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<論説>企業の情報化診断

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(1)論:。 く. 説ノ. ク 一一百 ヒ. 口ゆハ. 土 1 、弓. の. 業. 小分 ヰ@ ヰ. 田. 飯. 1, はじめに. Ⅱ.情報化診断の役割. 高度情報化時代を 迎え, 企業における 情報技 術の活用は , 広がり. 1. 情報化進展過程における 診断の位置付け 図. (対象業務,組織,個人 ). 1. に情報化の進展過程を 示す.様々なルー. も深み (経営の重要な 武器としての 活用 ) も 増 大してきている.情報技術の活用度合が,企業 の競争力の向上,維持に大きな影響を 及ぼすこ. トを通して入って 来る,内外の環境変化に関す る 情報は,企業内部の解釈システムによってふ. とが認識されるにともない ,適切な情報化を進. な情報化に対する 取り組みの必要性が 認知され. 展させるためにはど. る. この過程で情報化の 診断が必要になる. そ. う. したらよいか ,. または 情. ほ化の進展を 阻害する障壁は 何かということが 企業経営の重大関心事となってきた.. 幸. 筆者は前に, この新しい時代の 情報化の進め 万を , 新しい情報システム 企画開発手法の 枠組 みという形で 提供した. 1'. この中で,従来の情. 報 -ンステム企画開発手法に 欠けているものとし. るい分けられ ,. また意味付けが 行われて,新た. の企業の情報化の 状況. @. 邦環境Ⅰ. を適切に 把. 据 し これを 他 企業,特に同業他社の状況さら に技術進歩の 状況 (外部環境 ) と関連付けて 認 識. (診断 ). することにより ノ、 要性認知が行われ. る. 元来,診断とは,何らかの重要な行動をおこ. す前に,内外の状況を正確に 把握し適切なてⅠ 動を計画,実施出来るようにするために行われ. て,次の3 つ をあ げた.. ①組織文化の 変革を含む組織開発 ②組織の解凍等のための ,情報化診断. るものであ る.. ③適切な,情報化テーマ創出のための 創造性 開. 必要性認知段階の 後は戦略策定以降の 段階 へ. とつながっていく.従って,診断は,戦略策定. 発 ① ほ ついては,すでに前稿で論じた・ ② ほ ついて論じようとするものであ. 本稿は ,. る.. 先ず,企業の情報化を進展させるにあ たって. 以降の段階で ノ、要になる,情報化テーマの創造。 策定に役立つような 形で行われることが 望まし. いことを指摘しておく.. この解析結. 厳密に言えば ,診断は, 図 1 の情報化進展過. 果に従って , 既に発表されている 主な情報化診. 程の各過程毎に 必要であ るが, ここでは主とし. 断方法の特徴について 論じる. そして最後に , 組織の解凍等のための 情報化診断万法について. て, 内外の環境変化を 解釈して,情報化の必要 性認知に至る 段階に於ける 診断について 論じる. の 提案をイーテラ. ことにする.. の 診断の役割を 解析する.次いで,. 2.. 診断の分類. 診断は, はっきりした 目的のもとに 行われな.

(2) 横浜経営研究. 20@ (140) 内部環境. 外部環境. f. 方法が提案され ,. またこれらに 元づい て診断も. 行われているが ,. 目的の理解,分類が不明確で. ったため迫力不足の 感があ った, 情報システムが ,企業経営に如何に貢献して かるかを診断し 積極目りな情報化推進へと 向か わせるためには ,種類IV (経営者,創造的・ 能. Ⅰ. あ. t. キ ・必要性認知. +. 第 2 号 (1992). 第 ㎜巻. 動的 ) が最も重要であ ることは明らかであ. 戦略策定. 以上述べた診断の 位置づけおよび 分類を踏ま えて, 次 章で企業の情報化診断方法について 論. @. |. 具体化計画作成. じる .. T. 企業の情報化診断方法. Ⅰ ,|. 1 . 情報化診断方法の 現状. 開発・定着. 情報技術活用の 重要性が認識されるにともな い,企業の情報化の 進展度合の診断が 関心を集 めるようになってきた. これ迄に, いくつかの 成果が発表されているが ,先ずそれらの 中から. 結果評価. 図1. る・. 情報化進展過程. 主要なものを 選び,要点と 特徴を述べ , 更にそ. れらの有効性の 限界についての 吟味を行う. (l ). 利 活用. 千三三. 11I. 類. 千重. 類. 企業の情報化は ,. IV. 情報システム 部門. 経営者. る. 月. 目ヒ兎む自勺ム、 U廼 生古句・. 創造的・能動的. " 首邑 じ". 度 千重. 類. 1. ヰ室. 11. 類. 情報システム 部門. 経営者. 対応的・受動的. 対応的・受動向. り. 利 活用する人 図2. い くつかのステージを 経て. る標準的なパターンを 描いて発展していくと した上で,ある企業が現在どのステージにあ る かを診断する 方法を提供している. 大学の元教授 R. L. Nolan に HARVARD よって 1974 年に提唱された 2). その後,この説 あ. す. ム ヒ. R. L. Nolan のステージ理論. 情報化診断方法の 分類. は. 2. 度にわたる大きな 修整が行われ 発展してき. ている. わが国においては ,. この理論は当初一部の 情. 報システムの 専門家に注目されたのみであ った が,近年多くの 文献に引用され ,. ければならない. 目的を. 2. つの軸から分類する.. (図 2. 参照 ).. っ 目の軸は,診断結果を利活用する人を 示す 軸であ る.経営者と情報システム 部門とに分け 1. つ目の軸は,診断結果を 利活用する態度 に関する軸であ る.創造的・能動的と対応的・ る・. 2. 受動的とに分ける. このよにして ,. 目的は 4 種類に分類される・. またこの理論. に 基づいた診断手法,適用事例も 報告されるよ. うになり,情報ィヒ 診断理論の一つの 主流をなす に至った.以後の論旨の理解に 資するために , この理論の要,点を 紹介しておく. このステージ 理論の骨子は ,企業の情報化は いくつかのステージ (段階 ) を経て発展してい くとした上で ,. 各ステージの 特徴を述べている. そして,各種類毎に 診断方法は当然異なってし. さらに,ある企業が現在どのステージにいるか. かるべきであ る. を診断するためのいくつかの. これ迄にも,いくつかの診断. 尺度を示している.

(3) 企業の情報化診断. 卸. (飯田. Ⅱ 41. 21. 成長過程変数 機れヒり. トキ ェ メント. lJ. 0% 僻と / ステム ll@t;@@. コストⅢ 減 十Ⅰ. @荻 ンステ ヱ、. ンステム. の Ⅰ <@ Ⅱ !...... 力. ア. @. ス手. /. ・し. 溝の|. 報押. 技術イ. ユー サー 止. Ⅲ の プロバラム. /. /. コ. カギとなるす抑 ; ハ ツチ処J@i@. へ一スと ライ /. ム面 テ計ロ スるト シよン 報にコ 情部と. 弓ト曲. 一スか. ムり のテわ. 一報の. ザシか. ユ情と. あ 去. 「. テ "一タ㌍町石. と. 情報の流れを 反映した統合 /. ステム. データ 資 l:/. 管坤考. Ⅰ. ノく. W;J t. Ⅰ. 本ク. 分散木,. オフィス・オート. ). メーション. ト. ワーク. 個別の柔軟な コスト 中 , 亡. 上辺の関心. 忌避. ア -. 一 タ. データ資源の. -ンステムの. 戟略的 計画. コントロー )L. 共有化. 賈任意識の n穏成. 責任の介 押. )レ. いな. ff. ユーザー・情報 ・ンステム部の. 共同 関責任. --. ステーンⅠ. ステーンⅡ. 初期. 普及. ヌ、. このステージは 当初 4 段階. 段階. (. ステージ V. ステージ IV,. III. 統合. (1979. 初期,普及,. 整. 6. 段階. ステーン Vl. データ管理,. 成功. ((注 4 ) の資料より転載 ). N 。l、n の 6 段階発展 説. (初期,普及, コ. ントロール, 成熟 ) であ ったが, その後 6. テージ. コントロール. 図 3. 年 ), 図 3 に示すような. デー. ピュー タ. コントロー. -.----. ユー サーⅢ・, 4ト一ビス・バループ. マ不 ト. 更にゆるい. 笹珊. -"-"--. からの 、ン ム 再構築. オ. ゆるい管理. 」. や体的 観方. 、ンステム へ (7)J, し、 用. ニに. トル・. ミ. 、ンメ. データベース 技術の. (初期,普及,コントロール ,統合,. アーキテクチャ ,分散 ) 発展 説 が発表された 4... 修整. 6. 段階発展 説 では,第1 ステージから. コントロール ,統合, データ管理, 成軌 ) に 修. 3 ステージ迄を「事務合理化時代」. 軽 されている ".. た 第 4 ステージ以降を. しかし 80 年代に入り,情報技術をめぐる 環境. 第. と呼び ,. ま. 口情報戦略時代」呼び ,. その間には「技術的不連続き. , 性 」があ るとして,. は 角速に変化した. 先ず, パーソナルコンピ. 2 つの時代を明確に 区別している. Ⅱ,時華ほ化 戦. ュ 一夕及び通信ネットワークの. 略 時代」では,情報技術が 企業経営のあ り方や. 色 、 速な発展, 普. 及 により, 非常に多様化したコンピュ 用. - タの 活. が求められるようになった.次ぎに ,企業の. 組織構造も急激に 変化した.組織階層の 一番 下 を. 占めるオペレーショナ ル な 階 居は構成員の 数. も 減少し重要度も 低下した・. これに対し中. 間 層及び経営層の 重要度は大幅に 増大した. 変えて し ま. ぅ. 月一. さらに情報 技. 術は戦略的に 利用されるのみならず ,企業戦略 の策定と実行のために 重要な役割を 押,うに至る ことを述べている 情報 ィヒ 診断方法としてのステージ. 理論の意義. は 次の 2 点であ ろう. このような変化にともない ,情報技術のあ 万も,その主体をオペレーショナルな 階層の事 務の合理化から ,中間層及び経営層の経営, 管 理 活動を支援するものへと 移行する 必 嬰が生じ り. てきた・. 社会構造をも. これらのことを 考慮して, 1983 年に修. ①あ. る企業が。 情報化に関して 現在どの発展. 段階にあ るかを客観的に 診断するための 手. 段を提供する.. (図 3. 参照 ). ②現在及び近 い 将来に発生するであ ろう問題,. 課題を把握し. 対応策を立てるための 指針.

(4) 横浜経営研究. 22 (142). 第 ㎜巻. これは,前章 2 節の分類の 受動的」. 2. 号 (1992). 2.の種類. を 提供する.. る「対応的・. 第. 2. つ 目の軸におけ. な 態度,即ち図 2. の種類. (情報システム. T. 部門,対応白9 . 受動. 的 ) には大いに役に 立ち,また種類Ⅱ 対応的・受動的. ). (経営者,. にもそれなりの 意義があ るも. Ⅰ及びⅡに属するものと 言わざるを得ず , 企業. のであ ると かえよう .. の情報化の進展に 必須な「創造白 9 . 能動的」 態. 最も重要な創造的・ 能動的な診断目的に 対して. 度 のための診断方法とは 言い難い,. は 限界があ り,新たな診断方法が求められてい. もう少し詳しく 吟味してみよう. 先ず,経営者にとって ,. しかし情報化の 進展に. ることが判る. (2) 富士通 LS 研の戦略 度 診断手法その 他. この理論に基づいた. 診断結果はどのような 意義を持つであ ろうか.. 前にも述べたよ う に,診断とは,何らかの重要 な行動を起こす 前に,内外の状況を正確に 把握 し適切な行動を 計画,実施出来るようにする ためのものであ る・情報化に 関する,経営者の 重要な行動とは ,内外の環境変化を認知して, 情報技術を自社の 競争力強化に 積極的に活用す るための戦略を 策定し実行する よう に組織に. 富士通の大型機の ユーザで 構成する団体, ラージシステム 研究会 (LS 研 ) が,企業情報 -ンステムの戦略度を. 診断する方法を 開発し. れに基づいて ,実際に調査を行 い 結果を発表し. @'1 この手法では ,診断の視点を 以下の. 六. な 情報化への取り. スがとれているか.. るといった. 点に置. ①経営にかかわる 情報システムの 戦略,性 ,成 長庚 や ,. ,清華ほ化発展段階のどのステージにあ. 2. いている.. 指示することであ る.即ち,診断結果は , 新た. 組みへ向けて 経営者を「 解 凍 」するだけの 説得力のあ るものでなければな らない. このような目白りに 対して,その 企業が,. こ. システム部門の 支援能力はバラン. ②全社的な情報システム 基盤は健全な 発展, 成長をとげているか・ どの段階に達してい るか. 診断結果は , ① ほ ついては戦略 度 レーダー・. 診断結果がどれだけの 意義を持つであ ろうか. この理論は経営者にとって ,現在及び近い将来. チャートで , ② ほ ついては発展ステージ 診断 表. に 発生するであ ろう問題,課題に備えての経営. で表される,. 資源の配分検討等を 支援するような 対応的・受. な意義を持っであ ろうか.情報化に関する,情. 診断を実施するために ,戦略度 診断チェッ ク ・ツール ( チェック・リスト ), レーダー・ チャート診断ツール ( レーダー・チャート ), 発展ステージ 診断 ツ一 ル ( ステージ診断 表 ) の. 報 -ンステム部門の 重要な行動には. 3 つのツールが 用意されている.. 動的な役割が 主であ る. 次ぎに,情報システム 部門にとってどの よう 2. 種類あ. る・. チェック・リ. 一つは,経営者の 方針を受けて ,情報技術を 自 社の競争力強化に 活用する戦略を 具現化するこ. ストへの回答を 集計,処理することにより ,診 断結果としてのレーダー・チャートとステージ. とであ る. これに対しては ,. 診断 表 が得られる・. ステージ理論は ,. 上に述べたと 同様な限界があ る. もう一つは, 現在及び近い 将来の自社情報、ンステムに要請さ ンステ れる役割期待に 応、えられるように ,情報、 ムのアーキテクチャーを. 整備し ノ、要な人材,. a. 戦略 度 診断チェック・リスト 設問項目は , ①トップ・マネジメントについ. て,②情報システム部門の組織・ 位置づけにつ いて,③情報システム部門の諸機能について. ,. 予算を確保しておくといった 対応的・受動的な 行動であ る. この目的に対しては ,ステージ理. ④,清報 システム部門の 要員について ,⑤ネット. 論は大いに役に 立つ・. 各設問毎に. このように見て 行くと, ステージ理論は ,図. ワーク,データベース,その他で合計93 間あ 5. り. つのレベルの 中から選択するよう. になっている.. 一. " ". ". """.

(5) 企業の情報化診断. (飯田. 裕). (143) 23. b. 戦略 度 診断レーダー・チャート. つ. 情報化の戦略性を 表す尺度として ,①経営に おける情報戦略関与 度 ,②利用部門における 情 報活用度,③情報システムの 戦略 度 ,④情報シ ステムの成長 度 ,⑤システム部門の組織・ 管理 力 ,⑥システム 部門の企画・ 開発力を選び ,回. 果が得られていたであ. 答した全企業の 平均値や該当する 業種の平均値. あ. とともに表示することに. の現状を客観的に 診断,整理しており ,情報化. よ り,経営とシステム. のバランスに 関するその企業の 特徴がわかる ょ う. にしている.. C.. 発展ステー ・. と経営的視点が 加わっていたら 更に有益な結. ろう.. 企業活動としての 情報化が,収益性,成長性, 創造性,市場占有率といった 企業成果に与える 影響について 実証的に検証することは. ,情報化. の 適切な推進のために 大いに意義のあ ることで 1,S 研の調査研究成果は , 企業の情報化. る・. ・と企業成果との 相関の実証的研究のための. 姿料. としての意義は 大きい. 、ジ 診断 表. この他にも診断に 関するいくつかの 報告がな. 晴幸ほ化の進展及び 取り組み状況を. めに 12 の キ 一項目. 評価するた. (情幸廿ンステムの目的と. 内容,. 情報システムの 範囲と内容,データベ - スの形. されているが 6,, 明確な目的の 下に,診断がれ, われたものの 例として,経営 情 幸が¥;会の会計 情 "報 システム論研究部会の 報 舌 をあ げる ". これは, 情報システム・サービス. 態,情報部門の 役割,情報システム 部門の重要. @. 費を利用部 ジ バック・. 業務と管理対象, システム部門の 人・組織,利. 門に負担させる 適切な方法. 用部門の意識・ 参画, システム部門の 要員育成,. 、ンステムⅠ. 利用部門・経営者管理者層の 教育,情報戦略と. なってくるとした 上で,企業の 紬織環境を. 経営戦略のかかわり 度合, トップの意識・ 参画. の 視点. と情報戦略の 意志決定機関,情報システムへの. チャージバック・. 投資 ) を選び,各項目毎に 6 段階の発展ステー. 確な目的のもとに 診断を行っている. 第一の視点は。 Mcfarlan他の方法によって. 、ジ のどの段階にあ るかを表示することにより. 現. ャー. は, その企業の組織環境によって. (軸 ). 異 3. つ. から診断している.即ち ,適切な -ンステムを選定するという. 明. 在の段階と今後の 課題を知ることができるよう にしている・ ステージの設定にあ たっては,前. いる㈲.情報技術が戦略に及ぼす 影響の大きさ. 述の Nolan. 期. のステージ理論を 基にしながら ,. 日本企業に合うように 若干の修整を 加えている この手法により , LS 研の会員企業を 対象に. アンケート調査を 行い, 201 社より回答を 得た.. を. 産業別に戦略的活用 (,tra、。gic) 環境,過れ雙 (turnar 。, und). (factorり 環境,. 環境, 日. 情報処理- Ⅱ: 場的. ,斡 :業務支援. (support) I茉境. の 4 つに分類している. 第二の視点は ,. ・前述の Nolan. のステージ理-. 論によっている.. この回答を基に 診断,解析を 行っている の調査, 研究はユーザの 情報部門担当の 実務家. 第三の視 白は ,. Synnot. 他の説によってい. が主体になって 行われたものであ るだけに, 各. る 鉱 ・,情報-ンステム部門マネジメントの ,利用. 業界の情報化の 特徴,課題,更に 発展段階を浮. 部門ニーズに 対する反応、 の仕方から受動的. き彫りにしており ,特に,情報部門を 担当する. (reacl血引 反応, 混合的反 @ , 能動的 (proactiVe) 反応の 3 つに分類している・. 考にとっては 興味深くまた 有益な内容になって いる. しかし一方,. 適切なチャー、ジバック・システムの 選定とい この診断結果が 経営者にどれだ. う明確な目的のもとに ,. 目的にあ った 3 つの 視. けのインバクト 与えるか関しては 大いに疑問で. 屯から診断を 行っているためにそれなりに. あ る.前述の分類の種類. "ゾ J のあ る内容になっている.. r. に属する手法と 言 わ. ざるを得ない.経営にとって本質的に重要な 指 標や要素と情報化との 相関が欠如している.. も. また --- 方では は,. ここで選定された. これまでに発表されたものの. -,L5 得. 3 つの 祝 , 11l. 中の代表的な.

(6) 24@ (144). 横浜経営研究. 第 2 号 (1992). 第 ㎜巻. の方向として. ものであ るともいえよう. 1. 以上, これ迄に発表されている 診断方法につ. 2. つが考えられる.. っ 目は,情報化と企業成果との 相関の実証. 的研究であ る. これについては 別の機会に研究. いて吟味した 結果得られた 知見をまとめる.. したひ.. ①診断は目的を 明確にし図 2 のどの種類に 属 するかを認識した ぅ えで行わなければ ,有意 義な結果は得られない. ステム部門,対応的・ 受動的 ) に属するもの. 2 つ 目 は, CSF (Critical Success Factor) 法の利用であ る. CSF 法は, 情報シ ステム企画開発手法として 情報化戦略策定段階 以降を対象にして 開発,実用されてきたもので あ るが, これを利用して 新しい診断方法を 作り. が大部分であ る. そのための診断方法として. 上げることにする.. ②これ迄の診断方法は ,図2 の種類 1. (情報 -ン. は, それなりに有用であ る.. ③企業の情報化の 進展のために 最も重要な種類 W (経営者,創造的・ 能動的 ) に属する診断 方法は新たに 開発されなければならない.. 今日,企業の情報化の進展が ,円滑に進まな い大きな原因として ,経営者と情報部門担当者 との間の意識のギャップがあ げられる.情報部 門担当者は,経営者の 無理解とリーダーシップ の欠如を嘆き ,. また経営者は ,情報部門担当者. (2) CSF 法の概要 CSF とは「その企業にとって 主要な 鍵 となる. いくつかの限られた 数の領域」のことであ る. これらの領域での 活動の結果が 満足のいくもの. であ るならば,企業の業績は向上し. 不満足で. あ れば, 業績は低下することになる. CSF. の. 領域における 企業活動を適切に 支援し企業の 業績を向上させるのに 重要な機能を 果たすよ う な 情報、 ンステムを企画開発する 手法が CSF 法. の視野の狭さ 特に経営的視点の 欠如に苛立ちを. であ る.. 覚えている・ このギャップを 埋めるためには , その組織の状況と 目的に合致した 診断が行われ. CSF の概念は 1961 年に, R. D. DanieI によ って提起された , 0). マネージャーが , 変動す る 環境に適切に 対応するためには ,従来からあ. ることが有効であ る. 種類 W に属し経営に 影響力のあ る診断方法. る経理情報のみでは 不十分であ るとした上で ,. の開発について ,次に述べる ,. マネージメントインフォーメーションとして 3. 2. 経営に影響力のあ る診断方法. つ. (1) 具備すべき条件. の. タ. i formati. イ n,. プの情報,. EnVironmental. Competitive@. information ,. 経営者及び中核的管理者を 解凍して,新しい 情報化推進の 必要性を認知させるための 診断 方 法の具備すべき 条件は次のようなものであ る. ①現在の情報システムが ,その企業の経営状況,. Internal informationが必要であ ると述べた. この中の Internal information では "Success Factors" に焦点を絞るべきであ るとし 実例 を挙げて説明している・ 更に, その後のコンピ. 特に競争力強化にどの 使役だっているかを 具. ユータと 通信ネットワークの 進歩を予見してい. 体的に示すことが 出来る.. る・. 30 年以上も以前の 論文であ るが,鋭い洞察. ②その企業の 診断結果を, 関連業界の平均的 企. 力を持って,現在でも 通用する的確な 提言を行. 業及び先端企業と 比較検討できる. ③診断結果は ,必要性認知段階の 成果として,. っている・. その後に行われる 行動,即ち戦略策定段階及. しかしこの論文は ,その後m0 数年間,. あ まり大きな関心を 払われなかった ,. 70 年代後半になって ,米国MIT. においてこ. び具体化計画作成段階に 引き継がれ活用され. の概念を情報システムの. る. 行われた・ 1979 年に John F. Rockart はこの 研究成果を発表した 11'.彼は, Daniel の提起. ・. これらの条件を 満たすような 診断方法の研究. 設計に応用する 研究が.

(7) 企業の情報化診断. (飯田. した CSF の概念を整理,発展させて ,いくつ. 裕). (145) 25. 社内情報. 診断ステップ. 5. 例 ) 企業の,情報 -ンステム開発に 適用した, そ. の結果. は CEO (Chief ExecutiVe O 田 cer) および各レベルのマネージャの 情報. 備 準. CSF. 育 合意形成 教. の. 施 実. か のにの論文に 実例として示されているのは. 社外,情報. 要求を直接引き 出す方法として 非常に有効であ ると述べている・. ここに示されている 知見の中,. 経営目標 経営 蛍姥肘谷. 本稿と関係のあ るものを 2 つ 上げておく. ① CSFs には, その企業が属する 業界に共通す. CSFs. 1 tt. A. 1. CSFs のⅡ午床 4 一一- 業界・他社 CSFs 決定. るものと,各企業固有のものとの 2 種類があ る.. ② CsF 法は,マネージャに , ment. の抽出. 彼の "Manage社内情報. Control" を支援する,情報を 提供するた. ィヒ. めの情報システムの 設計には適して。 るが,. Ⅱ. 業界・他社 情報化状況. 情報 イヒ 診断. ボf兄. 戦 Bを作成支援のための ,情報システムの設計に は 不適であ る.. 情報化戦略策定. その後, Rockart は, CSF 方法論を更に 精軟. 化して,いろいろな 組織レベルにおける ,情報要 求を導き出す. 図4. 手段を提供した℡.. 情報化診断手順. 更に , 彼は CSF 法の適用分野の 拡大とブラ ,シュアップを計って・. とに. 情報部門担当責任者の. 実験を行っている 1.i,. その後 CSF. 研究報告がなされている.. (擁護者 @. に関して多くの 中でも・. り,経営上層部の情報システムの 必要. 性,役割に対する 理解,認知が得られる.参 加した経営上層部の 人が,その後Champion. 役割を浮き彫りにするのに CSF 法を活用する これを契機に ,. よ. と. 以上, CSF. Andrew. 成ることが多 い , 法の概要を述べたが ,. 次に, こ. 論としての完成度を 高め,実際にこれを 適用し. れらの概念と 研究成果を利用した 企業の情報化 診断万法の枠組みを 提供する. (3) CSF 法を利用した 企業情報化診断万法. て, 詳細な分析を 行っている・. の 枠組み. C. Boyton 他の研究は注目に 値する 川 .彼 等は, CSF 法の,情報システム企画開発方法 その結果, CSF. CSF 法を利用した ,企業の情報化診断の手. 法は情報システム 企画開発のツールとして 広い 範囲にわたって 非常に有効であ ると結論づけて いる・ 分析結果の中から. 2. 項目を上げておく.. ① CSF 法は,情報要求分析のような 詳ポ軒丈計に 使. う. よ. り. は,. Inf0rmation Systems) の利用の方がより 有. 順. ( ステップ ). を図 4 に示す.. 各ステップを 順を追って,説明する. ・診断実施の 合意形成. (Management. その企業の情報化推進の 責任者が中心になっ. の計画ツールとして. て,情報化診断を実施するための 合意作りを行. MIS. 効であ る.. う, 出来るだけコンサルタント. 等の指導も受け. ② CSF 法は,特定の 部門長よりも 経営の上層部. ながら実施計画の 大筋を作り, これをもって 関. の人によりよく 理解され,支持される.. 達 する経営者及び 中核的管理者の 合意を形成す. また, 情報システムの 企画開発に有効なだ. る. スタ ,フや予算等の経営資源を 拠出しても. けでなく, CSF 法のプロセスに 参加するこ. らい, また仝後のインタビュに 協力して貰うた.

(8) 26 (146). 横浜経営研究. めにも重要なステップであ. る.. あ. ・準備・教育. たらず,今後の研究に待たねばならない・. 面は ,. 要員, 予算を獲得してプロジェクトを. 発足さ. 当. その業界団体または 企業の発表する 経営. 方針等から推測せざるを. 得ない. また, この決定結果は 経営目標・戦略にも フ. せる. コンサルタント 等による,社内アナリスト 等 の スタッフの教育を 行う. 併せて,今後のスケ. イードバックされる. ・,清 報仇診断. ジュールの作成,役割の共有化も行う. ・. 第 2 号 (1992). 第 ㎜巻. CSFs. 決定されたその 企業の CSFs に対して,現在 の,宿報システムがどの程度貢献しているかを 診. の抽出. アナリストが ,経営者及び一部の中核的管理 者にインタビュして , ての CSFs. その企業及び部門にとっ. を抽出する・. この場合,企業の経営. 断する.示された CSFs の各領域において , 情 報 システムがどのように 使われ,如何に 貢献し. ているかを,出来るだけ 定量的に表現する・. 目標を実現するために 鍵 となる重要な 要素とし. の際必ずしも 金額的に表現出来なくてもよい.. て CSFs. 例えば,決算が何日後には出るようになった. を捉えることが 肝要であ る.情報シス. テム化のためという 狭い視点にこだわってはな. こ. と. か ,納期が何日短縮されたというような 表現で. 体を把握している 経営責任者が 最適であ ると言. っても, それが経営にとってどのくらいの 価 値があ るかは,経営者が判断出来る・ また,定. われている・. 量的に表現出来ないものは. らない・. インタビュ一対象者としては. ,経営全. それと共に,何人かの部門長の. CSFs を抽出することも 大切であ ると, これ 迄 の CSF 法の研究から 報告されている. このステップは 特に重要であ り, またアナリ. あ. ,定性的な表現でも. よい・. この際,業界他社の情報システムの CSFs に 対する貢献の 実例情報は次の. 2. つの面で特に 役. ストの力量に 負うところが 大であ るので, CSF. に立つ.①「当社の業態は情報化には 向いてい. についての経験のあ るコンサルタント 等の指導. ない」 という逃げ口上を 排除する.②その 企業. を得ながら充分な 計画のもとに 行う必要があ る.. の CSFs. ・. CSFs. ム創出のためのヒントを. の吟味・決定. 抽出された CSFs を集積,整理,吟味して 企 業としての認知された CSFs. を決定するステッ. プであ る.. 数人のインタビュ 一対象者から 抽出された CSFs 候補を集めて ,重複の排除,優先順序づ け,. CSFs. に大きな貢献をするような. 非重要候補の 削除等を行い ,. 5. 一. ¥0 の. に絞り込む, このために, インタビュ一. , 晴報 システ. 与える.前述のように ,. Rockert は, CSF は戦略作成支援のための 情報 、ンステム設計には. 不適であ ると述べているが ,. 実際には,戦略的利用面においても 充分効果を 発揮することが 期待できる. しかし. これ 迄 , 企業の情報システム 開発の. 報告は数多くなされているが ,. ここで述べた 趣. 旨に沿った整理は 成されておらず ,今後の更な. 対象者と数回の 打ち合せ会を 持つ. 必要に応じ て, 前のステップに 戻ってインタビューを 繰り. る 調査と整理が 望まれる.. 返し行うこともあ る.. 化診断結果及び 情報化戦略策定への 示唆の 2 つ. この際,業界共通のまたは特定のあ る 他 企業 の CSFs. あ. る・. CSFs. と上ヒ較 検討することは. 非常に有意義で. ここでのアウトプットであ. る成果物は,情報. であ る. 情報化診断結果は ,. その企業の経営目標達成. これ迄に発表された 研究報告でも ,. に 鍵 となる CSFs に,現在の情報システムがど. には業界共通のものとその 企業特有のも. れだけ貢献しているかを ,業界他社との 比較に おいて示すものであ り,競争力の確保に日夜勢 力 している経営者を 解凍して,新たな 清 軟化へ. のとがあ ると報告されている. しかしわが国に おいて, 業界の CSFs. についての報告は 殆ど見.

(9) 企業の情報化診断. (飯田. 裕). 147. 企,を. 報 視る 情 のす. がと もる こ. 玉 7. 策定段階に対して 重点領域を示し アイディアを 提供する.. にいる. 情報化戦略策定への 示唆は , 次の情報化 戦 m各. 迄 てれ. るは 理. の説得力のあ るものと成るであ ろう.. あ査整. 有す調. の 取り組みの必要性を 認知させるに 充分なだけ. 27. また貴重な 1. W.. 飯田 裕「企業の情報化の 進展と組織開発」, 『横浜経営研究」 第 ⅩⅡ 巻 第 4 号 (1992 年 ) )@ Richard L. Nolan, eI al "Managing the Four Stages of EDP Growth", HaTv 。 ar.a. R@/[email protected] Re-. 結び. ‥. ・. フ. 企業の情報化の 推進にとって 非常に重要な 情. 解析し診断の 目的,対象に. Processing",. よって , 異なった診断方法を 選択する必要があ ることを述べた. 診断方法の分類のために. の軸. (利用する人及び 態度Ⅰ. を選定し. 種類. いて,調査,吟味した 結果,種類Ⅰ及び n に属. するもの,即ち「 対 G 的 ・受動的」態度のもの が 主であ り,情報化を進展させるために 決定的 に重要な「創造的・ 能動的」態度のものは 殆と,. Ⅰ. ダ. れ. 「創造的・能動的」態度の 診断方法に求めら. とを調査,整理して,. UC@. 自社の CSFs を他社のそれと 比較, 検討する ことは非常に 有益であ り,経営に資するとこ. B. ドは. , ハ rchipeIago-Plotting. ひ A㎞ ノド. s. R. 10)@. R ,D. とアリピ. 技術活用状況と ,他社の活用状況とを 比較す. ㍗. . AMl. 凹レ 11.. January-February. (;ruber,. ㎡,John. In-. Hけ l98. お.. Ⅱ. -. p.. , DaniC. Dalta. March. ・. April@. 12)@ J , P、 , Rockart@ ti. 3@. Success@. げ. Ⅱ. 1981 Information@. Needs",. ・. ⅠⅠ. P. ,. ・. はド @Ilamw/Ⅰ. ノド. ( @@ Ⅰ ダ ノ. R. は ド innダ塔. p. e@. R. ,. l1l ThCr ダて. iダ田,. 81. and@ C . V . BU Factors. R. CriSs". Sept. ()Ct. 1961, f@ Executi es@ Defi. ピ川イひ. ダ ドド. 1979. れはれ. りド几. , "Management@ ・. () Ⅵ,n. 77Ⅴ. ゐ SOns,. v ⅤⅡey. Ha).I.ar.d B ぴ vi7n R 11)@ J . F . Rockart , "Chi. n,. Ⅰ. A@ Primer@. , CISR@Worki. g@. on@. Paper. Cri, No. Sloan Scho( Ⅱ of N4anagement, IT, l9 月 1. Changing Role of the InEXecu Ⅱ Ve: ,A CriliCal Sucformation Sy tem. わ. 9,. ハリⅠ. 13@ J.F. Roclart, "The じ. 理して, データベース 化する. 自社 ク ), 情報. ンバッ. 一. CourSc",. a. Ⅰ. SVn()tt. Ⅴ・ v. 五八Ⅰ・. ⅠⅠはれは㌣. ろ大であ る,. ③各企業の情報システムを。 それが CSFs に 如 何に貢献しているかという 視点から調査,整. ・. 145.. 9@. 各企業固有の CSFS. データベース 化する・. メ. p.. 会計情報システム 論研究部会「チヤ. formation. ,情報システム 企画開発手法として 用いられてい る CSF 法の概念を利活用することを 考え, こ れに基づいた 診断方法の枠組みを 提供 L,た .. と,. l984,. 合同研究発表大会前刷け 991 年 11 同 ), 乙貝 8@ F. McFarlan, J. McKenney, P. Pyburn, "The. された・本稿では ,その中の1 つ として,現在,. ②業界毎に共通の CSFs. May-June. ク・システムの 再考」, 第 2 回 JASMlN. れる条件を検討した 結果, 2 つの研究方向が 示. とするための 研究課題を挙げて 結びとする. ①実用の場に 適用する.. 「. 本能率協会マネジメントセンタⅠ. 1991 午 6) F. McFarlan, "Information Techno,logy Changes the Way You Compete", H は℡・ (Iぬ B Ⅱ A/)l W R/,・ iグ , U,. り情致, 有効なもの. lhe Crises in Dat 、 偲 R 田ル ", 凡4arch-. Ru4sin. 。,は ぬ. 草. @. 診 l半円. 見 あ たらむ い ことが判明した.. よ. l974, p. 76.. Apr 刮 1979, p. l15. Lz 光弘「ノーランのステージ 理論 と戦略情報システム」, 円経 コンピュータ ] (1990 年 7 月 2 口耳-), 164 頁 5) ラージ システム研究会・Ⅱ青軸 -ンステム戦略 度診 断 分科会「情報システム 戦略 度 診断手法の開発」, 旧経 コンピュー 列 (1991@-- 1 月 28 日号 ), 159 頁. および高橋 寛 , 典殿 宏 , 片田英 - SIS. に分類することにした. これ迄に,発表されている 主な診断方法につ. 今後, この診断方法を. Harv. 4) 織ょm 基 @. 2 つ 4. January.February. ・. 報化診断について. 。 , iew,,. 3) Richard L-.Nolan,"Managing. cess ヱり. Ⅰ. ㍉. FactorSPerSpectiVe",. ヨ. Ⅰ. 0(@. Ⅱ. fR. A Ⅰはれ けヰナピ牌ノれ. ピ. ー. @,Ⅱ・, Fall 1982. p. 3.. 4@ A .C. Bo),nl[)n and R. Ⅵ,・ Zmud, ",An AsseS menl of Cr 市cal Success Factors", Slo,u,nMlfan@nSen,@",,/ R れル田,Summer l984, p. 17. ( いいだ ゆたか 横浜国立-.太 -@,:ボ毛,下半音 l嫡 Wm ど. コ. ることは,経営者を解凍するためにも ,. また. 適切な,情報化のテーマを 発見するためにも 非.

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