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エンベディッド・ライブラリアンをめざして : 病院図書館の課題解決に向けたビジネス・フレームワークの活用

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病院図瞥館2014:34(1):73-80

国特別寄稿

エンベディッド・ライブラリアンをめざして

一 病 院 図 書 館 の 課 題 解 決 に 向 け た ビ ジ ネ ス ・ フ レ ー ム ワ ー ク の 活 用 一

I . は じ め に 本 稿 は 、 小 規 模 な 病 院 図 書 館 の 課 題 解 決 を 考 え る 上 で 効 果 的 な 手 段 の 一 つ で あ る 経 営 学 の ビ ジ ネ ス . フ レ ー ム ワ ー ク 活 用 に つ い て 、 主 に 初 任 者 や 経 験 の 浅 い 担 当 者 に 向 け て 紹 介 し 話 題 提 供をするものである。 筆者は司書資格を要件として就労し30年にな る。これまで、大学図書館、ソフトウェア企業、 国 際 研 究 機 関 ラ イ ブ ラ リ ー 、 母 子 保 健 . 子 ど も 家 庭 福 祉 分 野 の W e b ジ ャ ー ナ ル 制 作 、 急 性 期 病院図書室および患者図書室などで、正職(社) 員.派遣職員・非常勤職員など、ワークライフ バランス上さまざまな雇用形態を経験してきた。 現 在 は 社 会 人 学 生 と し て 通 信 制 大 学 院 で 情 報 学 を専攻している。 病 院 図 書 館 は 小 規 模 で 、 か つ 担 当 者 は 司 書 な どの情報専門職であってもソロ・ライブラリアン や他部署兼務、また有期雇用であることも多い。 人 的 資 源 や 情 報 資 源 を よ り 強 化 し 、 親 機 関 や 社 会 か ら の 認 知 度 を 高 め る た め 、 よ り 明 確 な 戦 略 と 効 率 の 良 い 運 営 が 求 め ら れ る 。 そ こ で 、 企 業 や非営利組織などで経済活動を行う社会人のい わ ば 共 通 言 語 で あ る ビ ジ ネ ス ・ フ レ ー ム ワ ー ク をより意識して業務に取り入れることで、長期 的視野に立ち、根拠のある図書館運営や個人の キ ャ リ ア 形 成 も し や す く な る と 考 え て い る 。 経 営 学 は 医 療 職 の 管 理 職 研 修 な ど で も 取 り 上 げ ら れ る た め 、 レ フ ァ レ ン ス 上 の 知 識 と し て も 必 須 さとうまさえ:司啓・へルスサイエンス情報卯門口(上級) sugarain3@gmail・com

佐 藤 正 恵

である。 なお、本稿は2014年7月27日、第31回医学 情報サービス研究大会(MIS31)における口演 発 表 「 エ ン ベ デ イ ッ ド ・ ラ イ ブ ラ リ ア ン を め ざ し て − 病 院 図 書 室 の 課 題 解 決 に 向 け た ビ ジ ネ ス ・ フ レ ー ム ワ ー ク の 活 用 一 」 に 補 足 し た も の である。発表・本稿ともに筆者の私見によるも の で あ り 、 何 ら の 組 織 の 意 見 ・ 見 解 で は な い 。 ま た 、 医 療 法 で は 「 図 書 室 」 と あ り 、 病 院 図 書 館 ・ 医 学 ラ イ ブ ラ リ ー ・ 情 報 セ ン タ ー な ど さ ま ざまな呼称があるが、「病院図書館」と表記する。 Ⅱ、ミッションとゴールの設定 いわゆる医療の2025年問題に向けて、病院と 地域医療との連携はますます重要になってくる。 一方で、医療従事者は非常に多忙であり、文献 検索を体系的に学ぶ機会は多くはなく、情報探 索にかけられる時間も少ない!)。そのため、病 院図書館が学術支援に果たすべき役割、期待さ れる役割(コンピテンシー)は、今後ますます 大きくなると考えられる。 ドラッカーは企業とは異なる「予算型組織」 で あ る 公 的 機 関 成 功 の 条 件 と し て 、 以 下 の 6 つ の規律を挙げている21. 1.「事業は何か、何であるべきか」を定義する。 2.その目的に関わる定義に従い、明確な目標を 導き出す。 3.活動の優先順位を決める。 4.成果の尺度を定める。 5.それらの尺度を用いて、自らの成果について フィードバックを行う。成果による自己管理 − 7 3 −

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を確立しなければならない。 ま た 、 ベ ス ト セ ラ ー に も な っ た 『 7 つ の 習 '慣』3)をお読みになった方も多いと思う。どれも 当たり前のことばかりだが、ビジネス・フレーム ワークがわかりやすくまとめられている(表l)。 第1の習慣 第2の習慣 第3の習慣 第4の習慣 第5の習慣 第6の習慣 第7の習‘慣 表 1 7 つ の 習 慣 主体的である 終わりを思い描くことから始める 最優先事項を優先する Win-Winを考える まず理解に徹し、そして理解される 相乗効果を発揮する 刃 を 研 ぐ 次 に 、 病 院 図 書 館 の 活 動 の 優 先 順 位 や 目 標 (ミッションとゴール)を導き出すため、関連法 令と図書館に有効と考えられる基本的なビジネ ス・フレームワークを取り上げる。 1.関連法令など 図lに病院図書館関連の法令の抜粋をまとめ た。これに親組織のミッション・ステートメン トなどを追加して、提案書に根拠資料として添 付できるよう、A4で1∼2枚にまとめておくと 便利である。業務運営の方向‘性を定める判断基 準資料としても参照できる。 2.図書館の電子化とエンベディッド・ライブラ リ ア ン 図 書 館 情 報 学 分 野 で は 、 根 拠 に 基 づ く 図 書 館 運営(EBLIP:EvidenceBasedLibraryand lnfbrmationPractice)、通称EBLIP(エブリプ) の活動が広がっている4)。EBLIPとは、次のよ うに説明される。「図書館業務に関する回答可能 な『質問」を設定し、それを解決するエビデン スを発見し、評価し、活用し、意思決定に適用 さ せ る 。 エ ビ デ ン ス と し て 統 合 さ れ る も の は 、 利 用 者 か ら の 報 告 、 実 務 者 の 観 察 、 あ る い は 研 究 結 果 か ら 抽 出 さ れ た 事 実 で あ る 。 こ の エ ビ デ ン ス の 評 価 に 基 づ い て 、 図 書 館 の 様 々 な 業 務、すなわち蔵書構築、レファレンスサービス、 利 用 者 教 育 、 マ ー ケ テ ィ ン グ 等 を 行 っ て い く。」5) 資料の電子化は急速に進み、米国では電子書 籍の登場で街の書店の多くが姿を消し、皮肉に も図書館が電子書籍の事実上のショールームと なっているという。もはや紙の本ではなくタブ レットで本を読み始めた世代が図書館の利用者 として登場している6)。 また、米国のユタ大学医学図書館は、図書館 員の討議による自発的な提案で蔵書の数十万冊 をすべて廃棄し、書架を撤去し空いたスペース をイノベーションの場として提供し、図書館員 はサポーターやコーディネーターへと役割を変 えた7)。 こ う し た 図 書 館 員 の 役 割 は 、 エ ン ベ デ ィ ッ ド・ライブラリアン(EnbeddedLibrarian)、 InfOrmationist、BlendedLibrarianなどと呼ばれ、 1 9 7 0 年 代 に 米 国 の 病 院 図 書 館 に 見 ら れ る ClinicalMedicalLibrarian(臨床医学図書館員) の流れをさらに発展したものといえる。 エンベディッドとは「溶け込む」という意味 で 、 鎌 田 は 「 エ ン ベ デ イ ッ ド ・ ラ イ ブ ラ リ ア ン とは、日常の業務において、図書館を離れ、利 用者が活動している場から、利用者と活動をと もにしつつ情報サービスを提供している図書館 司書を指す。」8)と説明している。エンベディッ ド・ライブラリアンと聞くと、何か特別なスキ ル を 持 っ て 医 療 現 場 に 飛 び 込 ん で い く こ と を 想 像して鴎曙する方もいるかもしれない。しかし、 図書館は医療情報や学術情報を効率よく集める のには最適な場であり、法的な裏付けのある施 設 と し て そ の 役 割 を 期 待 さ れ て い る 。 中 立 の 立 場、利益相反の観点からも、より活用されるべ き情報資源と人的資源を備えていることが多 い 。 図 書 館 の 環 境 に よ っ て は 、 カ ン フ ァ レ ン ス や W e b セ ミ ナ ー な ど の 場 と し て 提 供 し 、 関 連 し た 文 献 や 資 料 の フ ォ ロ ー を 行 っ た り 、 部 署に出向いて学術的サポートを行うことでエン ベ デ ィ ッ ド へ と つ な げ て い く こ と も 可 能 だ ろ う。 また、ランガナタン「図書館学の五法則』9)で は、病院図書館は臨床現場にある特‘性から、第四 − 7 4 −

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病院図書館2014;34(1) 図 l 病 院 図 書 館 関 連 法 令 等 抜 粋 ( 下 線 は 筆 者 に よ る ) ■ 医 療 法 ( 昭 和 2 3 年 7 月 法 律 2 0 5 号 最 終 改 正 平成26年6月) 第22条地域医療支援病院は、前条第1項(第9 号を除く。)に定めるもののほか、厚生労働省令の 定めるところにより、次に掲げる施設を有し、かつ、 記録を備えて置かなければならない。 一 集 中 治 療 室 二 診 療 に 関 す る 諸 記 録 三 病 院 の 管 理 及 び 運 営 に 関 す る 諸 記 録 四 化 学 、 細 菌 及 び 病 理 の 検 査 施 設 五 病 理 解 剖 室 六 研 究 室 七 講 義 室 八 図 密 室 九 そ の 他 厚 生 労 働 省 令 で 定 め る 施 設 第4条(地域医療支援病院について) 一 他 の 病 院 又 は 診 療 所 か ら 紹 介 さ れ た 患 者 に 対し医療を提供し、かつ、当該病院の建物 の全部若しくは一部、設備、器械又は器具 を、当該病院に勤務しない医師、歯科医師、 薬剤師、看護師その他の医療従事者の診療、 研究又は研修のために利用させるための体 制が整備されていること。 ■医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修に 関する省令の施行について 第2臨床研修省令の内容及び具体的な運用基準5 臨床研修病院の指定の基準(1)基幹型臨床研修病 院 の 指 定 の 基 準 キ 臨 床 研 修 の 実 施 に 関 し 必 要 な 施 設及び設備を有していること。ただし、共同して臨 床研修を行う臨床研修協力施設が医療機関である場 合にあっては、当該病院及び臨床研修協力施設が、 それぞれの担当する臨床研修の実施に関し必要な施 設及び設備を有していること。「臨床研修の実施に 関し必要な施設及び設備を有していること」とは、 臨床研修の実施に関し必要な施設のほか、臨床研修 に必要な図書又は雑誌を有しており、また、原則と して、インターネットが利用できる環境(Medline 等の文献データベース、教育用コンテンツ等が利用 できる環境)が整備されていることをいうものであ る こ と 。 さ ら に 、 次 に 掲 げ る 施 設 及 び 設 備 を 備 え て いることが望ましいこと。(ア)研修医のための宿 舎 及 び 研 修 医 室 ( イ ) 医 学 教 育 用 シ ミ ュ レ ー タ ー ( 切 開 及 び 縫 合 、 直 腸 診 、 乳 房 診 、 二 次 救 命 処 置 (AdvancedCardiovascularLifeSupport:ACLS)、 心音又は呼吸音の聴診等の訓練用機材)、医学教育 用ビデオ等の機材 ■図書館法(昭和25月4月法律118号平成20年 6月改正) 地方公共団体の設置する図書館を公立図書館といい、 日本赤十字社又は一般社団法人若しくは一般財団法 人の設置する図書館を私壷図罫館という。 ■ 図 瞥 館 の 設 壷 及 び 運 営 上 の 望 ま し い 基 準 ( 平 成 24年12月19日文部科学省告示第172号) http://www、mext・go・jp/a-menu/011/0805291 1/1282451.ht、四職員 l 私 立 図 書 館 に は 、 専 門 的 な サ ー ビ ス を 実 施 す るために必要な数の司書及び司書補その他職 員を置くことが望ましい。 2 私 立 図 書 館 は 、 そ の 職 員 の 資 質 ・ 能 力 の 向 上 を 図 る た め 、 当 該 職 員 に 対 す る 研 修 の 機 会 を 確保することが望ましい。 ■がん対策基本法第17条(がん医療に関する情報 の収集提供体制の整備等) (がん医療に関する情報の収集提供体制の整備等) 第十七条国及び地方公共団体は、がん医療に関 する情報の収集及び提供を行う体制を整備する ために必要な施策を講ずるとともに、がん患者 及びその家族に対する相談支援等を推進するた めに必要な施策を講ずるものとする。 ■病院機能評価Ver、6.01.5.1.3 図書室機能が適切に発揮されている①必要な書籍・ 雑誌が確保され、図書情報が一元的に管理されてい る②新着図書リストなどを各部署に配布.伝達し ている③図書室は各職種の職員が利用しやすい④ 必要な文献が容易に検索、入手できる⑤電子媒体 を用いた診療支援情報・文献の利用に便宜が図られ て い る ■病院機能評価Ver、5.04.15 図書室機能4.15.1図書室機能が確立している 4.15.Ll必要な施設・設備、人員等が整備されてい る415.1.2必要な図書・雑誌が確保されている 415.2△図書室が適切に運営されている4.15.2.1△ 図書室の利用促進と便宜が図られている415.22△ 図書部門の業務手順が確立している4.15.2.3△図書 部門の業務改善の仕組みがある − 7 5 −

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表3図書館職員の資質向上と教育・研修 スティングより、ゴールから逆算して小目標を 達成するバックキャスティングが効率的である。 文部科学省「これからの図書館の在り方検討 協力者会議(第8回)」'0)では、有識者により、 図 書 館 員 へ 対 し て 踏 み 込 ん だ 次 の よ う な 提 言 が されている(表3)。 法則・第五法則が特に重要と考えられる(表2)。 表2図書館学の五法則(下線は筆者による) Ⅲ こ れ か ら の 図 書 館 サ ー ビ ス 実 現 の た め に 必 要 な 取組 3図瞥館職員の資質向上と教育・研修 (1)図書館職員の意識改革 ア 社 会 の 変 化 に 対 応 し て 図 普 館 を 改 革 す る に は , 図 書 館 職 員 の 意 識 改 革 が 必 要 で あ る 。 図 普 館 職 員は,10年先を展望したり,将来に向けて計画 を立てるなど,将来のビジョンを持つこと.社 会 の 動 向 に 注 意 し , コ ス ト 意 識 を 持 つ こ と が 必 要である。 イ 図 書 館 司 書 を め ざ す 人 々 の な か に は , 旧 来 の 図 書館のイメージに魅かれている人や貸出・リク エ ス ト サ ー ビ ス だ け で 満 足 し て い る 人 も 少 な く ない。新しい図書館に対する展望を持ち,図瞥 館 の 現 状 を 種 極 的 に 改 善 し て い く 人 材 が 司 瞥 と なることが必要である。 図書は利用するためのものである いずれの読者にもすべて、その人の本を いずれの本にもすべて、その読者を 図書館利用者の時間を節約せよ ●●●■● 勺00▲︽叩〆︾︽ずヘエ﹀、一如冬△戸・届型﹀ 以 上 の こ と か ら 、 病 院 図 書 館 に お い て は 、 長 期的視野に立って信頼性の高い学術情報を提供 し、組織や地域の医療をサポートするという基 本 的 な ミ ッ シ ョ ン が あ り 、 さ ら に 、 個 々 の 組 織 で期待される役割があるといえよう。 Ⅲ ビ ジ ネ ス ・ フ レ ー ム ワ ー ク 活 用 1.現状分析:SWOT分析 現状分析にはSWOT(スウォット、スワット) 分析が良く用いられる。まず課題のS/W/O/T を列挙し、次に結果のクロス分析を行い、実際 の戦略へとつなげる(図2)。 図書館は成長する有機体である た だ し 、 派 遣 職 員 や 非 常 勤 職 員 の 有 期 雇 用 の 場合など、1年単位で成果を挙げなければなら な い こ と も あ る 。 そ の 場 合 は 、 1 年 を 4 半 期 ご とのフェーズに分け、着任時や年度ごとにミッ ションとゴールを共有し、進捗報告を行うべき だろう。最終的には自らの成果と未達項目を報 告にまとめ、人件費コストに見合う費用対効果 が あ る こ と を 可 視 化 す る こ と で 次 に つ な が る 仕 事となるのではないだろうか。 実 際 に は ソ ロ ・ ラ イ ブ ラ リ ア ン や 兼 務 で は 、 日 々 の 業 務 に 追 わ れ て し ま い 、 新 た な サ ー ビ ス まで余裕がないことも多い。まずは業務日誌に 一 日 ・ 週 当 た り ど の 業 務 に ど れ く ら い の 時 間 を か け て い る か を 計 測 し て 記 録 す る こ と で 、 長 期 展望に沿って業務の見直しが可能になる。 カイゼンで知られるトヨタ方式には多くの解 説本があり、「現場主義」「間接部門は直接部門 に対してどんなサービスが提供できるのか」「強 い現場を支える強い間接部門はどういうものか」 な ど 、 業 務 へ の 意 識 を 考 え る 上 で ヒ ン ト が 多 ミ ッ シ ョ ン と ゴ ー ル が 明 確 に な っ た ら 、 実 現 に向けた長期計画を立てる。 およそ10年を3∼4つのフェーズに分けて、 ミッションと機会をもとに落とし込んでいく作 業である。第1フェーズ(約3年)が終了した 時点で、状況に応じて目標の再確認を行う。個 人 の キ ャ リ ア 形 成 に も い え る こ と だ が 、 成 果 を あげるためには、作業を積み上げるフォアキャ 図2SWOT分析図とクロス分析 − 7 6 − 強み(Strengths) 弱み(Weaknesses) 機 会 (O) ・機会(O)−強み(S) 積極的アピールポイント ・機会(O)−弱み(W): 弱みを克服し、ピンチを チャンスへと変換する 脅 威 (T) ・脅威(T)−強み(S): 強みを活かし、脅威を 機会へ変換する ・脅威(T)−弱み(W): 至 急 手 を 打 っ て 補 強 す べき弱点 【内部環境】 強み(Strengths) 弱み(Weaknesses) 【外部環境】 機会(Oppotunities) 脅威(Treats)

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いⅡ)。 現業ではない図書館の人的コストを考えると き、生産性という観点から見れば、高コストの 医 療 専 門 職 の 時 間 を 節 約 す る こ と は コ ス ト 削 減 につながる。レファレンスや検索代行にかかっ た時 間 を記録することは、訓練された図書館担 当者が行うことで、より効率的に結果を得られ るという実績にも、担当者のスキル向上を測る 物差しにもなる。 病 院 で は 、 異 動 や 派 遣 な ど 短 期 的 な キ ャ リ ア としてたまたま図書館業務に携わることも多い と思われるが、信頼性の高い情報を短時間で探 索 し 整 理 す る と い う ス キ ル は 、 ど の 仕 事 に お い て も 個 人 の 生 活 に お い て も き わ め て 有 用 で あ る の で 、 研 讃 の チ ャ ン ス を 生 か し て い た だ け れ ば と思う。 で は 、 ミ ッ シ ョ ン を 果 た す た め に ど の よ う に エ ン ベ デ イ ッ ド ・ ラ イ ブ ラ リ ア ン を 目 指 す か ? 次に具体的なビジネス.フレームワークを用い て戦略を考えてみる。 2.利用者マーケティング:ブルー.オーシャン 戦略/ペルソナ法、シナリオ法 Greenl2Iは「図書館利用を阻害する要因」と して、以下を挙げている。 (1)物理的要因 (2)個人的環境 (3)イメージと認知 このうち、(3)が最も影響が大きいという。 英 国 の 公 共 図 書 館 の 研 究 だ が 、 日 本 の 病 院 図 書 館にも当てはまる要因である。 図 書 館 の 認 知 と 存 在 感 を 高 め る に は 、 利 用 者 が 何 を 必 要 と し て い る か 、 マ ー ケ テ ィ ン グ と イ メージ戦略を考える上で、「ブルー.オーシャン 戦略」'3)を紹介したい。競争の激しいレッド. シ ー で な く 、 強 み を 発 揮 で き る ブ ル ー . オ ー シャン市場を開拓することの重要‘性がわかる。 また、顧客のセグメンテーション.ターケテイン グ . ポ ジ シ ョ ニ ン グ の ほ か 、 非 顧 客 を 顧 客 に す る た め に は 、 消 極 的 顧 客 . 利 用 し な い と 決 め て いる顧客・市場から距離を置く顧客に分け、そ 病院図書館2014;34(1) れ ぞ れ の 共 通 点 を 見 つ け て 対 応 す る こ と で 成 果 が 上 が る と 述 べ て い る 。 組 織 の 4 つ の ハ ー ド ル (意識、経営資源、士気、政治的)など、非常に 幅広い経営戦略論であり、図書館経営にも参考 になる。 ペルソナ法、シナリオ法は、Webサイト構築 な ど で 使 用 さ れ る イ メ ー ジ ・ マ ー ケ テ ィ ン グ の 手 法 で あ る 。 仮 の 利 用 者 を 具 体 的 で 詳 細 な プ ロ フ ィ ー ル ま で 想 定 し 、 そ の 行 動 パ タ ー ン や 動 線 を 時 系 列 で 考 え る 。 新 た な 企 画 を 考 え る 際 、 タ ー ケ ッ ト と 期 待 さ れ る 成 果 を 明 確 に す る た め に有効である。 3.企画:全体最適と部分最適 「ザ・ゴールー企業の究極の目的とは何か」'41 は 、 物 語 仕 立 て で 部 署 だ け の 部 分 最 適 で な く 、 組 織 や 社 会 の 全 体 最 適 の 観 点 か ら の 運 営 を 考 え さ せ ら れ る 。 組 織 の 繁 栄 な く し て 、 一 部 門 で あ る図書館の繁栄はないと実感できる。 4.企画・提案:MECE/SoWhat,WhySo? ロ ジ カ ル ・ シ ン キ ン グ 、 ロ ジ カ ル ・ ラ イ テ ィ ン グは解説本が多数出ている'5'が、図書館から企 画提案する際には、特に次の2点を意識したい。 .MECE(ミッシー/MutuallyExclusiveand CollectivelyExhaustive) もれなく、重複なく問題点を整理した状態を 「MECEである」という。 ・SoWhat?WhySo? 根 拠 を も と に 結 論 を 出 す 、 結 論 の 根 拠 を 明 ら か に し て 示 す 技 術 で あ る 。 想 定 さ れ る 質 問 へ の準備、目的の確認など、提案や交渉時には、 言 い た い こ と だ け で な く 相 手 の 疑 問 に 答 え る 必要がある。 5.広報:スリーヒット理論/エレベーター・ブ リ ー フ ィ ン グ 図 書 館 だ よ り ・ ア ン ケ ー ト を 広 報 手 段 に し て い る 図 書 館 は 、 有 効 に 活 用 さ れ て い る だ ろ う か ? 図 書 館 の 認 知 度 が 低 い 場 合 、 緊 急 性 の 低 い 案内が頻繁に届くことは、多忙な臨床現場では 「図書館=後回しで良い」刷り込みの危険がある。 ま た 、 回 収 率 の 低 い ア ン ケ ー ト で は 、 単 な る 人 − 7 7 −

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気投票になり、結果的に利用者の満足度を高め られない可能性はないだろうか。 Krugmanの広告のスリーヒット理論'6)によ れば、接触頻度の闘値はターゲットによるもの の、1回目の接触で注意を引く・2回目の接触で 興味を喚起・3回目で行動に結びつくという。 ま た 、 エ レ ベ ー タ ー ・ ブ リ ー フ イ ン グ は エ レ ベ ー タ ー ・ ピ ッ チ 、 エ レ ベ ー タ ー ・ レ ポ ー ト な どとも呼ばれ、有効な手段である。数分程度の 立 ち 話 で 必 要 な 情 報 ( や 相 談 ) を 過 不 足 な く 伝 える訓練にもなり、相手が会話の終了時間の見 通しを持てるため、受け入れられやすく、また 伝 え や す い 。 そ の 際 は 、 テ ー マ を 初 め に 明 示 す る 、 数 値 は 即 答 で き る よ う に 準 備 す る 、 複 数 の 代替案を用意しておくことが重要だろう。 6.交渉:Win-Win,orNoDeal/BATNA/ZOPA 業 務 に 限 ら ず 、 日 々 の 生 活 は 交 渉 の 連 続 で あ る。交渉は大きく、勝ち.負けの「配分型交渉」 と「統合型交渉」に分類される。 「7つの習慣」第4にWin-Winの考え方が解 説されているが、これは「統合型交渉」であり、 図 書 館 の ス テ ー ク ホ ル ダ ー ( 利 用 者 ・ 業 者 ・ 組 織 ) が い ず れ も 納 得 す る 形 で な け れ ば 、 時 期 尚 早として見送ること(NoDeal)も選択肢として 考えられる。 いずれにせよ、交渉の前準備として、BATNA(バ トナ/BestAltenativeToaNegotiatedAgreement, 交渉不調時の代替案)とZOPA(ゾーパ/Zone

OfPossibleAgreement、合意可能領域)'7)を意

識して準備しておくことが必要である。 7.クリック&モルタル戦略、オムニチャネル戦略 電 子 ジ ャ ー ナ ル の 普 及 に 伴 い 、 図 書 館 利 用 者 数 が 減 少 す る と い う 課 題 が あ る 。 ユ タ 大 学 の 例 に見るように、そもそもは全体最適から見て図 書 館 空 間 が 何 の た め に あ る の か を 再 考 す る 必 要 があるだろう。 クリック&モルタル(電子商取引と実店舗) の 相 乗 効 果 、 さ ら に オ ム ニ チ ヤ ネ ル 、 即 ち イ ン タ ー ネ ッ ト 、 店 舗 、 カ タ ロ グ な ど の あ ら ゆ る (オムニ)経路(チャネル)で消費者と接点を増 や す 手 法 が 急 速 に 広 が っ て い る 。 電 子 化 さ れ た 図 書 館 を よ り 活 性 化 す る た め に も 、 先 進 的 な 企 業の取り組みは参考になる。 Ⅳ.自己研讃:刃を研ぐ ドラッカーは、「見習い期間をすぎれば、自ら の仕事については上司より詳しくなければなら ない。さもなければ無用の存在となる。誰より も詳しいことこそ、知識労働者の知識労働者た るゆえんである」「成果をあげるための原則を知 れ ば よ い 。 何 に 貢 献 す べ き か を 明 ら か に し 、 何 に集中すべきかを定め、目線を上げればよい」'8) と述べている。 「何かに対して《使命》を感じるとはどういう こ と で あ ろ う か ? そ れ は 何 が 《 正 し く 》 何 が 《最善》であるかという、あなた自身が持ってい る高い理念を達成させるために自分の仕事をす ることであり、もしその仕事をしないでいたら 「指摘される」からするのではない、ということ ではなかろうか」'9) これは、ナイチンケール「看護覚え書」(1860 年)の一節である。ビジネス書として読むと非 常に興味深く、示唆に富んだ1冊である。 病院図書館の業務は幅広く、読者の皆さまも さまざまな学びのスタイルをお持ちのことと思 う。近畿病院図書室協議会をはじめとする職能 団体には、日本医学図書館協会(JMLA)、日本

病院ライブラリー協会(JHLA)、日本図書館協

会(JLA)、日本看護図書館協会(JNLA)、専門

図書館協議会(JSLA)などがあり、おのおの教

育研修事業を行っている。

JMLAが運営・認定するヘルスサイエンス情

報専門員(JHIP)は、米国のAHIP制度をモデ ルにした資格で、医学図書館員の専門‘性を客観 的に証明するものである。司書の有資格者は毎 年約1万人以上誕生するが、JHIPは自らの医学 図 書 員 と し て の 実 績 を 形 に し 、 ブ ル ー ・ オ ー シ ャ ン の キ ャ リ ア と な る 可 能 性 が あ る だ ろ う 。

また、JMLAは受託事業として、診療ガイドラ

イ ン 制 作 の た め の シ ス テ マ テ ィ ッ ク ・ レ ビ ュ ー − 7 8 −

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を 行 っ て い る 。 プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル 養 成 講 座 と いうべき検索上級コースで訓練を積み、診療ガ イドライン作成を通じて図書館員の立場から医 療にも貢献できる。 社会人大学・大学院の増加、Moocsの登場な ど、働きながら学ぶ環境も整ってきている。筆 者 は 仕 事 上 の 新 し い 分 野 の 主 題 知 識 は 、 研 修 会 の ほ か 、 放 送 大 学 の 通 信 教 育 や ス ク ー リ ン グ 授 業 な ど で 得 て き た 。 正 規 の 学 生 で あ れ ば 、 国 際 会 議 参 加 費 な ど の 優 遇 も 受 け ら れ る 。 最 近 は

"NEJMKnowlege+”のようなe-leamingツー

ルも登場して論文の学び方も多様化している。 研修会参加が困難な場合は国内外のメーリン グリスト(MEDLIB-LMEDLIB-Jなど)や SNSでも限定的な‘情報収集は可能であろう。 V、海外の大会・研究会に参加する 国 内 だ け で な く 海 外 の 図 書 館 情 報 学 関 連 の 会 議に参加することもおすすめしたい。世界のラ イブラリアンと交流することで、自館・自分の 強みや不足している技能・知識も把握できるし、 エ ク ス カ ー シ ョ ン で は 図 書 館 見 学 な ど 、 単 な る 観光ではできない経験ができる。身近な業務の 中にこそ、EBLIPの研究の種はあるとわかる。 筆者も研究会などで発表への質問から始め、グ ル ー プ 研 究 や ベ テ ラ ン の 実 務 者 と の 共 同 研 究 や 執筆などを通して学ぶことで、少しずつ扉が開 くことを実感してきた。 Ⅵ . ま と め ここまで、主に初任者に向けて小規模な病院 図書館におけるビジネス・フレームワーク活用 を紹介した。期待できる効果をまとめると以下 の通りである。 . 果 た す べ き 目 的 ( ミ ッ シ ョ ン と ゴ ー ル ) が 明 確になる。 ・根拠に基づき、長期的・傭倣的な視点で図書 館経営ができる。 ・ビジネスパーソンとして、経済社会や経営側 の共通言語で話せる。 病院図書館2014;34(1) ・主体的に行動でき、一人部署のストレスが軽 減される。 な お 、 図 書 館 の ア ウ ト カ ム 指 標 ( 図 書 館 パ フォーマンス指標の国際規格ISOll620、マーケ テ ィ ン グ 分 野 の サ ー ビ ス 品 質 評 価 手 法 で あ る SERVQUALを改変したLibQUAL+、図書館'情 報 サ ー ビ ス の 医 療 ア ウ ト カ ム ヘ の 効 果 測 定 研 究 など)については、今回は紙数の都合で取り上 げなかった。 Ⅶ . お わ り に 「親切にしなさい。あなたの出会う人は皆、厳 しい戦いの中にあるのだから。」とは、プラトン の言葉といわれる。筆者は病院に勤務してから この言葉を毎日反鍔している。病院図書館のソ ロ・ライブラリアンは困難も多いが、利用者と の距離が近く、スピード感があり、自分が学び 成 長 す る こ と で 情 報 プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル と し て 医療現場へ貢献できる。あらゆる館種の中でも 非 常 に や り が い の あ る 図 書 館 で あ る こ と を 実 感 している方も多いだろう。 筆 者 自 身 、 試 行 錯 誤 の 連 続 で あ り 、 よ り よ い 図書館運営についてご意見やご教示をいただけ れば幸いである。情報をシェアすることで、病 院図書館全体がより活性化することを願ってや まない。 謝 辞 MIS31発表後コメントをお寄せくださった多くの 方々、執筆の機会を与えてくださった編集部、簸後ま でお読みいただいた読者の皆さまに心から感謝します。 参 考 文 献 l)橋本淳:【EBMとEBH】EBMの実践とEBH・ 公衆衛生研究.2000:49(4):320-8. 2)P.F、ドラッカー,上田惇生編訳.マネジメント 基 本 と 原 則 エ ッ セ ン シ ャ ル 版 . 東 京 : ダ イ ヤ モ ンド社;2001. 3 ) ス テ イ ー ブ ン . R ・ コ ヴ イ ー . フ ラ ン ク リ ン ・ コ ヴイー・ジャパン訳.完訳7つの習慣:人格主義 の回復.東京:キングベアー出版.2014. − 7 9 −

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4)酒井由紀子.EBMからEBL/EBLIP(前編):医 学図書館員によるEvidence-basedPracticeの支 援.情報管理.2008;51(1):2−10. 5)依田紀久.CAl625・根拠に基づいた図瞥館業務 の設計一実践家の成果の共有を目指すEBLIPの 動向一カレントアウェアネス.2007;291(3). [引用2014-09-30]・ http://current・ndl、go、jp/files/Ca/cal625pdf 6)FowlerGA.なぜアマゾンより図替館の方が勝っ ているのか−今のところ、TheWallStreet Journal2014/8/14.[引用2014-09-30]・ http://jpwSj、com/news/articles/SBlOOOl424052 702303959804580090492319685022?mod=WSJ-arti cle-EditorsPicks 7)ユサユUSACOAcademicSeminar2014.[引用 2014-09-30]. https://www、usaco、CO、jp/Seminar-Jean-Shipma n-report・html 7)JarvisCetal.:BookstoBytesattheSpeedofLight: ARapidHealthSciencesCollectionTransfbrmation、 CouectionManagement、2014:39(2-3):60-76. 8)鎌田均.CAl751-動向レビュー:「エンベデイツ ド・ライブラリアン」:図書館サービスモデルの 米国における動向.カレントアウェアネス.2011; (309).[引用2014-09-30]・ http://current.、dLgo.jp/cal751 9)SRランガナタン,森耕一訳.図書館学の五法則 東京:日本図書館協会;1981. 10)文部科学省.「これからの図書館の在り方検討協 力者会議(第8回)」配付資料[資料2]−3−3 図書館職員の資質向上と教育・研修.[引用2014-09-301 http://www,mextgo・jp/a-menu/shougai/tosho/ giron/05080301/001/006.htm ll)若松義人.最強の現場をつくり上げる!トヨタ式 「改善」の進め方(PHPビジネス新香032).東 京:PHP研究所;2007. 12)GreenT、Imagesandperceptionsasbarierstothe useoflibraryandsevicesNewLibraryWorld l994;95(7):19-24. 13)W、チヤン・キム,レネ・モボルニュ:30業種 100年の歴史が教えるブルー・オーシャン戦略. Diamondハーバード・ビジネス・レビュー2005; 30(1):20-33. 13)W・チャン・キム,レネ・モボルニュ.有賀裕子 訳 . ブ ル ー ・ オ ー シ ャ ン 戦 略 競 争 の な い 世 界 を 創造する(Harvardbusinessschoolpress).東 京:ダイヤモンド社;2013. 14)エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮訳.ザ・ ゴ ー ル 企 業 の 究 極 の 目 的 と は 何 か . 東 京 : ダ イ ヤモンド社;2001. 15)照屋華子,岡田恵子.ロジカル・シンキング論 理的な思考と櫛成のスキル.東京:東洋経済新報 社;2001. 15)照屋華子.ロジカル・ライティング論理的にわ かりやすく書くスキル.東京:東洋経済新報社; 2006. 16)KrugmanHGWhythreeexposuresmaybe enough・JoumalofAdvertisingResearch、1972;12 (6):11-4. 17)ロジャー・フイッシャー.ウイリアム・ユーリー. 金山宣夫他訳.ハーバード流交渉術(知的生きか た文庫).東京:TBSブリタニカ;1989. 18)上田惇生.ドラッカー時代を超える言葉洞察力 を鍛える160の英知.東京:ダイヤモンド社; 2009. 19)ナイチンケール,湯槙ます他訳.看護覚え番看 護であること・看護でないこと.改訳第6版.東 京:現代社;2000. − 8 0 −

参照

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