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学修サポートデスク
−オンライン業務の実態−
はじめに、学修サポートデスクの役割と
は、学生の学修支援を礎に学生生活に関する
広範な悩みを解決することである。弊組織の
人員は年度毎に大きく改変されており、今年
度は中央図書館職員複数名と多専攻にわたる
博士前期・後期課程の本大学院生 15名から成
る。我々大学院生は自らを Learning Adviser
(LA)と名乗り、責任と使命をもって真摯に
業務に従事しており、組織の存在意義に矜持
を持っている。
さて、幣組織は例年であればアカデミック
シアターでの業務であるが、今年度は COVID
− 19 による世界的な大災厄により変則的なも
のとなった。本来であれば 4 月に新年度が開
始される大学暦が大幅に塗り替わり、その余
波は我々の業務にも伝播した。学生の大学構
内への入構禁止に伴い我々は初のオンライン
での業務に乗り出した。当初、慣れない勤務
体系にオンラインに限定された LA 間の交流
が相乗され、組織の協調に難を感じた。業務
のワークスペースとして Slack を採用し、それ
を介して相談の受付や LA 間の情報共有を行っ
た。相談対応は Gmail と Zoom を活用しメー
ルと音声通信を介して行った。また、それら
に加え、LA による LIVE 講演を Zoom で開催
した。今年度は特に学部 1 年生が悲惨な状況
に置かれている現状を考慮し、大学生活を有
意義にする方法を題目とし聴講者の主な対象
を学部 1 年生に設定した。講演では質疑応答
を設け相互交流の機会を築いた。講演への参
加申込人数は 57名であり、昨年度の参加人数
が最高であった回の 31名を上回る盛況なもの
となった。加えて録画配信を行い、実人数で
90名以上の方々にご視聴いただいた。オンラ
インによるこれらの活動は例年の実地活動に
は無い利点を感じた。例えば、場所を問わず
相談発信が可能な点や LA 視点での対応まで
の準備時間の確保はその一例である。一方で
多くの課題も見えてきた。顕著なのは相談人
数が昨年度に比べて有意に少ないことである。
今年度の学修サポート利用人数は 5 ~ 8月(開
室 77日)で 64 名(メール:43名、Zoom:21
名)であった。昨年度は 4 ~ 7月で 160人(開
室 76 日)である。実に前年度比率が 39 % と
なっており、低下の原因特定と解決が喫緊の
課題である。弊組織の存在認知について LIVE
講演受講者にアンケートをとったところ 32名
の方々からご回答を得た。「何も知らない」:
12.5 %、「名前は聞いたことがある」:75.0 %、
「サービス内容を知っている」:12.5 % であった。
即ち、参加者の 87.5 % の方がサービスの実態
を知らないのである。前調査と合わせてセミ
ナー情報を知った媒体は何かを問うた。「近大
メール」:59.4 %、「UNIPA 配信」:37.5 %、「中
央図書館 HP」が 3.1 % であり、我々の肌感と
大きく乖離しない結果であった。思うに、オ
ンライン環境下での学生の情報受信感度の高
さと悩みの多さを踏まえると相談利用は増加
すると思われたが実際は否定されたので、認
知度が利用人数低下の主要因だとは言い難い。
上記課題の改善策として組織の認知度向上が
最も効果的な措置であろう。今後、講演に加
えて多種多様な企画を練ることで学生参画型
のイベントにも注力する。さらなる展望とし
て他組織と連携した広域な活動領域の可能性
を探る。
総合理工学研究科物質系工学専攻 博士前期課程 1 年
礒 村 光