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IRUCAA@TDC : Increased expression of decorin during the regeneration stage of mdx mouse

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Increased expression of decorin during the

regeneration stage of mdx mouse

Author(s)

廣瀨, 大希

Journal

歯科学報, 111(6): 626-627

URL

http://hdl.handle.net/10130/2670

Right

(2)

論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 サテライト細胞は生後の筋組織の中に存在し,筋肥大または修復など必要に応じて筋前駆細胞へ分化する。 この過程を制御する物質は成長因子と細胞外基質である。TGF ファミリーに属する Myostatin は筋組織に発 現し,成長因子の働きを制御することが知られている。近年,myostatin を制御するいくつかの因子に関する 報告がなされるようになった。細胞外マトリックスの一種である decorin は,細胞骨格である。decorin は myostatin と同時期に筋細胞で産生されるタンパク質で,胎児期・出生後において myostatin と同様の発現パ ターンを示すと報告された。その後,myostatin に結合することで myostatin の活性を制御している可能性が 報告された。しかし,筋再生時における Decorin と Myostatin の発現を調べた報告は少なく発現時期,局在 など不明な点がある。そこで本研究では,筋ジストロフィーモデルマウスである mdx マウスを用いて筋再生 過程における Decorin と Myostatin の発現を調べた。 2.研 究 方 法 観察材料は,生後2,3,4週齢の mdx マウスおよびコントロールマウス(B10)を用いた。東京歯科大学動 物実験指針に従い深麻酔にて屠殺後,試料を摘出した。観察部位は前脛骨筋(以下 TA)とし,左側の TA を形 態学的観察および Decorin,Myostatin タンパクの有無の確認のために用いた。TA は摘出後,直ちに液体窒 素で急速凍結した。試料は実験使用時まで−80℃のイソペンタン中で保存した。形態観察および免疫組織化学 的検索では,クライオスタットを用いて筋線維束の長軸に直交する厚さ8μmの連続凍結切片を作製した。そ して通法に従い H-E染色および免疫組織化学的染色を行った。免疫組織化学的染色では一次抗体として anti-decorin(10μg/ml,R & D Systems AF1060)および anti-myostatin(10μg/ml,CMN AB3239)を用いた。また 右側の TAを Decorinおよび Myostatinの転写レベルでの検索に用いた。各ステージにおける Decorinおよび Myostatinに対する mRNAの発現を LightCyclerTM

(Roche Diagnostics, Mannheim, Germany)を用いて通法に 従い定量化した。 3.研究成績および結論 H-E 染色の結果2週齢では mdx マウスおよびコントロールマウスに形態学的な違いはみられなかった。し かし3週齢 mdx マウスにおいて通常の細胞と形態が異なり,細胞が壊死したのではないかと思われる部位が 氏 名(本 籍) ひろ せ だい き

(新潟県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 1875 号(乙第 741 号) 学 位 授 与 の 日 付 平成22年11月10日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第2項該当

学 位 論 文 題 目 Increased expression of decorin during the regeneration stage of mdx mouse

掲 載 雑 誌 名 Anatmical Science International 第84巻 305∼311頁 2009年

論 文 審 査 委 員 (主査) 井出 吉信教授 (副査) 下野 正基教授 栁澤 孝彰教授 東 俊文教授 井上 孝教授 歯科学報 Vol.111,No.6(2011) 626 ― 78 ―

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観察された。さらに4週齢 mdx マウスでは中心核を有する再生筋が多く観察された。すなわち今回観察を 行った mdx マウス前脛骨筋では,筋壊死が広範囲に生じ再生が活発に行われていたと思われた。この再生過 程における筋発育,分化制御因子である Decorin,myostatin の mRNA の発現を検索した結果,コントロー ルマウス2週齢および3週齢では Decorin および Myostatin の発現に差はみられなかった。しかし4週例に なると mdx マウスが Decorin および Myostatin ともに優位に増加していた。今回の結果より,筋の壊死から 再生過程で,多くの再生筋が成熟へ向かう4週例という時期に,骨格筋形成抑制因子の中で特に筋細胞から分 泌される Myostatin が重要な役割を呈していることが明らかとなった。さらには Decorin は細胞外から Myostatin を制御し,筋成長制御因子が細胞内外から筋の再生に影響を与え,正常な筋再生が行われることの 一端が明らかとなった。 論 文 審 査 の 要 旨 mdxマウス筋再生時の decorin,myostatin の発現を同時に経時的に観察した報告がなかった。筋の再生に は IGF-1 などの成長因子の発現が必須であるが,同時にその過剰発育を制御する筋発育,分化制御因子の発現 がみられる可能性が考えられた。本論文は筋が成長期に活発に壊死から再生を繰り返す筋ジストロフィーモデ ルマウス(mdx マウス)を用い,筋再生時の筋発育,分化制御因子である decorin,myostatin の発現を観察し たものである。その結果,形態観察では2週齢では mdx マウスおよびコントロールマウスに形態学的な違い はみられなかった。しかし3週齢 mdx マウスにおいて通常の細胞と形態が異なり,細胞が壊死したのではな いかと思われる部位が観察された。さらに4週齢 mdx マウスでは中心核を有する再生筋が多く観察された。 そして mdx マウスでは組織上で筋再生が多く起こったと考えられた生後4週でコントロールに比べ decorin, myostatin は,優位に発現していた。また decorin は再生初期と思われる小さい細胞を取り囲むように発現し ていた。しかし myostatin は細胞質に限局して発現していた。本論文の研究結果は,筋の正常な再生には成長 因子だけでなく,decorin,myostatin などの筋発育,分化抑制因子の発現が重要であることを示唆するもの であった。 本審査委員会では,1)実験対象とした筋ジストロフィーモデル動物について,2)今回の観察結果と考察 の理論展開について,3)サテライト細胞が組織切片上で特定可能か,4)decorin の局在と myostatin に対 する作用機序,などについて質問がなされたが,概ね妥当な解答が得られた。今後の研究課題として,今回の 実験で観察した物質の作用メカニズムの解明に関する検討が要望されたが,本研究で得られた結果は,今後の 歯科医学の進歩,発展に寄与するところ大であり,学位授与に値するものと判定された。 歯科学報 Vol.111,No.6(2011) 627 ― 79 ―

参照

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