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日本語教育部門 : 全学共通教育「日本語」「日本事情」

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Academic year: 2021

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全学共通教育「日本語」「日本事情」

「 日 本 語 」 日 本 語 1 , 日 本 語 2 , 日 本 語 3 , 日 本 語 4

平成17年度の共通教育の「日本語・日本事情」は以下のようであった。

コ ー デ ィ ネ ー タ ー 大 石 寧 子 日本語l[前期] 人数: 使 用 教 材 2 1 名 ( 中 国 1 9 名 、 ウ イ グ ル 『大学で学ぶためのアカデミック TheJqponTimes 1 名 、 ベ ト ナ ム 1 名 ) ジャパニーズ』佐々木瑞枝他(2001)

本講義では、テキストを中‘趣に各課のテーマを扱いながら進めていった。授業の流れ

としては、まず課ごとにテーマに関する予備知識を確認し、新出語業を説明した後、ロ

ールプレイや聴解問題、読解、要約、作文などの練習に入るという流れである。授業の

方針としては、留学生が大学で生活していく上で必要な日本語力を身につけることを目

標とし、大学での様々な場面に対応できるように、実際に遭遇するだろうと思われる場

面を設定して練習を行った。また、テキストに沿った授業だけでは現在の生の情報が取

り入れにくくなる。そのため、テキストに加え、最近の時事問題を紹介した。時事問題

のテーマは大学で学ぶ留学生として知っておいたほうがいいと思われるものを選び、時

事問題の内容によっては日本語で意見交換をする時間を設けた。

日本語I[彼期]

人 数 1 3 名 ( 中 国 1 1 名 、 韓 国 2 名 )

使用教材:『大学で学ぶためのアカデミック

TheJqponTimes ジャパニーズ』佐々木瑞枝他(2001)

本講義では、テキストを中‘こに各課のテーマを扱いながら進めていった。授業の流れ

としては、まず課ごとにテーマに関する予備知識を確認し、新出語棄を説明した後、ス

ピーチやレジュメ作り、ディベートなどの実践的な練習に入るという流れである。授業

の方針としては、留学生が大学生として生活していく上で必要な日本語力を身につけ、

大学での様々な場面に対応できるようになることを到達目標とした。そのために、実際

の講義やゼミでの演習などを想定しながら、より実践的な作業を取り入れた。実施する

際の工夫としては、知識としての日本語ではなく、学んだことを実際の場面で生かせる

ように、様々な場面を模擬体験し、フィードバックする機会をできるだけ多くした。

−83−

(2)

日本語2[前期] 人数: 使 用 教 材 15人(中国13人,韓国1人,ベトナム1人/男性9名,女性6名) 『 改 訂 版 留 学 生 の た め の 論 理 的 な 文 章 の 書 き 方 』 二 通 伸 子 ・ 佐 藤 不 二 子 (2003)スリーエーネットワーク 日 本 語 の 作 文 力 ( 書 く 力 : ア カ デ ミ ッ ク な 書 き 及 び コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の た め の 書 き ) を伸ばすことを目標に、語葉・表現練習、書き言葉の練習、資料の読解、意見交換、論

理的な文章を書く練習、e-mqilの書き方、日記公開(インターネットのblog機能を利用)

等を行った。評価は授業参加度、宿題、中間試験、期末試験により行った。 日本語2[後期] 人数: 使 用 教 材 11人(中国7人,韓国2人,アメリカ2人/男性5名,女性6名) 『 改 訂 版 留 学 生 の た め の 論 理 的 な 文 章 の 書 き 方 』 二 通 伸 子 (2003)スリーエーネットワーク 佐 藤 不 二 子 日本語の作文力(書く力:アカデミックな書き及びコミュニケーションのための書き) を伸ばすことを目標に、語葉・表現練習、書き言葉の練習、資料の読解、意見交換、論 理 的 な 文 章 を 書 く 練 習 、 レ ポ ー ト 作 成 ( 資 料 探 し 、 テ ー マ 発 表 、 ア ウ ト ラ イ ン 発 表 、 ド ラフト提出、レポート提出)、e-mailの書き方等を行った。評価は授業参加度、宿題、中 間 試 験 、 最 終 レ ポ ー ト に よ り 行 っ た 。 日本語3[前期] 人数: 使 用 教 材 8 名 ( 中 国 4 名 韓 国 4 名 ) 新 聞 記 事 、 書 籍 よ り 抜 粋 、 料 理 レ シ ピ 速読の練習とその実践(論理的な文章、新聞記事、料理のレシピなどを使用)。日本語 で書かれた資料から、早く必要な情報を得るため、クラス内で説明、練習、実践と段階 を追って行った。内容のある文章から、時刻表やレシピのような限定された情報まで様々

なタイプの日本語に触れるようにした。評価は、クラス活動で作成した内容要約メモや

レポート、宿題の提出状況より行った。 −84−

(3)

日本語3[後期] 人 数 : 使 用 教 材 6 名 ( 中 国 1 名 韓 国 2 名 ア メ リ カ 3 名 ) 各 自 の テ ー マ に 添 っ た 書 籍 テーマに沿って自分で資料を調査、収集しプレゼンテーションで発表する。プレゼン テーションは各学生2回行った。1回目は教員の指定したテーマに沿って、図書館や インターネットを利用して情報を収集し、各自の工夫で発表した。2回目は、「私の 薦める○○」というテーマで、各自がテーマを自由に設定して行った。 この授業に先立ち、附属図書館の協力を得て、文献検索ガイダンスを実施していただ い た 。 評 価 は 、 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン の 構 成 、 日 本 語 力 、 最 終 レ ポ ー ト で は プ レ ゼ ン テ ーション時の指摘にどう対応したかを重視して行った。 日本語4[前期] 人 数 7 名 ( 中 国 3 名 韓 国 3 名 マ レ ー シ ア 1 名 ) 使用教材:生教材「NHKあしたをつかめ」及びそれに関する自主作成教材 「日本語4」では、四技能の向上を目指すと共に、特に「話す・聞く」の力を伸ばすことを 目標とした。前期は、これまで身に着けてきた自分の日本語力や話し方を振り返り、改 善すべき点、補う点を見つけるため、教材は、余裕をもって臨めるものにした。NHK 「 あ し た を つ か め 」 の 4 編 を 使 用 し た 。 各 回 の 大 ま か な 流 れ は 、 ① 初 見 で 、 全 体 の 把 握 及び中‘,uとなる人物の話し方分析②語業・表現の獲得③そのテーマについて調べ、自分 の 意 見 の 発 表 で あ る 。 ① は 、 初 見 で 、 今 回 の テ ー マ は 何 か 、 主 張 点 、 問 題 点 は 何 か 、 登 場 人 物 の そ れ ぞ れ の 主 張 は 、 と い う こ と が 的 確 に つ か め る か 。 ま た 、 登 場 人 物 の 中 で 誰 の 話 し 方 が い い か 、 そ れ は ど う し て か 、 声 の 大 き さ 、 強 さ 、 話 の 展 開 、 顔 の 表 ‘ 情 等 も 皆 で 検 討 す る 。 ② は 、 配 付 さ れ た 語 葉 ・ 表 現 リ ス ト を 各 自 で 調 べ 、 翌 週 語 葉 ク イ ズ を 実 施 。 ま た 新 出 の 文 型 ・ 表 現 に つ い て は 、 宿 題 と し 、 翌 週 の ク ラ ス で 発 表 し 、 皆 で 評 価 す る 。 ③ そ の 回 の テ ー マ に つ い て 、 自 分 の 意 見 や 自 国 と の 比 較 な ど を 発 表 し た り 、 地 域 の 人 々 や 日 本 人 学 生 達 に 行 っ た 聞 き 取 り を ま と め て 発 表 し た り し た 。 日本語4[後期] 人数: 使 用 教 材 7名(中国5名韓国1名マレーシア1名) 生 教 材 「 N H K ク ロ ー ズ ア ッ プ 現 代 」 前 期 と 同 様 に 四 技 能 の 向 上 を 目 指 す と 共 に 、 特 に 「 話 す ・ 聞 く 」 の 力 を 伸 ば す こ と を 目 標 −85−

(4)

とした。後期は、前期の日常生活についてのテーマや語葉から少しレベルアップを図り、

今話題になっているテーマや語業の獲得を目指し、NHK「クローズアップ現代」の中から

3編を使用した。各回の流れは、①初見で、全体の把握及び中‘ことなる人物の話し方分

析②語業・表現の獲得③そのテーマについて調べ、自分の意見の発表である。②に関し

ては、そのテーマの背景となる状況、機関、用語、例えば「総合学習とは」「NPOとは」

などを各自で調べて発表し、語葉の獲得と共に発表の際の話し方の練習も行った。

日本事情I【前期]

人 数 : 1 1 名 ( 中 国 6 名 、 韓 国 4 名 、 ベ ト ナ ム 1 名 )

使 用 教 材

「過渡期の日本を考える」三巻陽子他(1997)凡人社より抜粋

● 新 聞 記 事

メインテーマを「日本・日本人を知る」とし、最終的には、小グループに分かれてテーマ

を決め、調査し、発表をするプロジェクトワークとした。前半は、基礎的な知識や情報

を得るため、用意した教科書の抜粋や新聞記事を使用し、テーマについてクラスでのデ

ィスカッションや自国との比較などを中心として行なった。後半は、グループに分かれ

て調査テーマを決め、作業や調査を行い、毎回各グループの進捗状況を報告し、共通作

業として「アンケート」の作成、集計の方法を学ぶ。また、地域や日本人学生に各自の

テーマについて聞き取り調査も行なう。最終的に地域・日本人学生を前に発表を行なっ

た。発表テーマは以下のようである。 ① 日 本 の 温 泉 ②行事の料理「お正月料理」‐韓国との比較 ③ 日 本 の ラ ー メ ン ④ 日 本 の 大 学 生 の 生 活 一 韓 中 稲 越 と の 比 較

日本事情Ⅱ[後期]

人数: 使 用 教 材 12名(中国8名、アメリカ4名、韓国1名) 「日本語であそぽ」

文化差を相対主義的な観点から見直すためのエクササイズおよび講義を実施した。具

体的には、 (1)文化差とステレオタイプのメカニズム、 (2)ステレオタイプに対する対応方法、(3)

異文化とのチームビルディング、をテーマに授業を展開した。また、日本文化の理解を

促すために、「日本語であそぼ」を基に文化生活面の解説なども行った。

−86−

(5)

日本事情Ⅲ【前期] 人数: 使 用 教 材 16名(中国11名、米国3名、韓国1名、ベトナム1名) 自 主 教 材 お よ び 新 聞 記 事 現 代 日 本 の 課 題 や 問 題 を 取 り 扱 う た め に 新 聞 を 基 に 授 業 を 展 開 し た 。 取 り 扱 っ た テ ー マは多岐に渡り、例えば「幼児虐待」、「建築偽装事件」、「日本の教育システム」などに つ い て 解 説 お よ び デ ィ ス カ ッ シ ョ ン を 展 開 し た 。 ま た 、 課 題 と し て 毎 授 業 の 盛 想 を 提 出 さ せ 、 学 生 の 作 文 指 導 も 行 っ た 。 日本事情1V[後期] 人 数 : 6名(中国3名、韓国2名、ベトナム1名) 使 用 教 材 : 。 テ ー マ に 関 連 し た 書 籍 よ り 抜 粋 例:「川と人間一吉野川流域史一」平井松午(1998)渓水社 「徳島県の民話日本児童文学者協会編」 ・ ゲ ス ト ス ピ ー カ ー に よ る 作 成 教 材 他 メ イ ン テ ー マ を 「 徳 島 を 知 る − 吉 野 川 を 通 し て 」 と す る 。 徳 島 の シ ン ボ ル で あ る 吉 野 川 に つ い て 、 い ろ い ろ な 視 点 か ら の ゲ ス ト ス ピ カ ー の 講 義 を 受 け る と 共 に 、 自 分 達 の テ ー マ を 決 め 、 調 査 し 、 最 終 的 に 発 表 を 行 な っ た 。 ゲ ス ト ス ピ ー カ ー に よ る 講 義 は 、 ① 「 吉 野 川 概 要 」 国 土 交 通 省 ・ 野 町 浩 ② 「 吉 野 川 と 農 業 」 農 業 大 学 校 ・ 野 田 靖 之 ③ 「 第 十 堰 問 題 に つ い て 」 姫 野 雅 義 ④ 「 公 共 事 業 を 環 境 共 生 型 に 変 え る 方 法 一 徳 島 県 の 例 を 中 心 に 」 徳 島 大 学 ・ 中 嶋 信 で あ っ た 。 ま た 、 地 域 ・ 学 生 サ ポ ー タ ー に 「 吉 野 川 の 思 い 出 」 に つ い て 聞 き 取 り 調 査 を 行 な っ た 。 学 生 達 の 発 表 は 、 以 下 の よ う で あ る 。 ① 吉 野 川 の 洪 水 ② 第 十 堰 に つ い て ③ 阿 波 の 藍 ④ 住 民 が 思 う 吉 野 川 と 洪 水 ⑤ 吉 野 川 の 農 業 ⑥ 吉 野 川 と ナ ッ ト ン 川 の 住 民 運 動 の 比 較 −87−

参照

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