比べながら聞いているについては64%だった。このように自分の考え
をつくることができたり、交流活動において友達の考えと自分の考えを比べ合うことも
できてきている。しかし、交流活動において、交流の観点を提示して自分の考えを発言
するまでには、至っていない。そこで、交流の観点を明確に提示して、考える楽しさを
味わわせたい。
教材化の工夫 算数的活動 個に応じた支援
○数理性 乗法九九や加法の筆 ○つかむ段階 T2は、児童の個別指
算をもとにして計算の仕方を考 買 い 物 場 面を 想 定 し 、 導や机間指導をして自分
え、乗法の筆算の方法と結びつ 具 体 的 な 図 を見 な が ら 問 の考えをつくる活動の助
けることができる。また、位ご 題 の 意 図 を とら え 、 ド ッ 言をする。
とに分けて計算するという考え ト 図 や 式 を 使っ て 計 算 の ○つかむ段階
方のよさを感じ取らせることが 仕方を考える活動。 ・ 図と式 の関係 を振 り返
できる。 るために、前単元の学習
○つくる段階 内 容を 掲 示す る。「いく
○系統性 前単元で乗法の交換 身近な買い物場面の値段 つずつ」×「いくつ分」
・結合法則、(何十、何百)× や数を筆算を用いて求めな を 正 し く と ら え る た め
(1位数)の計算について学習 がら、繰り上がりのない筆 に、ドット図(①⑩)を
している。本単元での学習の後、 算、繰り上がりのある筆算 用意する。
さらに(2位数×2位数)の筆 の仕方を見つける活動。 ○つくる段階
算へと進んでいく。 ・ 繰り上 がりの 意味 を正
○深める段階 しくとらえるために、1
○活動性 既習の学習を生かし 乗法の性質や考え方を ・10 ・100のカードを持
て、計算の仕方を多様に考えた も と に し て (3 位 数 ) × つ。
り、見出した筆算の手順をもと ( 1 位 数 ) の筆 算 の 計 算 ・常に自分の計算と比べ
に(2位数)、(3位数)と学び の 仕 方 を 考 える 活 動 。 ま られるように、ノートを
進めたりすることができる。 た 、 ゲ ー ム をし な が ら 、 掲示する。
繰り上がりのある筆算を ○深める段階
○目的性 買い物場面を想定し 確かめる活動。 ・ 計算へ の意欲 を高 める
て、2位数・3位数と筆算を進 ためにゲームを仕組む。
めることで、身近な生活に計算 ○生かす段階 ○生かす段階
を活用する楽しさを味わうこと 買い物など身近な場面を ・ 繰り上 がりの ある 計算
ができる。 想 定 し な が ら、 正 し く 筆 とない計算を見通しをも
算を活用する活動。 ってできるように、自分
で値段を決める。
3
単元の目標
こんな子どもたちに
(1)(2位数,3位数)×(1位数)の計算の仕方に興味を持たせ、進んで筆算の仕
方を考えたり、生活に生かそうとする態度を育てる。
(2)(2位数,3位数)×(1位数)の筆算の仕方を十進位取り記数法や乗法九九の
学習を基にして考えることができるようにする。
(3)(2位数,3位数)×(1位数)の計算の仕方を説明したり、筆算を使って正し
くできたりするようにする。
(4)(2位数,3位数)×(1位数)の計算の仕方や筆算の手順を理解できるように
する。
4
単元計画(全11時間)
主な学習活動と学習内容
評価規準
1 買い物場面の絵を見て、(2位数)×(1位数)の ◇ 乗法の性質や乗法九九
計算の仕方を考え、単元の見通しを持つ。 を用いて、計算の仕方を
つ
2けたのかけ算の計算のしかたを考えよう。 考えようとしている。
○ 足し算や九九を使って12×3の答えを見つける。 (関・意・態、ノート・発言)
か
◇ 位で分けると計算が簡
○ いつでも簡単に計算のできる方法を話し合い、位 単なことに気づくことが
む
で分けることに気づく。(本時・後半) できる。 (考、ノート・発言)
単元のめあて ◇ 位で分けると計算が簡
②
位ごとに計算するかけ算を使って、 単なことを説明すること
買い物ができるようになろう ができる。
(考、ノート・発言)
2 乗法の性質やたし算の筆算をもとにして、(2位数)
つ
×(1位数)の筆算の仕方を考える。
(1) 繰り上がりのないかけ算の筆算の仕方を考える。 ◇ 乗法の性質やたし算の
筆算のしかたを考えよう 筆算をもとに、繰り上が
○ 位で分けて計算した数を筆算に表す方法を話し りのない筆算の仕方を考
合う。 えている。
・ 位をそろえるのは、たし算と同じだね。 (考、ノート・発言)
(2) 十の位へ繰り上がるかけ算の筆算の仕方を考える。 ◇ 十の位へ繰り上がる筆
28×3の筆算のしかたを考えよう 算ができる。
く
○ 1枚28円の画用紙の代金を筆算でもとめる。 (表・処、ノート・発言)
(3) 百の位、十の位に1回繰り上がるかけ算の筆算の ◇ 十の位、百の位へ繰り
仕方を考える。 上がる筆算ができる。
かけられる数が大きくなったときの筆算のしかたを考えよう (表・処、ノート・発言)
○ 70×3=210から百の位の繰り上がりに気づき、
計算をする。
・ およその代金を予想するのが大事だね。
(4) 部分積の繰り上がりがあるかけ算の筆算の仕方を ◇ (2位数)×(1位数)
考える。 の筆算の仕方を理解し、
る
くり上がりのある筆算を正しくしよう その手順を説明できる。
○ 繰り上がった後のたし算の操作を確かめ、計算 (知・理、ノート・発言)
④
をする。
3 (2位数)×(1位数)の筆算を基にして、(3位
深
数)×(1位数)の筆算のしかたを考える。
(1) 繰り上がりが1回のかけ算の筆算をする。 ◇ 位ごとの部分積をもと
かけられる数に百の位がある筆算の仕方を考えよう に、筆算の仕方を考えて
め
○ 1mの値段が412円の布の代金を今までの学習を いる。(考、ノート・発言)
もとにして、筆算でもとめる。 ◇ (3位数)×(1位数)
(2) 千の位に繰り上がるかけ算の筆算をする。 の筆算の仕方を理解する。
かけられる数が大きいときの筆算の仕方を考えよう (知・理、ノート・発言)
る
○ 部分積でもとめられた数はどの位なのか考えて ◇ (3位数)×(1位数)
筆算をする。 の筆算ができる。
③
・ 繰り上がった数は、順に位に足すんだね。 (表・処、ノート・発言)
○ 色々な数字を当てはめる「穴あきゲーム」をす
る。
4 大きな数を使うかけ算の場面を生活の中から考え、 ◇ 学習したことを生かし
生
問題を作る。 て、様々な問題を作った
筆算を使って買い物をしよう り解いたりしている。
か
○ 店と客に分かれ、店の人となって問題を作った (関・意・態、ノート・発言・
り、客になって計算をし、多様な計算に慣れる 活動)
す
○ 1000円でいくつ買えるか考える。 ◇ (2位数)・(3位数)×
・ 250円だったら、4個買えるね。200円だった (1位数)の筆算を買い
②
ら、5個だよ。 物に活用している。
(表・処、ノート・発言)
5 本時の主眼・B基準
○
(2位数)×(1位数)の計算の仕方を交流し、位で分けるといつでも簡単に使えること
を理解することができる。
◇
「生かす」段階で、2位数を位で分けるといつでも簡単であることを説明することができ
る。(知・理、ノート・発言)
6 展開
序列型(主に習得) 後半45分/90分
自分の考えをつくる活動
○
めあてをもつ活動
<既
習
の
問
題>
<新
し
い
問
題>
花 が 、2 0 本 ずつ 3つ の
ちがい
前
花 だ んに さ い てい ます 。
一の位にも
チョコレートが1はこに12こ入っ
ぜ ん ぶで な ん 本さ いて い
数字がある
ています。3はこでは、ぜんぶで何
ますか。 こありますか。
め
あ て
2けたのかけ算の計算のしかたを考えよう。
(10)
○
考えをつくる活動
~
方法の見通し
~
~
内容の見通し
~
(35)
・ドットをかいて、考えよう。
・12を3回たせばいい。
・図やドットの絵をかいて考え
・かけ算九九をつかって計算すると
時
る。
いい。
・式を組み合わせてみよう。
・12を10と2にわけて考える。
個に応じた支援
○ヒントカード(ドット図)を用意しておき、図から式を考えさせる。
・場面を示す実物の図から、
「~ずつ」×「3つ分」を確かめさせる。
学び合う活動
○
出し合う活動
め
あ て
いつでもつかえる計算の仕方を考えよう。
①3回たして
②12を6×2にして
③
12を10と2にし
て
12+12+12=36 (6×2)×3=6×2 (10+2)×3
×3=6×6=36 =10×3+2×3=36
本
○
比べ合う活動
観点(発問)
:似ている考えどうし仲間分けしよう。
・12が3つ分と考えている。たし算で計算している。
25
・12を6×2にして、それぞれを三倍している。12は4×3でもでそう。
・12を10+2に分けて、それぞれを三倍してる。十の位と一の位に分けている。
○
高め合う活動
観点(発問)
:いつでも簡単に正確に求めることができるのは?
①のたし算の方法だと
新たな教材<素数×大きな数>
19+19+19+19+19+
暗算でできない。
②の九九の方法は、できない。
あめが1ふくろに19こ入
時
③の位で分ける方法だと
っています。5ふくろでは、
19を10+9にして
ぜんぶで何こありますか。
(10+9)×5=10×5+9×5=95
10といくつに
19×5
分けるといつでも簡単に使える。
ま と め
2けたの計算は、位でわけるといつでも簡単にできる。
20
(※これは、筆算に結びつく考えである。)
【
つ
か
む
】
【
深
め
る
】
【
生
か
す
】
【
つ
く
る
】