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情報爆発時代におけるわくわくするITの創出を目指して : 編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)─特集─. 情報爆発時代 における く わ く わ. する ITの 創出を目指して. 【総括記事】 特定領域研究「情報爆発(Info-plosion) 」 :本格稼働から2 年を経過して . 【 パート I:情報爆発時代 における新しい基盤技術 】. 1. キーワードサーチを超える情報爆発サーチ ─自然言語処理で価値ある未知をマイニング─ 2. 情報爆発時代のための新しい超高速アルゴリズム 3. 情報爆発は情報システムをも「爆発」させる 4. 対話を通じてユーザの意図・興味を探り情報検索・提示する情報コンシェルジェ 5. 情報爆発時代 におけるオープン・イノベーションの活性化:IT による社会基盤の刷新. 【 パート II:情報分野研究者のためのオンリーワン共有イノベーションプラットフォーム 】. 1. SlothLib/EaRDB:マイサーチエンジン開発環境支援 2. TSUBAKI:深い言語処理を特長とするオープンサーチエンジン基盤 3. アカデミックリンケージ:膨大な学術情報へのアクセスを支援するリンケージ基盤 4. InTrigger:オープンな情報処理・システム研究プラットフォーム 5. IMADE:会話の構造理解とコンテンツ化のための実世界インタラクション研究基盤 6. X-Sensor:大規模実証実験を可能とするセンサネットワークテストベッド. 情報処理 Vol.49 No.8 Aug. 2008. 879.

(2) 特集 ★ 情報爆発時代 における わくわく する IT の 創出 を目指して. 【Foreword 】. 編集 に あたって 柴山 悦哉* 1. 鳥澤健太郎* 2. * 1 東京大学. 田浦健次朗* 1. 河野 健二* 3. * 3 慶應義塾大学. * 2 (独)情報通信研究機構.  本特集では,2005 年度に発足し,2006 年度より実. る.一方,5 では正の側面を伸ばす方向の研究を取り上. 質的な研究活動を開始した文部科学省 科学研究費補助. げる.そして,2 と 3 ではアルゴリズムや計算環境など. 金 特定領域研究「情報爆発時代に向けた新しい IT 基盤. の基礎的・基盤的な研究を紹介する.. 技術の研究」 (領域代表者:喜連川優)の紹介を行う..  一方,パート II は,6 編の記事から構成されており,. 情報爆発とは,人類が生成・蓄積・交換・管理する情報. 情報爆発研究を支える共創プラットフォームを紹介す. が爆発的に増大する現象のことである.ディジタル情報. る.情報爆発の研究では,大規模なコンテンツや計算. が増大し続けていることは想像に難くないだろう. 一方,. 環境を必要とすることが多く,言うなれば情報分野の. 「情報爆発」という日本語は意外にも最近まで注目を集. ビッグサイエンスである.ここで紹介する共創プラット. めることはなかった.たとえば, 「現代用語の基礎知識」. フォームには,全予算の約 1/4 が使用され,個々の研. に「情報爆発時代の心がまえ」が掲載されたのは 2007. 究室レベルでは通常揃えられない規模の実験環境やコン. 年のことである.. テンツの整備が行われている.1 で紹介するのは,それ.  情報爆発という現象には功罪両面がある.情報が増え. ぞれの研究者が独自のサーチエンジンを短時間で構築す. たことにより,逆に本当に欲しい情報を探し出すことが. るためのマッシュアップ環境である.これによりサーチ. 難しくなったのが負の側面. 「情報過多」 「情報オーバー ,. エンジン研究の加速が期待される.2 と 3 は大規模なコ. ロード」などの用語はもっぱらこの負の側面を意識して. ンテンツとそれを利用するソフトウェアに関する解説で. いる.一方,大量に生み出される情報を活用することで,. ある.前者は,約 1 億ページの日本語 Web ページに対. 今まで解決不可能であった課題を解決できるようになっ. して自然言語処理を施した結果を含むサーチエンジン基. たのが正の側面.ターゲット広告のようなビジネスモデ. 盤であり,後者は,大規模な書誌情報に基づき著者同定. ルも情報の増大がもたらしたと言ってよいだろう.情報. 機能を持つアカデミック情報基盤である.そして,4 で. 爆発時代に求められるのは,この負の側面を緩和し克服. は国内の複数サイトに分散配置されたクラスタ型の計算. する技術であり,さらに正の側面を伸ばしていく技術で. 環境,5 では人間同士のインタラクションのコーパスを. ある.情報爆発が所詮不可避であるならば,その負の側. 作成するための計測・分析環境, そして 6 ではセンサネッ. 面にこだわって嘆き続けても仕方があるまい.これを積. トワークのテストベッド環境を紹介する.. 極的な価値創出の機会と捉え,膨大な量の情報をうまく.  本特集が,情報爆発という現象や研究分野への理解を. 利活用すべきである.この分野では,新たな道が開ける. 深め,情報爆発時代の新たな発想や価値観を読者の皆さ. 可能性はまだまだ多く,わくわくする研究テーマに遭遇. んと共有するための一助となれば,望外の喜びである.. する可能性も高い.  本特集は 12 編の記事から構成されており,総括記事 以外の 11 編が,2 つのパートに分かれた構成となって いる.総括記事では,情報爆発の背景やプロジェクトを 始めた動機から解き明かし,特定領域研究の全貌を概観 する.続くパート I は,5 編の記事から構成されており, この特定領域研究の代表的研究成果を解説する.1 と 4 で取り上げるのは,主として情報爆発の負の側面を克服 することで情報爆発を積極的に活用する方向の研究であ. 880. 情報処理 Vol.49 No.8 Aug. 2008. (平成 20 年 7 月 7 日).

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