幼児期の社会化に関する母親の発達期待
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社会的相互昨用を通して持動変化をなしと1げていくF
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5
(水谷) 化が考えられる.T. G. R. Bower(1989)は,生後1週間にもならない新生児に見られる模倣(随伴性の発見)や, 生後6'"'-'8週間の赤ん坊の社会的徴笑,生後12ヵ月くらいの赤ん坊に見られる性の識別 (Gender identity)等 を,社会性の発達という観点からとらえている.そして,文化的要因やおとなの期待がそれらを決定づけるのに 重要な要素となっていると述べている.社会化は生後まもなくから始まっているといっても過言ではないのであ る. 本研究においては,身近な生活環境が大きく拡大し,家族以外の人とのかかわりが著しく深まる,幼児期の社 会化について考えていく. 幼児期の社会化は,まわりの大人たち,とりわけ母親が,何を価値あることとし,何を適応的な行動と考えて いるか,言い換えれば,何を社会的規範と考えているかということに大きな影響を受ける.そして,そのこと は,人格形成や精神発達とも深い関連を持ってくる.特定の社会の中での発達の基準と人間形成への期待,すな わち『発達期待』は,子どもの社会化を考える上で極めて重要なことなのである. 日米の母親の発達期待について,東ら(1981)は,どのような側面の発達をより早期に期待するかに関して著 しい日米差が見られ,日本では情緒的成熟や大人への従順,礼儀などが,米国では言語による自己主張や友達関 係での社会的スキルが,それぞれ他方の国より有意に早期の発達期待が持たれている,ということを指摘した. そして,この差は,日本ではおとなしく温和であることが,米国では社会性を持ち自己を主張することが,それ ぞれ「よい子」とされている文化的背景を反映しているものだろうと述べている. 平成2年4月より,新幼稚園教育要領,新保育所保育指針が施行された.そこには,身近な環境や友達に積極 的にかかわる力を育てるために社会生活における望ましい習慣や態度を身につけることや,自分の気持ち,経験 したこと,考えたことを話そうとすることが,ねらいとしてあげられている.これらのことは,従来より保育指 導にあたって大切に考えられてきていることでもあり,幼児を持つ親の願いとしても果たして「おとなしく,温 和な子ども」を望ましい幼児像と考えているのかは,疑問である. 東ら(1981)が発達期待の側面としてあげた7つのカテゴリーと各項目は,幼児の身近な社会生活に必要な資 質,能力,技能等を幅広くとらえており,幼児期の社会化を検討する上で適切な指標となると思われる. 本研究では,今日の子どもの社会化に関する親の意識(発達期待)がどのような特徴を持っているのかを,子ど もの年齢や性別,出生順位などとの関係について検討し東ら(1981)の研究データと比較して,日本の母親の 発達期待の変化について分析する.また,何歳までに身につけさせたし、かとし、う期待年齢と共に,そのことをど れほど重要に考えているかという,期待の強さ(重要度)についても分析し考察を行う.
方 法
1.対 象:調査対象となったのは,京都市内のA幼稚園3・4・5歳児クラスと B小学校2・5年生の母親である. 対象者数及び母親の年齢は, Tablel.に示す通りである 計306名中, 268名の回答を得,回収率は87.60/0であった. Group Table 1. Subjects Age Range Mean 28-43 34.5 32-43 32.7 28-42 32.9 29-45 34.1 29-44 36.4 25-45 35.8 32-44 38.0 29-46 37.2 32-48 39.8 34-45 39.2 - 76-Mothers of Girls in 3-year-olds 民10thersof Boys in 3-year-olds Mothers of Girls in 4-year-olds 恥10thersof Boys in 4-year-olds Mothers of Girls in 5-year-olds Mothers of Boys in 5-year-olds Mothers of Girls in the 2nd grade Mothers of Boys in the 2nd grade Mothers of Girls in the 5th grade 恥10thersof Boys in the 5th grade Total Number。
o n u n y ヲ 剖 QO 弓 d O O 勺 ' κ u q J ' i 弓,布吋, A 句 i M 吋 ' ' M q u q d句 、
ν 今 3 2682。手続き: 質問艇を各幼稚彊,小学校の対象クラス全員に配骨し 2灘間後に間取した. 錦査時期は1991年6"-'7月である.それらの項目は, Table 2.に示す通りである. 7カテゴリー,計 34喫自について,以下の 2点、をそれぞれたずねた.
Q
1.r
いつ壊までにできるようになってほしし、か」 できるようになってほしいと思われる年齢を記入してもらう. Q2.r
どのくらい重要かJ
どうしてもできないと悶るというものに女, ぜひできてほしいが,どうしてもというほどでは設いものに@, どちらかと言えば,できたほうがよいものには0
, できなくてもあまり気にならないものにはム, として,各項自に記入してもらった. Table 2. The categories of developmental expectation and each item for the questionaire. Category No. Item 学校関係スキル 34. 30ベージぐらいの絵の多い童話を一人で読み通せる. (SR) 37. 時計がよめる(15分単位ぐらいまで.) 41.興味のあることを留鑑や事典でしらべる. 従鍛 (C): 6. 呼ばれたらすぐ返事をする.またはすぐ来る. 13.おもしろい本やテレピを見ているのに,お母さんの手伝いな頼まれた時,すぐ やめて手話ケ 20. 悪いことをしていて詑意されたら,すぐやめる. 26.いいつけられた仕事は,すぐにする. 36. 親からいけないと震われたら,なぜなのかはわからなくても言うことをきく. 礼議 (P): 3. おとなに向かたのむとき,ていねいな震い方をする. 10.顎,家族に「おはようJ
とあいさっする. 28.テープノレなどに足をのせたり,足で動かしたりしない. 矯鰭的成熟 (E): 4.やたらに泣かない. 24.欲求不講になった持でも泣かずtこがまんできる. 29.いつまでも懇っていないで,官分て機嫌を遮す. 39.主幹ちゃんことば法使わなくなる. 吉立 (I): 1.おとなに手伝ってもらわずに一人で食事ができる. 2.お小遣いを大事にちゃんと使える, 8. 自分の脱いだ援を始末できる. 9. 外に一人で遊びι
ゆける. 15.きまったお手伝いができる. 16.一人遊びができる. 22. 一人で電話がかけられる, 27. 1時間ぐらい,一人で留守番ができる. 社会的スキル (S): 5. 自分のおもちゃを友瀧に紫してあげて,一緒に遊べる. 12.友達を説得して,議分の考え,したい事を通すことができる. 19.友達と考えが合わない時,けんかをせずに適当な解決をつけられる. 30. 友達と遊ぶ時, リーダーシップがとれる. 35.ゲ…ムをしている時,自分の番まで待てる. 38.友達の気持ちに思いやり官もつ. 雷語による自ヨミ主張 7. 納得がし、かない場合は説明を求める. (VA) 14. 意見や希議をきかれたら,はっきり述べる. 21.質問されたら,はきはき答える. 25.岳分の考えを他の人達にちゃんと主張できる. 40. 自分の考えや,その理由を,地の入がわかるように説明できる. 77(水谷)
結果と考察
1.東ら(1981)に示された, 1974年の日米のデータとの比較 東ら(1981)と同様に,期待年齢を 6歳以上を1点, 4~5 歳を 2 点 3 歳以下を 3 点として分析すると, Fig.1.のようになった.なお,東ら(1981)の1974年のデータが4歳8ヵ月の子どもの母親(以下,親と記す)を 対象に行ったのに対し,本研究のデータは 3 歳児 (3 歳 6 ヵ月 ~4 歳 7 ヵ月)の子どもの親を対象に行った. 1974年のデータにおいて,日本の親の意識の特徴としてあげられていた「従順j,1
礼儀」に関する期待は,今 回のデータでは低くなっており, 1974年の米国の結果に近づいている.さらに, 1情緒的成熟」や「自立」に関す る期待は,米国の結果以上に低くなっているのが分かる.他方,日本のもう一つの特徴とされた「社会的スキル」 や「言語による自己主張」に関する期待の低さは一層顕著となった. 日本の家族の形態は,この20年間に大きく方向転換をしたといわれる.昭和50年(1975年)をピークとして, 夫婦と子どもの核家族が減り始め,逆に夫婦のみの世帯や,母子・父子世帯,単独世帯が増加してきている.1
子 どもは授かる」時代ではなく,1
子どもを作る」時代といわれるようになって久しい.そして,少ない子どもを手 塩にかけて育て上げるという思いも強く,岡崎(1990)は, 1家庭生活は子ども中心に考えるべき」と言う人が 560,70, 1夫婦中心」が420,70であり,また,子どもを産み育てることの意味として,タイでは「家の存続」が 69.80,70 ,イギリスでは「子育ては楽しみ」が70.70,70であるのに対し,日本は「次の社会を担う世代を作る」が 61. 70,70であると述べている.ここにも,日本の親が子どもの社会化に対して非常に強い意識をもっていること がうかがえる. 白井(1991)は, 1子どもに身につけてほしい大切なこと」の調査結果から,日本の親の特徴について述べてい る.アメリカの親が, 1自主性」や「異なった意見に対する寛容さ」を大切に考えているのに対し,日本の親は「基 本的生活習慣」や,1
他人に迷惑をかけすeにルールを守るj,1
根気強き」を挙げているのである.このように調和 的な人間関係を作るということを最重要に考えるのは,日本文化,日本社会が,人に対する配慮を重視する『気 持ち主義』とも言える特徴を持っていることを表している.親との同一化的共生関係を基盤として,徐々に同一 化の対象を広げ,対象の期待を自己のものにしていく中で社会化を進めていく,とL、う考え方である(田島 1993).本研究において, 1従順さj,1礼儀j,l'情緒的成熟」への期待が高いのもうなづけることである. また, l'情緒的成熟」への期待については, t=4.10(df=74)でO.1防水準で, 1自立」への期待についても, t=4. l3(df=73)で0.1防水準で,本研究の1991年のデータの方が有意に低かった.全体的にも,この17年間 に親の発達期待はずいぶん低くなっているのが分かった. 2.子どもの年齢と親の発達期待 さらに, 1できるようになるのは10歳以上」と回答したものをO点として分析すると, Fig.2.のような結果と なった.つまり 3歳児の親の期待得点が最も高く,ついで 2年生 5年生の親と,期待得点は低くなってく る.1礼儀」への期待について, 3歳児の親は, t=2.40(df=89)で, 50,70水準で2年生の親よりも有意に高く, t=3. 27 (df=83)で, 10,70水準で5年生の親よりも有意に高かった.1情緒的成熟」では, 5年生の親は, t=2.78 (df= l34)で1%水準で2年生の親よりも有意に低く, t=3.27(df=83)で1%水準で3歳児の親よりも有意に 低かった.つまり, 3歳児の親は「礼儀」や「情緒的成熟」を 4歳までに身につけさせたいと考え, 2年生.5年生 の親は, 4・5歳になってから,と考える人が多いことを示している.また,1
社会的スキル」への期待についても 3歳児の親の期待は 2年生の親よりも, t=3.09(df=83)で, 10,70水準で有意に高く, 5年生の親よりも, t=3.77(df=79)で0.1%水準で,有意に高かった.さらに, 1言語による自己主張」への期待についても 3歳 児の親は5年生の親よりも, t=2. 71 (df=83)で, 10,70水準で有意に高かった. この「礼儀」や「情緒的成熟」への期待が高いのは日本文化の特徴としても,1
自立」や「社会的スキルj,1
言語に よる自己主張」を,幼児期 (4・5歳児期)に身につけさせたし、と考える親が少ないのはなぜなのだろう.幼児期の 社会化を考える場合,これらの項目は大変重要な意味を持っていると考えられる.そこで,親はこれらの項目を どれほど重要と考えているのかについて分析を行った.結果は, Fig.3.に示す通りである. 「どうしてもできないと困る」と回答した親は,各カテゴリー共, 30~40怖を占め,ここでは期待年齢園 田 一1991. Japan (This study)
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1974' Japan (Azuma et al) (Marks) 働 儒 -- 1974・U.S.A.(Azuma et al) 3 2 φ 切 符 ℃ @ 判 。 。 a v ︽ 凶 (SR) (C) (p) (E) (1) (8) (VA) Category Fig.1. Expected age comparing Azuma et al(1981) り,ぜひ身につけさせたいと考える親の比率 % は, r自立Jr社会的スキルJr言語による自己 100 主張Jに対しても他のカテゴリーと変わらな いが,それをいっ顎までに身につけさせたい かという点では 4・5裁を過ぎてからと考え ている親が,他のカテゴリーに詑ベて多いの である. しては,カテゴリー鱈よりもむ しろ,子どもの年齢関に差がみられた.いず れのカテゴリ…についても2年生の親の期待 が低くなっている.r
学校スキルJ
について は 3議問の親よりも, x2=5.22C必需1)で 50/0水準で抵く 5年生の親よりも x2 12.69(dfぉ1)で 0.1切水準で,有意に抵 か っ た 自 立jについては, x2 = 23. 08 (dfニ1)で 0.1偽水準で, I言語による自己 主張」については, x2=7. 66(df= 1)で 1% 水準で 2年生の親は5年金の親よりも有意 に低かった.その砲,r
構緒的成熟Jについて 5年生の親との関に,I
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(SR) (C) (p) (日(1) (8) (VA) Category Fig. 2. Mothers' developmental expectation with age. ~ Mothers in 3-year-olds " 園 結othersin the 2nd grade -Mothers in the 5th grade 。 o c d w w 恥 o a F Z 告 50 CI:S お CI:S 。 ぶ 去 の い 削 W Z W 0 2。
(8R) (C) (P) (E) (1) (8) (VA) Category Fig. 3. The intensity of Mothers' developmental expectation. 79-(水谷) 十学校2年生といえば,一応のしつけの終了期を迎え,仲間の一人としてふさわしい行動がとれるようにな り,社会化を果たしたかのように患われる時期なのであろう.しかし,高学年に進むにつれて,再び「社会化jと いう開題が親にも,そして子どもたちにも鑑要な課題として意識されるのであろう.このことは,
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社会化jと は,単なる社会への適応性,すなわち他者や社会に対して適応;的な,時には要求を受け入れるだけの,r
文北的 伝達』の1ltd韻だけではないことを示すものではないだろうか.つまり,その子どもが麗している集留の基準,す なわち社会的規範を教え込む「しつけJ
と考えていた乳幼党期広対し,やがて,自己の成長や可能性の実現を目指 して自分の要求を積掻的・肯定的にとらえ,地者あるいは社会が認めてくれる形で通すにはどうしたらよいのか, その方法を子ども自身が探り出していくように壮る(岡本1994).このように,自分自身で問題解決に向かおう とすること,その子ども特有の行動の型を身につけていくことこそが,r
鶴人的学習』としての社会北を先成させ ることで島り,子ども島身の告我と心の成長につながってしべ大坊な体験なのであるーこのことが,各カテゴ リ…において,小学校高学年に向けてのV字型変化として表れているのでは急いだろうか. 3. 子どもの性別と親の発達期待 Fig.4.に示す通り,全体的にみると 3議児の親と 5年生の親で拭,男史よりも女児への期待が高いが 3議児 の殺の「学校スdヤノレjについてだけは, t=2.13(df=17)で 50/0水準で男児への期待が高かった.また, ヰ歳児, 5 議児 2 年生の親 ~1 ,女児よりも男児への期待が高く,特に, 4農党の親は「社会的スキノレjについて, tロ2.44 (df=49)で、2防水準で 5歳;患の親は「惜緒的成熟Jについて, t=2.58(df=51)で 2%水準で,男完への期持の 方が有意に高かった. (Marks) Mothers in3.・'year-olds (Marks) Mothers in 4-year-olds (Marks) Mothers in 5-year-olds 3..---"("-_...._--.----, 3,
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2 ℃ φ w o m w a × 出 (S防 (C) (的{お(1) (S)(VA) Category 結局む.)(防{日(1)(S)ωA) Category Fig. 4. Mothers' developmental expectation wIth gender and age of child.-80-俗に11姫2太郎」と言われるのは,最 初は女児の方が育てやすいからというこ とであろうが,確かに生理学的にも女児 の方が育ちやすく,社会化の『文化的伝 達』の側面においても,自己抑制力は3 歳時点ですでに女児の方が高く(柏木 1988),
1
良い子アイデンティティー」は 女児に顕著である.また,思春期を男児 よりも早く迎える女児の方が,自己発現 的問題解決,つまり社会化の『個人的学 習』の側面においても男児よりも一歩早 く,それが親の意識の中にも発達期待と して表れるのではないだろうか.他方, 男児は 4・5歳児期の活動性の高さ,そ れに伴うけんかを始めとした他者との車L
牒の多さから,1
社会的スキル」や「情緒 的成熟」への期待が女児以上に高いので あろう.しかし,東ら(1981)に示され た1974年のデータでは,性別による差 がほとんどなく,1
言語による自己主張」 についてだけ,男児が高くなっているの が特徴的であった.本研究では,発達期 待が全体的に低くなっており,また,性 別による差も,子どもの年齢によりさま ざまな様相をみせていることが分かっ た.今日,社会全体において性役割の意 味が変化してきたことに伴い,子育てへ の意識,発達期待も多様になりつつある ことを示唆しているのかも知れない. 4. 子どもの出生順位と親の発達期待 「少なく産んで,賢く育てるJ
,十分な 愛情と教育をかけて,といわれ,教育投 資などという言葉も聞かれる現代であ る.しかし大人に管理され続ける,貧 しい子ども時代を指摘する声も聞かれ る.出生順位,すなわちきょうだし、関係 と親の発達期待について分析してみた. その結果は, Fig.5.に示す通りである. 4・5歳児の親についてみると,女児に は出生順位による差はほとんどないが, 4歳男児の次子に対して発達期待が低 く 5歳男児の一人っ子に対し,特に 「学校スキル」や「社会的スキルJ
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言語に よる自己主張」への期待が高くなってい る.第1子として長子には期待が大きい Mothers 01 girls in 4-year-olds 3 ( 凶 ぎ 岡 山 一 之 )一
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3 ( 切 さ ω 三 ) n J ﹄ ω o m ℃ O H o o a x 凶 1(SR)(C)(P)(日(1)(8) (vA) Category
Fig. S. Mothers' developmental expectation with gender,
age and fraternal order.
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(水谷) だろうが,一人っ子への期待の懸け方は男女で、異なるということであろうか. 2年生の親では,男児の一人っ子に対する期待が極めて高くなっている.
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従順J
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礼儀J
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情緒的成熟J
,そして 「社会的スキルJ
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言語による自己主張」において,長子,次子との差が大きい. ところが 5年生の親では,女児の一人っ子は対象児が極めて少なく,データとしてあげられなかったが,男 女児共に,長子よりも次子への期待が高くなっている.何かと目立たない存在であった次子が社会化における 『個人的学習』の時期を迎えて,親の次子に対するもどかし¥,、思い,また兄姉や弟妹にはさまれている次子の悪戦 苦闘の思いを表しているのかも知れない.男児の親が「従順」を,女児の親が「礼儀」を期待している次子である. これらの結果については,統計的有意差はなかったが,今後,さらに対象児を増やして調査を進めるつもりであ る. 子どもの発達は,子どもの他者への関わり方を規定し,また変化させるが,それと同時に,その子に対する他 者の意識や行動をも変化させるのである. 5年生の親の発達期待の変化は,小学校中・高学年に向けて,子ども 達が大きく発達,変容してきたことを意味しているのであろう.結 論
今日の子どもの社会化に関する親の発達期待は,東ら(1981)に示された 1974年のデータに比べ,各カテゴ リー共,低くなっており, 1974年の米国のデータに近い結果となった.日本の親の特徴とされた「社会的スキ ルJ
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言語による自己主張」への期待の低さはさらに顕著であること,子どもの年齢が低い程,親の発達期待は高 くなっていることが分かった.しかし,重要度については,各カテゴリー聞に差はなく,むしろ,子どもの年齢 によって異なっていた.また,性別や出生順位についてみると,親の発達期待は,子どもの年齢ともかかわりな がら,多様な表れ方を示した.これらのことから,親の発達期待は,子どものそれぞれの時期における発達課題 と広くかかわりながら形成されていること,そしてこのことは,おとなと子どもが互いに関係的存在であること を示唆するものと考えられる. <付記>本稿の内容は,第 20回比較家族史学会(1991),及び,第 3回日本発達心理学会(1992)において発表 した内容に加筆修正したものである.引用文献
1) 東 洋・柏木恵子・ R.D.へス:母親の態度・行動と子どもの知的発達一日米比較研究,東京大学出版会, (1981). 2) 柏木恵子:幼児期における「自己」の発達,東京大学出版会, pp. 17 -43, (1988). 3) 岡本夏木:子どもとおとな,岡本夏木・高橋恵子・藤永 保(編),講座 幼児の生活と教育 幼児教育と は,岩波書庖, pp.I-24, (1994). 4) 岡崎陽一:家族のゆくえ一人口動態の変化のなかで一,シリーズ人間の発達 3,東京大学出版会, (1990). 5) 斎藤耕二・菊地章夫(編著):社会化の心理学ノ、ンドブックー人間形成と社会と文化一,川島書庖,. (1990) 6) 田島信元:心の社会的構成論一発達への社会・文化的アプローチ ,無藤 隆(編),現代発達心理学入門 ,N 発達における生活と文化の背景, ミネルヴァ書房, pp. 222-239, (1993).7) T. G. R. Bower: The Rational Infant -Learning in Infancy一, W. H. Freeman and Company, pp. 125 -148, (1989) 8) 白井 博:見えざる文化からの学び,内田伸子・臼井 博・藤崎春代,乳幼児の心理学,ベーシック現代心理 学 2,有斐閣, pp.199-223, (1991). 内 ノ U M 口 δ