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Academic year: 2021

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巻頭言 「北星学園大学50周年記念論集によせて」

学長

田 村 信 一

このたび『北星論集』が大学開設50周年記念論集を発刊するとのこと,心よりお祝い申し上げ ます。多数の力作を寄稿してくださった先生方に感謝申し上げます。 さて本学は,50年前の1962年,文学部英文学科・社会福祉学科のそれぞれ定員50人という,ま ことに小さな大学としてスタートしました。男女共学の文学部は私立大学としては道内最初でし た。その3年後に経済学部経済学科を開設し,2学部3学科となりました。以来,1987年には経 営情報学科を増設し,1996年に,社会福祉学科を,福祉計画学科・福祉臨床学科・福祉心理学科 の3学科から構成される社会福祉学部へと独立させ,さらに2002年には文学部に心理応用コミュ ニケーション学科,経済学部に経済法学科を設置しました。他方で1992年以後,大学院社会福祉 学研究科・文学研究科・経済学研究科を順次整備し,2002年には,大学より11年前に開学した北 星学園女子短期大学を南4条から大谷地へ移転し,大学短期大学部と改組しまして,現在,大学 院を含めて4千400人の在学生を擁する大学に成長したところです。 本学は開学してからしばらく,規模の小ささゆえに財政的に厳しく,研究条件も十分とはいえ ませんでした。しかし,そうした状況の中で,すでに開学した1962年に『北星論集』を発行し, 大学教員の学術研究の中心として機能してきました。1983年には文学部と経済学部に分かれ,1997 年には社会福祉学部『北星論集』も加わりました。今日では活字による研究発表の場は,当時と 比べることができないほど広がり,国内外でもレフェリー審査付専門誌に投稿する機会も増えて います。私も学会誌の編集にかかわっていますが,大学紀要の持つ意義はますます重要になって いるのではないかと思っています。というのも,研究は最終的に研究者個人の独創性に基づいて おり,それはしばしば学会レベルでの「通説」と衝突することもあるからです。大学教員の自由 な研究発表の場として紀要は存在しなければなりません。 少子化の進行によって私立大学の経営は厳しさを増し,大学における教育の重要性が強調され ています。しかし,大学における教育は学術研究の成果と結びつくことによって本来の機能を果 たすことができるのではないでしょうか。その意味で教育と研究のバランスこそが実現されねば なりません。今後も『北星論集』が教育に責任を持つ大学教員の,自主的で自由闊達な研究発表 の場であり続け,さらに発展することを願っています。

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